斎藤茂吉先生の生家にも行ったよ
記念館の次は、斎藤茂吉先生の生家を訪ねます。
斎藤茂吉記念館から生家までは、1.6km、車で5分、徒歩20分くらいです。

生家は人や車の通りの少ない閑静な農村地帯にあり、表通りから生家へ向かう曲がり角は、とてもせまく、うっかり通り過ぎてしまいそうになります。

車一台が通れるくらいの道幅しかありません。

こちらが斎藤茂吉先生の生家(守谷家)です。
斎藤茂吉先生は、上山尋常高等小学校を首席で卒業したあと、東京浅草で精神科医をしていた親戚の斎藤紀一さんに養子(候補)として迎え入れられることになり、上京しました。
上京後は、開成尋常中学校、第一高等学校、東京帝国大学医科大学と進学し、昭和38年7月、紀一の次女てる子の婿養子として入籍、正式に斎藤家の一員となり、精神科医への道を進みました。
一方では幸田露伴の文学に親しみ、正岡子規の遺稿集「竹の里歌」を読んで強い感銘を受けて作歌を志すようになり、子規の流れを汲む伊藤左千夫に入門し、本格的に短歌の道を歩みはじめます。

斎藤茂吉先生の母「いく」は、この家で大正2年5月に59歳で亡くなりました。
その悲しみを歌った「死にたまふ母」59首はm日本短歌史上の絶唱と評価されています。
「死に近き母が額をさすりつつ 涙ながれて居たりけるかな」茂吉

生家の隣には茂吉先生の通われた金瓶(かなかめ)小学校があります。
現在は、上山市の指定文化財になっています。
その奥が、生家の菩提寺宝泉寺です。
斎藤茂吉先生は、宝泉寺の住職佐原隆応さんを尊敬し、その書の影響を受けたそうで、現在、宝泉寺には隆応住職の墓に並んで茂吉先生の墓が建っています。
ここには茂吉先生が亡くなったあとに分骨されました。
なお、生家には観光客用の駐車場はありませんが、近くに車を止められる場所がところどころにありますので、車で行かれても大丈夫です。
今日のキャンプ地は「蔵王坊平国設野営場」だよ

斎藤茂吉先生の生家をあとに、今日のキャンプ地である「蔵王坊平国設野営場」に向かいます。
蔵王坊平国設野営場は、蔵王連峰の最高峰熊野岳のふもと、標高1000mにあるキャンプ場です。
一泊大人350円と、とっても安いことも魅力ですよね~
蔵王坊平国設野営場の詳細情報は、こちらに書きましたので、どうぞご覧ください。
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【低料金キャンプ場】広大な敷地にあふれる魅力!蔵王坊平国設野営場
【更新情報】2019年9月 蔵王連峰(ざおうれんぽう)は、東北地方の中央を南北に連なる奥羽山脈において、宮城県と山形県の両県南部の県境に位置する連峰です。 主峰は山形県側に位置する熊野岳(1,841m ...
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山形県上山市街地から蔵王坊平国設野営場までは、車で25分くらいなのですが、野営場近くにはスーパーや温泉施設がありません。
事前に準備していかれたほうがいいですよ。

今日はホント天気がいいです。気温は25度。さわやかです。
テントを張ったあとは、お待ちかね、だんご本舗「たかはし」さんで買った「かみのやましゅー」と「ほんてん!黒いどら」をいただきます。
まずは、「かみのやましゅー」から。

「かみのやましゅー」は、山形県産米「つや姫」を使ったクッキー生地のシュークリームです。
中のカスタードもつや姫米粉で炊いてあって、北海道産純生クリームのホイップと混ぜ合わせているそうです。

ほほぅ、生地がサクサクなんですわ、コレ。
クリームは米粉で炊いてあるせいか、ざらっとした舌ざわりで、ふんわり軽めになってますねー。
甘さはかなり抑えてあって、くどさしつこさがまったくありません。
逆に言えば、残念ながら、濃厚さに欠けます。
ボクは、めっちゃ濃厚なクリームが好きなので、物足りなさを感じました。
続いて、「ほんてん!黒いどら」をいただきます。

「ほんてん黒いどら」は山形弁で「ほんとうに黒いですね」という意味。
名前にちなんだどら焼き風の洋菓子です。
生地には、「食用竹炭」と「ココア」をまぜて焼き上げているそうです。

まずは、ナイフで半分にして、と。

北海道産十勝産の小豆を100%使用して、2日間煮込んだ自家製「つぶあん」がたっぷり入ったところをいただきま~す!
ふむぅ~、あんこがとろっとしてます。
生地は、ふんわりしているんだけれど、しっかりした固さがあって、中のあんこをしっかりサポートしています。
生地もあんこも、かなり甘みは少ないですね~。
たしかに、「かみのやましゅー」も「ほんてん!黒いどら」もおいしい。
だけど、甘いものが大好きなボクの胃にドスンとくる重厚さがありません。
あ、ちなみに、ボクは濃厚生クリームにめっちゃ甘いメイプルシロップをかけて食べますから(笑)
甘さ基準が普通の人の何倍もぶっ飛んでいるので、あまり参考にならないと思います。

さて、お腹もふくれたので、夜の部、焚火のスタートです。
蔵王坊平国設野営場での焚火は、直火は禁止ですが、焚火台を使えばOKです。
薪は一束400円、管理棟で売ってます。
薪を買ったとき、管理人のおじさんと小一時間話し込んでしまったのですが、とっても親切で面白い方です。
70歳くらいでしょうか。
日本全国を旅しているようで、登山や自転車ツーリングもなさとのこと。
山形弁全開でお話しなさるので、同じ東北のボクでも一部聞き直さないとわからない言葉があるくらい。
おそらく、東北以外の方は、まったく通じないこともあるでしょう(笑)

だんだんと日が暮れて、7時30分には真っ暗になります。
蔵王坊平国設野営場は、テントサイトに照明がありません。
あんなに高かった気温も、さすがは標高1000m、10度近くまで落ちています。
ボクは、火をぼーっと眺めながらラジオを聞いていると、ちょうど上山市のことを紹介してました。
なんでも、山形県上山市は、10年前の平成20年から、自然や温泉、食などの恵まれた地域資源を活かして市民の健康増進と交流人口の拡大による地域活性化を目的にクアオルト事業に取り組んでいるとのこと。
「クアオルト」とは、ドイツ語で「健康保養地・療養地」の意味なんだそうです。
東日本大震災以来観光客が年々減ってたんですが、この事業のおかげか、最近ではだいぶ戻ってきたとのことで、また、上山市に住む方の医療費削減にもつながって、効果が出ているみたいですね~
な~んて、話を聞いていたら、だんだんと眠くなってきました。
星は降るようだというのは、ちょっと大げさですけど、この蔵王坊平国設野営場も星がキレイに見えます。
みなさんも、一度いらしてみてはいかがでしょうか。
おやすみなさい。
2日目に続く。
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【キャンプツーリング】2018年初夏の宮城県蔵王町に行ってきた
こんにちは。motocampers.net(モトキャンパーズ)管理人の晴れろGO!こと、ハレロゴです。 2018年6月中旬、梅雨の合間を縫って、山形県上山市経由で蔵王坊平国設野営場にバイクでツーリング ...
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