【更新情報】2019年9月
こんにちは。motocampers.net(モトキャンパーズ)管理人の晴れろGO!こと、ハレロゴです。
今回紹介する馬見ヶ崎河川公園(まみがさきかせんこうえん)内キャンプ場は、山形県の県庁所在地、山形市(やまがたし)にある無料のキャンプ場です。
開場期間は、例年4月から11月まで。
管理は山形市がしていて、利用にあたっては、事前に公園緑地課への届け出が必要です。
なお、2019年9月15日(日)は、同公園内で日本一の芋煮会フェスティバルが行われるため、周辺はめっちゃ混雑しますし、付近の道路が通行止めになりますから注意してくださいね~
馬見ヶ崎川河川公園は、馬見ヶ崎川の両岸に整備された市営の公園で、気軽に水遊びができる親水空間があるほか、川の両岸がキャンプ場やグラウンドとして無料開放されています。
また、春は堤防沿いに約200本の桜が咲き誇り、多くのお花見客が訪れ、夏から秋にかけては、バーベキューや芋煮でにぎわいます。
山形市の中心市街地にあるため、交通のアクセスはバツグンに良く、大型のスーパーマーケットやコンビニエンスストア、ガソリンスタンドなどの商業施設、温泉施設が周辺に立ち並び、利便性の良さは最高クラスのキャンプ場と言ってもいいんじゃないかな。
その反面、どうしても街中にあるんで、日常の喧騒さから離れてのんびりゆったりと開放感に浸れる場所って感じにはちょっとばかり欠けるかな~
また、馬見ヶ崎河川公園内キャンプ場は、芋煮会やバーベキューを目的としたデイキャンプのための場所として整備されたため、炊事場やトイレなどは簡易的なモノしかありません。
本格的なキャンプをしたいって方からすると、ちょっと物足りないかも。
でも、これほど便利な場所にあるキャンプ場って、そうそうないですよ~
バイクのソロキャンパーから、車中泊の方、家族連れのデイキャンプまで、幅広い層におススメできるキャンプ場だと思います。
この記事をゆっくり動画で紹介しています
馬見ヶ崎河川公園内キャンプ場までのルート
馬見ヶ崎河川公園がある山形市は、山形県の中部東に位置する人口約25万人の中核市で、同県の県庁所在地です。
古くは最上(もがみ)と呼ばれ、平安時代の末期ころには、すでに宿場町(旅人や荷物を運ぶためのヒトや馬を集めた街道沿いの集落のこと )の一つでした。
1356年、斯波兼頼(しばかねより)が羽州探題(うしゅうたんだい:秋田、山形を治める室町幕府の役職)としてこの地に城を築き、神社仏閣を修復整備し、城下町を整え、この地方の政治文化の中心に発展していきました。
(以後、奥州探題(おうしゅうたんだい:青森、岩手、宮城、福島)は斯波氏の一門である大崎氏、羽州探題は斯波氏が最上と姓を改めて世襲していくことになります)
山形の名を有名にしたのは、戦国時代のにおける最上義光(もがみよしあき)でしょうね。
義光は、初代斯波兼頼から数えて11代目の子孫で、出羽山形藩の初代藩主、伊達政宗の伯父にあたります。
年少より文武にすぐれていたといわれ、関ヶ原の戦いにおいては東軍について、米沢藩(現在の山形県東南部置賜地方)の初代藩主、上杉景勝と戦って最上家を57万石の大大名に成長させ、全盛期を築き上げました。
ただ、残念ながら、義光没後わずか2代で、内紛のため改易。その後の山形藩は次第に衰退していって、明治維新まで小藩政治に終始しました。
そんなわけで、山形は歴史と伝統がたっぷり詰まった、魅力あるまちなんですよ~
地理的には、山形盆地の中にあって、市内を流れる馬見ヶ崎川が作る扇状地の上に市街地が立地してますね~
市内の北から北西方向は平地が続いていて田んぼが広がっており、東部は蔵王連峰による山岳地帯になっています。
東北って聞くと、「夏はすずしい」って思いがちですが、山形市は盆地特有の気候で、夏は暑く冬は寒いんです。
東北地方の中でも暑さが厳しいまちで、連日35℃を超える猛暑日なんて当たり前。
ただ、ボクが昔住んだことのある福島県会津地方もそうなんですが、朝晩の気温差が大きく、夜になると一気に気温が下がり、熱帯夜となることは少ないです。
一方、冬は寒さが厳しい反面、日本海側で発生した雪雲が、西方に連なる月山などの山によって遮られるため、山形県内では雪の少ない土地なんですよ~
さて、馬見ヶ崎河川公園内キャンプ場は、正真正銘、山形市の中心地にあります。
山形県庁からは北に約3.6km、時間にして車で約10分、山形市役所からは東に約1.9km、車でわずか5分の場所。
最寄りの高速道路のインターチェンジ、山形自動車道の山形蔵王(やまがたざおう)ICからは車で約10分、東北中央自動車道の山形中央ICからだと車で約15分の場所にあり、付近を主要国道の国道13号線が通っていて、交通のアクセスはバツグンにいい!
もちろん、県庁所在地のど真ん中ですから、大型スーパーマーケットからコンビニエンスストア、ガソリンスタンド、入浴施設、なんでもそろってる。
馬見ヶ崎河川公園内キャンプ場は、山間のキャンプ場のように、「スマホはちゃんと通じるのか」とか、「食料や水は事前に準備しなきゃダメ」とか、「野生動物がでるんじゃないか」とか、そうした手間や悩み、不安がまったく思い浮かばないほど利便性の高い場所です。
なんなら、手ぶらで行ってもOK。お金さえ持って行けば、山形市内ですべて調達できると思います(笑)
馬見ヶ崎河川公園内キャンプ場を紹介するよ
日本一の芋煮会フェスティバルってなに?
馬見ヶ崎河川公園を紹介するうえで、ぜったい外せないのが、日本一の芋煮会フェスティバルです!
芋煮会ってのは、東北地方の秋田県、宮城県、山形県で盛んにおこなわれている親睦を深める行事のひとつ。
家族や職場の友人、地区の人たち、学校行事など、いろんなグループで行われていて、秋の風物詩ともいえるモノ。
この数ある芋煮会行事の中で、日本で一番の芋煮会の会場が馬見ヶ崎河川公園なんですよ~
で、なにが日本一かっていうと、その規模。これがハンパない。
直径6.5mの大鍋には里芋4トン、牛肉1.4トン、こんにゃく5,500枚、ねぎ5,000本、味付け醤油820リットル、隠し味に日本酒90升、砂糖200kg、山形の水6トンを入れて、6トンの薪(ナラ材)で煮炊きするんですね~
この行事は、1989年より秋の一大イベントとして、毎年開催しており、2019年の開催は、2019年9月15日(日)。
ちょっとやそっとの雨では決行します。
どうやったら会場で芋煮を食べられるかってことなんですが、簡単に書くと、会場にある「整理券発券所」に行って、協賛金を300円以上払うと、「芋煮引換整理券」を1枚受け取れます。
この整理券をもって、大鍋の列に並ぶと、1杯食べられるってワケ。
開催1週間前に現地の様子を見てきましたが、着々と準備を進めてる雰囲気が感じられました。
詳しくは公式サイトで確認してくださいね~
ちなみに、芋煮会は地域によって内容や呼び方はちょっと変わってくるんで、地域色が出て面白いですよ~
ちなみに、秋田県南西部にかほ市象潟町(きさかたまち)と、山形県遊佐町のちょうど県境にある三崎公園(みさきこうえん)キャンプ場の紹介記事内では、秋田県版芋煮会「なべっこ」を紹介してます。
興味のある方は、そちらの記事も読んでいただけるとうれしいです。
馬見ヶ崎河川公園内キャンプ場までの道順について
馬見ヶ崎河川公園内キャンプ場は、山形市の中心地を流れる馬見ヶ崎川沿いにあります。
馬見ヶ崎川は、平泉に落ち延びる源義経が山形に入ったとき、夢の中で馬に出会ったことから「馬見の川」と名付けられたとか、江戸時代初期に治水工事の陣頭指揮を受け持った鳥居忠政が、馬上から川を見渡したことに由来して、馬見ヶ崎の名がついたとか、いくつか説があるようです。
富山県高岡市にある雨晴キャンプ場の雨晴の名前の由来も義経に関係するし、石川県白山市にある市ノ瀬野営場近くを流れる手取川の名前も源平合戦由来なんで、馬見ヶ崎川も源義経の夢説でいいんじゃないかな(笑)
さて、馬見ヶ崎川は、川にかかる千歳(ちとせ)橋から双月(そうつき)橋までの河川敷一帯がキャンプ場やグランドとして開放されているんで、いったいどこにテントを張っていいのか、案内図を見てもわかりづらいんです。
最初にも説明したように、これら河川敷のキャンプ場は、芋煮会を行うデイキャンプのために整備された場所。
一般的に言う宿泊を伴うキャンプ地でしたら、この案内板には記載されていない、山形市馬見ヶ崎プール「ジャバ」の西側のキャンプ場(テントサイト)をおススメします。
山形市の公式ページにあった地図に場所を書き入れました。
イチオシのテントサイトは、先ほどの案内板にあったキャンプ場よりも、ずっと南側にあります。
馬見ヶ崎さくらラインという、馬見ヶ崎川に沿って通る道路を走り、プールジャバの案内板が見えたら左折し、愛宕橋を渡ってください。
突き当りを左折、山形市馬見ヶ崎プール「ジャバ」に沿って北に向かって走ると、「第3駐車場」があります。
そのとなりにある芝生広場が、炊事場、トイレなど施設が充実しており、イチオシのキャンプ場所です。
駐車場は奥にもあり、すべて舗装されており、区割りもあってバイクでも止めやすいですね~
このほか、第3駐車場より少し北に行ったところにある、山形大橋付近にテントを張る方もいるようです。
ただ、この場所は、案内図には記載されてませんし、未舗装の河川道路沿いのうえ、炊事場やトイレもありません。
あくまで、雨天時の避難先として考えてください。
テントサイトについて
馬見ヶ崎河川公園内キャンプ場、第三駐車場わきのテントサイトです。
縁石が周囲を囲っており、車両の乗り入れはできません。
でも、ご覧の通り、駐車場の目と鼻の先ですから、荷物の搬送に苦労することはありません。
全面芝生のフリーサイトで、ところどころに木製のテーブルとベンチが置かれています。
地面は平坦で、芝生もきっちり刈りこまれていて、使いやすいテントサイトだと思いますよ~
地面が盛り上がっている場所は、ファイヤーサークルならぬ、芋煮用の場所。
いや~こういう設備を見ると、ホント、このキャンプ場は芋煮会がメインなんだなあって感じますね~
焚火などは直火は禁止。キャンプファイヤーをするときは、事前に消防署への届け出が必要になります。
ゴミは持ち帰り。
スマホの電波は、ドコモ4Gでよく入ります。
市街地のため、夜間でも真っ暗になることはありませんが、照明器具はお忘れなく。
次のページでは、炊事場やトイレ、周辺施設などを紹介するよ