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【無料キャンプ場】申込不要!いつでも利用できる三堰キャンプ場

【更新情報】2019年7月

今回紹介する三堰(さんせき)キャンプ場は、高知県の四万十町(しまんとちょう)にある無料のキャンプ場です。

管理は四万十町がしており、利用にあたっては、事前の予約や届け出が一切不要!

一年を通して開放されており、いつでもだれでも自由に利用できます。

 

三堰キャンプ場は、町内をゆるやかに蛇行しながら流れる四万十川沿いにあります。

四万十川は、高知県津野町の不入山(いらずやま)から流れ出て、高知県の中西部を蛇行しながら多くの支流を集め、下流域にあたる四万十市で渡川と名前を変えて、太平洋に注ぎこみます。

四万十川沿いにはたくさんのキャンプ場があり、ここ三堰キャンプ場はちょうど中流付近。

テントサイトは河川敷の右岸一帯で、ちょうど中流域に差し掛かったあたりなので水はきれいですし、堰(せき)があるため川の流れはとってもおだやかです。

周辺には集落があり、初心者ソロキャンパーや小さなお子さん連れでも不安は全くありません

1年を通していつでも利用でき、申し込みなどの手続きがまったく必要ない手軽さと、ゆるやかに流れる四万十川の河原にあるという環境から、家族で川遊びをしたり、河原でバーベキューを楽しむなどのデイキャンプにもピッタリなキャンプ場です。

おそらく、夏の時期でも大きな混雑はしないと思いますので、静かにゆったりとひとりの時間を楽しみたいソロキャンパーにも向いています。

また、駐車場は砂利敷きの平地で区画はなく、テントサイトとも離れているため、車中泊のヒトにもおススメできるキャンプ場です。

ただし、民家のすぐ近くなので、エンジンのかけっぱなしなどで、迷惑をかけないように気をつけましょう。

 

人間って、目で見た文字を頭の中で音声に変換してから意味を理解してるんだって。

なので、目で見るより音で聞いた方が、スムーズに頭の中に入るとか。

この記事のyoutube版も作ったので、よろしければ見てくださいね~



三堰キャンプ場までのルート

三堰キャンプ場のある四万十町は、高知県の南西部にあり、2006年(平成18年)、窪川町、大正町、十和村の2町1村が合併して誕生した新町です。

東から西に流れる四万十川の中流域にあり、南東部は土佐湾に面しています。

町の9割近くが山林で、集落は四万十川や支流の河川沿い、一部は土佐湾の海岸部にあります。

山間部では、しいたけや栗などの山の幸、海岸部ではシイラや昆布、伊勢エビなどの海の幸が獲れ、街の東部にある台地では、農耕地が広がり、米や牛、ミョウガや生姜、ニラなどの豊富な食材の宝庫となっています。

お隣の四万十市と同じく、山と海両方の豊かな自然に恵まれた土地なんですよ~

 

三堰キャンプ場は、四万十町の中心市街地から北方向に距離約9km、車で約14分です。

高知自動車道の「四万十町中央」ICからだと、距離約8km、車で約12分

町の中心から少し北に外れた四万十川沿いの集落の中にあるため、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの商業施設は付近にはありませんが、交通のアクセスは悪くなく、不便さは感じません。

むしろ、町の中心から程よく離れているからこそ、美しい景観の中でのどかな時間を過ごせるってモンです。

三堰キャンプ場を紹介するよ

三堰キャンプ場は、四万十川中流域の河川敷にあるキャンプ場です。

高知と言えば四万十川と言ってもいいほど有名な川。本流に大規模なダムないため、「日本最後の清流」って呼ばれています。

また、柿田川(静岡県)、長良川(岐阜県)とともに「日本三大清流の一つ」でもありますね~

四万十川は、大正15年2月に現在の高知新聞の前身である土陽新聞が、県民の投票によって選定した高知県内の景勝地、土佐十景にも選ばれているんですよ~(土佐十景については、こちらの記事で詳しく説明しています。)

 

ちなみに、四万十川の下流域にあるおススメの無料のキャンプ場は四万十川キャンプ場

四万十川流域にあるキャンプ場の中で、もっとも中心市街地に近い利便性の高いキャンプ場です。

この説明だけだと、なんとな~く、「四万十町にある三堰キャンプ場と四万十川市にある四万十川キャンプ場って、けっこう近いのかな?」って思っちゃう方がいるかもしれません。

いや、じつは、まったく近くありません(笑)

四万十川は、全長196kmと四国内で最長の川なんで、三堰キャンプ場から四万十川キャンプ場までは道なりに約57km、車で1時間15分くらいかかるほども離れています。

三堰キャンプ場までの道順について

三堰キャンプ場へは、四万十町内から県道19号線を四万十川に沿って北上します。

 

県道19号線に三堰キャンプ場を示す案内板があるので、その交差点を左折します。

 

県道323号線に入り、四万十川を渡ってさらに北上すると、また案内板があるので、そこを右折。

 

あとはまっすぐ350mほど進むと三堰キャンプ場に到着です。

テントサイトは、この駐車場からアスファルトの道路をさらに60mほど進んで河原に降りた付近一帯。

トイレや炊事場は、その途中の左手にあります。

駐車場について

三堰キャンプ場は、テントサイトの河原まで車両の乗り入れができるため、必ずしもこの場所に車を止めなくてもOKです。

ですが、河原は、大きな石がゴロゴロしてて、車高の低い車やバイクは、乗り入れがかなり厳しいです。

いったん車をここに止めて、河原のテントサイトに歩いて行って、ご自分の車が入れるかどうか確認してからの方がいいですよ。

 

この駐車場は、道路沿いは砂利敷きの裸地ですが、四万十川沿いの桜の木が植えられているあたりは、シロツメクサなどが自生しており、草地になっています。

また、この場所にテントを張ることも禁止されてませんから、車やバイクをここに止めて、すぐとなりにテントを張ることも可能

オートキャンプ場のように使うこともできます。

 

河原のテントサイトに比べ、地面に大きな石がほとんどなく、わりと平坦なんですよね~、ここ。

それに、堤防のように河原から数段高くなっていますから、増水や冠水を心配しなくていいので、おススメです。

 

ただし、地面は固く水はけはそれほどよくありませんので、雨天時は、テントを張る場所をよく見極めた方がいいです。

 

駐車場には東屋があります。

 

大きな屋根としっかりした柱で、床はコンクリートが敷かれています。

四方が低い壁に囲まれており、四万十川方向が入口になっています。

壁の内側はベンチになっていて、座るにも、荷物を置くのにも便利です。

東屋は見た目以上に広く、バイクを中に入れてさらに中にテントを張ることも可能なくらい。

悪天候時の避難先にピッタリです。

ただし、一般的なキャンプ場のルールとして、東屋内にテント張ったり、バイクを入れることは禁止されています。

とくに、自分以外の利用者がいるときは、絶対にダメ。

あくまで緊急避難的なときのみで、利用者がほかにいない場合に限りましょう。

 

駐車場から眺める四万十川と堰の風景も、めちゃくちゃ素晴らしいんですよ。

民家のすぐそばなので、街灯があって夜でも真っ暗にはなりませんから、バイクのソロキャンパーは、河原に降りずに、駐車場にテントを張ることをおススメしますよ~

テントサイトについて

テントサイトは、駐車場から四万十川に進んだ先の河原一帯です。

区割りのないフリーサイトで、車両の乗り入れも禁止されていませんから、オートキャンプ場みたいなもんです。

 

一部、草が生えているように見えますが、基本的に地面の上に石がゴロゴロしている状態です。

三堰キャンプ場の位置は、四万十川の上流から中流に差し掛かったあたりなので、まだまだ石も大きく、丸みを帯びていません。

バイクはもちろん、車高の低い車は乗り入れない方が無難です。

短いアルミのペグは使用しづらいので、張り綱(ガイライン)は石に結ぶってのもありですね。

なお、こちらのテントサイト内には照明がまったくありません。

夜間は真っ暗になるため、照明器具はお忘れなく。

スマホの電波はドコモ4Gでアンテナマックス、電話の通信状態やネット環境はとっても良かったです。

 

通常時は川の流れはと~ってもゆるやかで、気軽に川遊びを楽しめます。

だけど、急に川の流れが変わることもあるし、、台風や集中豪雨のときは冠水するおそれが高いので、十分に気をつけてくださいね~

炊事場について

炊事棟は河原へ降りずに土手に沿って進んだ場所にあります。

鉄パイプの柱にスレート屋根の簡素なつくりで、水道施設とかまどが置かれています。

照明もちゃんとあって、夜でも安心です。

 

真ん中の壁から蛇口が3つ出ており、上水道のため飲料可能です。

シンクはステンレス製で、そのとなりには同じくステンレス製の調理台が置かれています。

 

水道の裏側には、レンガとコンクリートブロックで組んだかまどが5つあります。

グリルも設置されていて、壊れた箇所がなく、状態はとってもいい。

でも、石や木が突っ込んであって、あまり利用されてなさそうでした。

炊事場としては、必要最小限の簡易な施設ですが、とってもキレイでしたね~

トイレについて

トイレは1か所。

駐車場から河原のテントサイトに向かう途中にあります。

 

見た目どおり、年季の入った汲み取り式の公衆トイレです。

男女別で、照明はちゃんと点灯しました。

 

男性用小便器は3つ。

出入口のドアがないんで、中に落ち葉などが入り込んでましたが、便器はちゃんと掃除されているようでした。

 

大便器は使用できず。

これでは、万が一の時に困りますよね。

ご安心ください。三堰キャンプ場から北に約3km、車で5分くらいの場所に、一斗俵沈下橋(いっとひょうちんかばし)という名所があります。

そこには、駐車場と新しい公衆トイレがあるので、そちらを利用するといいですよ~

 

ちなみに、この一斗俵沈下橋は、1935年(昭和10年)に建設された橋長61m,幅員2.5mの鉄筋コンクリート造りの橋で、四万十川に支流も含め47本現存する沈下橋(ちんかばし)の中で、最も古いモノです。

沈下橋ってのは、河川敷と同じ程度の高さにかかっている橋で、川の水が低いときは橋として使えますが、増水時には水面下に沈んでしまう橋のことをいいます。

用語的には、潜水橋とか潜り橋っていうのが正しいんですが、とくに高知県では沈下橋って呼ぶのが一般的なようです。

なお、通常の橋は、「永久橋」とか「抜水橋」と言います。

 

一斗俵沈下橋は、四万十川にかかる最古沈下橋であるとともに、周囲の景観と見事に調和しており、地元の方々にと~っても親しまれている橋なんです。

緑豊かな山間の集落と集落をつなぐ歴史ある橋が、めっちゃいい雰囲気を出してるでしょ?

なんだか、ここだけ時間が止まってるかのよう。

 

 

一斗俵沈下橋は、橋の中央部分に橋脚を作らない珍しい工夫が取り入れられており、2000年(平成12年)12月に国の有形文化財に登録されました。

なお、車両の通行はできません。

無料の駐車場(公衆トイレあり)が用意されていますので、観光するときは、そちらを利用してくださいね~

三堰キャンプ場データ

三堰キャンプ場は、清流「四万十川」の中流域にある河原のキャンプ場。

周囲を山々と風情ある集落に囲まれたローケーションがとっても魅力的です。

一年を通して利用できるうえ、申し込みも必要ありません。

駐車場は砂利敷きですが、普通車約30台が駐車可能なほど広く、区割りがないため、大きめのキャンピングカーでも大丈夫です。

テントサイト内へ車の乗り入れも自由で、オートキャンプ場のように使うこともできちゃいます。

簡素ながらも飲料可能な水道とかまどのある炊事場、公衆トイレもあります。

四万十川に設けられた堰の直近のため、ゆるやかな流れの河原で川遊びを楽しんだり、バーベキューをしたり、思い思いに大自然を満喫できるアウトドアスポットです。

周囲にコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの商業施設はありませんが、四万十町の中心市街地まで車で15分程度なので、交通のアクセスも良好です。

付近には民家が立ち並んでいるため、人里離れた山の中で夜を過ごすことが苦手な方でも、安心してキャンプができますよ~

ただ、民家のすぐそばなので、火の取り扱いやゴミの始末、騒音などには十分に気をつけましょう。

利用にあたっての細かな規則も記載されていないキャンプ場なので、利用者のマナーにゆだねられていますから、トラブルのないように利用したいものですね~

名前 三堰キャンプ場
かな さんせき きゃんぷじょう
住所 高知県高岡郡四万十町作屋
連絡先 四万十町役場にぎわい創出課(電話番号:0880-22-3281)
管理者 四万十町
営業期間 通年。

予約不要、申込不要。

料金 無料
ジャンル 河原のフリーサイト
施設 テントサイト、炊事場、トイレ、駐車場など
備考 ゴミ持ち帰り、周囲に民家があり。



周辺施設の紹介

三堰キャンプ場は、四万十町の中心から車で15分ほど北に向かった山間の集落にあるキャンプ場です。

交通のアクセスは悪くないんですが、直近に商業施設や一般銭湯はありません。

 

ですが、河原に降りるちょうど手前の左手に、「元気酵素風呂四万十店」さんという、一風変わった入浴施設があります。

鹿児島県指宿市(いぶしきし)にある砂蒸し風呂のように、発酵してアツアツになった米ぬかをカラダにかけるんだそうです。

体温を上げると免疫力も高まるんだとか。

営業時間は、9:00~12:00と14:30~18:00の2部制。

定休日は、毎週月曜(祝日の場合は翌日休み)と、第2、第4の月、火曜日

入浴料は、2500円とちょっとお高い。

まあ、一般的な入浴施設じゃなくて、民間療法的な意味合いの施設なんで、そのくらいになっちゃうんでしょうね。

完全予約制で入浴時間は1回約30分。

詳しくは、お店(0880-23-0033)に確認してみてね~

 

一般的な温泉に入りたい方は、三堰キャンプ場から北に約9.6km、車で約17分の場所にあるホテル松葉川(まつばかわ)温泉さんがおススメ。

日帰り入浴時間は、10:30~21:00(受付時間20:30まで)

日帰り入浴料金は、大人700円、小人350円。

定休日は第3木曜日で、祭日の場合翌日が休みです。

この温泉は、ボクが松葉川林間キャンプ場に泊まったときに、じっさいに利用してるんで、松葉川キャンプ場の記事の中で詳しく紹介しますね~

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