【更新情報】2022年7月
今回紹介するつくも水郷公園キャンプ場は、北海道士別市(しべつし)にある無料キャンプ場です。
管理は士別市で、開場期間は、例年5月上旬から10月末まで。(公園の開園期間は、4月下旬~10月上旬)
利用にあたっては、予約や受付の必要はなく、だれでも自由に利用OK。
終日解放されているので、めっちゃ自由度が高くて、道内を旅している方にも利用しやすいと思います。
このキャンプ場のおススメポイントは、大人も子供も気軽にキャンプが楽しめる!ってところ。
しかも、利便性、交通アクセスがバツグンに良く、設備がめっちゃ充実しているうえに、無料なんですよ。
公園には、キャンプ場だけでなく、ボートやゴーカート、フィールドアスレチックにパークゴルフ場などがあるほか、国鉄D51形蒸気機関車が展示されてたりもします。
冬の間は、スケートリンクやカーリング場を開設してるし、周辺にはサッカー場、ソフトボール場なども整備。
ここに来れば、さまざまなアクティビティを楽しむことができるんですね~
小さなお子さんは、一般的なキャンプ場だとすぐに飽きちゃったりするものですが、つくも水郷公園なら1日では遊びつくせませんよ。
しかも、士別市の中心から車でたったの5分という、市街地に位置し、交通アクセスもめっちゃいい!
周辺には日帰り入浴施設、コンビニエンスストア、ガソリンスタンドなどの商業施設がたくさんあるので利便性も最高クラス。
立地条件が良く、設備の整った家族連れ向けという環境のため、キャンプシーズン中には多くの利用客で賑わいます。
欠点らしい欠点のない、高いレベルのキャンプ場だと思います。
ソロのモトキャンパーから小さなお子さん連れのファミリーキャンプ、さらにはキャンプを始めたばかりの方まで、幅広い層におススメしますよ~
士別市の紹介
士別市は、上川総合振興局に属する市で、一般的に道北と呼ばれる地方に位置します。
明治32年(1899年)に最北、最後の屯田兵の入植によって開拓がはじまった地で、昭和29年(1954年)に当時の士別町、上士別村、多寄村、温根別村の1町3村が合併して、道内20番目の市として誕生。
さらに平成17年には旧朝日町が士別市と合併、新制士別市としての行政運営がはじまりました。

出典:士別観光協会
市名の由来は、アイヌ語の「シペッ(大いなる川)」が転訛したもの。
士別地域を流れる、北海道では石狩川(いしかりがわ)に続き2番目に長い天塩川(てしおがわ)を表しています。
天塩川は全長256kmで、北海道では石狩川(いしかりがわ)に続いて2番目に長く、日本国内でも4番目の長さです。
川の名前は諸説ありますが、アイヌ語で「梁(やな)」を表す「テシ」に関係していると言われています。
明治の後半になると、天塩川を利用した河川舟運がはじまり、上流から下流へは農産物を、下流から上流へは、生活物資が主に運搬されるようになったんですね~
これは、昭和初期まで続いたんだって。
士別は、当初は志別と書いたそうですが、屯田兵に因んで「武士」の「士」に替えたとのこと。
ちなみに、「しべつ」と読む自治体は、北海道にはもう一つあって、根室振興局に属する道東のまち、標津町(しべつちょう)がそうです。
こちらもアイヌ語の「シペッ(大いなる川)」が元になっていて、標津川(しべつがわ)からきているんですよ。

出典:士別観光協会
気候は、旭川市や鷹栖町、剣淵町などの内陸他都市と同じく、四季の変化がはっきりとした内陸性気候で、夏と冬の温度差が非常に激しい。
夏は最高気温が30度以上になる真夏日が連日続くこともありますし、冬はマイナス20度を下回ることも珍しくありません。
雪は11月中旬ころから降り始め、平地でも1m、山間部では2mを超えるなど、積雪寒冷な豪雪地帯です。
気温の日較差や年較差が大きい地域は、自動車関連のテストコースには最適なんですよね。
近隣の自治体で言うと、パレットヒルズキャンプ場のある鷹栖町にはホンダのテストコース、絵本の里家族旅行村のある剣淵町にはマツダのテストコースが作られました。
そしてここ、士別市には世界的な輸送機器メーカー「トヨタ」、「ダイハツ」、「ヤマハ」、さらには世界最大のタイヤ製造メーカーの「ブリヂストン」のテストコースがあるんですよ~
各メーカーが、さまざまな気候条件や高速域での性能試験を実施するために、欠かすことのできない試験場のある町なのです。

出典:士別観光協会
士別市は、北海道北部の中央に位置し、道立自然公園「天塩岳」をはじめとする山々や天塩川の源流域を有する水と緑豊かな田園都市です、
市域の約75%は山林であり、豊かな自然を生かして農林業を基幹産業として発展してきました。
もともと北海道は綿羊が盛んな地域ですが、士別市では地域資源として「羊」に注目。
黒い顔が特徴の「サフォーク種」の生育に力を入れ、「士別サフォーク」をアピールしています。
サフォーク種とのかかわりは、1967年にオーストラリアから100頭を輸入したことがきっかけ。
その後、開基80周年のまちづくり事業として地域活性化に向けて取り組みを行い、特産品として販売する会社が設立されました。
士別サフォークは、その臭みの無さと味わい深い上質なおいしさが特徴で、主に全国の高級レストランに出荷されているそう。
市内のレストランでは、その希少な「士別サフォークラム」を使ったオリジナル料理を期間限定で堪能することができるんだって。
これらの特産品は、ふるさと納税の返礼品にもなっているんで、興味を持った方は士別市へふるさと納税をしてみるってものいいんじゃないでしょうか。
つくも水郷公園までのルート
つくも水郷公園は、士別市の中心から北東方向に車で約5分。
市街地北部を流れる天塩川(てしおがわ)沿いにあります。
士別市内には、JR宗谷本線や北海道縦貫自動車道をはじめ、国道や主要道道が通るなど、交通網がとっても良好なため、旭川市からだと車で1時間程度。
北海道の中心都市である札幌市からでも高速道路を使えば、車で約2時間30分程度で来ることができます。
また、市内には、コンビニエンスストアやガソリンスタンド、ホームセンターなどの商業施設がそろってます。
市街地のすぐ近くにある公園利用型のキャンプ場なんで、交通アクセスと利便性はすっごくいいんですよ。
はじめて行くときに気をつけてほしいのは、つくも水郷公園は総面積が20ha以上もある、めっちゃ広い公園のため、キャンプ場の場所がイマイチわかりづらいってところ。
正面出入口は、公園の中央南側にあり、道道357号線(旭士別線)に面しています。
大きな駐車場(普通車約70台駐車可)もあるし、管理棟も正面出入口の向かい側にある。
一般的には道道から公園の正面に入るルートを取ると思うんですが、じつはキャンプ場からはめっちゃ遠くなるんですよ。
このキャンプ場を利用するときは、管理棟で受付しなくてもいいし、キャンプ場の直近に専用の駐車場があるんで、正面出入口に向かう必要はありません。
キャンプ場へ行くときは、国道40号線を通り天塩川にかかる士別橋の南側から川沿いの土手を東進しましょう。
士別自動車学校のあるあたりですね。
テニスコートや中学校、サイクリングターミナルの建物を通り過ぎると、右手にキャンプ場と隣接する駐車場が見えてきます。
あとは、駐車場内に入るだけ。
ナビゲーションシステムの検索を「つくも水郷公園」とだけしか入力しないと、正面出入口を案内されるかもしれません。
「つくも水郷公園キャンプ場」とすれば、たぶん、こちら側に連れてきてくれるんじゃないかなあ。
これがキャンプ場の駐車場です。
全面アスファルト舗装してあり、平坦で荷物満載の大型バイクでも止めやすい。
白線で区画割りされていて、普通車だと約10台が駐車可能。
テントサイトが駐車場に隣接しているんで、荷物の搬送には苦労しません。
ほぼオートサイトみたいなもんです。
ただし、1台当たりのスペースが普通車サイズのため、キャンピングカーなどの大きめの車は駐車しづらいですね。
それと、キャンプ場の敷地のわりには、ちょっと狭いかな。
公園の中央出入口にある東駐車場には普通車が約70台、西端の池沿いにある西駐車場には普通車が約90台駐車できるんですが、どちらもキャンプ場から近くはありません。
この駐車場が満車のときは、ここで荷物を降ろしてから、車を東駐車場に移動させる感じになると思います。
つくも水郷公園を紹介するよ
これが、つくも水郷公園の案内図。
この公園は、蛇行の多かった天塩川の治水対策のあと、士別市が国から払い下げを受けた旧河川を利用して造られた都市公園です。
昭和42年に造成を開始。翌年には、北海道100年記念事業の一環として「士別市つくも青少年の家」が開設しました。
その後、各種施設の建設が進み、昭和56年に完成。平成30年に全面リニューアルを実施しております。
公園内には、キャンプ場だけでなく、ゴーカート場、野球場、野外ステージ、フィールドアスレチック、パークゴルフ場などがあるほか、公園池ではボートに乗ることもできます。
また、西側には士別市つくも青少年の家と士別市サイクリングターミナルといった宿泊研修施設も設置。
冬季は公園東側にスケートリンクやカーリング場を設営しています。
周辺の河川敷地を活用してサッカー場、ソフトボール場なども整備され、天塩川の旧河川を中心に広がる水郷公園は、士別市民の憩いの場になっているんですよ~
つくも水郷公園には、さまざまな施設や遊具があるんですけど、有料なのは、
ボート(手漕ぎ、ペダル、アクアサイクル)200円から300円
ゴーカート(1人乗り、2人乗り)200円から300円
バッテリーカー100円
この3つだけ。
18ホールもあるパークゴルフ場でさえ無料で利用できちゃうんです。
キャンプ場の近くでパークゴルフ場を運営してるってのは、北海道はよくあることなんですが、無料というのは珍しいかも。
士別市って、めちゃ太っ腹ですね~
このキャンプ場のメリットとして、利便性や交通アクセスの良さを挙げてきましたが、逆を言うと、森林キャンプ場のような「北海道ならではの大自然に囲まれ感」は少ないですね。
北海道ならではのどこまでも広がる景色とか展望の良さ、自然が生み出した奇跡の絶景みたいなものは、残念ながらありません。
当たり前のことですが、このキャンプ場は都市公園の一角にありますから。
「オレは、野生動物が行きかう場所でキャンプがしたいんだ!」って方には、ちょっと物足りないかも(笑)
(そんな方は、同じ士別市にあるグリーンスポーツキャンプ場をおススメします)
変な言い方になるかもしれませんが、要は「整いすぎ」なんですね。
その代わり、小さなお子さん連れのファミリーキャンプの方に、これほど適したキャンプ場はそうそうありません。
施設はめっちゃ充実してて使いやすいし、トイレもハンパなくキレイで、なんと管理棟内は温水洗浄便座です!
さまざまなアクティビティも用意されてるし、小さなお子さん用の遊具も設置されてるし、夏場はつくもビーチで水遊びまでできちゃう。
これで、キャンプ場の利用料金が無料とか、マジ、信じられないレベルっしょ。
キャンプをするしないにかかわらず、士別市を訪れたら、ぜひ立ち寄ってほしい場所ですね~
テントサイトについて
キャンプ場を上から見るとこんな感じ。
公園の中央北側に位置し、天塩川の土手沿いを通る道路に隣接していて、周りを木々に囲まれています。
テントサイトを示す境界などはありませんが、周囲を舗装された遊歩道が通っており、その内側なら基本的にはどこにテントを張ってもOKです。
ファイヤーサークルを中心にして、その周囲がテントサイトです。
地面はほぼ平坦で、一面に芝生が敷かれています。
ひとことで言うと、手入れの行き届いた芝生広場と言った感じ。
山も谷もないし、地面がうねってるところもありません。
テントやタープがめっちゃ張りやすいですよ。
ファイヤーサークルを中心に、弧を描くようにしてコンクリート製のテーブルとベンチのセットが、6基設置されています。
多少老朽化している部分もありますが、元がコンクリートなんで、めっちゃ頑丈で傾いてたりしてません。
テーブルを利用してバーナーなどでお湯を沸かしたりもできるし、食事にもうってつけ。
使い勝手はバツグンです。
この近くにテントを張ると、自前のテーブルやイスを出さなくて済むため、設営や撤収が楽なんですよね。
あまり天候が良くないときとか、素早く荷物をまとめたいソロキャンパーにおススメの場所です。
これがキャンプ場の中央付近にあるファイヤーサークル。
コンクリート製で枠組みがしてあり、少し掘りこんでありますね。
かつては営火場とも呼ばれ、みんなで囲んで盛り上がったりしたのかも。
「燃えろよ~燃えろよ~♪」なんて歌ったりね(笑)
古き良き時代のキャンプ場の名残ですね~
このキャンプ場は焚火はOKなんですが、直火は禁止のため、もし、焚火台などを持っていない場合は、この中に限って火を使ってください。
周囲は芝地ですから、ここで焚火をするときは、周囲に火の粉を飛び散らせないようお願いします。
キャンプ場を西端から見るとこんな感じ。
テーブルとベンチのセットの外側も芝地が広がっていて、テントを張ることができます。
敷地自体はそれほど広くはないんで、一般的な2~3人用のテントだと、余裕を見て30張りくらいかな。
駐車場の近くとか、炊事場やトイレ、ベンチの周辺などは混雑しがちですから、とくにキャンプシーズン中などは動線を考えてテントを張りましょう。
テントサイト内には、キャンプ場を示す境界線や立て札などはありません。
ただ、南側に舗装された歩道が通っていて、ランニングコースになっていおり、さらにその向かい側は広場になっています。
この歩道がキャンプ場とほかの施設との境なんだと思います。
キャンプ場の北側にも同じように歩道が通っていて、この歩道沿いにトイレがあります。
この辺りは、公園内のほかの施設とかぶってはいないんで、テントを張っても問題なさそうです。
炊事場や駐車場からは少し遠くなるんですけど、トイレには近いし、窮屈な思いをすることもなく、のびのびとキャンプを楽しむことができる場所だと思いますよ。
キャンプ場の周囲には木が植えられていて、強風の影響を受けにくい地形になっています。
直近を天塩川が流れていますが、しっかりと治水工事を行った場所ですから、大雨の日でも心配はないでしょう。
ファイヤーサークルから遠い位置は、開けた場所になっているため、真夏は直射日光を遮るタープなどを準備したほうがより快適に過ごせると思います。
ボクが行ったときは、テントサイト内は芝というよりシロツメクサなどの野草がかなり生えてました。
管理人さんにお話を伺ったところ、10日前に草刈りをしたばかりなんだとか。
園内が広すぎて、全部の草刈りを終えるのに10日以上はかかるため、終わるころにはまた最初に刈った場所の草が伸びてきちゃうんだって(笑)
ちょうど雨天続きで、草が伸びやすい時期だったからか、ほんと大変そうでしたね~
これは、テントサイトの南側、炊事場の並びに建っている東屋です。
木製の柱と金属屋根を組み合わせた、なかなか大きな建物です。
芝地の上に直接建ってるんじゃなくて、床はレンガ敷き。
雨の日でも足元が濡れにくい造りなのがいいですね。
周囲に壁はありませんが、しっかりした柱と広めの屋根があるため、悪天候時の避難先にも使えます。
屋根の下には、木製のテーブルとベンチシートが設置。
雨除け、日よけとしての機能は十分なので、散策の途中で休憩したり、食事に使ったりもできますよ~
敷地が広いんで、ここでテントをたたんだりとか、めっちゃ使い勝手がいいと思います。
悪天候が予想されるとき、雨の日などは、とくにモトキャンパーは、この東屋近くにテントを張ると便利ですよ。
キャンプ場のすぐ西側は士別市の市街地で、国道や道道が走っているため、日中は交通量が多いです。
また、公園内には、キャンプ場だけでなく、ゴーカート場やパークゴルフ場などがあり、週末ともなれば利用客でかなり賑わいます。
同じ士別市にあるグリーンスポーツキャンプ場のように、ほとんど人の来ないようなうっそうとした雰囲気のキャンプ場じゃないんで、多少の騒音や混雑は織り込んでおいたほうがいいかも。
もっとも夜はすっごく静かになりますし、管理の行き届いた都市公園の中ですから、小さなお子さん連れのファミリーキャンプの方や、キャンプを始めたばかりの方でも方でも安心してキャンプが楽しめると思いますよ。
エゾシカなどの野生動物が普通にその辺を散歩してるってことも、あまりないでしょうから(笑)
街灯が設置されていて夜でも真っ暗になることはありませんが、全体を照らすほどではないんで、照明器具は忘れないようにしてください。
スマホの電波は、公園内どこでもOKでした。
トイレについて
トイレは、キャンプ場の西端の歩道沿いにあります。
鉄筋コンクリート造りのかなりおしゃれなデザインの建物です。
とんがり屋根は、天窓になってるんですよね。
ボクはこのトイレのことを「ロビンマスク」って呼んでたんですけど、若い方には伝わらないかも(笑)
トイレの入口は男女別で、ドアが付いています。
これが男性用トイレの中。室内はかなり狭いです。
内装は、一面に白いタイルが張られています。
青色じゃないですよ、タイルの色は白色です。
天窓が青色なので、室内も青色に見えちゃうんですね(笑)
男性用の小便器は、水洗式が2つ。
壁と床はタイル張り。
掃除が行き届いていて、めっちゃ清潔です。
大便用は、新しめの水洗洋式便座がありました。
最近は、自宅のトイレはほぼ洋式でしょうから、洋式便座なのはうれしいですね。
トイレットペーパーも定期的に補充されているようで、しっかり予備も置いてある。
キレイさは、こちらも言うことなし。
公共のトイレやキャンプ場の管理をするって結構大変なんですよね。
こんなにキレイに維持してもらって、ほんとありがたいですよね~
「キャンプ場の良さは、トイレのキレイさに比例する」ってのが、ボクの持論です(笑)
小便器脇に鏡付きの洗面台がしっかり設置してあります。
もちろん照明もあって、24時間利用可能。
このキャンプ場の周りには芝や木々が生えているため、時期によっては虫がけっこう発生します。
トイレ出入口ドアは必ず閉めましょうね。
キャンプ場のトイレも十分にキレイで使いやすいんですが、小さなお子さんや女性は、こっちのトイレの方がいいかも。
このトイレは、公園中央南側の遊具広場近くにあるバリアフリー対応型の男女・身障者兼用トイレです。
外に清涼飲料水の自動販売機が置いてあって、トイレだけでなく飲み物を買いたいときにも便利。
市街地近くにあるキャンプ場ですから、車で買い出しに行けば、それほど時間はかかりません。
それでも、飲み物1本買うためだけに出かけるのはおっくうでしょ。
小さなお子さん連れのファミリーキャンプとかだと、余計にそうじゃないかなあ。
24時間いつでも飲み物が買えるサービスって、何気にスゴイと思うんですよね~
中はこんな感じのワンルーム。
男性用小便器と一般的な洋式便座があって、大便用はウォーム便座とか温水洗浄便座ではありません。
室内は、車いすの方が利用しやすいよう、かなり広々とした室内ですね~
ベビーシートだけでなく、オムツ替え用のベッドも設置されています。
公的な施設でも、ここまで立派な身障者用トイレがあるのは珍しい。
ここのトイレは、小さなお子さんから女性の方まで、みなさん気持ちよく利用できるんじゃないでしょうか。
最後に紹介するのは、管理棟。
「あれ?トイレの項目じゃなかったっけ?」って思った方、正解です。
一般的な管理棟は、キャンプの受付業務などを行っている場所なのはご存じの通り。
ただ、ここのキャンプ場は受付不要で利用できるため、管理棟に行かなくてもOKなんです。
でも、ここには、めっちゃ広くてキレイで立派な温水洗浄トイレがあるんで紹介しようってわけ(笑)
なお、管理棟は夜間は閉鎖されます。
トイレは、男女、身障者用別。
男性用は小便器が2つ。
うち1つは、手すり付き。
白を基調とした室内は、清潔感にあふれています。
大便用は、なんと温水洗浄便座でした。
無料キャンプ場って言うか、一般的な公園のトイレで温水洗浄機付きは、かなり珍しいんじゃないでしょうか。
個室はちょっと狭いですが、手すりも付いてるし、予備のトイレットペーパーも備え付け。
掃除が行き届いていて、めっちゃキレイなことは、言うまでもありませんね。
身障者用トイレはこんな感じ。
一般的な洋式便座ですが、オスメイト対応タイプ。
車いすの方が利用しやすいよう、かなり広々とした室内です。
ベビーベッドも設置されています。
つくも水郷公園は、平成30年にリニューアルされたばかりなので、トイレがめっちゃ新しく、使いやすくなっているんですよ~
管理棟内は休憩室も兼ねており、ベンチシートが置いてあります。
授乳室もあるし、ほんと子供からお年寄りまで、幅広い方々が利用しやすくなってるんです。
外側にはテラス席が設けられており、洋風のおしゃれなテーブルとイスが用意されてました。
清涼飲料水の自動販売機も置かれてますから、キャンプの合間に公園内を散歩したりして、ここでのんびりと公園の緑をながめてくつろぐのもいいかもしれませんね~
炊事場について
炊事場は、キャンプ場の南側、広場との境を通る歩道沿いにあります。
鉄骨で組んだ屋根が設けられていますが、電灯は備えていません。
ただ、直近の歩道に街灯があるため、夜間でも使えないことはないでしょう。
芝地の上に直接建っていて横壁はありませんが、足元がコンクリートの土台が敷いてあるんで、多少の雨なら問題はなさそう。
洗い場はコンクリート製、横長で浅底のシンクに蛇口が片側に3つ。
シンクは両面の造りで、蛇口は全部で6か所あります。
吐水口が動かないタイプの横水栓で、回転するタイプや長パイプの自在水栓に比べると、ちょっと使いづらい。
っていうか、炊事場は園内のほかの施設に比べ、ちょっと旧式です。
そのうち新しく建て替えてくれるかも(笑)
調理台はなく、シンクの天板と縁にちょっとした食器などが置ける程度です。
水は、そのまま飲用水として利用可能。
これは、炊事場の両脇に設置された露天の「かまど」です。
耐熱レンガで組んだかまどが横に5基連なり、天板にはグリルとして丸い穴が開いた鉄板が乗せられています。
これが2セットあり、けっこうな人数分の鍋料理もできるし、グループでのバーベキュー用にも使えそう。
ただ、露天のため老朽化が進んでいますし、ボクが見た感じ、ぜんぜん使われていなさそうでした。
屋根や電灯がないため、天気のいい日中しかつかないし、そもそも最近はキャンプ場の中にある炊事場で調理をしたり、かまどを使う方がかなり少なくなってきてますからね。
個人でバーベキューコンロやガスバーナーなどを用意する方が多いと思うんで、あえて使わなくてもいいのでしょう。
利用上の注意事項について
キャンプ場を利用するときの、ルールやマナーは、一般的なキャンプ場とそれほど違いはありません。
このキャンプ場は、予約や受付の必要なく、開場期間内はだれでも自由に利用することができます。
周囲の方に迷惑をかけるような行為は慎み、一般的なルールとマナーを守ってください。
駐車場以外での駐車禁止。園内への車両の乗り入れはできません。
キャンプ場内での焚火は禁止されてませんが、直火は厳禁です。
芝を傷めないよう、焚火台や焚火シート、コンロを使用しての煮炊きはOK。
コンロは芝から30~50cm離すことなんて基準を設けてるキャンプ場もありますね。
高さが足りない焚火台の場合は、焚火シートは必ず敷きましょう。
焚火の周囲ってけっこう火が飛び散りますから。
芝に焦げ跡などを作らないようにお願いします。
火の取り扱いに関しては、ルールを守らない事例が多くなると、焚火の全面禁止にもつながりかねません。
市街地に近い公園ですので、火の始末には十分気をつけてください。
公園内は、ペット同伴OK。
最近は、排泄物が野生動物を呼び寄せる原因にもなるため、ペットを連れ込むことを禁止しているキャンプ場が増えてきてるんですよね。
その中にあって、どこでもペットを遊ばせることのできるってのはありがたいですね~
ただし、放し飼いはNG。リードをしっかり付け、フンの処理を確実にお願いします。
ぜったいに守ってほしいのが、ゴミの持ち帰り。
このキャンプ場に限ったことではありませんが、道内は野生動物が非常に多いです。
ゴミをきちんと処理しないと、キャンプ場にカラスやキタキツネ、場合によってはヒグマが来ますから。
「こんな街中にも?!」ってびっくりするような場所にも、普通にヒグマが出たりします。
カラスやキタキツネは、犬、猫以上にいますからね(笑)
しっかりルールとマナーを守りましょうね~
利用に関する詳細は、士別市役所 建設水道部 都市マネジメント課 管理係まで問い合わせてください。
入浴施設の紹介

出典:士別市公式サイト
士別市内には、日帰り入浴のできる施設や温泉旅館が数多くあります。
つくも水郷公園から近い入浴施設は、士別市いきいき健康センター内にある「ぷらっと」です。
キャンプ場から約3km南東のJR宗谷本線士別駅近くに位置し、車だと5分ちょっとくらいで行けます。
「ぷらっと」は、公共の日帰り入浴施設で、設備は充実していて管理はバッチリ。
館内はめっちゃ清潔だし、料金は格安!
言うことなしの入浴施設です。
士別市いきいき健康センターは、士別市が健康長寿日本一を目指す拠点として、2016年(平成28年)に開設した施設。
日本全国の自治体には同じ目的の施設があるんですけど、一般的に高齢者を対象にして、健康で生きがいのある生活が送れるよう、介護予防や生きがいづくりの活動を行っているほか、日常生活の悩みごとや健康の相談に応じたり、健康増進やレクリエーション活動などに取り組んでいます。
建物は2階建てで、1階部分に「入浴施設 ぷらっと」があります。
館内は、公共の施設ですから、設備が整っていて、手すりを設けるなど、小さなお子さんからお年寄りまで利用しやすい環境です。
浴槽は、内風呂とサウナ、水風呂のみと、とってもシンプル。
露天風呂はありません。
タオル、シャンプー、ボディソープなど備え付けてありませんから、利用の際は持参してください。
サウナ室にはテレビやBGMが流れることもなく、少し暗めでシンプルな造り。
だけど、ストーンストーブが2基置いてあり、室温も高めで、サウナファンからはかなり高評価。
サウナにストイックに集中できるってのが最高らしい(笑)
公共のサウナというと、水風呂がないこともありますが、ここにはしっかり用意されています。
営業時間は、13時から夜の20時まで。(最終受付19時30分)
定休日は、毎週月曜日(12月31日から1月3日まで休館)
日帰り入浴の料金は、大人(中学生以上)450円、小学生220円。
めっちゃキレイなお風呂で、このお値段はリーズナブル。
さすがは公共の入浴施設と言ったところ。
館内には、サロン・ラウンジのオープンスペースが用意されてて、開館時間内であれば、自由に無料で利用できます。
お風呂であたたまった後は、リラックスしながらのんびりしてください。
ほかにも交流室や多目的室などの部屋があって、有料で借りられるんですが、おおむね5人以上で組織する団体利用向けなんで、個人旅行者への貸し出しはやっていません。
お昼時間帯のみと短いんですけど、喫茶コーナーや売店があり、軽食や雑貨品を取り扱っています。
なお、詳細は、士別市の公式サイトをご確認ください。
グリーンスポーツキャンプ場のデータ
名前 | つくも水郷公園キャンプ場 |
かな | つくもすいごうこうえん きゃんぷじょう |
住所 | 北海道士別市東7条北9丁目 |
連絡先 | 管理棟(電話番号:080-8625-0963)、士別市役所 建設水道部 都市マネジメント課 管理係(電話番号:0165-26-7796) |
管理者 | 士別市 |
営業期間 | 例年5月上旬から10月末まで(公園の開園期間は、4月下旬~10月上旬) |
料金 | 無料(予約・受付必要なし) |
ジャンル | 芝地のフリーサイト(車両乗り入れ不可) |
施設 | テントサイト、炊事場、トイレ、東屋、駐車場、ほか公園施設多数あり |
備考 | ゴミ持ち帰り、直火禁止、ペット同伴可 |