【更新情報】2022年7月
今回紹介する賀老高原(がろうこうげん)キャンプ場は、北海道島牧村(しままきむら)にある無料キャンプ場です。
管理は島牧村で、開場期間は、例年6月頃から10月頃まで。
利用にあたっては、予約も現地での受付も必要なく、だれでも自由に利用OK。
このキャンプ場は、ボクの知る限り、利便性と交通アクセスの悪さは道内トップクラス。
もしかしたら、全国に数ある無料キャンプ場の中でも上位かも(笑)
いや、冗談とかではないんですよ。
ほんと、山奥にポツンとあるキャンプ場です。
島牧村の中心からは、峠道を通って車で約1時間。
もちろん、峠道にコンビニやガソリンスタンドなどの商業施設はありません。
最も近い温泉宿だって、車で30分以上かかります。
キャンプ場は、ヒグマの生息地の真っ只中って感じで原生林に囲まれてるし。
当然、スマホの電波は入りません。
マジやばいことがあったときのために、役場、警察、消防に直通の非常電話が、公衆トイレ内に設置してあるほど。
「だが、それがいい!」っていう方におススメのキャンプ場です。
ってか、そういう方にしかおススメできません(笑)
とは言え、炊事場やトイレ、東屋などの設備はちゃんと設置してありますし、しっかり管理も行き届いています。
しっかりと準備をすれば、ほかとはまた違ったキャンプの楽しさを知ることができると思いますよ~
人間って、目で見た文字を頭の中で音声に変換してから意味を理解してるんだって。
なので、目で見るより音で聞いた方が、スムーズに頭の中に入るとか。
この記事のyoutube版も作ったので、よろしければ見てくださいね~
島牧村の紹介
島牧村は、後志(しりべし)総合振興局に属する村です。
一般的に道央と呼ばれる地方に位置し、道南の自治体と隣接しています。
村名の由来は、アイヌ語の「シュマコマキ」(背後に岩があるという意味)から転化したもの。
同じ後志の寿都町、お隣の檜山振興局のせたな町とともに、狩場茂津多道立自然公園(かりばもったどうりつしぜんこうえん)に指定されています。
奇岩や怪石の点在する海岸線、道南地方最高峰の狩場山(かりばやま)など自然に恵まれた地です。
とくに、村の大部分を占める森林の中には、1万ha超えるブナの原生林があり、その懐には落差70m、幅35mの「日本の滝100選」に選ばれた「賀老の滝」があり、観光名所のひとつとなっています。
基幹産業は漁業で、就業人口のおよそ3割が何かしらの形で漁業に携わっています。
古くはニシン漁で栄え、現在はヒラメやカレイ、ホッケなどの刺し網漁、サケ、マス漁が盛んな村です。
気候は、道内の中では温暖で、温泉資源が豊富。
「豊かな自然と人の温もりを育む村」をキャッチコピーに掲げ、景観を生かした観光に力を入れており、直売店や民宿を兼ねる漁家も多いんだって。
村の名産品は、ふるさと納税の返礼品にもなっているんで、興味を持った方は、島牧村へふるさと納税をしてみるってものいいんじゃないでしょうか。
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賀老高原キャンプ場までのルート
賀老高原キャンプ場は、島牧村の中心から車で約1時間。
島牧村と隣接する自治体を結ぶ国道229号線から村道をひたすら狩場山方面に向かって南下するだけ。
国道との交差点や途中の分岐点には案内板が出ているので、迷うことはありません。
ほぼ一本道ですし。
ただし、賀老高原はスマホの電波がほとんど届かないので、スマホナビの方は注意してください。
国道229号線の道の駅「よってけ!島牧」がある辺りから曲がります。
ここからだいたい14kmほど。
道路は完全に舗装されておりますが、道幅は普通車1.5台分。
中央線はなく、一部荒れていたりもします。
ボクが行ったときは、賀老の滝へ行く遊歩道は通行止めでした。
また、賀老高原までの道路の開通する時期、キャンプ場の開場期間はその年によって違います。
なんらかの事情によって通行止めになったりすることも多いので、必ず事前に村の公式サイトから賀老高原交通情報を確認してください。
道路はこんな感じです。
直線ばかりでなく、曲がりくねっていて、路肩にガードケーブルのない場所もあります。
交通量は少ないんですけど、登山客や山菜取りの方が行き来するため、油断は禁物です。
スピードの出しすぎ、よそ見なんかで交通事故を起こしたら大変ですよ。
なにせ、スマホの電波の入りもよくないんで、助けを呼ぶのも苦労しますから。
マジで、はじめて通る方は日中の明るいうちに行くことをおススメします。
狩場山から道路と並行するように流れてきてる千走川(ちはせかわ)です。
すばらしい景色ですよね~
ほんと、景色に見とれてよそ見とかしないようにしてくださいね。
あと気をつけたいのは、動物の飛び出しでしょうか。
ボクは日中に通ったので、野生動物とは遭遇しなかったんですが、日が落ちてからはヤバそうです。
キタキツネとかエゾシカとか普通に出ると思いますよ。
キツネはまだしも、シカはぶつかったらシャレになりません。
車ですら走行不能になることもあるし、バイクだったら、命に係わる大事故になりかねません。
スピードは控えめに、余裕をもって進みましょう。
生い茂る木々がなくなり、景色が開けたと思った場所がキャンプ場(賀老の滝駐車場)です。
道路の両脇に大きな駐車場があり、「賀老の滝」の案内板が目印です。
そのまま進めば賀老の滝や狩場山登山口。
左手にはトイレと東屋。
右手がキャンプ場になっています。
賀老高原キャンプ場を紹介するよ
賀老高原キャンプ場は、道南最高峰の狩場山(標高1,519.9m)の周囲に広がる雄大な自然の中にあります。
狩場山系に広がるブナ原生林の面積は、10,700haと日本最大級。
自然休養林として保護管理され、貴重な資源として保存されています。
文字通り、全身で自然を満喫できる場所。
その反面、スマホの電波は通じず、まちの中心まで車で1時間近くかかります。
便利で快適なキャンプ場が求められている昨今、時代の流れに逆行?
っていうか、流れに取り残されたようなキャンプ場です(笑)
とは言え、ここを管理する島牧村は、景観を生かした観光に力を入れている自治体。
テントサイトや施設はかなりしっかりしてますよ~
各設備が老朽化している部分は否めないものの、利用客に配慮して毎年きっちり手を入れていることがうかがえます。
ヒグマの生息地でもあるので、家族連れやキャンプをはじめたばかりの方には、敷居が高いかもしれません。
マイナスポイントは山ほどありますが、「だがそれがいい!」と言える方には、たまらない魅力があるのも事実。
高規格のオートキャンプが増えてきている道内では、貴重な存在なんですよね~
駐車場について
駐車場は道路の両脇にあります。
どちらもアスファルト舗装されており、地面は平坦で荷物満載の大型バイクでも不安なく止められます。
白線で区画割りされていますが、ちょっと消えかかっちゃってますね。
キャンプ場側にある駐車場は、普通乗用車だと50台くらいが駐車可能。
大型のキャンピングカーでも余裕で止められるほど広いです。
向かい側の駐車場は、普通車15台くらいが駐車できます。
こっち側にはトイレがあるので、観光客がトイレなどを利用するときに止める場所ですね。
これがキャンプ場側の駐車場です。
めっちゃ広いでしょ?
ただ、タイヤのスキッドマークがついてるんですよね~
あまりに広い駐車場なんで、「夜にドリフトの練習をするヤカラ」が出没するのかもしれません。
そこだけが少し気になりました。
テントサイトについて
駐車場から一段高くなった場所がテントサイトです。
駐車場に隣接しているので、テントサイトに沿って車を止めれば、オートサイトと同じように使えます。
テントサイトは駐車場から1mほど高い位置です。
中央に階段があって、砂利敷きの通路が通っています。
この周辺が一番利用しやすいと思います。
テントサイトは平坦な芝地のフリーサイト。
芝はめっちゃキレイに手入れがされています。
山の中にポツンとある無料のキャンプ場とは思えないくらい。
テントサイトの中を通路が通っていますが、通常は車両止めが置いてあって入れません。
この日は、タケノコのシーズンで、多くの方が山菜取りに来ていました。
村役場の担当者の方も見回りに来ていたので、開放してたのかもしれませんね。
テントサイトの周囲は、まさに手つかずの森です。
動物除けの柵も見当たらないんで、森側にテントを張るのは止めておきたいところ。
サイト内に木が何本か植えられていて、適度に木陰を作ってくれています。
地面はこんな感じ。
山土の上に芝があって、草地になっています。
水はけはいい方だと思いますが、雨のあとだと土がぬかるむ場所もあり。
ペグの刺さりは悪くありませんでした。
テントサイトは、東西に横長の長方形。
区割りや境界はありません。
広さ的には、テントサイト50張りとか余裕そう。
ファミリー用の大型テントだって、タープだって余裕で張れちゃう広さです。
ですが、ひょっこりクマが顔を覗かせそうな雰囲気がプンプン漂ってて、森ギリギリとかには張りたくない(笑)
まあ、余裕を見て20~30張りってところでしょうか。
駐車場が満杯で、テントを張る隙間もないくらいってほど混雑することは少ないと思うんですよね。
ほかの方の迷惑にならないよう、常識的な範囲でテントを張ればいいんじゃないでしょうか。
このキャンプ場は、高地にありますし、樹林帯に囲まれてるので、雨風の影響は少ないです。
川の近くのキャンプ場のような、冠水のおそれはありません。
悪天候を想定するなら、炊事場の周辺がおススメです。
駐車場側には照明がありますが、テントサイト内は夜はほぼ真っ暗にになります。
照明器具はぜったいに忘れないようにしてくださいね~
スマホの電波は、周辺を含め、まったく入りません。
トイレについて
トイレは、キャンプ場の道路向かいにあります。
テントサイトからだいたい50mほどの場所。
日中だとたいしたことないんですが、夜は真っ暗になるし、ちょっと怖そう。
これが「賀老の滝さわやかトイレ」です。
簡易水洗式で、男女、身障者別。
コンクリート土台の上に鉄製の柱と木材で組んだ、めっちゃ頑丈そうで立派な建物です。
入り口は大きなガラスの引き戸が付いていて、雨や風、虫などが入らないようになっています。
一般的な公衆トイレは、用を足すだけですが、ここのトイレはほかとはちょっと違います。
めっちゃ大事な場所でもあるので、キャンプ場に来た方は、まず最初に確認してください。
っていうのも、非常電話装置がある場所だから。
何度も説明しているように、この場所はスマホの電波が入りません。
そして、ヒグマの生息地でもあります。
事故などに遭った場合は、ここから通報してください。
発信先は、役場、警察、消防の3つに分かれていて、それぞれボタンを押すと繋がります。
もちろん、お試しとかいたずらは絶対にダメですかね~
こちらが男性用トイレ。
木版の壁と小さいタイル張りの床。
建物は全体的に老朽化していますが、きっちり管理、清掃されている感じ。
小便器は簡易水洗が4つ。
パッと見、掃除が行き届いているってわかりますよね。
大便用は、和式が2つ。
トイレットペーパーはちゃんと備え付けてありました。
ただし、交通アクセスのよくない、村の中心地から離れた場所にあるキャンプ場なんで、補充が追いつかないことも考えられます。
この手のキャンプ場に行くときは、トイレットペーパーを持参したほうが安心です。
鏡は付いてませんが、洗面台もちゃんと設置してあります。
照明については、感知式の自動点灯型照明も付いてるので、夜でも使用OK。
身障者用のトイレもありますが、故障中でした。
キャンプ場の施設ではありませんが、トイレの近くに東屋があります。
レンガ土台で、木造のログハウス風の建物です。
入り口が2方向にあり、壁側には木製のベンチシートが置かれています。
なぜか、中央にはテーブルではなく、立水栓が・・・
東屋ではなく、屋根付きの簡易炊事場なの?って、疑問に思っちゃいました(笑)
水はちゃんと出ましたし、そのまま飲用水として使えるようです。
キャンプ場からは遠いので、キャンプ利用者が使うことはあまりないとは思いますけどね~
炊事場について
炊事場は、テントサイトの中央にあります。
周囲は砂利敷きの地面で、コンクリート床と太い柱、大きな屋根を持つ、かなり立派な建物です。
直接芝地などに建てられた炊事場だと、屋根があっても足元が濡れるんですよ。
土台があると、すっごく助かりますね~
悪天候時の避難先としても使えるので、状況によってはこの周囲にテントを張るのもおススメです。
炊事場の中央に「かまど」。
両端に水道設備があります。
この日は、キャンパーはおらず、タケノコ採りの方で賑わっていました(笑)
炊事施設は、コンクリートの台座にステンレス製のシンクの組み合わせ。
蛇口は長パイプの自在水栓で、片側に2か所、両側合わせて4か所です。
シンクの両側にはコンクリート製のテーブルが付属しています。
調理器具や食材を置くことができるので、この設計はいいですね~
水はそのまま飲料水として使えます。
これが、「かまど」です。
コンクリート製のめっちゃ頑丈な造りで、両側合わせて8か所。
鉄製の火床とグリルもちゃんと設置されています。
かまど一つ一つが大きいので、ご覧のように大きな鍋を使った調理も可能。
灰もキレイに片付けられていて、めっちゃ管理の行き届いた炊事場です。
最近は、個人で焚火台やバーベキューコンロを用意する方がほとんどだと思うんで、むしろキャンパーは「かまど」とか使わないかもしれません。
この日は、タケノコ採りのばあちゃんたちがガッチリ使ってたので、「かまど」も本望でしょう(笑)
いろいろお話をお伺いしたところ、島牧村の方ではなく、札幌市や小樽市などから来ている方がほとんだなんだそう。
自分の縄張りって言うか、タケノコなどの山菜を採るポイントは人によって違うらしく、シーズン中は数日おきに来て、そのポイントを回って歩くんだって。
ヒグマ対策のことも教えてもらいました。
基本的に、ヒグマが先に人間を発見してるんで、人に近寄ってくることはまずないんだとか。
ただ、ヒグマも人間もお互いの存在に気がつかず、藪から出たところでばったり会ったりすると、攻撃されるって言ってました。
だから、ヒグマに自分の存在を教えるのが大事ってこと。
そのため、ほとんどの方がハンドメガホン(拡声器)を持っていて、アラーム音を出しっぱなしにしてましたね~
自然界にない音が効果的ってことでしたよ。
この日は、タケノコのシーズン真っただ中だったようで、キャンプ場の周辺だけでなく、道路沿いのいたるところでアラーム音が鳴り響いてました(笑)
いつもならめっちゃ不安な山の中のポツンとあるキャンプ場ですが、安心して散策できましたね~
利用上の注意事項について
賀老高原キャンプ場を利用するときのルールやマナーについては、公式サイトや現地には記載がありません。
一般的な無料キャンプ場や公園と同じだと思えばいいでしょう。
とくに難しいことはありません。
駐車場以外の場所への車両の乗り入れ禁止。
夜間に騒音を出さないことなど、周囲の方に迷惑をかけるような行為は慎むこと。
焚火は禁止されてませんが、直火は厳禁です。
芝を傷めないよう、焚火台やコンロを使用しての煮炊きはOK。
有料キャンプ場とかだと、コンロは芝から50cm離すことなんて基準を設けてるところもありますね。
高さが足りない焚火台の場合は、焚火シートは必ず敷きましょう。
焚火の周囲ってけっこう火が飛び散りますから。
芝に焦げ跡などを作らないようにお願いします。
火の取り扱いに関しては、ルールを守らない事例が多くなると、焚火の全面禁止にもつながりかねません。
じっさい、道内の森林キャンプ場では、焚火全面禁止のところが増えてきています。
このキャンプ場の周囲も、森のように木が生い茂っています。
村の中心地からかなり離れた場所なので、火事になったら大変です。
貴重なブナ原生林がありますから、火の取り扱いには十分気をつけてください。
ぜったいに守ってほしいのが、ゴミの持ち帰り。
このキャンプ場に限ったことではありませんが、道内は野生動物が非常に多いです。
ゴミをきちんと処理しないと、キャンプ場にカラスやキタキツネ、場合によってはヒグマが来ますから。
「こんな街中にも?!」ってびっくりするような場所にも、普通にヒグマが出たりします。
カラスやキタキツネは、犬、猫以上にいますからね(笑)
とくに、このキャンプ場付近は、ヒグマの生息地になっていますので、しっかりルールとマナーを守りましょうね~
山菜取りのシーズン中だったこともあって、村役場の方が巡回に来てました。
お話を聞くに、この地域は山菜取りの方の遭難多発地帯だそうで、危険度は道内一と言ってました。
死者・行方不明者もたくさんいて、昨年行方不明になった方は、いまだに見つかっていないんだそう。
(注:ボクが行った当時の話)
周辺には賀老の滝や狩場山、ブナ林の中の遊歩道など、自然と触れ合える見どころがいっぱいです。
周囲を散策するときは、十分にお気を付けください。
ドラゴンウォーターの紹介
ボクが行った日は、賀老の滝までの遊歩道は通行禁止だったんですが、このキャンプ場の少し先にある「ドラゴンウォーター」までは行けました。
ドラゴンウォーターっていうのは、賀老の滝に注ぐ川の岩の割れ目から湧いている天然の炭酸水です。
「龍神様の御神水」とも呼ばれています。
鉄分を多く含んでおり、飲用すると慢性消化器病、便秘、貧血に効果があると言われています。
行き方は簡単。もちろん、車でもOKです。
キャンプ場の駐車場からさらに先(西)に700mほど進むと、道路が広くなり「ドラゴンウォーター入口」と書かれた案内板が立っています。
この道を左折した先は、ご覧のようにかなり狭い下り道です。
とくにバイクで行くときは、転倒に注意してください。
この道は「伝説の道」と呼ぶらしいですね~
100mほど進むと開けた場所があり、ここを「ドラゴンテール広場」と言います。
龍神伝説のある場所なので、やたらと龍やらドラゴンやらが登場します。
なんとなく、ブルース・リーを連想してしまいました(笑)
広場には、木製の東屋や立水栓がありました。
こじんまりとした木造の建物ですが、壁際にベンチシートが設置してあり、休憩場所として使えます。
立水栓は、ちゃんと水が出ます。
注意書きはありませんが、飲用水としてそのまま飲めるようです。
車は、広場までしか行けません。
そこから先は、徒歩になります。
と言っても、50mほど。
案内板のとおり進むと川辺に出ます。
この上流にお目当てのドラゴンウォーターが湧き出ているのですが・・・
この日は、連日降った雨の影響で、川がかなり増水していました。
写真だとわかりづらいかもしれませんが、スニーカーなどの一般的な靴では到底たどり着けません。
岩は苔で滑るし、川の流れもなかなかに急でした。
ボクは登山靴を履いていたので、なんとかドラゴンウォーターの元へ到着。
ところが、残念ながらどこから湧き出ているかまったくわかりません(笑)
川の流れと一緒になっちゃったのかなあ。
って言うことで、せっかく行ったのに飲めずじまい。
実際に飲んだことのある方の話ですと、「鉄臭くて、そのままじゃ飲めたもんじゃない」とのこと。
村の公式サイトによると、「レモンやお砂糖を混ぜて飲むのがオススメです」だって。
温泉施設の紹介
国道229号線沿いにある「道の駅よってけ!島牧」を最後に、キャンプ場までの道のりには、コンビニやガソリンスタンドなど商業施設はありません。
唯一あるのが、ここ、「千走川温泉(ちはせかわ おんせん)」です。
キャンプ場から約8km。車で約30分かかります。
ぶっちゃけ、近いか遠いかで言ったら遠いでしょうが、キャンプ場に一番近い人のいる建物がここなんですよ(笑)
この地に温泉が発見されたのは、明治4年。
施設の創業は明治18年と、歴史ある温泉宿泊施設なんですよ~
宿泊だけでなく、日帰り入浴も可能。
お湯は、源泉100%の天然温泉で、加温掛け流し方式です。
浴室は、内風呂と露天風呂が男女別1つずつ。
内風呂に一度に入れるのは、だいたい4人くらい。
露天風呂は2人はちょっときついかなくらいの大きさで、小さくまとまってる感じ。
浴室の床一面に温泉成分の析出物がうろこのような神秘的な模様を作っていて、温泉ファンにはたまらない情景になっています。
泉質は、ナトリウム- 炭酸水素・塩化物泉(中性低張性温泉)。
前は、含食塩 - 重曹泉って呼ばれてた泉質ですね~
お湯は、ちょっと黄色みかかっている濁り湯。
なめてみると、塩味と炭酸の感じがしますが、いわゆる温泉臭はありません。
炭酸水素塩泉は、肌の不要な角質や、毛穴の汚れを取り除くため、入るだけで石鹸で体を洗ったように体が清潔になる効果があります。
そのため、「清涼の湯」なんて呼ぶことも。
ここの温泉は、虚弱体質、運動器障害、リウマチ性疾患、創傷、月経障害、子宮発育不全症などに効用があるんだって。
営業時間は、13時から夜20時まで。
休館日は不定休なので、お出かけ前に確認したほうがいいかも
日帰り入浴の料金は、大人500円、子供400円と、とってもリーズナブル。
賀老高原を訪れた観光客や、狩場山の登山客でにぎわいます。
キャンプ場から少し離れてますが、行きか帰りに寄ってみれば問題なし!
一本道なんで、必ず前を通るんですから(笑)
千走川温泉旅館は、温泉宿として宿泊も可能です。
大自然に囲まれた島牧村は、海の幸、山の幸の宝庫!
地元産の豪快な海鮮料理をたっぷり味わうことがきますよ~
新鮮なアワビやホタテ、サーモンなどの魚介類は、海鮮焼きやお刺身で。
山野で採れる山菜は、てんぷらに。
7、8月は、なんと地場産の殻付ウニが提供されます。
旬を活かした一番おいしい食べ方にこだわってますよね~
道内のキャンプ場を巡る旅も楽しいけど、たまには、こういう温泉宿でゆっくりするのもいいかもしれませんね。
なお、詳細は、千走川温泉旅館の公式サイトをご確認ください。
賀老高原キャンプ場のデータ
名前 | 賀老高原キャンプ場 |
かな | がろうこうげん きゃんぷじょう |
住所 | 北海道島牧郡島牧村賀老 |
連絡先 | 島牧村役場(電話:0136-75-6211) |
管理者 | 島牧村 |
営業期間 | 例年6月頃から10月頃まで(積雪等によりその年によって変わる) |
料金 | 無料(予約・受付必要なし) |
ジャンル | 芝のフリーサイト(車両の乗り入れ不可) |
施設 | テントサイト、炊事場、トイレ、駐車場 |
備考 | ゴミ持ち帰り、直火禁止 |