こんにちは。motocampers.net(モトキャンパーズ)管理人の晴れろGO!こと、ハレロゴです。
バイクでキャンプツーリングに行くとき、どんな荷物を持って行こうか、けっこう悩みますよね。
あれもこれも持って行きたいけど、車と違ってバイクに積める荷物ってそんなに多くないし。
キャンプツーリングの経験があまりないうちは、なにが必需品で、なにが余計なモノなのか、選択するのが難しい。
んで、結局あれやこれや持って行こうとするから、荷物がすっげぇ増えちゃうんですよね~
そこそこキャンプツーリングに慣れてくると、それはそれで、いろいろな道具を持って行きたくなって、荷物がだんだん増えていきます。
てなワケで、よほどのベテランでもない限り、キャンプツーリングの道具はバイクの積載量いっぱいいっぱいになっちゃうのが普通でしょ(笑)
となると、どうやってバイクに荷物をたくさん積むかってことで悩むんじゃないですか。
バイクの種類によって、多少は変わってきますが、ボクは、まずは専用品のリアキャリアとリアボックスの取り付けをおススメします。
雨風に強いし、荷物の出し入れは簡単、何よりバイクの走行性能にほとんど影響を及ぼしません。
次に積載量アップを目指すなら、王道のシートバッグですね。
さらに、荷物を増やしたいときは、サイドバッグを追加。
あとは、ボクの乗っているようなスクーターにはつけられないけど、タンクバッグなんてのもありますね。
だいたいこんな順番で積載量を増やしていくのが普通でしょう。
んじゃあ、もっともっと荷物を増やしたいときは?
はい、これが今日の本題。
ボクのおススメは、やっぱり、これ。
ホムセン箱を加工してバイクに載せちゃう!ですね。
ホムセン箱ってなに?って方も、どうやってホムセン箱をバイクに載せたらいいのか悩んでいる方も、お任せください。
今日は、ホムセン箱の選び方や加工の仕方、バイクへの取り付け方法について、バッチリ紹介しますよ~
王道のシートバッグとサイドバッグのレビューはこちら。
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なぜホムセン箱がおススメなのか?
ところでホムセン箱ってご存知ですか?
「ホームセンターとかで売っているコンテナ型の収納箱」を略してホムセン箱って言います。
このホムセン箱、バイクの積載量アップにめっちゃおススメなんです。
その理由は、なんと言っても雨に強いから。
キャンプを含めたロングツーリングは、いずれどこかで一度は雨に降られるもの。
だから、荷物を入れるスペースは、急な雨でも中身が濡れないような作りじゃないとダメ。
その点ホムセン箱は優秀ですよ。
本体の作りが単純でフタは密封型のため、ちょっと雨に降られたくらいじゃ、中に水が入ることはありません。
そして、めちゃくちゃ頑丈。
モノにもよりますが、ヒトが座ったくらいじゃビクともしません。
キャンプ地でバイクから下したあとは、イスやテーブルにも使えちゃう汎用性の高さも利点ですね。
メリットはまだあります。
形状が箱型なので、荷物がすき間なくたくさん入ること。
シートバッグやサイドバッグに入らないモノでも、ホムセン箱ならラクラク収納なんてことも当たり前。
さらに、ホムセン箱は大きさを含めて種類が豊富なんで、自分のバイクに合う箱を選び放題です。
横長、縦長、高さの高いモノ、低いモノ、鍵付き、取っ手付き、バリュエーションがハンパないです。
きっと自分のバイクや用途にジャストフィットな箱が見つかると思います。
とどめの一撃として、ホムセン箱は価格がめっちゃ安い!
バイク専用のリアボックスやパニアケース、シートバッグは1万円じゃ買えないモノばかり。
外国車用の純正アルミケースなんて、1個5万円とか普通でしょ。
でもね、ホムセン箱なら容量60Lクラスでも3000円くらいですから。
ってなわけでして、ホムセン箱は雨に強くて頑丈で汎用性が高く、種類も豊富なうえ安価とくれば、積載量アップにこれを使わない手はないっしょ。
ただですね、ホムセン箱はバイクに載せることを目的に作られていないんで、それなりの加工が必要ってことがデメリットと言えばデメリットかな。
まあ、加工って書きましたが、ほんの工作レベルなんで、やろうと思えばだれでもできる程度の難しさですけどね。
あとは、見た目が気に入るかどうかです。
ボクはぜんぜん気にならないんですけど、ホムセン箱は見た目がチープなんで、実用系のバイクならまだしも、値の張る外国車やスポーツタイプのバイクには合わないって考える方もいるでしょう。
でもまあ、お気に入りのステッカーとか貼り放題だし、荷物満載で走ればどんなスタイルのバイクでも、旅バイクって雰囲気がプンプンしてて、かっこういいんじゃないでしょうか(笑)
ホムセン箱の選び方
アイリスオーヤマのRVBOXがおススメだよ
どうです?バイクにホムセン箱を載せたくなってきたでしょ(笑)
では、ホムセン箱の選び方について。
ホムセン箱マニア界隈では、宮城県仙台市青葉区に本社をおく、生活用品を販売しているアイリスオーヤマの多目的収納ボックスが人気です(笑)
アイリスオーヤマは、もともとはプラスチック製の育苗箱なんかを作っていた町工場でしたが、家庭用のプラスチック製半透明収納ケースの販売が大ヒットして爆発的に成長した会社なんで、その収納ボックスの作りの良さには定評があります。
種類も豊富だし、ネット通販でも買えるし、それこそみなさんの自宅近くのホームセンターにもたくさん売っているはず。
ボクは、アイリスオーヤマの収納ボックスの中でも多目的収納ボックス、いわゆるRVBOXシリーズをおススメしますね。
RVBOXシリーズは、横幅40cmくらいの小さいモノから軽トラックの荷台にすっぽり収まる横幅130cmのモノ、高さ15cmほどの浅底タイプから高さ50cm容量160Lもある大型ボックスまで、めちゃくちゃたくさんの商品がそろっています。
アイリスオーヤマの公式通販サイト「アイリスプラザ」でRVBOX全商品のサイズが調べられるよ
ホムセン箱を選ぶときの注意点
ホムセン箱を選ぶときに気をつけたいのは、積載物には制限があるってことです。
法律的な話をすると、道路交通法施行令ではバイクの積載物について、
普通二輪、大型二輪は、積載物の重量制限は60kgまで。
積載物の長さと幅は、 乗車装置か積載装置の長さにプラス0.3mまで。
高さは地上から2mまで。
車体からの左右のはみだしは、乗車装置か積載装置の幅から左右それぞれプラス0.15mまで。
って決められています。(原動機付自転車は重量制限が30kgで、そのほかは同じ)
ここで一番問題なのは、左右からのはみだしの部分。
ホムセン箱をみなさんの乗っているバイクのシートの上に載せるとしたら、シートまわりから左右とも最大15㎝までしかはみ出しちゃダメってこと。
ミラーとかハンドルとかの車両の最大幅じゃありませんよ。
乗車装置か積載装置、つまり載せる場所の幅から左右バランスよく右15㎝、左15cmまでです。
まあ、法律の規制云々をおいても、あまりに横長すぎるホムセン箱は障害物にぶつけたり、落下する危険があるし、不安定で運転しづらくなって転倒とか交通事故のもとにもなるんで、やめた方がいいですよ~
PCX(JF81、KF30)におススメのRVBOX
ボクが今乗っているバイクは、ホンダのPCX150(KF30)です。
通常はリアキャリアに容量37LのGIVIのボックスを載せていて、ツーリングに行くときはリアシートにTANAXのキャンピングシートバッグ2を積みます。
もっともっと荷物を持って行きたいときには、TANAXのマルチフィットサイドバッグを追加します。
この状態で、さらにたくさんの荷物をどこに載せようかと考えた場合、ベストポジションはキャンピングシートバッグ2の下。
そこにホムセン箱を置くことでしょう。
ちょうどTANAXのキャンピングシェルベースみたいな使い方ですね。
キャンピングシートバッグ2の大きさは、通常の59Lのときのサイズは、幅62cm、奥行き35cm、高さ35cmで、最大75Lのときのサイズは、横幅のみが82cmに拡張されます。
これに合わせた場合、アイリスオーヤマのRVBOXのどれがおススメかというと、770D(深底)でしょうね。
幅が77cm、奥行き32cm、高さ28cmと、まさにキャンピングシートバッグ2に合わせるために作られたとしか思えないサイズ。
しかもですよ、キャンピングシェルベースはメーカー価格3万円くらいしますが、RVBOX770Dは3000円以下で売っています。
なんと10分の1の価格!
TANAXさん、シートバッグやらミラーやら、御社の製品はめっちゃ愛用してるんですけど、ごめんなさい、今回はケチりました(笑)
RVBOX770DをPCXに載せられるように加工するよ
ホムセン箱はバイクにガッチリ固定しよう
RVBOX770Dはアマゾンで2300円くらいでした。
これをどうやってPCXのシートに載せるかですが、単純に荷締めベルトとかロープ類でシートとRVBOXをグルグル巻きにして固定する方法は絶対にやめた方がいいです。
いや、マジで。
いまさら言うことでもないんですが、ちょっとした段差は当然、ストップアンドゴーやゆるいコーナーでも、バイクってかなり前後左右に力がかかります。
カラダ1つのときは、まったく問題がなくても荷物が載っていると、その荷物にめちゃくちゃ力がかかるんですよ。
表面のツルツルしたホムセン箱は、ガッチリ固定していないと、荷物の重みで簡単にバイクから落ちちゃいます。
ちょっと手間はかかりますが、たとえバイクが転倒したとしてもホムセン箱はバイクから離れないくらいガッチガチに固定しましょう。
UボルトやTANAXの接続バックル、固定ベルトを使うよ
ガッチリ固定すると言っても、加工が面倒だったりするんなら、ホムセン箱なんて買わずに最初から専用品にしたほうがいいですよね。
大丈夫。お任せください。
ボクは、小学生のころは図工は5段階評価でずっと3でした。
そんなボクでも、1時間かそこらで完成するほど加工は簡単です。
取り付け方法は、以前記事にしたTANAXのキャンピングシートバッグ2をバイクに載せる方法とまったく同じです。
シートまわりのフレームに取り付けた固定ベルト4つでバッグを留めるやり方ですね。
今回は、バッグの代わりにRVBOXを固定するってワケ。
ホント、あの方法は着脱が簡単で、しかもハンパなくガッチリ固定されますからね~
それで、RVBOXを固定ベルトで固定できるようにする作業はこれ。
1、RVBOXの前面と背面の左右にUボルトを取り付ける。
2、シートバッグに付属する接続バックル(MP-124)をバラして、固定ベルト(MP-123)の受け口を作る。
3、2で作った受け口をストラップなどでUボルト4か所に取り付ける。
はい、マジでRVBOXの加工はたったこれだけです。
工作が得意なヒトなら30分もかからないんじゃないかなあ。めっちゃ簡単でしょ(笑)
んじゃ、写真を見ながらやってみましょうか。
まずはUボルトとか部品を用意します。
部品代についてはあとで書きますね。
Uボルトは、ナットの大きさがM6かM8くらいで、足の長さが2cmくらいのモノがいいんじゃないかと。
ボルトが抜けたりしないよう、ワッシャーとプレートも準備します。
写真左側がRVBOXの内側に入る部分、右側が外側に出る部分です。
RVBOXの前面と背面のそれぞれ左右にUボルトを取り付けるための穴をあけます。
穴の位置はRVBOXによって違ってきますが、横幅の中心から端までの約半分の場所あたり、高さはちょうど真ん中あたりで。
ホムセン箱はプラスチック製なんで、電動ドリルなら一瞬で穴が開きます。
キリみたいなモノを使って手動で作業しても、それほど苦労はしないはず。
穴が開いたらUボルトをナットで固定します。
穴は大きすぎると強度が弱くなりますから、ボルト径とピッタリにしてね。
RVBOXの内側はこんな感じになります。
穴をシリコンシーラントで埋めれば、防水は完璧。
まあ、ボクはやってないけど(笑)
前面2か所と背面2か所の合計4か所同じように取り付ければ完成です。
ね?めっちゃ簡単でしょ。
内側はこんな感じで、Uボルトの足が飛び出してるけど、気にしない気にしない。
どうしても気になる方は、グラインダーで削り取ってね。
もちろん、これだけだとバイクに固定できないので、接続バックルをバラして作った受け口を頑丈なタイラップでUボルトに取り付けます。
裁縫やミシンが得意な方は、受け口をUボルトに取り付けるためのベルトを作ってもいいかも。
ボクはめっちゃ簡単にできるタイラップにしました(笑)
受け口と固定ベルトを取り付けたRVBOXの全体写真です。
もし、RVBOXの上にシートバッグを載せたいときは、Uボルトに受け口のほか、写真のようにさらに固定ベルトを取り付ければOK。
受け口はバイクに結わえた固定ベルトと繋ぎ、Uボルトにつけた固定ベルトでRVBOXの上に載せるキャンピングシートバッグ2と接続します。
これで、バイク→固定ベルト→加工済みRVBOX→固定ベルト→シートバッグという並びでRVBOXとシートバッグをバイクにガッチリ固定できます。
Uボルト付近のアップはこちら。
今回の工作のキモは、TANAXの固定ベルト(MP-123)4本と接続バックル(MP-124)1個を使うことなんですが、ボクはもともと持っていたので、お金はかかっていません。
新たに買うとなると、固定ベルトが1本500円弱、接続バックルが800円ちょっとなんで、合計3000円くらい。
そのほかUボルトやナット類、タイラップで、数百円かな。
RVBOX本体と部品代を合わせても、5000円ちょっとで作ることができちゃいます。
RVBOX770DをPCXに載せてみるよ
では、完成したRVBOXをPCXに載せてみましょう。
まずは、固定ベルト4本をシートまわりのフレームやキャリアの支柱など、ハンパなく頑丈なところへ取り付けます。
コレ、すっげぇ重要なことですからね。
固定ベルトは、ちょっと面倒でも並の力じゃぜったいに動かない場所に結わえましょう。
そして、バイクのシートにキズがつかないよう、RVBOXがズレないようにすべり止めを敷きます。
シートにRVBOXを載せて、バイクに取り付けた固定ベルトを受け口に差し込みます。
同じように前面と背面の合計4か所を止めればOK。
カチカチカチカチっと、あっという間に固定できますよね~
しかも、固定ベルトはフレームなどにガッチリ結わえているので、多少の動きではビクともしません。
さらにRVBOXの上にキャンピングシートバッグ2を載せて、固定ベルトでつなげばRVBOX770Dの容量55Lにシートバッグ最大容量75Lをプラスした、大容量積載スペースが誕生します。
ボクのPCXの場合、このほかリアボックス37Lとシート下に28Lの収納スペースがあるんで、1週間程度のキャンプツーリングに必要なモノは、ぜ~んぶ持ってけます。
運転に関しては、RVBOXはタンデムシートの部分に収まっているので、ほとんど影響ありません。
姿勢がいつもとちょっとだけ変わるので、ミラーを調整するくらいかな。
シートバッグは背もたれの代わりにもなるから、長距離走行でも疲れませんね~
ちなみに、シートバッグとRVBOXの収納はこんな感じでした。
テント一式、寝袋、スリーピングマット、レインウェア、着替え、ナイフにナタ、バーナーやらクッカーやらetc.etc.
まあ、それでも、おみやげの「芋けんぴ」を山ほど買ってくるくらい余裕がありましたけどね。
キャンピングシートバッグ2とRVBOXの組み合わせは最強です(笑)
これらの写真は、2019年7月上旬に四国ツーリングをしたときのモノ。
九州や四国地方で大雨になって、被害が出た地域もあったほどの悪天候でした。
ツーリングの行程では、半分くらいが雨、高知県の土佐清水市に行ったときが暴風雨でしたけど、RVBOXの浸水はゼロ!
シートバッグはね、レインカバーをつけてたんですが、やっぱり完全に覆うことはできないんで、水は入ってきますね。
最初にも書いたとおり、ホムセン箱は荷物を雨から守るってことだけなら、シートバッグよりも優れてると思います。
このキャンプツーリングのときは、だいたい3000km走りましたが、当然のことながらRVBOXが脱落したことはありません。
Uボルトもプレートで補強してあるんで、ボルトが抜けたり、ボルト穴に亀裂が入ったりもまったくなし!
かなり道の悪いところを走ったりもしましたが、積載に関してはぜ~んぜん不安がありませんでした。
やっぱりね、TANAXの固定ベルトを使う方法だと、着脱も簡単ですし、バイクにガッチリ固定できるし、めっちゃおススメです。
今回は、ボクの乗っているPCXと使っているシートバッグの組み合わせから、ベストなホムセン箱ということで、アイリスオーヤマの多目的収納ボックスのRVBOX770Dの取り付け方法などについて紹介しました。
みなさんのバイクによって、シートや積載場所が広かったり狭かったりすると思うんで、この記事を参考にぜひ自分のバイクに合うホムセン箱を探して、取り付けてみてください。
「ホムセン箱、マジ、最高!」ってなること請け合いです!