【更新情報】2019年7月
今回紹介する園家山(そのけやま)キャンプ場は、富山県入善町(にゅうぜんまち)の海岸線にある無料のキャンプ場です。
管理は入善町がしており、利用にあたっては、キャンプ場に隣接する園家山キャンプ場交流施設(TEL:0765-72-2788)で申し込みを行ってください。
ただし、園家山キャンプ場交流施設は、7、8月は無休ですが、それ以外の月は原則月曜日と祝日の翌日が休業日です。
また、交流施設の営業時間は、午前8時30分から午後7時までですので、営業時間内にキャンプ場へ到着することをおススメします。
園家山キャンプ場に関する詳細は、入善町の公式サイトで確認してくださいね~
園家山キャンプ場は、富山湾の海岸に面した松林の中にある、富山県指定のキャンプ場です。
目の前が海という絶好のロケーションなので、海水浴や釣りなど自然の中でアウトドアを思い切り楽しむことができます。
また、テントフリーサイトのほか、バンガローが2棟4室整備されているため、小さなお子さんがいるからキャンプはちょっとなあって方でも安心です。
付近には、扇状地湧水公苑や日本海と北アルプスを眺めることができる園家野外舞台など湧水にまつわる施設もあり、周辺の散策をするってもいいねですね。
海の近くでありながら、澄んだ水がめっちゃ豊富で、マジびっくりしますよ。
同じ入善町にある墓ノ木自然公園キャンプ場は、山間の森に囲まれたキャンプ場でしたが、こちらは一転、海辺のキャンプ場です。
同じ町内にありながら、まったく違う性格のキャンプ場なんで、入善町に行ったときは、ぜひ、両方に足を運んでみることをおススメします。
人間って、目で見た文字を頭の中で音声に変換してから意味を理解してるんだって。
なので、目で見るより音で聞いた方が、スムーズに頭の中に入るとか。
この記事のyoutube版も作ったので、よろしければ見てくださいね~
園家山キャンプ場までのルート
入善町は、富山県の北東部にあり、町の北側を日本海に面して、本州のほぼ真ん中あたりに位置しています。
また、富山県内を流れる黒部川が形成した日本を代表する扇状地、黒部川扇状地(くろべせんじょうち)の中央にあり、同扇状地内において、東を朝日町、西を黒部市と接しています。
地形的に見ると、入善町は、墓ノ木自然公園キャンプ場があるあたりを扇頂(扇状地の頂点)として、約60度の角度で日本海に接する扇端(扇状地の末端)まで約13.5kmのキレイな扇形に広がっています。
町を特色づけるのは、なんと言っても豊富な湧き水です。
黒部川の水は、扇状地の地下を伏流水として流れて行って、扇端部あたりでは、そりゃもうドバドバと湧き出ているんですよ。
この湧水を「黒部川扇状地湧水群」と言い、昭和60年に環境庁から「全国名水百選」として選ばれています。
で、入善町のキャッチフレーズは、水が湧き出し、しみわたり広がる様子をイメージした「じゅわ~っと にゅうぜん」なんだって。
ちなみに、富山県の水道普及率(厚生労働省2017年データ)は、全国44位の93.2%(1位は東京都と沖縄県の100%)なんですが、これって、富山県は入善町をはじめとして、水質のめっちゃいい湧水がそっちこっちで出てるんで、水道に頼らなくていいからだと思うんですよね~
さて、園家山キャンプ場は、入善町の中心地から西に約6.3km、車で12分くらい。
最寄りの北陸自動車道「入善PA」併設のスマートICからだと、車で約15分。
海のすぐ目の前で、市街地からめっちゃ近くて、交通のアクセスもいいと場所的に最高なんで、他県からのキャンパーさんだけでなく、地元の方の利用も多いキャンプ場です。
でね、園家山キャンプ場は、湧水がそこかしこにあふれ出る「黒部川扇状地湧水群」の中にあるわけですよ。
はっきり言って、これだけで、園家山キャンプ場を選ぶ価値があります!
園家山キャンプ場周辺に行ってみると、ビックリしますよ。
そこらじゅうで惜しげもなく水が湧き出てるから。
同じ入善町にある墓ノ木自然公園キャンプ場も野鳥の宝庫として知られる緑豊かな公園の中にあって、すっごく魅力的だったんですが、やっぱり、水の入善町に来たからには、黒部川扇状地湧水群の中にある園家山キャンプ場にも足を運んでみないと、もったいないですよ~
園家山キャンプ場を紹介するよ
園家山キャンプ場は、入善町の西側、黒部川扇状地の扇端(扇状地の末端)に位置し、富山湾に面した海岸線沿いのキャンプ場です。
景色のよい松林に囲まれた砂丘上にあり、環境庁から名水百選の指定を受けた黒部川扇状地湧水群の名水が、「これでもかっ!」ってくらい湧き出てます。
また、付近には、町営の海洋深層水パーク(海洋深層水活用施設)があり、ミネラル、栄養塩が豊富な海洋深層水を使って養殖した牡蠣(カキ)などの販売も行っているので、目の前の海で海水浴や釣りを楽しみながら、新鮮な海の幸を食べることができますよ~
園家山キャンプ場までの道順について
園家山キャンプ場へは、入善町の中心市街地からだと国道8号線か県道2号線を西に進みます。
途中途中に案内板が出ているし、ナビゲーションシステムで「園家山キャンプ場」を検索すれば、バッチリ案内してくれます。
どんだけ水が湧き出てるんだよ!っていうくらい水にまつわる案内板だらけです(笑)
ちなみにここは県道116号線。あいの風とやま鉄道のガード下をくぐった先を右折します。
県道2号線を案内板に従って左折(北方向)に進みます。
あとはま~っすぐ進んで突き当り左側に園家山キャンプ場と駐車場があります。
キャンプ場利用の受付をする園家山キャンプ場交流施設は、キャンプ場手前の左側です。
こちらが、園家山キャンプ場の駐車場です。
普通車がだいたい30台くらいは止められる広さ。
全面アスファルト舗装、区割りもしてあって、バイクも車も止めやすいですよ~
駐車場内には、キャンプ利用者用のトイレがあります。
また、ゴミ集積所や清涼飲料水の自動販売機も設置されています。
同じ入善町にある墓ノ木自然公園キャンプを紹介したときも書きましたが、入善町が管理するキャンプ場は、原則ゴミは持ち帰りなんですが、町指定のゴミ袋を使えば、なんと、ゴミ集積所に捨てていいんです。
いや、マジ、これスゴイっしょ。
バイクでロングツーリングしていると、やっぱり、ゴミの処理をどうしようか悩むことがありますもんね~
ホント、入善町の行政には感謝ですね~
ちなみに、町指定のゴミ袋は、園家山キャンプ場交流施設で1枚60円で売っています。
旅行者の方で、ゴミを自宅に持ち帰るのが難しいときは、利用してくださいね~
テントサイトについて
テントサイトは駐車場の西側、松林の中の砂丘一帯になります。
テントサイトに直接車を横づけはできませんが、周囲には舗装した歩道があるし駐車場からそれほど離れていないので、荷物の搬送はそれほど苦労しないかな。
サイト内はほぼ全面砂地で、高低差がけっこうあります。
いわゆる目の細かな海の砂が敷き詰められていて、踏み固められていますが、ペグの刺さりはよくありません。
ただ、水はけがめっちゃいいですよ、ここ。
多少の雨なら、水たまりなんかできないんじゃないかなあ。
蚊などの虫はぜんぜんいませんでした。
サイト内にさわやかな海風が心地よく吹いてきます。
だいたい100張りくらいのテントを設営できるそうですが、松の木がたくさんあるので、張れる場所は限られますね~
テントサイト内にはテーブルやベンチ、バーベキュー用のU字溝が置かれています。
電灯も設置してあるのはうれしいですね。
もちろん、トイレは駐車場のところと、少し離れていますので、照明器具はちゃんと持って行きましょうね。
スマホの電波は、ドコモ4GMAXで、バリバリ入ります。
焚火は直火禁止、ゴミは基本持ち帰り。
ゴミ集積所に捨てるときは、町指定のゴミ袋を使ってください。
海辺のキャンプ場ならではの施設、シャワー室もあります。
海水浴シーズン前だったので、施錠してあり、中の様子は撮影できませんでした。
そういや、秋田県男鹿市にある鵜ノ崎海岸にも無料のシャワーがあったのを思い出すなあ。
テントサイトの南西側にはバンガローが2棟(4室)建っています。
バンガローの利用は予約が必要で、1室最大8人まで。
料金は1泊1室2,000円+人数(大人100円、小人50円)となっています。
バンガローの外、中央付近には水道と調理台が1セット。
中は1室あたり2段ベッド4つ(8人分)とテーブル、照明器具やAC100V電源コンセントがあります。
炊事場について
園家山キャンプ場を紹介するうえで、ぜったいに欠かせないのが、ここ、炊事棟です。
屋根付き、電灯あり。
けっこう立派な施設ですが、遠くから見る分には、「無料キャンプ場によるある炊事棟」っぽいですよね。
でも中に入ってみると、コンクリート製の頑丈そうなシンクに水道が・・・?
ん?水道の蛇口ないじゃん、これ(笑)
こんこんと水が流れ出ています。
温泉で言うところの源泉かけ流しってやつか。
いや、こんな炊事場見たことないよ、マジで。
最初見たとき、スゲー!ってなりましたもん。
これね、ホント、ず~っと流れっぱなしで、止まることがないんですよ。
この園家山キャンプ場がある場所は、黒部川によってできた県内随一の砂丘なんです。
地下約70mから湧き出る清水は、「ほりぬきの水」と呼ばれ、キャンプ場だけでなく、海岸付近の民家で利用されています。
北アルプスの雪解け水が黒部扇状地下に浸透して、ここ海岸線一帯で一気に湧き出ているんですね~
しかも驚くべきことに水温は、年間を通じて11度程度で、真夏でもめっちゃ冷たいんですよ。
一般的な地下水は、14度前後ですから、園家山キャンプ場の「ほりぬきの水」がいかに清冽(せいれつ)かがわかりますね~
まさに名水中の名水ですよ、これ。
炊事場のわきには、バスタブが置いてあって、惜しげもなく流れ出る湧水で冷やすことができます。
真夏でも水温は11度前後ですから、ジュースやビールを冷やしておけば、いつでも最適な温度で飲むことができるってワケ。
じつは、真夏のキャンプ場で、冷えた飲み物を飲むって、かなりハードル高いんですよね。
自販機とかがあればいいんですが、買い置きした飲み物はだんだんぬるくなっちゃうしね~
ウイスキーとかバーボンとかの水割りなんか、氷なしでも最高にウマイんじゃないかなあ。
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水道の向かい側には、コンクリート製のかまどとステンレス製の調理台があります。
キレイに掃除されていて、いい感じですね~
また、炊事棟内のかまどとは別に、屋根付きの施設があってかまどが5つ設置されています。
トイレについて
トイレは、テントサイト内にはなく、駐車場に男女別のモノが1つあるのみです。
男性用は、水洗式の小便器が2つ。
床も壁もタイル張りで、きっちり掃除されています。
大便用は、簡易水洗式の和式が2つ。
こちらも掃除されていて、キレイですよ~
園家山キャンプ場データ
園家山キャンプ場は、松林にかこまれた砂丘にあり、黒部川扇状地の湧水が豊富にあふれ出ています。
北には能登半島を横たえた有磯海(ありそうみ)、南には北アルプスを望む県指定のキャンプ場でもあります。
目の前が海であり、海水浴シーズンには、大勢の利用客でにぎわいます。
テントサイトだけでなく、バンガローが整備されているので、小さなお子さん連れでも家族みんなで思い切りキャンプを楽しめると思います。
そして、なんと言っても、地下約70mから湧き出る「ほりぬきの水」呼ばれる名水が、いくらでも使い放題なんですね~
この周辺一帯の湧水は「黒部川扇状地湧水群」と言い、昭和60年に環境庁から「全国名水百選」にも選ばれています。
園家山キャンプ場は、入善町の中心市街地から車で10分ちょっとと、交通アクセスがとってもよく、周辺にはスーパーマーケットやコンビニエンスストア、日帰り温泉施設がありますので、利便性もバツグンです。
町指定のゴミ袋を使えばゴミを捨ててもOKなので、バイクでロングツーリングをしているキャンパーから、たくさんのゴミが出る家族連れの方まで、幅広い層におススメできます。
キャンプ場の近くには、深層水パーク(海洋深層水活用施設)や扇状地湧水公苑、清澄な水によって生育している国指定天然記念物の杉沢の沢スギなど、観光名所もいっぱいあります。
ぜひ、全国有数の扇状地にある入善町に来て、町のキャッチフレーズ「じゅわ~っと にゅうぜん」を感じて、そして、町自慢の湧水を飲んでみてくださいね~
名前 | 園家山キャンプ場 |
かな | そのけやまきゃんぷじょう |
住所 | 富山県下新川郡入善町下飯野361 |
連絡先 | 園家山キャンプ場交流施設(TEL:0765-72-2788) |
管理者 | 入善町 キラキラ商工観光課商工観光(TEL:0765-72-3802) |
営業期間 | 開場期間(4月1日~11月30日)
園家山キャンプ場交流施設で申し込み必要(7、8月は無休、それ以外の月は原則月曜日と祝日の翌日が休業、営業時間は、午前8時30分から午後7時まで) 営業日詳細は入善町の公式サイトで確認してください。 |
料金 | 無料 |
ジャンル | 砂丘フリーサイト |
施設 | テントサイト、炊事場、トイレ、シャワー、駐車場など |
備考 | ゴミ持ち帰り(町指定のゴミ袋利用で廃棄可)、直火禁止 |
周辺施設の紹介
園家山キャンプ場の近くにある入浴施設は、富山県公衆浴場業生活衛生同業組合に所属する銭湯の「観音湯」さんですね~
昭和33年創業で、今では町内唯一の銭湯です。
店主の上田さんは、「銭湯は居心地の良さが一番重要」とのことで、掃除にはともかく力を入れています。
最近リニューアルしたそうで、手すりをつけるなどバリアフリー化にも配慮しました。
おススメは、遠赤外線サウナとエステジェットバスというこことで、女性にも人気だとか。
営業時間は、午後2:00〜午後11:00まで
定休日は、毎週水曜日。
利用料金は、大人(12歳以上)420円、中人(6歳以上12歳未満)130円、小人(6歳未満)60円、とかなりお安い!
ほんと、昔ながらの銭湯って感じで、ほっこりくつろげること間違いなし!
園家山キャンプ場に行ったときは、利用してみてくださいね~
観音湯
住所 富山県下新川郡入善町入膳5050-1
電話番号 0765-74-1126