こんにちは。motocampers.net(モトキャンパーズ)管理人の晴れろGO!こと、ハレロゴです。
全国津々浦々、北は北海道宗谷岬から南は九州佐多岬まで、バイクで走り回ってキャンプすること早ウン年。
まだまだベテランとは言えませんが、けっこういい感じで慣れてきました。
職場の同僚の間で、ツーリングとかキャンプの話題になると、「バイクでツーリングしながらキャンプしてみたいんだけどな~」っていう方も意外と多い。
みなさんの中にも、同じように思いつつも、いまだ最初の一歩を踏み出せていない方もいるでしょう。
今回は、そんなあなたに踏み出す勇気を与えるべく、ツーリングキャンプデビューを応援する記事を書きました。
さあ、今年こそ、バイクでツーリングキャンプをはじめてみませんか?
お一人さまツーリングキャンプの魅力ってなによ?
ぶっちゃけ、ボクはソロ以外のキャンプをしたことがありません(笑)
だから、家族連れや友だち同士でのキャンプと比較はできないんで、ソロキャンプのメリット、デメリットを思いつくまま上げてみます。
メリット
自由であること。これに尽きます。
行くも自由、帰るも自由。どこに行こうが何を見ようが、予定外の寄り道をしようが、文句を言われることはありません。
自分で決めた通りに動けます。
気の向くままにバイクを走らせつつ、キャンプを心の底から満喫できます。
雲のジュウザのような自由奔放に生きるスタイルです(笑)
デメリット
自分一人しかいないので、計画を立てること、道具をそろえることからはじまり、行先でのアクシデントの対処まで、ぜ~んぶ一人でやらなければなりません。
まあ、あんまりはないんですけど、悪天候+低温+夜+体調不良+バイクの不具合などのコンボを食らうと、「あれ?もしかしたら、ここで死ぬかも」って思うことがあります。
いや、マジで(笑)
逆を言えば、しっかり準備をしてさえいれば、何のデメリットもないってワケ。
キャンプ道具をそろえよう
極端な話、テントや寝袋などの道具をまったく持たなくても、バイクでキャンプ場に乗り付けて、一晩過ごせば、それはもう、キャンプデビューと言ってもいい(笑)
ただ、B’Sの「Easy Come, Easy Go!」じゃないけど、「晴天ばかりは続かない~♪」わけで、必要最低限の道具を持っていないと、お一人さまツーリングキャンプのデメリットにも書いたように、アクシデントには対応できません。
キャンプ中は、突然天候が変わることもあるし、周囲には虫や野生動物が当たり前のように出ます。
ホント、家というものがどれほどありがたいか、身に染みてわかるんですよね、キャンプしてると。
数日にわたるツーリングキャンプだと、寝不足や体調不良は交通事故にもつながりかねないんで、快適にキャンプするってのは、じつはめっちゃ重要なんです。
そうなってくると、まずキャンプ道具をそろえるってところからはじまりますが、これがキャンプデビューを妨げる大きな要因のひとつでもあるわけです。
キャンプ道具をそろえるには、それなりにお金がかかるし、キャンプが合わなくてやめたら無駄になるって思うとどうしても踏み切れない。
そんな方って多いと思うんですよ。
なので、今回は、ボクが「まず、これだけは買ったほうがいい」と思うキャンプ道具、具体的に言うと、テントとシュラフのふたつ。
これを中心に紹介します。
ぶっちゃけ、キャンプ道具って、そのまま災害時に使えるモノばかりなんで、非常持ち出し用品だと思えば、そろえておいてぜんぜん損はないんですよ、いや、これホント。
【参考】ボクが、1泊以上のツーリングキャンプに持って行く主な道具(着替えや食料品を除く)
テント
これがあるからキャンプと言っていいほど重要な道具。
もしテントがなければ、それは野宿です(笑)
結論から言っちゃうと、「金に糸目をつけないぜ!」、「予算はあるよー」って方は、山岳(登山)用テントで決まりです。
もともと、ヒトが担いで山を登り、悪天候にも負けず、迅速な設営と撤収を求められる登山のため作られたテントに隙はありません。
軽くて丈夫。夏だろうが冬だろうが、もっとも快適に過ごせるテントで間違いありません。
ただし、お値段も機能の分だけお高くなってます。
格安テントが数千円だとしたら、10倍くらいはしますから(笑)
「どうせバイクで運ぶんだから、ちょっとくらい大きくても重くてもよくね?」って思ったあなた、ア・マ・イです。
キャンプ場によっては、バイクや車を止めた場所からテント場までけっこう歩くこともあります。
テントを設営、撤収するにしても夜になってしまったり、朝日が昇る前だったりすることもあるでしょう。
そういうときに、ささっと設営・撤収できることのすばらしさ。
雨や強風などの悪天候の時だってあります。
ちょっとやそっとじゃビクともしない強靭なテントの安心感は値段に代えられません。
とは言ってもね、テントってそうそう買い替えませんよ。
10年なんて余裕で持ちます。
ボク個人としては、テントはケチらない方がいいと思うなあ。
なんてったって、キャンプ場でのあなたの家なんですから。
ちなみに、写真は、ボクが長年使っているダンロップ製の山岳(登山)用テントです。
厳冬期の2000m級の山みたいな特殊な場所だってOK。
1年を通して使えちゃうタフさが魅力です。
んじゃ、次にテントってどんな種類があるか紹介しますね。
どんなテントがいいの?
テントの構造は、大きく分けて二つ。
テント本体だけで自立する自立型と、ペグダウンして張り網をしなければ立たない非自立型です。
自立型は、ドームのような形をしていて、ポールを組んでフライシートをかけるだけで、極端に言っちゃえば設置完了です。
もちろん、風などを考慮してペグダウンと張り網もしますが、とりあえずは居住スペースは確保できます。
山岳(登山)用テントの多くはこの形式。
山と言う悪条件に見舞われることも多い環境で、安全、快適に過ごすためのテントです。
フライシートはポールにワンタッチで吊り下げることができ、たとえ強い風が吹いていても素早く設置できます。
生地の強度も高く、そして軽量性にも優れているんんで、収納時はコンパクト。
ヒトの手だけでラクラク運べます。
結論から言っちゃうと、予算さえ合えば、自立型の山岳(登山)用テントを買っておけば、絶対に後悔しません。
あとで、「やっぱりこっちがよかった」って買いなおしたり、余計な金も使わずにすみます。
初期出費は痛いかもしれませんが、結果的に見れば、安い買い物になると思います。
次に非自立型の紹介。
ワンポールテントと呼ばれる中央を1本のポールで支える円錐型のテントに代表されるようなテントは、地面にペグダウンしないと設営できません。
テント本体だけでは立つことができないんで、非自立型ってこと。
西部劇とかで見たことないですか?ネイティブアメリカン(インディアン)が使っている、とんがり屋根のテントです。
居住スペースが広く、高さもあるのでテント内でヒトが立つことも可能。
中で料理をしたり、ストーブを焚いたりと、自由度が高く、大人数や家族連れにおススメ。
ただし、強風などの悪条件下では、ひとりで設置することすら困難です。
ペグダウンが必要なことから地面にも制約があるし、たいていは重く大きいんで、バイクでのツーリングキャンプには向いていません。
テントの大きさとかは?
テントの大きさは、主に利用する人数によって選びます。
これは当たり前のことですが、気をつけてほしいのは、そのテントが推奨する人数。
テントには、1人用とか3人用とか、大きいモノだと8人用とかありますが、じつはこの推奨人数が曲者(くせもの)なんです(笑)
とくに山岳(登山)用テントはその傾向が強いんですけど、1人用ってのは、ホントにヒトひとりが中に入って寝るだけの大きさしかありません。
「え?じゃあ荷物ってどこに置くの?」ってなりますよね。
起きているときは、あぐらをかいて座り、周りは荷物で囲まれて、ほぼ動くことはできません。
寝るときは、衣類とかが入った荷物を頭の下に敷いて枕にします。
それ以外のバックパックは、足の下に置きます。
それが山では、まあ普通です(笑)
なので、1人用はさすがにツーリング用途で使うには狭すぎてゆっくり休めないんで、ソロキャンプの場合でも2人~3人用がベストです。
また、テントには本体がクローズドと呼ばれる布地のモノ、メッシュと呼ばれる通気性のよい網状のもの、その中間のハーフメッシュがあります。
メッシュはめっちゃ涼しんで夏場だけならいいんですけど、春や秋の東北地方などは、びっくりするほど夜が寒いので、季節や地域限定で使うんじゃなければ、クローズド一択です。
さらに、テント本体のインナーが1枚だけのシングルウォールとレインフライ(雨よけ)がるダブルウォールと呼ばれる2重構造のテントがあります。
ぶっちゃけ、シングルウォールはどんなにいい素材であっても、テント内と外の気温に差があるとテント内が結露します。
結露ってバカにできないんですよ。
外は晴れてるのにテント内は雨みたいになります。いや、これホント。
それに、ウォールの表面撥水能力が落ちちゃうと通気性が悪くなり、やっぱり結露するし、雨などの悪天候も考えれば、大きさや重さはそんなに変わりませんから、換気性能が高いダブルウォールがおススメですね。
シュラフ(寝袋)
とくにバイクで長距離を走る場合、寝不足はアクシデントや交通事故の元なので、ぐっすり眠ることはとっても大事。
みなさん、家では快適に眠れてますか?
ちゃんと眠れてる方は、何の恩恵が大きいかわかりますよね。
そう、快適な寝室と寝具です。
キャンプにおける寝室ってのは、先ほど紹介したテントになります。
んじゃ、寝具ってのは?
ズバリ、シュラフ(寝袋)です。
テントとシュラフ(寝袋)、このふたつが数あるキャンプ道具の中でも、めちゃくちゃ重要度が高いんで、しっかりしたモノを選びましょう。
どんなシュラフを選べばいいの?
シュラフの種類は、大きく言うと、マミー型か封筒(レクタングラー)型の二つに分けられます。
マミー型は、マミーつまりミイラのような形をしています。
中に入ると、包帯でぐるぐる巻きにしたようにカラダにフィットするので、密着性が高く、保温性はバツグンです。
頭まですっぽりと覆ってくれる形状で、顔が少しだけ出るくらい。
晩秋や初春、東北・北海道地方でのキャンプを考えるのなら、マミー型を選ぶべきでしょう。
とってもコンパクトに収納できるため、バイクツーリングとの相性もピッタリです。
欠点としては、カラダに密着するため、シュラフの中でカラダを動かしにくいところ。
慣れていない方は、圧迫感、窮屈感を感じるかもしれません。
ただ、お値段はそれなりにしますが、専門メーカーのシュラフだと、ストレッチ性が高く、カラダにジャストフィットしながらも、窮屈感も解消するという相反する二つの要素を備えているモデルもあります。
封筒(レクタングラー)型は、その名前のとおり、長封筒のような形をしています。
一般的な家庭用布団が袋型になっていると思えばOKです。
特徴としては、シュラフ内の圧迫感、窮屈感が少ないんで、大人から子どもまで、どんな年齢層にも対応し、シュラフで寝ることに慣れていない方でも寝苦しさは感じません。
また、長方形と言う使い勝手のいい形状をしていますから、本当に掛け布団のようにも使えるし、ひざ掛けとかのようにしてもいいでしょう。
値段も手ごろな商品が多いですね~
ただし、マミー型と比較して保温性の面で大きく劣るので、寒冷地での使用には向きません。
気候の良い場所や時期での使用とか、あるいは車中泊メインで使うのでしたら、封筒(レクタングラー)型を選択するのもありですね。
対応温度域ってなに?
テントを選ぶときに気をつけるポイントは、推奨人数でしたが、シュラフを選ぶうえで注目すべきは、この対応温度域です。
これを気をつけないと、びっくりするほど寒い目にあって、寝るどころじゃなくなっちゃいます。
冬山とかだと、最悪、命にかかわります。
シュラフの使用説明書には、使用可能温度域とか最低温度、耐寒温度などと記載されています。
登山用途ではない格安なシュラフの場合、最低温度マイナス25度とか耐寒温度マイナス20度とか、めちゃくちゃ勇ましいうたい文句が並んでいる商品があります。
これね、そのまま鵜呑みにするのは、めっちゃ危険ですからね。
シュラフってのは、もともとその季節に適した服を着た状態で寝ることが前提に作られています。
しかも、耐寒温度っていうのは、あくまで耐えられる、つまり、凍死しないだけっていう意味ですからね。
わずか数千円程度のシュラフで、外気温マイナス20度を超える場所にテントを張って寝ようとか思わないでくださいね。
いや、寝たら死ぬか(笑)
シュラフの対応温度域の表示には、ISO(国際標準化機構)で定められたテストを行って記載している商品があるので、晩秋から初春にかけて、あるいは寒冷地での使用も考えている方は、それらの商品をおススメします。
そこで、注目すべきは、快適温度と使用可能温度です。
快適温度と言うのは、一般に代謝が低く、寒さに対する耐性が低いヒトがリラックスした体勢で寒さを感じることなく睡眠できるとされる温度。
そして、使用可能温度と言うのは、一般的に代謝が高く、寒さに対する耐性が高いヒトが、寝袋の中で丸まった状態で寒さを感じることがなく睡眠ができるとされる温度です。
通常、男性より女性の方が寒さに対する耐性が高いです。
また、年齢や体格にもよりますが、とくに暑がりと言う方以外は、快適温度を見て選べばいいんじゃないかと思います。
たとえば、登山用品の老舗モンベルのシュラフに「シームレス ダウンハガー800 #0」という商品があります。
これは、国内3,000m級の冬山で使用できるモデルで、価格も5万5000円くらいする高性能モデルです。
この商品の快適温度はマイナス6度、使用可能温度がマイナス13度です。
ボクが何を言いたいか、わかりますよね?
チープな製品のわけの分からない「最低温度マイナス25度とかをそのまま信用しないでくださいね」ってこと。
もちろん、使用する場所や季節を選ぶのでしたら、格安モデルも悪くありません。
いや、これもマジで言ってます。
値段の高い高機能なシュラフひとつですべて補おうとするのではなく、使い分けってめっちゃ大事なことですから。
化繊とダウン、どっちがいいの?
最初に結論を書くと、「材質にこだわる必要はない」ってこと。
ボクは、クロージング(衣類)も含めて、ダウン、化繊ともいくつも持っていますが、どちらも甲乙つけがたいです。
一般的に化繊よりダウンのほうがあたたかい商品が多いですが、別に化繊が劣っているわけではありません。
たとえば、先ほど紹介したモンベルのシュラフで、化繊品に「バロウバッグ #0」という商品があります。
こちらは、快適温度がマイナス7度で使用可能温度がマイナス14度と、ダウン品の「シームレス ダウンハガー800 #0」よりも対応温度域の下限が大きくなっています。
しかもお値段は、半額以下の2万2550円!(ドヤァ
ね、あたたかさだけで見た場合、ダウンのほうが必ずしも優秀ってはならないんですよ。
もちろん、同じような性能の場合、ダウンモデルは化繊モデルの半分くらいの重量になるので、登山用途だと、けっこう迷うところです。
しかし、バイクツーリングなどの場合、そこまで重量にこだわる必要はありません。
化繊品は、濡れに強く、家庭で気軽に洗濯できるというところがと~っても魅力的。
また、吸湿性が極めて低いため、細菌やダニが発生しにくく、アレルギーを起こしにくい素材を使っている商品もあります。
ボク個人としては、バイクでのツーリングキャンプをメインにするなら、化繊モデルがいいんじゃないかって思ってます。
ツーリングバッグ、スリーピングマットについて
キャンプで大事なことは、究極的には、いかに安全に目的地に着くかと、いかに快適に眠るかなんです。
これ、間違いありません。
その安全に目的地に着くってことは、言い換えると、安全にカラダとキャンプ道具一式を運ぶってこと。
車を使ってキャンプをする方にはわかりづらいんですが、道具一式をバイクで運ぶのってけっこう大変です。
この運搬能力が車とバイクでは大きく違う。
だから、バイクの場合、荷物を入れるバッグとか積載設備がめちゃくちゃ重要になってきます。
ボクは、北海道をバイクでツーリングしたことがありますが、そのころは、ツーリング専用のバッグを持っておらず、登山用のバックパックを代用してました。
いや、これがもう大変でした。
たしかに荷物は入るんですが、バイクの荷台にうまく固定できなくて、カーブを曲がるたびに荷崩れを起こすんじゃないかって気が気じゃありませんでした。
しっかり荷物を固定するってのは、めっちゃ大事なんだなって実感しましたね。
あとね、テントとか寝袋のような、必須ともいえる道具から買っていくのが普通なんだと思いますが、自分が買って使ってみて、想像以上に良かったってのが、スリーピングマットなんです。
ホント、もっと早くから使ってればよかった~って思いました。
そんなわけで、ツーリングバックとスリーピングマットについては、別記事にしてあるので、興味のある方はぜひ読んでくれるとうれしいです。
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まとめ
今回は、キャンプをはじめようと思っている方向けに「まず、これだけは買ったほうがいい」と思うキャンプ道具のテントとシュラフの紹介と購入にあたっての選び方について書きました。
もちろん、キャンプに使う道具は、まだまだた~くさんあります。
ぶっちゃけ、キャンプ道具はなければないでなんとかなるけど、あればあるほど便利で快適になってくる。
そして、なにより楽しさが何倍にも膨れ上がっちゃうんです。
だから、沼にはまるヒトが大勢出てくるんですけどね~
これからも、キャンプをはじめる方向けに、今回紹介できなかった道具やキャンプ場の選び方、ボクが体験した失敗談など、いろいろと情報を発信していきますので、よろしくです~