【更新情報】2019年7月
今回紹介する梶ヶ森(かじがもり)キャンプ場は、高知県の大豊町(おおとよちょう)にある無料のキャンプ場です。
管理は自治体から委託を受けた山荘梶ヶ森(株式会社相愛)さんがしていて、利用にあたっては、原則として当日の受付が必要です。
受付は、梶ヶ森キャンプ場に向かう途中にある山荘梶ヶ森さんで、午前9時から午後5時までの間(原則水、木曜日は休館日)に行います。
なお、キャンプ場へは1年を通して出入りが自由ですが、山荘の営業期間は毎年4月から11月までとなっています。
梶ヶ森キャンプ場は、その名の通り、梶ヶ森という標高1399.8mの山の9号目にあります。
山頂は開けていて眺望がとてもよく、眼下に広がる雲海と吉野川の流れは幻想的と言っていいほどのすばらしい景色です。
そして、梶ヶ森に来たときは、ぜひその目で見て、カラダで感じでほしいのは星空のうつくしさ。
遮るものは何もなく、まちの明かりが届かない場所にあるため、夜空に輝く星に手が届きそうなほど。
ただし、ほかではめったに見ることとのできない最高のロケーションと引き換えに、付近にはコンビニエンスストアや入浴施設などの商業施設はまったくありません。
山荘梶ヶ森にはお風呂やレストランがあるんですが、残念ながら現在のところ、宿泊客のみへの対応で、キャンプ場の利用者は使うことができないんです。
大豊町内までは車で1時間くらいかかりますし、道路はかなり細く曲がりくねっていて、慣れない旅行者の夜間の通行は危険が伴います。
日中の散策やデイキャンプでは問題は少ないけど、星空を見るためキャンプ場で一泊過ごそうと思ったら、事前の準備は絶対に必要ですよ~
交通アクセスや施設が充実してる町場のキャンプ場とは全く違う、正真正銘自然タップリのキャンプ場なので、それなりにキャンプの経験がある方や不便さを気にせず星空を全身で感じたい方におススメですね~
人間って、目で見た文字を頭の中で音声に変換してから意味を理解してるんだって。
なので、目で見るより音で聞いた方が、スムーズに頭の中に入るとか。
この記事のyoutube版も作ったので、よろしければ見てくださいね~
梶ヶ森キャンプ場までのルート
梶ヶ森キャンプ場がある大豊町は、高知県の東北端四国山地の中央部に位置する人口約3600人の町です。
西日本の最高峰、愛媛県の石鎚山(いしづちやま:標高1982m)と徳島県の剣山(つるぎさん:標高1955m)の両山系に囲まれた山岳地帯で、一級河川吉野川(よしのがわ)が中央を流れています。
町のほとんどは、急傾斜な地形となっていて、平坦地はほとんどありません。
耕地も総面積のわずか1%程度で、棚田、傾斜畑になっています。
高知県は全国47都道府県の中で、年間降水量がもっとも多い県ですが、大豊町はその中にあって、山岳地帯と多雨地方であるため、土砂災害等を誘発させやすい地域と言えます。
また、年平均気温は14℃で、夏はすずしく、冬には高知県としては珍しく雪が降る地でもあります。
はっきり言ってしまえば、住むには厳しい気候と地形の町なんです。
なので、人口に対する65歳以上の割合が50%を超える「限界自治体」になっちゃってます。
ボクは、生れてはじめて大豊町に行ったんですが、ホント、山の傾斜地に民家がたくさんあって、「え?こんな場所に集落があるの?」って驚きました。
その代わり、自然はハンパなく豊か。
ボクが長年住んでいる東北地方も自然の豊かさではほかの地方の引けを取らないと思ってましたが、大豊町はそれに勝るとも劣りませんね~
さて、梶ヶ森キャンプ場は、大豊町の中心から国道439号線を東に約25kim、時間にして車で約1時間ほど走った山の頂上付近にあります。
最寄りの高速道路ICは、高知自動車道の大豊ICで、距離や時間は町内から向かうのとほとんど同じ。
国道を離れて梶ヶ森に向かう道路に入ると、商業施設はまったくなくなります。
道路は狭く、落石や倒木が起きるおそれのある場所も珍しくなく、とくにバイクでの通行は危険が伴います。
夜間、町場に戻ることにならないよう、前もって水や食料品を購入し、給油などを済ませて万全の態勢で向かいましょう。
梶ヶ森キャンプ場を紹介するよ
梶ヶ森は、高知県ではもっともポピュラーで、登山客からの人気が高い山です。
「加持ヶ森」とも呼ばれていたこともあり、弘法大師(こうぼうだいし:空海の諡号(しごう:高徳の人に、死後おくる名前))が加持祈祷を行ったことが山の名前の由来との説もあります。
弘法大師ゆかりの地は日本各地にありますが、福井県の野坂いこいの森キャンプ場のある野坂岳もそうでしたね~
梶ヶ森の付近一帯は県立自然公園になっていて、日本の滝百選や土佐の名水40選にも選ばれた名瀑「龍王の滝(りゅうおうのたき)」やその源流になっている「梶ヶ森の霊水」、弘法大師が若いころ「求聞持(ぐもんじ)」の法を修行した「弘法大師御影堂」など、名所・名跡、見どころがたくさんあります。
春や夏には高山植物が咲き、秋には紅葉が山を覆い、冬には凍てつく花が観られるなど、四季の移り変わりを楽しむことができますよ~
梶ヶ森キャンプ場までの道順について
梶ヶ森キャンプ場へは、大豊町の中心地から国道439号線を東に向かい、だいたい10kmほど走ったあたり、大豊町西土居地内から梶ヶ森に向かって山間の道路に入ります。
ボクは、事前に梶ヶ森に向かう道路ついて調べたんですが、「整備された道路があって交通アクセスがいい」みたいな説明があったんですよ。
いやいやいや、そんな生やさしい場所じゃなかったっスよ。
ありとあらゆる困難が待ち受ける、試される大地って感じ(笑)
たしかに、ボクが行った時期は、九州・四国地方に大雨が降ったときだったんで、いつも以上に道路が荒れてたのかもしれません。
だけど、道路には大小の落石がゴロゴロ、小さな小枝が落ちてるのは当たり前、なんなら大木まで落ちてくるありさまでした。
いや、マジで。
じつは、キャンプ場に行くときの通った道が、帰りには倒木で通行止めになっちゃってたんですよ。
地元の方に抜け道を教えていただいて、町まで戻ることができたんですが、倒木の場所が場所ならしばらく足止めを食らったかもしれません。
ホント、通行には十分注意したほうがいいですよ~
梶ヶ森キャンプ場に向かう道路です。
舗装はされていますが、路面状態は良くありません。
新潟県糸魚川市にある山の中のキャンプ場、不動滝キャンプ場や海谷山峡パークに向かう途中の道路より、険しい感じがしましたね~
でも、景色はサイコーにいいです。
ホント、急斜面に集落があるんですよ。
東北地方に住んでいるボクから見ると、山の斜面に集落や田畑があるのはちょっと珍しいですね~
山間の道路を約14km、だいたい45分くらい走ると、山荘梶ヶ森が見えてきます。
そこからさらに600mほど先に進むと、「キャンプ場」と「梶ヶ森の霊水」を示す案内板があります。
キャンプ場はこの先100mです。
車で直接乗り入れることができるので、このまままっすぐ進みましょう。
霊水の場所については、あとで詳しく紹介しますね。
山頂付近に無線中継所っぽい施設が見えますね。
キャンプ場は、右手です。
この先、路面状態はよくありません。
コンクリート舗装がはがれていたり、砂利が敷いてあったり、4輪車は問題ないと思いますが、バイクで通るときは、転倒に気をつけてくださいね~
ここが梶ヶ森キャンプ場です。
手前の砂利敷きの場所が駐車場。
砂利敷きで、両端が少し傾斜していますので、バイクを止めるときは気をつけてください。
なお、柵の向こう側がテントサイトになっていて、車両の乗り入れは禁止です。
山荘梶ヶ森について
キャンプ場を紹介する前に、まずは、山荘梶ヶ森さんについて。
山荘梶ヶ森さんは、キャンプ場の手前600mのところにあります。
2017年8月から株式会社相愛が運営しており、梶ヶ森キャンプ場の管理をしています。
梶ヶ森は一年を通して自由に利用できますが、キャンプをするときは、山荘梶ヶ森で受付をしてください。
開館時間は、午前9時から午後5時までの間(火、水曜日は休館日)です。
なお、山荘の営業期間は毎年4月から11月なので、もし冬に来られるときは、そのままキャンプできると思いますが、道路の凍結には十分気をつけてください。
東北や北陸地方の豪雪地帯ほどではないにせよ、南国高知県としてはめずらしく雪が降る土地ですし、標高1000mを超える高地です。
十分な知識と装備がないと、冬のキャンプは、マジ、命にかかわりますよ~
さて、山荘梶ヶ森さんは、レストラン、天文台を併設した山荘で、12部屋48名まで宿泊できます。
運営に当たって「森」「地域」「人」をテーマにしたそうで、豊かな森林資源をベースに地域資源を活かし、お客さんとの新たな繋がりを生み出したいとのことです。
生まれたキャッチコピーは、「おおあくびの秘密基地」。
大きなあくびが漏れちゃうような、リラックスできて、楽しさいっぱいのベースキャンプとして利用してほしいとの思いからつけられました。
宿泊料金は、大人1人1泊7000円前後から。いろいろな宿泊プランが用意されています。
なお、お風呂やレストランの利用は、現在宿泊客のみの対応ですが、トイレや休憩場所として無料開放されているので、キャンプ場に来たときは、一度、顔を出してみるのもいいと思いますよ~
山荘梶ヶ森の目玉は、西日本随一の60cm反射望遠鏡を備えた天文台です。
訪れる人を壮大な宇宙のロマンに誘ってくれます。
天文台の利用時間は19時30分~約1時間で、事前に予約が必要です。
利用料金は、大人300円、小学生200円、小学生未満は無料とめっちゃお安い。
日程が合えば、星空ガイドさんのお話も聞けるので、ぜひ、利用してみてくださいね~
テントサイトについて
梶ヶ森キャンプ場のテントサイトは、標高1270mにあります。
真夏でも朝晩は20℃以下になることもあるので、宿泊するときは衣類やシュラフ(寝袋)は相応のモノを準備しましょう。
ボクが行ったときは、じっしさいの気温は30度くらいありましたが、風がとってもさわやかで、体感的には25度以下、めっちゃ涼しく感じましたね~
真夏の避暑にもピッタリのキャンプ場だと思います。
このくらい標高の高いキャンプ場ってあまりないかも。
東北地方の山形県上山市にある蔵王坊平国設野営場でも、だいたい標高1000mですからね~
全面芝生のフリーサイトで、地面は凸凹していて平坦な場所は少なく、土はやわらかめです。
スマホの電波は、ドコモ4Gでアンテナマックス。よく入りました。
キャンプ場の北側にある「天狗の鼻」呼ばれる場所まで登ってみました。
切り立った岩盤で、絶壁の縁が天狗の鼻に似ていることから、そう呼ばれています。
テントサイトから徒歩で5分程度。あっという間です。
標高は手持ちのGPSで1320m。大日如来像が鎮座しておりました。
こちら側は、梶ヶ森の山頂ではなく、写真正面の無線施設の方に山頂を示す三角点があります。
遮るものが何もないから、360度の大パノラマが広がります。
朝は金色の陽光、昼は眼下に広がる緑の山々、夜は今にも降ってきそうな星空と、朝昼夜それぞれに大自然を満喫できるキャンプ場だと思います。
なお、テントサイト内に電灯はありませんから、照明器具は必須ですね~
利用に関する注意事項は、次の通り。
駐車場より先、テントサイトへの車両乗り入れはできません。
ゴミは持ち帰り、直火禁止です。
また、大きな音の出る花火や打ち上げ花火はやらないでください。
県立自然公園内にあるキャンプ場ですから、樹木を傷つけたり、みだりに植物を採取することもおやめください。
ペットは、しつけがされている犬のみ同伴可能です。
なお、山荘梶ヶ森さんでバーベキュー用具炭付1式(有料1,500)の貸し出しを行っているので、デイキャンプなら、ぶっちゃけ手ぶらで楽しむことができますよ~
炊事場について
梶ヶ森キャンプ場には、じつは水道設備がありません。
場内には、バーベキューなどができる屋根付きのかまどがあるだけ。
水は、キャンプ場の南側にある「梶ヶ森の霊水」場まで行かないとダメなんです。
テントサイトの南側に入口があり、だいたい100mくらい山道を歩くんで、ちょっと大変ですね~
キャンプ場の案内板のあった道路側からも行くことができるので、大量の水を運びたい方は、車で道路側に回るといいでしょう。
道は、登山道のように整備されていますが、道幅は狭く、高低差があります。
雨天のときなどは、ぬかるんだり、滑りやすくなっているんで、気をつけましょう。
ここが水場。
下流の「龍王の滝」に流れ落ちる源流で、土佐の名水40選に選ばれた、梶ヶ森の霊水です。
こんこんと流れ出ており、蛇口が4つつけられています。
湧水なので、飲料水として利用するときは、煮沸したほうがいいと思います。
なお、この水は、山荘梶ヶ森さんのお風呂などにも使われているんですよ~
トイレについて
トイレは、かまどの近くにあります。
手前がバイオトイレ。登山をする人にはおなじみですね。
排泄物を木質材(おがくずなど)と混ぜ合わることによって、微生物の活動を利用して排泄物を分解します。
水をまったく使わない(使っても少量)ため、汲取り作業もいらないし、排泄物を垂れ流すこともないため、山小屋などに配置されていることが多いんです。
洋式の便座がひとつ。
トイレットペーパーはありませんでしたが、トイレ自体は汚れてはいません。
山小屋のトイレだと思えば、めっちゃキレイなほうですよ(笑)
ちなみに、このバイオトイレは菌床にそば殻を利用しているそうです。
トイレットペーパーは分解できますが、食べ物以外は分解できませんので、ゴミを捨てることの絶対ないようにしてくださいね~
こちらは、バイオトイレのとなりにある既存の公衆トイレです。
男女兼用で、和式汲み取り式。
清潔度は見ての通り。掃除はしてありますが、アンモニア臭がきっつい!
夜に利用するときは、けっこう勇気がいるかな(笑)
山荘梶ヶ森さんでは、自由にトイレを使わせてくれるので、キャンプ場のトイレを使うことに抵抗がある方は、そちらを利用したほうがいいと思います。
とくに、小さなお子さんとかは、安全のためにもそうしたほうがいいですね~
梶ヶ森キャンプ場のデータ
梶ヶ森キャンプ場は、四国でもポピュラーで、人気の高い標高約1400mの山「梶ヶ森」の9号目にあります。
梶ヶ森は、とくに高知県では人気の高い山で、多くの登山客が訪れます。
山は秀麗な独立峰で、山頂付近まで舗装された道路が通っており、1年を通して登頂できます。
キャンプ場は、周囲に大きな樹木はなく、空が目いっぱい開けているので、ともかく開放感がスゴイ!
さわやかな山の風は心地よく、真夏であっても涼しく過ごすことができます。
朝の陽光、昼は緑の山々、夜は手が届きそうな星空と、朝昼夜それぞれに大自然を満喫できるキャンプ場です。
また、春や夏にはキャンプ場一面に高山植物が咲き、秋には燃えるような紅葉が山を包みこみ、そして、冬には凍てつく風景が見られるなど、四季によって違った顔を見せてくれる場所でもあります。
ぜひ、多くの方に訪れていただいて、梶ヶ森の魅力を知ってほしいなあって思います。
ただし、まちの中心地から1時間以上離れた標高の高い山にあること、道路が細く険しいこと、水場がキャンプ場内にないこと、トイレがバイオトイレであることなど、入浴施設など周辺に商業施設がないことなど、宿泊地としてみた場合、一般的なキャンプ場からすると、事前の準備や利用について気をつけなければならないことがいっぱいあります。
その点では、万人受けするキャンプ場ではないかもしれません。
でも、壮大な梶ヶ森のロケーション、とくに空に輝く星に手が届きそうなほどの夜空を見ずに帰るのは、じつに惜しい!
経験を積んだベテランさん、星空大好きなキャンパーさん、ぜひ、高知県を訪れたときは、梶ヶ森キャンプ場を利用してみてくださいね~
名前 | 梶ヶ森キャンプ場 |
かな | かじがもりきゃんぷじょう |
住所 | 高知県長岡郡大豊町佐賀山 |
連絡先 | 山荘梶ヶ森(電話番号0887-74-0360) |
管理者 | 高知県、大豊町、委託管理者山荘梶ヶ森 |
営業期間 | 開場期間:通年
ただし、山荘梶ヶ森は、4月から11月まで 開館時間:午前9時~午後5時 休館日:毎週火・水曜日 キャンプ場利用は山荘梶ヶ森で受付が必要 |
料金 | 無料(有料レンタル用品あり) |
ジャンル | 芝生フリーサイト |
施設 | テントサイト、かまど、トイレ、駐車場など。 |
備考 | ゴミ持ち帰り、直火禁止 |
周辺施設の紹介
これまで紹介してきたように梶ヶ森キャンプ場は、魅力タップリのキャンプ場なんですが、なにしろ山間にあるため、入浴施設等の商業施設がまったくありません。
大豊町内にもこれといった日帰り入浴のできる施設はなく、温泉に入りたい場合、キャンプ場から1時間30分ほど離れたお隣徳島県の三好町まで行くか、同じくらい離れた高知市内に行かなきゃなりません。
ボクとしては、梶ヶ森キャンプ場に宿泊した次の日に、どちらかの温泉に入ればいいと思うんですよね。
キャンプ場がある場所は、高地なんで湿度も低く、過ごしやすいので、1泊くらいだったら風呂なしでも全然大丈夫ですよ~
あくまで、個人の感想ですが(笑)
龍王の滝
龍王の滝は、梶ヶ森の7合目付近にある落差20メートルの滝です。
源流は梶ヶ森の霊水で、日本の滝百選、高知県の名水40選に選ばれています。
キャンプ場からは距離約3.3km、車で10分ほど山を下った場所にあります。
アスファルト舗装された駐車場があり、付近には公衆トイレもあります。
駐車場の奥から整備された登山道を約500m、10分ほど歩くと着きますので、山歩きに自信がない方でもぜんぜん大丈夫!
険しいアップダウンは数か所で、親御さんが手を引いてゆっくり歩けば小さなお子さんでも滝まで行くことができると思います。
一部山道が崩れていたり、岩と木の根の部分が滑りやすくなっていたりするので、ちょっと注意が必要です。
滝が見えてきました。
最後は下りです。
スギに囲まれていて、なんとも厳(おごそ)かな雰囲気が漂っています。
龍王の滝に到着です。
落差は20m、滝の上部が小さく段になっています。
滝のすぐ近くまで行ってみました。
大きさの割に、めっちゃ水量が豊富です。
それにしても、すばらしい景観ですね~
なんというか、霊験あらたかって感じ。
それもそのはず、平安時代初期に若き日の弘法大師(空海)が修行したという伝説が残されています。
龍王の滝の由来です。ドラクエとはまったく関係ありません(笑)
滝の下流にある佐賀山地区の家に、ある夜、ひとりの娘が訪れ、一夜の宿を乞いました。
主人は快く受け入れましたが、娘は「私が休んだら体に水を掛けて下さい」というので、不審に思った主人が夜中に娘が寝ている座敷のふすまを開けてみると、なんと、大蛇がとぐろを巻いていたそうです。
翌朝、娘は昨晩と変わらぬ様子で宿の礼を述べて家を出たので、主人が跡をつけたところ、龍王の滝に静かに身を沈めました。
そのあと、この主人は大病を患い寝たきりになってしまったとさ。
う~ん、あと味悪い話だ。
やっぱり、言われた通り、水をかけなかったからかなあ。
もし、水をかけてくれって頼まれたときは、ちゃんとかけてあげたほうがいいようですね(笑)