こんにちは。motocampers.net(モトキャンパーズ)管理人の晴れろGO!こと、ハレロゴです。
2018年6月中旬、梅雨の合間を縫って、山形県上山市経由で蔵王坊平国設野営場にバイクでツーリングキャンプ行ってきました。
その翌日、蔵王連峰の刈田岳から熊野岳まで登り、そのあと、宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉に寄ってきたので、今回はそのときの様子を紹介します。
山形県上山市内をバイクでツーリングしたときの記事
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【キャンプツーリング】2018年初夏の山形県上山市に行ってきた
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今回のルート紹介
蔵王坊平国設野営場から山形県道12号線(通称蔵王エコーライン)を北に向かい、有料道路の蔵王ハイラインを通って蔵王連峰刈田岳や御釜を見て、そのあと、宮城県刈田郡蔵王町の遠刈田温泉に寄って、福島県に帰るルートです。
移動距離は68.6km、時間にして2時間12分です。
時間に余裕があったので、刈田岳から熊野岳まで歩いたり、遠刈田温泉で足湯に入ったり、豆腐屋さんでお豆腐や三角揚げを食べたりしましたよー。
蔵王坊平国設野営場の朝
2018年6月中旬、午前4時。
チュンチュンやらホーホケキョやら、鳥の大合唱がはじまり、目が覚めてしまいました。
大自然に囲まれた蔵王坊平国設野営場の朝は早いです。
昨晩は10度近くまで気温が下がりましたが、テントの中はそれほど温度が下がらず20度近くありました。
ボク以外にも数組の宿泊者がいたようですが、みなさん、まだ起きてません。
ようやく明るくなりはじめたころですが、「ちょっと早いけどテントをたたんで身支度すっか。」
そう思ったところ、何やらこっちを見ているような熱い視線を感じました。
キュピーン!このプレッシャー、ヤツか?!
と、そちらを見ると、こんな動物がボクのほうをじっと見ていました。

ニホンアナグマです。
食肉目イタチ科アナグマ属に分類される動物で、死んだふりをするところなんかはタヌキに似てますねー。
ボクが見返していることに気がついたのか、すぐにいなくなってしまいました。
キャンプの申し込みをしたとき、管理人のおじさんが「野生動物がいっぱい出るから、ヤバイときはバイクに乗って逃げな~」って言っていたことをいまさらながら思い出しました。
ちょっと不安になったところで、今度は、背後でガサガサを音がします。
クマじゃねーべな・・・ビビりながら振り返ると・・・

あー、カラスがほかのキャンパーの荷物を漁ってました。
この方もボクといっしょで、バイクで来たソロキャンパーですねー。
食べ物をテーブルに出しっぱなしにして寝ちゃったようです。
このあと、起きてきて片づけをしていました。
大惨事にならなくてよかったです。
蔵王エコーラインから蔵王ハイラインを走る
午前5時過ぎ、蔵王坊平国設野営場を出発、蔵王エコーライン、ハイラインを走って蔵王刈田岳山頂駐車場を目指します。

アクションカメラapemanA66の映像
蔵王エコーラインは、1985年まで有料道路でしたが、現在は無料になっております。
片側一車線で、道幅はそれほど広くはなく、追い越し禁止です。
道路自体は、ところどころデコボコはあるものの、荒れてはいません。

アクションカメラapemanA66の映像
ここが、蔵王エコーラインと蔵王ハイラインの分岐点です。
この分岐点の先、蔵王刈田岳山頂駐車場へ向かうルートは宮城交通が管理する有料道路になっています。

蔵王ハイラインの通行料金は、普通車520円、二輪車370円ですが、日中時間帯のみの徴収なので、ボクのように朝早く行くと無料で通れます。
なお、この辺りはすっごく雪が降るので、11月から4月までは冬季通行止めです。
さて、蔵王坊平国設野営場から蔵王刈田岳山頂駐車場までは、ゆっくり走っても20分くらいです。
朝の5時過ぎだと、ほかに走っている車はいませんので、あっという間に到着。

昨日は5月の五月晴れか!っていくらいのお天気でしたが、この日は、朝もやがかかっていて、景色は期待できなさそう。

蔵王刈田岳山頂駐車場から山形県上山市方面のパノラマ写真
バイクを駐車場に止めて、ちょっと山でも歩いてみましょうか。
蔵王連峰を歩く
蔵王は、宮城県と山形県の県境にある山並み(連峰)のことで、蔵王山(ざおうさん)という山ではありません。
宮城県側には刈田岳(かっただけ)標高1,758m、山形県側には熊野岳(くまのだけ)標高1,841mがあり、最高峰は熊野岳です。
一般的には、宮城蔵王とか山形蔵王なんて呼び方もしています。
この刈田岳と熊野岳の間に御釜(おかま)と呼ばれる火口湖があって、蔵王観光の目玉の一つになっています。
なんで御釜って呼ばれているかっていうと、刈田岳の頂上には「刈田嶺神社(かったみねじんじゃ)」ってのがあるんですが、そこから火山湖を見ると水を入れた釜に見えるからっていうことと、火山活動でこの湖が何度も沸騰しているからです。
つい最近、平成30年1月30日から3月6日までは、「火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)」が出ていて、御釜の近くまではいけませんでした。
ボクが行った、6月中旬は警戒レベル1でしたが、お出かけになる際は、仙台管区気象台からの情報を確認してくださいね。

今回はバイクでキャンプツーリングのつもりで来てたので、安物のバイクブーツにジーンズ、登山装備一切なしという、登山をする人から「山をなめるな~!」って怒られそうな格好です。
ホントは、ちょろっと御釜だけ見て帰るつもりだったんですよ。
でもつい、せっかくだから~ってことで、刈田岳から熊野岳まで歩いてしまいました。
それでも1時間くらいなので、夏場であれば天候さえ悪くなければ、たいしたことはありません。
みなさんも、ぜひ、御釜だけでなく、熊野岳まで行ってみてください。

正面が御釜です。
どうですかね、水を入れた釜に見えますか?

こちらが刈田嶺神社(かったみねじんじゃ)奥宮です。
宮城県神社庁によると、開山したのはいつのことかよくわからないんですが、第2代天皇の綏靖天皇を祀っていたとされ、679年(白鳳8年)に、役小角が大和国(現奈良県)の吉野山から蔵王権現を現在の不忘山に奉還して周辺の奥羽山脈を含めて修験道の修行の場とし、「蔵王山」と呼んだとのこと。
そして、いつしか「蔵王大権現」と呼ばれるようになったんですって。
宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉(みやぎけんかったぐんざおうまちとおがったおんせん)にある同名の刈田嶺神社と対になっていて、遠刈田温泉のほうは里宮と呼ばれています。
ちなみにですが、この御釜、冬に見るとこんな感じです。

蔵王エコーラインやハイラインは冬の間は閉鎖されちゃうんで、車で簡単に来ることはできなくなっちゃいますが、歩いて行くことはできます。
蔵王坊平国設野営場のすぐ隣に蔵王ライザワールドというスキー場がありまして、そこから歩いて刈田岳山頂まで行けるんです。
「ずっと歩くのはちょとなあ」と言う方のためにリフトもあります。
往復で750円です。
高そうに思えますが、めっちゃ安いっスよ、コレ。
麓(ふもと)から山頂まで歩いてみればわかります。
1万円払ってもいいからリフトに乗せてくれ~って言いたくなりますから(笑)
御釜までの道中はこんな景色です。

ちょっと樹氷が溶けかかっちゃってますけど、なかなかいい景色でしょう?
ただですね、冬山登山になりますので、それなりの装備は必要になります。
まったくの初心者が、軽い気持ちで単独で行くと、天候によってはマジ死にます。
たしか、この写真のときの気温がマイナス10度~15度でした。
山頂付近では風が風速10m以上で吹いているので、体感気温はもっともっと下がります。
蔵王連峰の冬は、強風がひっきりなしに吹き、天候がコロコロ変わりやすいので、冬にお出かけになるときは、十分な装備を持ってお二人以上でおでかけください。
もし、もっとお手軽に蔵王の樹氷を見たいという方は、今回のツーリングではいきませんでしたが、山形県上山市の東側にある山形市蔵王温泉から蔵王ロープウェイ(往復2,600円)で行くのがオススメです。
このロープウェイを使いますと、冬の普段着のままで蔵王連峰のひとつ、地蔵山(標高1736m)山頂付近まで簡単に行けます。
地蔵山の景色はこんな感じです。

どうです?こちら側もいい景色だと思いませんか?
蔵王連峰は、一年を通してどの季節でも、とってもおススメの山なので、ぜひお出かけになってくれるとうれしいです。
さて、話を今回のツーリングに戻しますね。

ボクが、宮城県側の刈田岳山頂から山形県側の熊野岳の山頂まで歩き、バイクを止めた駐車場に戻ろうとしたときのことです。
蔵王坊平国設野営場でニホンアナグマに感じた視線と同じプレッシャーを感じました。
ん?!またか、まさか、今度は熊じゃねぇべな?
と思って見てみると・・・

ニホンカモシカでした。
今回のツーリングは、ホント、よく動物と目があいます(笑)
このあとは、熊に出会うこともなく、無事に駐車場まで帰ってこれました。
蔵王国定公園滝見台に行ったけど・・・
蔵王連峰のプチ登山をしたあとは、蔵王エコーラインを宮城県方面に下りました。
目指すは、宮城県刈田郡蔵王町にある遠刈田温泉(とおがったおんせん)です。
蔵王刈田岳山頂駐車場から遠刈田温泉までは距離約20km、時間して車で約30分です。

この日の宮城県側は、朝もやがすごくて視界が悪かったですね~
やっぱり梅雨の時期ですからね、「雨が降らないだけでも御の字だべ」なんてひとりごとを言いながら走っていると、途中で、「滝見台」と書かれた案内板を見つけました。
道路沿いにあるようなので、ちょっと寄り道してみましょう。

ほほう。雰囲気出てますね~。
説明書きによると、滝見台からは「三階の滝」と「不動滝」が見えるようです。
三階の滝は、落差が181m、幅が7m、林の中を三段になって落ちることからこの名がついたようで、日本滝百選にも選ばれています。
新緑と紅葉の時期がとくに見ごろらしいです。
不動滝は、落差が54m、幅が16mの直下瀑で、秋には真っ赤な紅葉が水の流れに彩を添えてとくにキレイらしいですよ。
期待が高まりますね~。
でも、ちょっと不安が・・・朝もやがすっごくかかってるから、もしかしたら、滝なんか見えないかも。

はい、正解。霧がかかっててダメダメです。
肉眼だと向こう側にうっすらと滝のようなモノが見えるんですけどね。
残念ながら、写真には写りませんでした。
霧が晴れるまで待つのも時間がかかりそうだったので、帰ろうとしたところ、駐車場でこんな光景が!

車が燃やされたて放置されてました。
なんてバイオレンスな空間なんでしょう。
ボクのバイクも燃やされてはたまりませんので、早々に立ち去りました。
遠刈田公園に寄ってみた
遠刈田公園は、県道12号線を通って蔵王連峰から宮城県刈田郡蔵王町に向かう途中、滝見台のちょっと先にあります。
刈田岳山頂駐車場からは19.2km、車で約30分のところ、遠刈田温泉からだと距離800m、車でわずか2分のところです。

じつはこの遠刈田公園、蔵王町が管理する公園なのですが、キャンプ目的で利用することができるんです。
それも無料で。
蔵王連峰の観光を考えた場合、山形県側から行くなら今回ボクが利用した蔵王坊平国設野営場を利用するのが一番ですが、宮城県側から来るのでしたら、遠刈田公園をキャンプ地にするのもいいんじゃないかなあって思います。
遠刈田公園の詳しい紹介は、こちらに書きました。
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【無料キャンプ場】遠刈田公園は歴史ある温泉街に車でわずか2分!
【更新情報】2019年7月初旬 今回紹介する遠刈田公園(とおがったこうえん)は、宮城県刈田郡蔵王町(みやぎけん かったぐん ざおうまち)の西方にある遠刈田温泉街から車でわずか2分の距離にある公園です。 ...
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ただし、最近、利用者の駐車場以外への車両の乗入れや深夜までの火気使用、ゴミのポイ捨て、電源の無断使用などなど、利用マナーがかなり悪いらしく、近隣にお住いの方から苦情が出ているそうです。
このままですと、キャンプ利用が禁止されかねませんので、もし利用しようと考えている方は、注意なさってください。
蔵王町の名物とうふのはせがわ屋さんに行ってみた
蔵王町内に入り、足湯に入ったりしてぶらぶらしていると、どうやら近くには、お豆腐や三角揚げ、そしてソフトクリームがおいしいと評判の「はせがわ屋」さんというお豆腐屋さんあるらしい。
これは行ってみねばなるまい。

というわけで、はせがわ屋さんでお豆腐などを食べた記事は、こちらで紹介します。
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【宮城県蔵王町】「はせがわ屋」で三角揚げと豆腐を食べたよ
こんにちは。motocampers.net(モトキャンパーズ)管理人の晴れろGO!こと、ハレロゴです。 2018年6月中旬、宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉にある豆腐店「はせがわ屋」さんで、三角揚げとお豆 ...
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このあとボクは、国道4号を南下して福島県に入り、 2017年5月3日にオープンした福島県内初の宿泊型の道の駅である「国見 あつかしの郷」に到着。
無事に今回の旅を終えたのでした。

おしまい。