【更新情報】2022年7月
今回紹介する吹上温泉保養センター 白銀荘前キャンプ場(ふきあげおんせんほようせんたー はくぎんそうまえきゃんぷじょう)は、北海道上富良野町(かみふらのちょう)にある有料キャンプ場です。
吹上ふれあいキャンプ場と呼ぶこともあります。
管理は上富良野町の委託を受けた、株式会社上富良野振興公社。
開場期間は、例年4月中旬から10月中旬まで。
料金はテント1泊1張500円で、車中泊も同じ。
利用にあたっては、現地にある「吹上温泉保養センター 白銀荘」で受付をしてください。
白銀荘は1年を通して営業していて、職員の方が常駐しています。
ここは、一般的なキャンプ場とは趣がちょっと違います。
三段山や十勝岳の登山口に位置するため、登山のベースキャンプに利用されることが多い場所。
上富良野町の中心から車で20分くらい離れた山の中にあって、周囲に商業施設はありません。
標高は1000mを超え、時期や気候によってはハンパなく寒かったりもします。
設備は簡易な炊事場と旧式のトイレのみ。
国立公園内となることから焚火や花火は全面禁止。
スマホは通じません。
一般的なキャンプを楽しみたいって方、小さなお子さん連れのファミリーキャンプ向きじゃないってのが正直なところ。
ですが、ボクはじっさいに利用してみて、登山目的じゃなくてもすっごく魅力的なキャンプ場だと思いましたね~

出典:株式会社 上富良野振興公社 公式サイト
その理由は、なんと言っても白銀荘の存在。
白銀荘は、源泉かけ流し100%の天然温泉で、めちゃでかい露天風呂から見える景色は、これ以上ないってくらい最高!
それが、テントサイトの目の前にあるんですよ。
距離にしてたったの30m!
本当に文字通り、秒で温泉に行けちゃうんです(笑)
道内には、温泉施設に隣接したキャンプ場ってけっこうあるんですけど、ここまで温泉施設に近いキャンプ場って、ボクが知る限りもう1つしかない。
(大樹町にある通称「晩成温泉キャンプ場」)
いや、マジでね、
大雪山国立公園の一部を形成する十勝岳連峰(十勝火山群)の主峰である十勝岳のを見ながらゆっくりとした時間を過ごせるなんて、わざわざ行く価値があるってもんですよ。
「山とか登山には興味ないからなあ」って方も、ぜったい満足するキャンプ場です。
ボクが保証しますよ(笑)
上富良野町の紹介
上富良野町は、上川総合振興局に属する町で、一般的に道北と呼ばれる地方に位置します。
明治時代に三重県から来た方々により開拓がはじまりました。
ちょうどこの頃、吹上温泉も発見されています。
以来、農業を中心に発展してきた町で、昭和23年から国内では初めて農作物としてのラベンダー耕作を開始。
ボクたちが「富良野=ラベンダー」ってイメージなのは、上富良野町のおかげってことなんですね~
地形的には、北海道の中央付近で、富良野市内にある北海道の中心標、いわゆる「北海道のへそ」から14km北東に位置します。
町の東には大雪山国立公園の大雪山系十勝岳、西には夕張山地の山麓地帯、北に両山系の山麓と三方を山岳に囲まれた町。
南側が富良野盆地の平坦分で、町の中心地になっています。
気候は、平均気温が比較的暖かい割に年格差の大きい大陸性の気候です。
札幌市やスウェーデンのストックホルムなどと同じ気候区分とのこと。
夏の最高平均気温は20℃を越える一方で、冬は長く厳しいんですね。
最低平均気温がマイナス15℃前後に達する年も。
上富良野のある富良野盆地は、北海道の中でも降水量の比較的少ないところなんですけど、年間積雪量は平坦部で約1m、山間部では2〜3mに達する豪雪地帯です。
上富良野町の特産品と言えば、やっぱりラベンダーを使った製品でしょうか。
ラベンダーの香りは、鎮静効果と睡眠促進効果があると言われていますね。
ラベンダー畑の紫色が風にそよぐ風景そのものも、潜在的なイメージから心癒される効果があるとか。
古くから殺菌や防虫効果もあると言われていて、観賞用だけでなく、ラベンダーの用途は実に幅広く利用されていることは、みなさんご存じの通りです。
そのほか、上富良野町では豚肉にも力を入れています。
町内では約3,500頭の母豚を飼育し、年間約70,000頭にも及ぶ肉豚を出荷していて、繁殖から肥育まで一貫生産を行っているんだそう。
おいしい豚肉づくりのためにこだわっているのが、配合飼料。
肥育後期の飼料に麦を10%以上配合することで、締まりの良い肉が出来上がり「かみふらのポーク」が誕生します。
そんな上富良野町内には焼き肉店が多く、定番メニューは「さがり」。
豚の内臓を処理するときの一部である横隔膜の筋肉を「さがり」と呼んだのが語源で、上富良野町から発信されたとされています。
さがりは、豚一頭からわずか250グラム~300グラムしかとれない貴重品。
傷みやすいため、通常はあまり流通しないんだそう。
ジューシーでヘルシーなさがりは、新鮮だからこそ味わえる上富良野町の名物なんですよ~
これら特産品・名産品は、ふるさと納税の返礼品にもなっているんで、上富良野町へふるさと納税をしてみるってものいいんじゃないでしょうか。
白銀荘前キャンプ場までのルート
白銀荘前キャンプ場は、上富良野町の中心地から東に約20km。
十勝岳の西のふもと、標高約1000mの場所。
道道291号線(吹上上富良野線)を西に向かい、道道966号線(十勝岳スカイライン)に入って、ひたすら山道を上ります。
十勝岳が、その勇壮な姿を見せたあたりが吹上温泉エリアです。
キャンプ場は、上富良野町を代表する名所にあるんで、ナビゲーションシステムの案内どおり進めば、迷うことなく着くでしょう。
ただし、街中を抜けると、コンビニエンスストアやガソリンスタンドなどの商業施設はまったくありません。
白銀荘にはカップラーメンなどの食料や飲料水は多少売っていますが、一般の温泉宿泊施設ではなく、自炊の宿泊施設です。
いわゆる山小屋みたいなもんなんで、飲食物など必要な物は、事前に揃えてから向かいましょう。
道路は交通量が少なく、とっても走りやすいですが、野生動物が飛び出してくることもあります。
また、標高が高いため、年によっては6月でも雪が降ることもあるんですよ。
道内の道路事情に不慣れな方は、通行には十分注意してくださいね~
白銀荘前キャンプ場を紹介するよ

白銀荘周辺を上から見ると、こんな感じ。
敷地の西側に白銀荘があって、その周囲が駐車場。
東側にテントサイトで、向かい側にトイレと炊事場があります。

白銀荘っていうのは、1932年(昭和7年)に北海道長官の佐上信一氏が国立公園候補地の調査で十勝岳を訪れたとき、この場所をめっちゃ気に入ったことから、翌年1月に北海道庁の施設として建てられたもの。
白銀荘の完成後、物理学者の中谷宇吉郎(なかや うきちろう)博士が、雪の結晶の研究のためにたびたび訪れた場所でもあります。
その後の1936年(昭和11年)3月12日、札幌の研究所で世界で初めて人工雪を作ることに成功したんですよ~
1962年(昭和37年)の十勝岳噴火後が、吹上温泉の湯温が入浴できないほど急激に下がってしまいましたが、1988年(昭和63年)、再び十勝岳の噴火が起きると湯温は上昇に転じました。
1991年(平成3年)に入って「吹上露天の湯」として露天風呂を整備。

地元民の熱烈な支持のもと、1997年(平成9年)には、かつての「白銀荘」の名前を掲げ、温泉宿泊施設として新築改装オープンしたのが、現在の白銀荘ってわけ。
白銀荘は、一般的な温泉宿泊施設と違って、食事は自前で準備しなくてはいけません。

館内では、カップめんや飲料水、おつまみなどしか売っていないため、飲食物の持ち込みは自由。
登山用の宿泊場所や湯治、各種研修の場所として利用されています。
宿泊設備は、2段ベッド24基あって、合計48名が宿泊可能。
3~4名用の和室が2部屋。
そのほか、自炊設備と研修室が2部屋あります。

白銀荘の営業期間は、1年を通して無休。
館内利用時間は、9時から夜の22時(最終入館は21時)
宿泊料は、大人3,100円、中・高校生 2,100円、小学生1,500円で、当日キャンセルのみキャンセル料が発生します。
入館料(日帰り入浴料金)は、大人700円、中・高校生500円、小学生300円。
入浴時間は、6時から8時までと、10時から22時までの2部制。
サウナは、10時から22時までです。
キャンプ場の開場期間は、例年4月中旬から10月中旬まで。
利用料金は、テント1泊1張500円で、10時から翌日の10時までを1泊として数えます。
駐車場における車中泊についても、1泊1台500円です。
テントサイトの利用は、白銀荘の利用時間内に受付を行ってください。
なお、職員の方は24時間常駐しているので、キャンプに不慣れな方でも安心ですよ~

駐車場はこんな感じ。
大きく2つに分けられてて、1つは旧白銀荘の周辺。
主に登山客が利用しているようです。
テントサイトの正面にも何台か車を止められるスペースがあるので、キャンプ場利用者は、そちらに駐車するといいでしょう。

もう1つの駐車場は、現在の白銀荘の向かい側です。
こちらは、白銀荘の宿泊客用ですね。
駐車場は、いずれも砂利敷き未舗装ですが、地面は固く、雨の日でもぬかるむ場所は少ないと思います。
ただし、基本的に普通乗用車を想定して白線で区画割りがされているので、トレーラーハウスや大型のキャンピングカーは止めづらいですね。

ちなみにバイクはと言いますと、バイク乗りにやさしい北海道らしく、白銀荘の目の前に専用の駐輪場があります。
もちろん、テントサイトの正面にも止められるんで、モトキャンパーはそちらを利用したほうが便利です。
テントサイトについて

テントサイトは、白銀荘の東側にあります。
直線距離で30mくらいなので、ほんと、温泉施設が目の前にあるって感じですよ。
テントサイトの向かい側にはトイレと旧白銀荘があって、旧白銀荘前に炊事場が設置されています。
さらに、テントサイトの東には、標高2077mの活火山、日本百名山にして花の百名山にも選定されている十勝岳がそびえ立っています。

これがテントサイトです。
奥に見えるのが十勝岳。
言わずと知れた大雪山国立公園の西南部に位置する十勝岳連峰の主峰です。
高さも道内では数少ない2000m超えの一角。
火山活動を繰り返して約250万年の時間をかけて現在の姿になったんですよ~
深田久弥氏による日本百名山に掲載されていることで、ご存じの方も多いでしょう。
夏にはキバナシャクナゲやコイワカガミなどの草花を見ることができ、秋は北海道の中でも一番早く紅葉を楽しめる山ということで、花の百名山にも選定されています。

テントサイトは、全面芝地のフリーサイトです。
ここは、山肌を大きく削って造成した場所。
分かりやすく言うと、手入れの行き届いた芝生のグラウンドですね。
人工的に作られた場所ですから、地形はどこも一緒。
サイト内には木の一本も生えてないし、地面がうねってるところもありません。
ひたすらに平坦でめっちゃキレイな芝生が広がっています。
地面は山土で、ペグの刺さりはバッチリ。
周囲が法面と樹林帯のため、雨風にも強く、水はけもよさそう。
テントを張る環境としては、文句なしですね。
ただし、テントサイトに限って言えば、自然度はあまり感じられません。
味気ないと言えば、味気ないかも。

じゃあ、意外と大自然の雄大さとか感じられない?
当たり前ですが、ぜんぜんそんなことはありません。
どうですか?この景色、ロケーション。十勝岳の勇壮な姿。
むしろ、人が手を入れて作ったからこそ、木々が邪魔することなく、目の前に大パノラマが広がっているんですね~
京極町のスリーユーパークキャンプ場で見た羊蹄山も美しかったけど、天を衝くかのような十勝岳もすごいなあ。
ここは、夕日もめっちゃキレイだし、夜には満天の星空が見られます。
マジ、最高ですよ。

テントサイト内には、木陰は全くありません。
とっても日当たりが良く、日の出から日の入りまで日が差しています。
標高1000mを超える高所のため、真夏でもそれほど気温は上がりませんが、夏場は直射日光を遮るタープなどがあるといいかも。
逆に夜はめっちゃ冷えますから、気をつけてください。
市街地との気温差は10度くらいあるし、6月でも雪が降る年があります。
防寒用の衣類、装備を持って行った方がいいですよ。

2022年は、テントサイトがペット同伴可能な場所と、ペット連れ込み禁止の場所に分けられていました。
ペットの鳴き声とかもそうなんですが、排泄物が野生動物を呼び寄せる原因にもなるため、ペットを連れ込むことを全面禁止にしているキャンプ場も増えてきています。
そうした情勢の中、ペットと一緒にキャンプを楽しめる場所を確保してくれてるって、ほんとありがたいことですよね~

テントサイトは、駐車場より1段高い位置にあります。
当然、車やバイクの乗り入れはできず、階段を使って荷物を運ぶことになります。
この階段、見た目以上に急で、だいたい1.5mくらいの高さでしょうか。
ソロキャンパーですと、荷物がそれほど多くないでしょうから、搬送には苦労はしないはず。
ただ、家族連れの方など、たくさんの荷物を運ばなきゃならない方は、ちょっと辛いかも。

その場合は、サイトの北側に置いてある一輪車(手押し車)を使ってください。
アスファルト舗装された斜面がテントサイトまで続いています。
サイト内はどの場所も平坦ですから、それほど力はいらないですよ。
ただし、荷物運搬用の一輪車には、一度にたくさんの荷物が載せられません。
そして、荷物を満載した一輪車は、リヤカー以上に扱いが難しいんですよ。
勢い余って斜面から落としたりしないよう、気をつけてくださいね。

このテントサイト内には、区割りや指定場所は一切ありません。
ソロ用のテントだと、約70張りほど設営可能。
夏の登山、キャンプシーズンは、駐車場に車が止められないほど混み合うみたい。
予約も必要ないため、テントの設営場所は早い者勝ちになります。
十勝岳側の斜面に近い場所は、駐車場から遠く、静かな雰囲気。
その代わり、法面が邪魔をして十勝岳の姿は全く見えません。

駐車場に近い側は、木製のテーブルとベンチが置いてあって、使い勝手がいいですね。
荷物の搬送も楽ですし、白銀荘やトイレにも行きやすくて便利です。
山々もキレイに見えて、利便性とロケーションは最高。
ただし、一日を通して車や人の出入りがあるため、ちょっと落ち着かないかな。
登山の方は、日の出前から活動してますからね。
みなさん、自分がベストと思う場所を確保しようとしていますから、人気の場所は混雑しがち。
ほかの利用者の迷惑にならないよう、動線を考えてテントを張りましょうね。
テントサイト内や白銀荘の周囲に街灯がありますが、真夜中は消灯します。
照明器具はぜったいに忘れないようにしてくださいね~
スマホの電波は、入りませんでした。
市街地までそれなりの距離があるし、仕事などの都合上、連絡が取れないとまずい方は、気をつけてください。
トイレについて

トイレは、テントサイトの向かい側の駐車場内にあります。
木造のロッジ風の建物で、一般的なキャンプ場にあるトイレより、かなりしっかりしてますね。
周囲には砂利が敷かれ、入り口は若干高くなっているため、足元に気をつけてください。
バリアフリー対応で、男女、身障者別に分かれています。

これが男性用トイレ内。
外観は多少老朽化していますが、中は掃除が行き届いています。
床はタイル張り、壁は白く塗装された木製で、清潔な雰囲気ですね~
入り口に鏡付きの洗面台があります。

男性用小便器は、水洗式が2つ。
うち1つは、手すり付き。
真夏とか登山、キャンプシーズン中は、かなり混み合いそう。
利用客のわりには、トイレの規模はちょっと小さいかな。

大便用はこんな感じ。
旧式のタンクレス水洗和式が2つあります。
掃除がしっかり行き届いていて、キレイですよ。
トイレットペーパーも定期的に補充されていて、紙切れの心配はなし!
もちろん照明もあって、夜でも利用OKです。
最近は自宅のトイレが洋式ってところが多いので、子供さんとかは使いづらいかもしれませんね。

これは、身障者用トイレ。
バリアフリー対応型らしく、かなり広々とした造り。
便器は一般的な洋式便座で、ウォーム便座とかウォシュレット便座ではありません。
トイレットペーパーも完備。
おむつ交換台も設置してあります。
和式便器が苦手な方は、こちらを利用するといいでしょう。
炊事場について

炊事場は、旧白銀荘の前に設置してあります。
位置で言うと、テントサイトの北東角。
屋根なしの露天で、照明もなし。

洗い場は、ステンレス製のシンクがあるだけのシンプルな造り。
蛇口は、長パイプの自在水栓が正面に3つ、裏面に1つ付いています。
うち1つは、ホースが繋がっていて、地面に置かれたプラスチックコンテナに伸びています。
これは、登山客が靴などを洗うためのもの。

シンクは端が少し広めに作られているんで、そこに食器などを置くことができます。
水は、そのまま飲用可能。
使いやすい炊事場ではありますが、トイレ同様、キャンプ場の規模のわりには小さいですね。
昔ながらの「かまど」はありません。
この炊事場は、調理には向かず、洗い物や水を汲むだけの場所って感じ。
まあ、最近はキャンプ場の中にある炊事場で調理をする方がかなり少なくなっていますからね。
ファミリーキャンプやグループキャンプの方向けのキャンプ場でもないので、簡易炊事場で十分だと思います。

このキャンプ場は、国立公園内にあるため、火気の使用は原則禁止。
炭火を使いたい方は、炊事場の近くにU字溝を利用した簡易炭火コンロがあるので、この場所を利用してください。
露天で照明もないため、天気の良い日中しか使えないんですけどね。
利用上の注意事項について

利用するときの、ルールやマナーは、一般的なキャンプ場とそれほど違いはありません。
利用前に白銀荘で受付をすること。
職員の方が24時間常駐しているため、受付時間は長めですが、町の中心から離れた山岳地帯にあるキャンプ場です。
日暮れ前までに受付を済ませ、テント設営をしたほうがいいと思いますよ~
駐車場以外の場所への駐車禁止。(芝地への車両乗り入れ禁止)
夜間に騒音を出さないことなど、周囲の方に迷惑をかけるような行為は慎むこと。

すでに説明しているとおり、ここは国立公園内ですから、焚火や花火は全面禁止です。
直火の禁止ではなく、焚火自体がダメです。
ちなみに、バーナーコンロなどの道具を使っての煮炊きと、バーベキューコーナーでの炭の使用はOK。
火の取り扱いに関しては、ルールを守らない事例が多くなると、どんどん厳しくなっちゃいますからね。
よろしくお願いしますね~
ペット同伴はOKですが、放し飼いはNG。フンの処理もしっかりお願いします。
道内のキャンプ場で、ペットを連れ込むことを全面禁止にしているところが増えてきています。
そうした情勢の中、ペットと一緒にキャンプを楽しめる場所を確保してくれてるって、ほんとありがたいことですよね~

ぜったいに守ってほしいのが、ゴミの持ち帰り。
このキャンプ場に限ったことではありませんが、道内は野生動物が非常に多いです。
ゴミをきちんと処理しないと、キャンプ場にカラスやキタキツネ、場合によってはヒグマが来ますから。
「こんな街中にも?!」ってびっくりするような場所にも、普通にヒグマが出たりします。
カラスやキタキツネは、犬、猫以上にいますからね(笑)

このキャンプ場では、日中はカラス、夜はキツネがキャンパーの食料を狙っています。
このカラスが、めちゃ賢くて、トイレとか旧白銀荘の屋根の上から、テントサイトの様子を窺っているんですよ。
で、キャンパーが食べ物を出したまま、数歩離れた一瞬の隙を狙って掠め取り、あっという間に飛び去って行きます。
車中泊をしていた方が、カップめんを脇に置いて、水を汲みに炊事場へと数メートル足を踏み出した途端、スパッと持って行きました(笑)
その方の話ですと、朝食用にサンドウィッチをテーブルに出してよそ見をしただけでも、持って行かれたとか。
いや、ほんともう、芸術の域ですよ。

ボクが利用したときは、カラスは2羽いて、片方が空から巡回する見張り役、もう片方が屋根の上とかに隠れている実行犯でした(笑)
テントサイトを歩いたり、ベンチテーブル近くまで寄って来るんですが、人が隙を見せなければ横取りはしません。
マジ、賢すぎ。
キツネは、夜間活動していて、テントを破って食料を持って行くこともあるようです。
食べ物は匂いが出るような状態はせず、ビニール袋などにいれて、しっかりと口を縛りましょう。
テントの中に置くときも、四隅に置くと匂いで分かっちゃうみたいですよ。
なるべく、テント中央に置いたほうがいいですね。
外に放置するなんて論外ですからね~
温泉施設の紹介

今回紹介した白銀荘前キャンプ場の最大の目玉は、日帰り入浴のできる「白銀荘」があること。
っていうか、登山で来る方以外は、温泉が目的っしょ(笑)
吹上温泉は、1897年(明治30年)に発見され、明治末期に温泉宿として営業が始まりました。
1933年(昭和8年)に旧銀山荘ができた頃には、湯治場として栄えていたんですが、1943年(昭和18年)に温泉宿は廃業し、温泉は放置されてしまうんです。
1988年(昭和63年)に十勝岳が再び噴火すると、湯温が上昇して利用者が増えたことから、1991年(平成3年)に入って「吹上露天の湯」として露天風呂が整備されました。
現在の白銀荘は、1997年(平成9年)にかつての「白銀荘」を温泉宿泊施設として新築改装したのは、前に説明したとおりですね。

出典:株式会社 上富良野振興公社 公式サイト
白銀荘の浴室は、ともかくデカイ!広い!
内風呂は、岩風呂のほか、気泡風呂や寝風呂、打たせ湯などがあり、ヒバの香りが漂ってきます。
露天風呂は、浴槽が大小4つもあって、温度も熱いものからぬるいものまで様々。
庭園風の造りで、なんと東屋まで建っているんですよ。
そこから見る、山々の展望は、まさに絶景ですね~
また、水着の着用が必須となりますが、男女混浴の露天風呂も用意されています。
通年の営業ですから、美しい緑の山並みから、雪に覆われた白銀の景色まで、十勝岳の四季を存分に楽しめること間違いなし!
道内に数ある温泉の中でも、屈指の施設だと思いますよ~

出典:株式会社 上富良野振興公社 公式サイト
十勝岳山麓の豊かな湧出量を裏付けるように、ここ温泉は、加温や加水は一切なし!
正真正銘の源泉かけ流し100%なんですよ。
これには、温泉ファンも思わずにっこりでしょう(笑)
泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。
この泉質は、動脈硬化症に効果があり、血圧の降下作用もあるため「脳卒中の湯」と呼ばれています。
また、硫酸イオンは、肌に張りと潤いを与えるしっとり効果があるため、「若返りの湯」とか「美肌の湯」とも。
無色透明に近い黄褐色のお湯で、いわゆる温泉臭は感じません。
感想としては、つるつるすべすべの肌触りで、カラダの芯からめちゃくちゃ温まりますよ~
肌への刺激は少なめなので、「温泉の強い効果が苦手~」って方でも楽しめるんじゃないかなあ。

出典:株式会社 上富良野振興公社 公式サイト
サウナは、本格的で、マニアからは北の聖地認定されているほどだとか(笑)
その理由は、ロウリュができるから。
ロウリュってのは、サウナーには今更説明不要ですね。
フィンランドに伝わるサウナ風呂の入浴法の1つで、熱したサウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させ、体感温度を上げて発汗作用を促進するもの。
冬場は、サウナから出た後に露天風呂に行って、積もり積もった雪にダイブするんだって。
マジ、フィンランドっぽい(笑)

館内利用時間は、9時から夜の22時(最終入館は21時)
入館料(日帰り入浴料金)は、大人700円、中・高校生500円、小学生300円。
入浴時間は、6時から8時までと、10時から22時までの2部制。
サウナは、10時から22時までです。
正真正銘源泉かけ流し100%の温泉で、シャンプー、ボディソープなども備え付け。
めっちゃリーズナブルでしょ。
ほかにも、タオル類や水着のレンタル(各300円)もあるし、めっちゃお得な11枚綴りの回数券(5000円)も売っています。
手ぶらで来ても、ぜんぜんOKですよ。

出典:株式会社 上富良野振興公社 公式サイト
もちろん、温泉宿として宿泊も可能。
ただし、ここは自炊の宿泊施設です。
ホテルとか旅館というよりは、山小屋に近いですね。
宿泊設備は、3~4名用の和室が2部屋しかなく、ほかは2段ベッドの部屋ですから、
自炊用の施設はありますけど、食材、調味料、食器類は持参しなくちゃダメ。
その代わり、宿泊料金は大人でも3100円と激安です。
キャンプ場まで来たけど、悪天候に見舞われたとか、そういう時に宿泊に切り替えられるのもいいですね。
予約は電話のみ。
この地には、国内外から年間7、8万人が訪れ、夏の登山、キャンプシーズンは1日約1000人が利用したこともあったそう。
夏場は予約なしで泊るのは難しいかも。
なお、詳細は、株式会社 上富良野振興公社 公式サイトから確認してください。
白銀荘前キャンプ場のデータ
| 名前 | 白銀荘前キャンプ場 |
| かな | はくぎんそうまえ きゃんぷじょう |
| 住所 | 北海道空知郡上富良野町吹上温泉 |
| 連絡先 | 白銀荘(電話番号:0167-45-4126) |
| 管理者 | 上富良野町、(指定管理者:株式会社 上富良野振興公社) |
| 営業期間 | 例年4月中旬から10月中旬まで |
| 料金 | テント1泊1張500円、車中泊も同じ(予約必要なし、要受付) |
| ジャンル | 芝のフリーサイト(車両の乗り入れ不可) |
| 施設 | テントサイト、炊事場、トイレ |
| 備考 | ゴミ持ち帰り、焚火・花火禁止、ペット同伴可(サイト区分け)、温泉施設隣接 |
吹上露天の湯について
白銀荘から西に650mほど離れた雑木林の中に、無料の混浴露天風呂「吹上露天の湯」があります。
キャンプ場から車で1分、歩いても5分ちょっと。
白銀荘の温泉も素晴らしいですが、こちらも野性味あふれる趣のある温泉なんですよ~
ここは野湯のため、1年を通して24時間利用できます。
地元有志の方により整備されていますが、管理者は常駐していませんので、利用は自己責任で。
また、冬季間は美瑛町側の道道966号線が通行止めになるため、上富良野町側からしか来れません。

道路沿いに案内板が立っていて、はじめて来た方でもわかりやすい。
砂利敷き未舗装ですが、駐車場もちゃんと整備されています。
普通車だと約20台が駐車可能。
キャンピングカーとか大きめの車両でも問題なく止められますよ。

駐車場の端には、利用者のためにトイレまで設置してあります。
事現場とかにあるような仮設トイレで、和式が2つ。
ボクが行ったときは、うち1つが利用できませんでした。

中はこんな感じで、男女兼用。
残念ながらトイレットペーパーはありませんでしたが、外観から想像するほど汚くありません。
定期的に掃除されていますよ。
ただまあ、仮設トイレだし、便器が和式だし、子供や女性は抵抗あるでしょうね。
緊急じゃなければ、白銀荘のトイレを借りましょう。
それにしても、トイレまであるなんて、かなり多くの方が訪れる場所ってことかな。

それもそのはず、「吹上露天の湯」は、テレビドラマ「北の国から 95’秘密」で、田中邦衛さん演じる黒板五郎と、宮沢りえさん演じる小沼シュウがロケで入浴したことから、一躍有名になった場所。
今なお人気は衰えず、人が絶えない状態だとか。
夜でも電灯片手にひっそりと入っている方までいるみたい(笑)
駐車場の南側に露天風呂へと続く林道の入り口があり、案内板が立っています。
利用の心得は、おおむね以下のような記載です。
・置き引き、車上荒らしには注意
・ペットの管理は十分気をつけて
・落雷、落石に注意。
・足元が滑るので気をつけるように
・利用は自己責任で

林の中に続く砂利道を歩くと、すぐに右手に温泉が見えてきます。
道は行きは下り、帰りは上り。
勾配はそれほどきつくはなく、駐車場から徒歩で2,3分ってところでしょうか。
砂利道ですが、しっかり整備されているので、夏場ならサンダルでも問題ありません。

坂道を下りきったところに広場があり、温泉の由来と利用心得が記載された案内板が立っています。
こちらの案内板に書かれている注意事項は、おおむね下記のとおり。
・足元に注意
・ゴミは持ち帰り
・石鹸やシャンプー類の使用禁止
・特殊な湯質なので、温泉分析表を読むこと
・混浴なので、タオルや水着の使用もOK
・周辺における野営、火気の使用は禁止
・冬期間は落雪などに注意

広場から階段を20段ほど下りると浴槽が見えてきます。
浴槽は岩盤の上に築かれ、上下段2つに分かれています。
上段が熱く、下段がぬるめ。
源泉から直接ホースで湯を引いて、上段にある小さい丸型の浴槽に湯を流しているから上が熱めなんですね。
下段にある大きめの浴槽には、いくつかの箇所からお湯が流れ込んでいます。
お湯は、どちらも浴槽の向こう側の谷へかけ流されていて、すぐ脇を滝が流れ落ち、川が流れてる。
野趣たっぷりで、めっちゃ風流ですよ~

これが上段の浴槽。
3、4人も入ればいっぱいになっちゃうサイズ。
泉質は、白銀荘と同じナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。
当たり前ですけど、加温や加水は一切なしの源泉かけ流し100%。
お湯は無色透明で、やや青みがかった感じがします。
源泉温度が47度とかなり高いため、真冬でも十分に熱い湯に入ることができるんですね~
ちなみに、テレビドラマの撮影では、入浴剤を使って白濁湯にしていたそうです。

これは、上段の浴槽横にある休憩所。
木製の土台の上にベンチシートが置いてあり、屋根はないものの、かなりしっかりした造り。
季節や外気温によっては、とんでもなく熱いお湯なんで、苦手な方は休み休み入りましょう。
それと、ここは酸性泉のため、人によっては肌への刺激が強すぎるかもしれません。
温泉成分を洗い流すシャワーや水道設備はありませんから、肌の弱い方や小さなお子さんは注意が必要です。
入浴後のケアを忘れずに。

これが、下段にある大きめの浴槽。
かなりゆったりした造りで、6、7人で入ってもまだ余裕がありそう。
縁に腰かけて、足湯のようにも使えます。

奥に仕切りの向こう側には源泉が流れ込んでいます。
めっちゃ熱いんで、近づくとやけどしますよ。
こちらの浴槽には、滝から流れ出る水をホースで引いたりして、温度を調節してるっぽい。
そのため、上段の浴槽に比べ、温度が少し低めで快適です。

大きめの浴槽の隣りがスペースになっていて、木製の「すのこ」が敷いてあります。
じつは、ここが脱衣場。
屋根なしの露天です。
仕切りやカーテンなど、目隠しになるものは一切ありません。
ここは混浴で男女共用の場所ですから、さすがに女性が着替えるのは厳しいでしょう。
水着の着用やタオルの使用OKなのは、すっごくありがたいですね。
車の中で水着などに着替えて、服を着てからこちらに来るってのが現実的かな。
ボクが行ったときは、とんでもない大雨が降っていました。
風呂に入ることはできたんですが、屋根のある場所がないため、脱いだ服がずぶ濡れになっちゃいます。
雨の日に入るのは、かなり難しいですね~
当然ロッカーなどもないんで、財布やスマホなどの貴重品を置く場所にも注意しましょう。
大自然のど真ん中の野趣たっぷりの温泉は、ここでしか味わえない魅力があります。
1年中24時間いつでもだれでも入れるようにしてくれている地元有志の方には、感謝しかないですね~

