■キャンプ場 ◆北海道地方 道北

【有料キャンプ場】雰囲気最高!兜沼公園キャンプ場【北海道・道北】

【更新情報】2022年6月

今回紹介する兜沼公園キャンプ場は、北海道豊富町(とよとみちょう)にある有料キャンプ場です。

管理は町の委託を受けた「有限会社カブト沼観光ビレッジ」で、開場期間は、例年5月1日から9月30日まで

利用にあたっては、現地の管理棟で受付をしてください。

テントサイトは、林間のフリーサイトのほか、3人用から10人用までの「やすらぎの家」(コテージ)が合計8棟、3人用のバンガローが5棟あります。

フリーサイトは事前予約なしでも利用できますが、やすらぎの家とバンガローは予約制。

毎年4月1日から予約の受付開始し、電話とインターネットで申し込めます。

利用料金は、フリーサイトがライダーは520円、車利用者で2,3人用テントは830円、3人用テント以上は1,040円です。

バンガローは、3人用が1,570 円、やすらぎの家は2人用が一泊1,570円、4人用が一泊3,140円、10人用は一泊5,230円。

チェックインは13時から。

チェックアウトは翌日の10時です。

管理人さんは、9時から18時まで(7月、8月は20時まで)の間常駐しておりますので、この時間帯に受付をしてください。

 

このキャンプ場のおススメポイントは、設備が充実していながら、低料金ってところ。

モトキャンパー専用の料金が設けられていて、一泊520円という驚きの安さ!

バンガローややすらぎの家と言った建物でさえ、一泊1,570 円から。

人数ごとに別途徴収する入場料を取っていませんから、家族連れの方やグループキャンプの方でも、かなりリーズナブルなお値段で利用できちゃう。

ロケーションがこれまた最高で、緑豊かな森の中でゆっくりとキャンプが楽しめるだけでなく、海の上に立つ日本最北端の百名山とも言われる利尻山(通称利尻富士)の姿を眺めを楽しめます。

兜沼湖畔に広がる大自然をそのまま生かした林間サイトは広大で、ボクが知る道内のキャンプ場の中でも、森林度はトップクラス。

設備は、シャワーやコインランドリーも用意されているし、管理棟ではビールや清涼飲料水を販売しているだけでなく、軽食も提供してくれる。

テントや寝袋などのキャンプ用品もレンタルしていて、さまざまなキャンプスタイルに対応しています。

焚火(直火禁止)もOKだし、バイクは場内通路に横付けOKってのもうれしいところ。

モトキャンパーなら、利用しない理由がないって断言できるほどの場所なんですよ~

 

マイナス面は、豊富町内まで車で20分くらいかかること。

付近には、コンビニエンスストアやガソリンスタンド、入浴施設などの商業施設がまったくありません

利便性という点では、イマイチです。

歴史あるキャンプ場なので、施設は旧式で老朽化が進んでいる箇所もあります。

市街地にある高規格キャンプ場に慣れ親しんでいる方だと、「ちょっと造りが古いよな~」って思うかも。

もちろん、管理は行き届いていて、隅々までしっかり掃除されてますから、トイレや炊事場はめっちゃキレイで使用に問題はありませんよ。

そして、緑豊かな森の中で、自然の地形をそのままの生かしたキャンプ場なので、サイト内には起伏があって、テントが張りづらい場所も存在します。

時期によっては、蚊などの虫もたくさん出るでしょう。

いくつかの欠点がありますが、それを補って余りある魅力がたっぷりなのもまた事実。

都会の喧騒から離れ、北海道の大自然を心行くまで満喫するには最高のキャンプ場と言ってもいいでしょう。

自由度が高く、キャンプ本来の楽しみを味わい尽くせる環境にありながら、管理が行き届いているから、家族連れやキャンプを始めたばかりの方にもおススメ!

もし、もう少し開けた空間の多いカーサイトが好みでしたら、お隣に兜沼オートキャンプ場があります。

管理は同じで、申し込みもこちらの管理棟で行います。

ほぼ同じキャンプ場みたいなもんなんですけど、一つのキャンプ場の中にカーサイトとフリーサイトがあるんじゃなくて、まったく別の場所にあるんで、紹介記事は別に書きますね。

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豊富町の紹介

豊富町は、宗谷総合振興局に属し、一般的に道北と呼ばれる地方にあります。

町の歴史は、明治の初め、現在の豊富町の位置に開拓使が置かれ、水戸藩に属したことからはじまります。

周辺一帯は沙流村と呼ばれておりましたが、大正時代に入ってから隣接の旧幌延村(現幌延町)と合併し、幌延村となりました。

合併後、旧沙流村地域をエベコロベツ川(現下エコロベツ川)の名前を取って、エコロベツとか旧村名で呼んでいましたが、当時の住民会で協議をし、豊富と決まったそうです。

エベコロベツとはアイヌ語で「なんでも豊富にある川(場所)」という意味なので、それを和訳して地域名にしたんですね。

昭和15年になると、幌延村から分村して、2級町村制を施行して豊富村と称しました。

その後の昭和35年、町政を施行し「豊富町」となり、現在に至ります。

 

豊富町の北は稚内市、南は幌延町、東は猿払村に隣接し、西は日本海に面しています。

ほかの自治体との境界は山ですが、東にポロシリ山(標高426m)や恵丹臼山(標高313m)が比較的高い方で、そのほかの山々はいずれも260m以下とそれほど高くありません。

海岸側を流れるサロベツ川流域にはサロベツ原野が広がり、国道40号の東部はなだらかな丘陵・山岳地帯で牧草地および森林となっていて、南東の山間部には豊富温泉があります。

豊富町は、日本有数の広さを誇る牧草地を利用した大規模な酪農をおこなっており、このサロベツ原野と牧場の風景は、北海道でもトップクラスの雄大さ。

そして、豊富温泉は、日本の温泉郷としては最北に位置します。

お湯は、石油や天然ガスとともに湧出してくる油分を含んモール泉(植物起源の有機質を含んだ温泉)。

全国的にも珍しい泉質で、保湿保温効果が高く美肌の湯としても知られています。

ボクが行った南の池公園キャンプ場のある秋田県大潟村にある温泉も、このモール泉でしたね~

気候は、夏は涼しく、飛び抜けて暑くなる日がほとんどありません。

アメダスの統計を始めた昭和51年以降、気温35度以上の猛暑日を記録したことは一度もなし!

その代わり、冬は北西の風が強く乾燥寒冷で、マイナス20度を下回る日も多く、11月中旬から4月中旬までは雪が降る特別豪雪地帯となっています。

出典:豊富町 公式サイト

町の基幹産業は、広大な牧草地を基盤とした放牧型酪農で、年間出荷乳量は全国でも上位にランクされるほど。

総面積1500は(東京ドーム約320個分)という、日本有数の広さを誇る豊富町大規模草地育成牧場があり、町の内外の酪農家から預けられた乳用育成牛も放牧されています。

牛乳は、「豊富牛乳」のブランドで道内に広く流通しているほか、乳製品を加工販売する会社やハム、ソーセージなどを加工販売する企業もあります。

これらの特産品は、ふるさと納税の返礼品にもなっているんで、興味を持った方は豊富町へふるさと納税をしてみるってものいいんじゃないでしょうか。

兜沼公園までのルート

キャンプ場のある「兜沼公園」までは、豊富町の中心から車で約20分。

豊富町と接する稚内市へと続く国道40号線の西側にある兜沼沿いに位置します。

日本国内の最北端で、宗谷地方の行政・経済の中心地、稚内市からだと車でだいたい30分。

交通アクセスは悪くないんですが、兜沼の位置が実にビミョー。

豊富町内からけっこう離れているし、もう少し走れば稚内市内。

どっちつかずの場所と言ってもいいくらい。

道内を旅する方だったら、途中立ち寄らず稚内市まで一気に行っちゃうでしょう。

逆に豊富温泉や大規模草地牧場、サロベツ湿原などの観光目的なら、豊富町内に一泊したほうが便利だし、なんなら兜沼公園より南隣の幌延町から向かった方が近いくらい。

このキャンプ場が豊富町内にもう少し近ければ、おそらく、今よりずっと有名で利用者であふれたはず。

ボクの好きなタイプのキャンプ場なので、もっと多くの方に知ってもらいたいなあって、ちょいと残念に思ったり。

その反面、あんまり混みすぎると、今の雰囲気が失われそうだから、やっぱり今のままでいいかと思ったりも。

この気持ち、わかってもらえますよね(笑)

さてそんなわけで、兜沼周辺には、コンビニエンスストアやガソリンスタンド、入浴施設などの商業施設は一切ありません。

利便性の面ではイマイチなので、しっかり準備してからキャンプ場に入りましょう。

 

場所は、国道40号線から西に3kmほど離れた場所ですが、地図で見てもわかりやすく、ナビゲーションシステムの案内どおり進めば、迷うことはないでしょう。

豊富町を代表する観光スポットのひとつですし、道路に案内板もちゃんと出ています。

ただ、道道から公園に向かう交差点に案内板はあるものの、目印になるような建物がありません。

案内板も季節によっては、路肩の草木でちょっと見えづらいかも。

交通量が少なく、スイスイ進めますので、通り過ぎないよう気をつけてくださいね。

 

道道から兜沼方面に約500m道なりに進むと、兜沼公園の入口です。

正面の門を入って直進すると、兜沼公園の管理棟があります。

管理棟の南側一帯が兜沼公園キャンプ場で、公園内の道路を北に向かうとオートキャンプ場。

どちらのキャンプ場を利用するにせよ、受付は公園内の管理棟で行いますから、まずは、園内に入ってください。

入口は、かつて夜警室として使われていた建物で、現在は無人です。

夜間は、公園の入口はチェーンが張られ、キャンプ場利用客以外の出入りはできなくなります。

もちろん、利用客は受付させ済ませてしまえば、夜間であっても出入りは自由ですし、早朝に出発してもOKですよ~

兜沼公園を紹介するよ

キャンプ場のある兜沼は、サロベツ原野の最北端に位置します。

周囲は約3.5㎞、水深約2mの淡水湖で、形が兜に似ていることから兜沼と名付けられました。

もともとは、「釣りができる葦原の沼」という意味アイヌ語である「ペライサルトー」と呼ばれていましたが、大正時代に鉄道が開通し、兜沼駅ができたのをきっかけに兜沼と改称されたようです。

じつは、豊富町の歴史は、明治36年に12戸の岐阜団体が、この地域に入植し開拓に着手したのがはじまりです。

 

兜沼周辺は、当時、サルベットウ(アイヌ語で沼の端の意)と呼ばれていて、笹や大木の生い茂る原始林におおわれ、ヒグマが徘徊していたそうで、行き来するだけでも困難を極めました。

でも、広大な土地と趣のある湖水を見て、いずれは楽園のようになると確信し、多くの開拓者たちのたゆまぬ努力により、豊富町の礎を築いたんですって。

その豊富町の歴史を裏付ける資料を保存しているのが、兜沼地区にある郷土資料室。

町内最古の建物の旧兜沼郵便局舎を利用しており、そのたたずまいは、当時に舞い戻ったかのよう。

どなたでも、無料で見学することができますよ~

兜沼は古くから景勝地としても親しまれており、昭和18年に北海道景勝地協会から全道18ヶ所の景勝地の一つに指定されています。

ちなみに、この18か所については、下記の通り。

全道18ヶ所の景勝地

1、石狩-支笏湖及中山峠
2、渡島-惠山
3、檜山-江差・奥尻島
4、後志-羊蹄山・ニセコアンヌプリ
5、後志-積丹半島
6、空知-夕張岳及芦別岳
7、留萌-兜沼
8、留萌-天売島・焼尻島
9、宗谷ー利尻島・礼文島
10、網走ー能取半島
11、 網走ーチミケツプ湖
12、胆振ー洞爺湖・登別温泉
13、胆振-絵鞆半島
14、日高-南日高海岸
15、十勝ー狩勝峠
16、根室ー長節沼及温根沼
17、根室-野付岬
18、根室-色丹島

昭和46年には、兜沼への集客を図るため、公園内に食堂が設営されたそう。

これが、現在のキャンプ場の前身なのかもしれませんね~

平成2年には、公園内に「やすらぎの湯」という入浴施設が完成。

平成5年にオートキャンプ場ができて、現在の兜沼公園キャンプ場及びオートキャンプ場が形作られました。

 

兜沼湖畔からは、利尻山を眺めることでき、その雄大な景観はまさに美しいの一言。

湖畔の東側は原始林が密生し、桜の木も交わって春の花見や秋の紅葉など、北海道らしさを全身で感じることができます。

 

また、あまり知られてはいないようですが、宗谷地方最大級の水芭蕉群生地でもあり、5月になると水芭蕉が一斉に咲き出し、白い絨毯のようになるんだとか。

兜沼を周回する形で一周7.5kmのサイクリングコースも整備されていて、自転車を持ち込めば、さらにキャンプが楽しめること間違いなし!

観光客が立ち寄りづらい場所にある兜沼公園ですが、キャンプをするしないにかかわらず、豊富町を訪れたら、ぜひ訪ねてほしい場所ですね~

管理棟(受付)について

兜沼公園キャンプ場の案内図です。

キャンプ場は、管理棟の南側が一帯がテントサイトとなっていて、場内通路沿いにバンガローややすらぎの家などのほか、炊事場やトイレなどの施設が建っています。

 

これが管理棟。

インフォメーションセンターとも呼ばれ、キャンプ場の管理・受付だけでなく、売店と軽食などの販売、休憩施設を兼ねています。

車両の通行は、場内通路に限られていて、テントサイトなどの芝地や施設周辺への進入は禁止。

管理棟の直近には駐車場が用意されているので、そちらに車を止めて受付をしてください。

 

まずは受付をしましょう。

管理棟は、キャンプ場を含む公園全体の受付・管理業務をしております。

管理人さんは、朝の9時から夕方18時まで常駐(7、8月は20時まで)していて、原則的にキャンプの予約・受付もこの間に行います。

なお、インターネット上での予約は24時間対応です。

利用料金等

・チェックイン 13時から

・チェックアウト 翌日10時まで

・料金

 テント1張り:ライダー520円、2,3人用テント830円、3人用テント以上1,040円

 バンガロー(3人用)1棟一泊1,570円-全5棟

 やすらぎの家(2人用)1棟一泊1,570円-全1棟

 やすらぎの家(4人用)1棟一泊3,140円-全5棟

 やすらぎの家(10人用)1棟一泊5,230円-全2棟

このキャンプ場は、フリーサイトは予約なしの当日受付でも利用できます。

バンガローとやすらぎの家は、原則事前予約が必要。

例年4月1日から予約受付を行っておりますが、湖面側にあるバンガローはかなりの人気です。

ボクが行ったときも、全棟埋まってました。

夏の時期や連休などは事前予約をした方がいいかもしれません。

このキャンプ場は予約をキャンセルしてもキャンセル料は発生しませんので、なるべく早く連絡をするようお願いします。

このキャンプ場は、ライダー専用の料金が設定されていることもうれしいんですが、各料金自体がそれほど高くありません。

人数ごとに別途入場料を徴収していませんから、家族連れの方やグループキャンプの方では、かなりリーズナブルなお値段で利用できちゃいます。

ぶっちゃけ、悪天候時にバンガローややすらぎの家が空いてるなら、ぜったい利用したほうがいいレベルでしょ。

それと、別の記事で詳しく説明してますが、オートキャンプ場にもフリーサイトがあって1区画1,040円とこっちと同じ値段で利用できるんですよ。

たいてい車で来られる方は、オートキャンプ場に行くみたいですが、あえて公園キャンプ場を選ぶのが通のキャンパー(笑)

ここのテントサイトは格別ですから。

なお、内容については、令和4年度のものです。

翌年以降は、利用方法が変わるかもしれませんので、利用前に公式サイトを確認してくださいね。

主なレンタル用品

・焼肉用網1枚310 円
・毛布1枚410 円
・キャンプセット一式3,140 円
・寝袋1個520 円
・テント1張り1,570 円
・テントマット1枚520 円
・ターフ 520 円 / 張
・シャワー室1回30分200 円

管理棟の売店では、ビールなどの酒類や清涼飲料水、軽食の提供も行っています。

キャンプ場付近には、コンビニエンスストアなどの商業施設が全くないんで、事前準備は必須です。

 

でも、ちょっとした食べ物と飲み物は一般的な小売価格で買えますから、それほど不便ではありません。

氷類とかアイスクリームも売ってるので、とくに真夏などは遠くのお店で買うより、こっちで買った方がいいでしょう。

 

管理棟内には木製のテーブルとベンチシートが置かれていて、無料休憩室にもなっています。

また、管理棟は無料Wi-Fiが設置してありますから、ネット環境もバッチリ。

管理人さんは気さくですっごくいい方なので、受付や買い物時以外にも顔を出して、兜沼とか豊富町のことをお伺いするのも楽しいですよ~

この管理棟は、一般的なキャンプ場の管理棟より仕事がたくさんありますが、それなのに施設は隅々までしっかり手入れされています。

ほんと、ありがたいですね~

 

管理棟の受付側のちょうど反対側にトイレがあります。

管理棟が閉まった後でも、24時間利用可能。

場内にはほかにもトイレがありますが、ここの大便用は温水洗浄便座なのでおススメです。

 

管理棟は、高床式の六角形の木造建物で、外観は山小屋風。

建物の周りをぐるっと廊下が通っていて、階段を上って中に入ります。

廊下は靴のままでもかまいませんが、トイレは土足禁止。

入口は男女別に分かれています。

 

これが男性用トイレ。

どうです?めっちゃキレイでしょ。

たしかに建物は年季を感じさせる部分もありますが、横壁は木製で、すっごくいい雰囲気。

床は土足厳禁のため、清潔そのもの。

ゆったりとしたスペースとなっていて、鏡付きの手洗い場もちゃんとありました。

照明も備えていますから、夜でも安心して使用できますよ~

 

入口のすぐ脇に男性用小便器が2つ。

水洗式で、隅々まできっちり掃除されていて、マジぴっかぴか。

 

大便用は温水洗浄便座です。

すっごくキレイに掃除されてて、気持ちよく使えます。

最近は自宅のトイレが洋式ってところが多いので、洋式便座だと子供でも使いやすいと思います。

公共のトイレやキャンプ場の管理をするって結構大変なんですよね。

こんなにキレイに維持してもらって、ほんとありがたいです。

「キャンプ場の良さは、トイレのキレイさに比例する」ってのが、ボクの持論です(笑)

森の中のキャンプ場ですから、虫が出たくさん出やすい環境です。

トイレの出入口のドアは、使用後は必ず閉めてくださいね~

フリーサイトについて

このキャンプ場のテントサイトを説明するのって、すっごく難しい。

だって、GoogleEarthで上から見ると、こんな感じなんですよ?

うっそうとした森の中にあって、敷地もめっちゃ広いから、「ここがこうですよ」って言っても伝わらないんじゃないかなあ。

なので、各施設の周辺と全体的な説明をしますが、あとは自分の目で見て最高の場所を見つけてください。

いや、手抜きじゃないです(笑)

ほんと、お気に入りの場所を探す楽しみのあるテントサイトなんですよ、ここ。

 

キャンプ場の北側を公園入口から兜沼にかけて、舗装路が通っています。

また、キャンプ場内を未舗装路が通り、場内を一周できるようになっていて、車両の通行もOKです。

ただし、車両はテントサイト内に入ることはできないため、荷物の積み下ろしをした後は、お近くの駐車場に止めてください

ただし、バイクは一般車両の通行の妨げにならないのでしたら、場内通路脇に止めても大丈夫。

バイクのすぐ隣りにテントを張ることができますから、ご自分のかっこいい愛車を見ながらキャンプができちゃいます(笑)

詳しくは、管理人さんに確認してくださいね~

テントサイトは場内道路の内側一帯で、基本的に炊事場やトイレ、バンガロー、やすらぎの家の直近など、共用の場所以外はどこにテントを設営してもOK。

テントサイトのほぼすべてが、木々の生い茂る森の中の林間サイトとなりますが、場所場所によって多少趣が違ってきます。

便利さで選ぶか、テントの張りやすさで選ぶか、それともロケーションで選ぶか。

ゆっくりとテントサイトを見て回って、お気に入りの場所を見つけてください。

 

ボクのイチオシは管理棟のすぐ南側です。

管理棟のトイレがいつでも使えるうえ、無料のWi-Fiも入ります。

場内通路の向かいには炊事場があるし、利便性だけで言えば、これ以上の場所はありません。

設営スペースは広く、ほぼ平坦で芝の状態もバッチリ!

とくにモトキャンパーでしたら、通路にバイクを横付けできるし、荷物の搬送の面でも言うことなし。

このキャンプ場は、周囲を原生林に囲まれているため、もともと雨風に強いんですが、最悪の場合でも管理棟に避難できます。

キャンプを始めたばかりの方にもおススメですよ~

 

管理棟から南に向かう場内通路はこんな感じ。

普通車ならラクラク通れる道幅で、未舗装砂利敷き。

地面はしっかり固められていますから、荷物満載のバイクでも通行に支障はありません。

 

管理棟の南側には、兜沼の水を引き込んで作った「せせらぎ水路」があります。

周囲は柵で囲われています。

柵の切れ間から水と触れ合うこともできるのでしょうが、ボクが利用したときは枯れてましたね~

夏の時期は、水で満たされるのかな?

 

これは、「せせらぎ水路」の近くにある多目的交流施設。

中には、バーベキューコンロやテーブル、イスなどが用意されていて、おそらく学校や地域の行事で使用されるんでしょう。

何かのイベントや野外炊飯のときとか。

一般のキャンプ客が利用することほぼないと思います。

 

多目的交流施設のすぐ近くには、休憩場所が設けられていました。

兜沼周辺は、水芭蕉の群生地としても有名でしたね。

 

ほかにも、エゾエンゴサクというケシ科の花が咲く場所があるんだとか。

花期は4から5月にかけてで、茎の上部に青紫色の花が咲きます。

 

水路は、兜沼のある西の方にもあって、ともすれば単調になりがちな森の景観に変化をもたらせてくれる存在。

親水ゾーンのように中に入って遊ぶことは想定されてませんが、いい雰囲気でしょ。

兜沼は、たくさんの水鳥の飛来地としても知られていて、なんとな~く、時間がゆっくり流れている感じなんですよね~

 

テントサイトは、自然の地形をそのまま生かしていますから、地形が傾斜していて平坦な場所がほとんどない場所もあります。

はるか昔から受け継がれてきた、兜沼地域の雰囲気を壊さないよう、木の伐採は最低限。

そのため、草木が所狭しと伸びていて、ファミリー用の大型テント張れる場所は少なめです。

 

でも、北海道らしいミズナラやシラカバ、エゾマツなどの樹木に囲まれて、神秘的な空気を放つ森の中で、大自然をたっぷり満喫できること間違いなし!

エゾヤマザクラ(大山桜)の木もありましたから、5月初めころですと、お花見キャンプができるかも。

 

じつは、北海道には、かなりの回数行ってるんですけど、夏以外に訪れたことは一度もありません。

いずれは、ほかの時期もって思ってるんですけどね(笑)

 

これは、キャンプ場南端のやすらぎの家周辺。

敷地はわりと広めで、平坦な地形でした。

炊事場やトイレ、駐車場に近い場所なんで、家族連れの方やグループキャンプに向いていると思います。

 

キャンプ場の一番南側の通路です。

道路わきが駐車場になっていて、荷物の積み下ろしが終わったあとは、こうした駐車スペースに車を止めてください。

アスファルト舗装はされていますが、とくに区画線はないんで、止め方を工夫すればキャンピングカーのような大きな車でも大丈夫。

 

これが、やすらぎの家ですね。

バンガローの豪華版と言った感じ。

建物の真横に車やバイクを止めることができますし、周囲にテントやタープを張ることも可能。

モトキャンパーでも、数人でのツーリングなら、かなりおススメの施設。

2人用の一番小さなものなら、1,570円で借りられるから、天気があまりよくないときなら、ソロでも借りたいところ。

万が一のときの避難先が確保されてるキャンプ場って、安心感がハンパないです。

 

場内通路は走りやすいですが、テントサイトとの区別がつきにくいので、うっかり車を中に入れないように。

通路の端っこは、段差になっていたり、地面がゆるくなっていることもあるため、バイクを止めるときは注意してくださいね。

このキャンプ場は、バイクツーリングの必須アイテム、サイドスタンドプレートがないと、ちょっと危険かも。

 

開けた場所がお好みでしたら、おススメはキャンプ場の西側。

ちょうどバンガローの裏手あたりですね。

 

場内の森を抜けたあたりから、兜沼を見通せて、ロケーションはバツグンです。

天気が良ければ、遠く利尻山も見ることができそう。

 

敷地もわりと平坦で、広い芝地になっていますから、ファミリー用の大型テントやタープだって余裕で張れますよ。

見通しはいいですが、周囲を樹林帯に囲まれているため、強風の影響も受けにくそうですし。

これだけいろいろな木々が生い茂っていると、それぞれに季節によって、見える風景がガラッと変わりますから、いつ行っても、何度訪れても楽しめるんじゃないかなあ。

 

ほんと、森に包まれているかのような感じで心が安らぎます。

ともかく、雰囲気がいいんですよね。

森のざわめきと、鳥の鳴き声が心地よく聞こえてきます。

 

ソロキャンパーにおススメは、やっぱり木々の生い茂る森の中。

樹木に囲まれ、木漏れ日がめっちゃいい雰囲気です。

真夏の日差しや強風の影響を受けづらい場所ですし、テント同士が密集しないからプライベートスペースを確保しやすい。

 

そして、焚火ファンには、めちゃありがたいことに、薪を取り放題なんですよね~

管理人さんが、落ちた枝などを一か所に集めてお入れくれるんで、場内通路沿いにちょっと歩くだけで、持ちきれないほどの薪を集めることができます。

いやもうね、「おじいさんは山へ芝刈りに」みたいな、昔話の世界を簡単に味わえますよ(笑)

 

気をつけたいのは、木の真下にテントを張る場合。

木陰を作ってくれるし、風抜けが良くて真夏でも快適なのはいいんですが、樹液が落ちてくることがあります。

樹液はめっちゃベタつくし、なかなか落ちません。

あと、虫とかが寄ってきたりもしますし。

木漏れ日がすっごく気持ちいいし、癒しの空間なんですけど、ちょっと注意が必要なんですよね。

 

場内通路を通るときは、人の飛び出しに注意。

車で走っているほうもそうなんですが、人の方も通路の意識が薄く、テントサイト感覚で道を横切っちゃうんですよね。

人と車であふれて大混雑になることは少ないと思いますが、徐行運転でお願いしますね~

 

テントサイトには、区割りはありません。

フリーサイトは、場所の確保はできないため、設営の場所は先着順。

管理棟の周辺とか、炊事場やトイレ、駐車場の近くなどは混雑しがちですから、とくにキャンプシーズン中などは動線を考えてテントを張りましょう。

 

キャンプ場は、市街地から離れた湖畔の森の中にあるため、一日を通してめっちゃ静か。

落ち着いたキャンプができること請け合いです。

緑に囲まれた癒しの空間は、もう最高!

 

通路に沿って街灯があるため、夜でも真っ暗にはなりません。

ただし、キャンプ場の隅から隅まで明るく照らしてくれるほどではないし、照明器具なしでのキャンプは危険です。

照明器具は、ぜったいに忘れないようにしてくださいね~

スマホの電波は、サイト内どこでもOKでした。

あと、このキャンプ場は、季節によっては、めっちゃ虫が出やすい環境にあります。

虫対策もお忘れなく!

トイレについて

キャンプ場内のトイレは、管理棟内と南側の通路沿いに一か所の合計2か所です。

これは、南側にあるトイレ。

炊事場が隣接していて、その隣りには駐車場。

さらに駐車場の先にやすらぎの家があります。

管理棟からは、最も遠くなりますが、施設がそろっているので、南側のテントサイトもなかなか便利ですよ~

 

トイレの外観はこんな感じ。

丸太を組んだようなログハウス風のデザインで、少しばかり古めかしい。

通路から少し奥まった場所に建っていて、地面が裸地なのも、昔の造りっぽいですね~

雨の日は、足元が濡れやすいのが欠点です。

入口は男女別に分かれていますが、ドアがなくカーテンが下がっているだけなので、目隠しの塀が建っています。

 

男性用トイレです。

室内は広めに作られていて、旧式ですが水洗式小便器が3つ横に並んでいます。

床は土間コン、横壁は丸太です。

老朽化が進んでいるのは否めませんが、掃除が行き届いていて、めっちゃ清潔です。

便器はピカピカに磨かれているし、すっごくキレイ。

昔ながらの公衆トイレ風であることを除けば、まったく問題ありません。

 

大便用は、一般的な洋式便座と和式便座が1つずつ。

何回か改修工事をしているのでしょうね。

便座はわりと新しめ。

トイレ自体が旧式なんで、手すりなどはなく室内もせまいですが、キレイですよ。

予備のトイレットペーパーもちゃんと備え付けてあります。

 

こちらは和式便座の方。

ね、便器が全く汚れてないでしょ。

コンクリート床がちょっと変色していますが、こちらもぜんぜん汚くはありません。

掃除が行き届いていて、清潔です。

子供とか女性とかは、この手のトイレに抵抗がある方もいると思うんで、その場合は管理棟の中のトイレを使いましょう。

ただし、考えることは皆さん同じで、朝の時間帯とかは管理棟のトイレは混み合うんですよね(笑)

炊事場について

炊事場は、全部で4か所。

兜沼公園という広い敷地の中にあるキャンプ場のため、十分すぎるほど設置されています。

どこにテントを張っても、水場に困ることは無いでしょう。

 

これは、管理棟の北側にある炊事場です。

もともとは露天の水場だったんじゃないかなあ。

あとから丸太を組んで屋根を作った感じがします。

外観は、管理棟やトイレと同じく、ログハウス風でキャンプ場の雰囲気にピッタリですけどね。

コンクリート土台の上に建っているんで、雨の日でも安心して利用できるところもマル。

洗い場と昔ながらの「かまど」が横並びになっています。

 

洗い場は、コンクリート造りのシンプルなもの。

両面が使えるタイプで、蛇口は左右4つずつ。

こちら側の左右端がホースのついた長パイプで、ほかは吐水口が回転しない横水栓。

調理台はなく、シンクの縁にちょっとだけ物が置ける程度。

なお、この炊事場も含め、場内の水は飲用水としてそのまま利用可能です。

 

かまどはこんな感じ。

コンクリートで壁を作り、耐熱レンガを組み込んだ造り。

道内の昔からあるキャンプ場は、これと似たようなかまどが置いてあったりしますね~

鉄製の足付きグリルが設置されていて、その下で火を焚く仕様です。

太めの薪でも燃やせる反面、火の調節は難しそう。

大人数にも対応できるよう、ドラム缶型のバーベキューグリルも用意されています。

 

ちなみに、炊事場の奥に見えてた建物は、「やすらぎの湯」とシャワー室、コインランドリー。

やすらぎの湯は、平成2年に完成した入浴施設で、当時はキャンプ場の利用料金内に、入浴料も含まれていました。

残念ながら、現在は入ることができません。

 

シャワー室が3室とコインランドリーが2室あります。

シャワーは、1回200円で30分間利用可能。

一般的なコインシャワーですと、5分100円くらいですから、かなりリーズナブルですよね。

ただし、ボイラー運転の関係上、24時間いつでも入れるようにはなっていないため、利用したいときは前もって管理人さんに言っておかなければなりません。

キャンプ場に来る前に事前に連絡しておくといいでしょう。

(おおむね、16:00~18:00くらいだとOKみたい)

 

北海道は、長期キャンプやツーリングだけでなく、徒歩や自転車による日本一周をしている方も多くいるため、洗濯機や乾燥機を設置している道の駅やキャンプ場があるんです。

北海道最北の宗谷地方ともなると、一般的な観光客よりもツーリングライダーとか長期旅行者が多くなってきますからね。

コインランドリーがあるキャンプ場は、めっちゃありがたい!

洗濯は1回200円。乾燥機は30分100円です。

洗剤は、管理棟内で30円で販売していますよ~

 

これは、管理棟の東側、場内通路沿いにある炊事場。

比較的新しく、屋根付き、照明付きで、出入口以外は横壁があって、雨風に強い構造です。

床がコンクリートだし、周囲を砂利で囲っているから、雨の日でも足元がぬかるみません。

 

洗い場は、通路側のみにある片面タイプで、コンクリート製のシンクが3:2で分けられています。

広い方は一般用、もう片方はシンクが低めに作られていて、子供でも使いやすい造り。

蛇口は、長パイプの自在水栓が8つ。

シンプルですが、中央部分の空きスペースが広いんで、荷物を置いたりもできるし、雨天時に荷物撤収に使えたり、けっこう便利に使えますよ。

 

洗い場の反対側には、かまどが設置してあります。

コンクリート床の上に直接立体型の鉄製グリルが置いてあって、火床などはありません。

使った跡もまったくなし。

最近は、個人でコンロを用意する方がほとんどだと思うんで、めったに使われないんでしょうね。

 

これは、キャンプ場の中央付近、多目的交流施設のすぐ近くにある炊事場です。

このキャンプ場の中で、一番新しいのかな。

 

大きさはそれほどでもないんですけど、周囲を木製の横壁で囲まれていて、炊事棟と呼んでいもいいくらい。

窓がないため、虫が入ってこないよう、防虫網が取り付けられています。

 

中央に調理台が置いてあり、両方の壁際が洗い場です。

洗い場は木製でステンレス製のシンクが取り付けてあります。

シンクは横長で底が浅く、少し低めに作られていて、子供が使いやすい高さですね。

 

洗い場はこんな感じ。

シンクは3:2くらいの割合で仕切られていて、蛇口は片面合計10個。

長パイプの自在水栓が付いています。

この炊事場は、屋内扱いになるからか、「かまど」はありません。

万が一にも、火事とかになると危ないですもんね。

 

最後に紹介する炊事場は、キャンプ場の南側、やすらぎの家の近くに建っています。

トイレと駐車場の間にあって、この近くにテントを張ると、かなり便利。

キャンピングカーや車中泊の方は、オートキャンプ場もいいんですが、この駐車場を拠点しても悪くない。

自然の豊かさや、うっそうと生い茂る木々の雰囲気なら、こっちの方が上です。

 

この炊事場は、パッと見て分かるように、最初に紹介した管理棟の北側にあるものと同じ造りです。

おそらく、最も古くからある炊事場のひとつなんでしょう。

あとから屋根を付けたした感じですもんね。

駐車場に隣接し、床はコンクリートのため、横壁はなくとも雨天時の使い勝手も悪くありません。

中央で仕切られ、洗い場と「かまど」に分かれています。

 

洗い場は、コンクリート造りのシンプルなもの。

両面が使えるタイプで、蛇口は左右4つずつ。

蛇口は吐水口が回転する万能ホーム水栓。

こちら側の左右端がホースの付いています。

調理台はなく、シンクの縁にちょっとだけ物が置ける程度です。

 

洗い場の横には、かまどが設置してあります。

コンクリートの横壁と床の上に直接立体型の鉄製グリルが置いてあって、火床などはありません。

もし、ここで調理をするのであれば、積み上げてある耐熱レンガで火床を作れば、いい感じになるかも。

「かまど」って言うか、雨の日や風が強い日でも、安全に焚火ができる場所って言ったほうが合ってそう。

見た通り、使った跡もまったくなし。

ここまでキレイに掃除されていると、逆に使って汚すのが悪い気がしちゃいますね(笑)

利用上の注意事項について

キャンプ場を利用するときの、ルールやマナーは、一般的なキャンプ場とそれほど違いはありません。

利用するときは、管理棟で受付をすること。

一部禁止区間を除き、場内通路を車やバイクで通行してもOKですが、荷物の積み下ろしを終えた後は、原則、駐車場に車を止めること。

テントサイト内への車・バイクの乗り入れは禁止です。

発電機やカラオケも規制はしておりませんが、夜間9時以降に使用するなど、周囲の方に迷惑をかけるような行為は慎むこと。

 

焚火は禁止されてませんが、直火は厳禁です。

芝を傷めないよう、焚火台や焚火シート、コンロを使用しての煮炊きはOK。

コンロは芝から30~50cm離すことなんて基準を設けてるキャンプ場もありますね。

高さが足りない焚火台の場合は、焚火シートは必ず敷きましょう。

焚火の周囲ってけっこう火が飛び散りますから。

芝に焦げ跡などを作らないようにお願いします。

火の取り扱いに関しては、ルールを守らない事例が多くなると、焚火の全面禁止にもつながりかねません。

火の取り扱いには十分気をつけてください

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兜沼公園内は、ペットの連れ込みが禁止となっています。

不特定多数の方が利用する公園ですから、ペットを散歩させたりできないんでしょうね。

ただし、キャンプ場の施設内に限っては認められるケースもあるようです。

もし、ペット同伴でキャンプをお考えの方は、事前に管理棟へご確認ください。

もちろん、原則的には禁止なので、たとえダメだったとしても無理を言わないでくださいね。

 

そして、ぜったいに守ってほしいのが、ゴミの分別と持ち帰りの励行

ごみの少ないライダーなどには、ごみの持ち帰りを推奨しているようです。

家族連れの方やオートキャンプ場を利用の方など、ごみがたくさん出てしまう方は、別途ごみ袋を150円で購入することによって、管理棟北側にある炊事場脇のゴミステーションに捨てられます。

ごみは、生ごみ(黄色の袋)と一般ごみ(青色の袋)に分けてください。

ゴミステーションは、小屋風の造りで入り口にはシャッターが設置。

野生動物が中に入らないようになっています。

このキャンプ場に限ったことではありませんが、道内は野生動物が非常に多いです。

ゴミをきちんと処理しないと、キャンプ場にカラスやキタキツネ、場合によってはヒグマが来ますから。

「こんな街中にも?!」ってびっくりするような場所にも、普通にヒグマが出たりします。

カラスやキタキツネは、犬、猫以上にいますからね(笑)

ぜったいにごみを放置したり、残飯類や野菜くずなどをキャンプ場内に放置しないようにしてくださいね~

 

なお、炊事場には、炭や灰を捨てる場所が用意されています。

こちらには、一般ごみを混ぜて捨てたりはしないようにしてくださいね。

温泉施設の紹介

今回紹介した「兜沼公園キャンプ場」の近くには、残念ながら温泉など入浴施設はありません。

でも、豊富町には日本最北端の温泉郷である豊富温泉があり、たくさんの日帰り入浴施設や旅館、ホテルなどが建っているんで大丈夫。

キャンプ場から豊富温泉までは、車で約25分。

ちょっと遠いですが、日本でも珍しいモール泉の温泉ですから、時間をかけても行く価値はありますよ~

 

今回紹介するのは、町営の日帰り温泉入浴施設「ふれあいセンター」です。

豊富温泉の歴史は古く、大正時代の終わりに石油の試掘を行っていたところ、天然ガスと共にお湯が噴出したことからのがはじまり。

昭和に入り、草葺小屋をたてて地元の人達が温泉として利用するようになると、周辺に8つの旅館が開業して、温泉街となったんだそう。

昭和33年には、町が温泉のすべてを買収し、町営元湯館の経営を開始。

昭和63年に元湯館跡地にふれあいセンターを新設して現在に至ります。

 

「ふれあいセンター」のお湯は、源泉掛け流し。

一般客用の浴場のほか、湯治療養するために長く入浴できるよう温度を低く設定した湯治客用の浴場を設置しており、多くの湯治客が訪れます。

なんと言っても町営の施設ですからね。

設備は充実していて管理はバッチリ!おまけに料金は格安!

言うことなしの温泉入浴施設ですよ~

泉質は、含よう素-ナトリウム-塩化物温泉(弱アルカリ性高張性温泉)と含よう素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(弱アルカリ性高張性冷鉱泉)の2種類。

どちらも黄濁していて、お湯に油分が浮かんでいるのがはっきりわかるほど。

石油のような臭いもしっかり感じ取れるはず。

一般的に塩化物泉は、海水の成分に似た塩分を含む温泉で、よく温まることから「熱の湯」などと呼ばれています。

湯上がりに肌がしっとりすることから「美肌の湯」とか「美人湯」なんて言われることも。

油分を含む湯ではありますが、浴後は肌にべとつくほどでもなく、表面に薄い膜が張られたような感じですね。

また、タールが抗炎症作用を発揮するため、乾癬やアトピー性皮膚炎などの慢性皮膚疾患に効能があるということで話題なりました。

町では、この効果に注目し、町営の保養宿泊所「湯快宿(ゆかいじゅく)」を設置し、長期滞在型の湯治もできるようになっています。

 

日帰り入浴の営業時間は、10時から夜の21時まで。(最終入館20時30分)

定休日は、毎週火曜日(祝日の場合は営業、翌日水曜日が休み)と、隔週木曜日です。

入浴料金は、大人(中学生以上)510円、子供(小学生)250円

公共の施設らしく、キレイで清潔感あふれる浴室で、このお値段はめっちゃリーズナブル。

リンスインシャンプー、ボディソープなどのアメニティも用意されているので、タオルだけ準備すればOK。

タオル類の販売もありますから、完全に手ぶらでも大丈夫ですよ。

館内には、無料で利用できる休憩室や鹿肉のジンギスカンや豊富牛乳ソフトなど地元の特産品を食べられるレストラン、売店などもあります。

お風呂であたたまった後は、リラックスしながらのんびりゆっくり過ごしてください。

なお、令和4年度までは、新型コロナウイルス対策のため、短縮営業を行っていたり、施設の使用に制限があったりしました。

令和5年度以降は、おそらく緩和されるものと思いますので、お出かけ前に町の公式サイトなどで確認してくださいね~

兜沼公園キャンプ場のデータ

名前 兜沼公園キャンプ場
かな かぶとぬまこうえん きゃんぷじょう
住所 北海道天塩郡豊富町兜沼
連絡先 管理棟(電話番号:0162-84-2600)
管理者 豊富町、指定管理者 有限会社カブト沼観光ビレッジ
営業期間 例年5月1日から9月30日まで
料金 フリーサイト:ライダー520円、車利用者2,3人用テントは830円、3人用テント以上1,040円
バンガロー3人用1,570 円、やすらぎの家は2人用1,570円、4人用3,140円、10人用5,230円
ジャンル 林間サイト(車両乗り入れ不可)
施設 管理棟(各種レンタル、売店あり)、テントサイト、炊事場、トイレ、コインランドリー、バンガロー、駐車場
備考 ごみ分別引き取り可、焚火可(直火禁止)、ペット応相談



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