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【山形県上山市】御菓子司だんご本舗「たかはし」でだんごを食べたよ

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本命登場!本物のおだんご「かみのやまだんご」

お店のちょっと奥まったところに、大本命、「かみのやまだんご」税込120円が鎮座していらっしゃいました。

おう、これこれ。ボクは、これを食べるために上山市まで来たんですよ。

お味の種類は、定番あんの「しょうゆ」、「ずんだ」、「つぶあん」、「黒ごま」、「くるみ」と、季節限定の「さくらあん」の6種類です。

「かみのやまだんご」は、精米したの山形県産のうるち米(はえぬき)をじっくり蒸かした1本1本手作りのコシが自慢のおだんごです。

お店が創業した大正七年に初代店主「伝蔵」さんが「かみのやま温泉」駅前に店を構えたころは、近所に多くの工場があって、そこで働く女工さんや多くの方々から「おんちゃんみせ」と呼ばれていたんだそう。

こちらも「上山秀~かみのやましゅー」と同じくお店でのみ購入可能で、日持ちは当日です。

おだんごは、注文を受けてからタレをかけるとのこと。

そして、保存料や添加物の使用は一切なし

そのため、時間が経つとおだんごが固くなっちゃうので、なるべくお早めに食べなくちゃ本当のおいしさが味わえません。

はい、これは、お店でいただきましょう。

6つ全部食べちゃおうかなあって思ったんですが、ふらっとおっさんが一人バイクでやってきて、だんご6本も食っていったら、あとあとお店の語り草になるかもしれないので、ちょっと遠慮して、定番中の定番「しょうゆ」、「ずんだ」、「つぶあん」の3つを注文。

お店の方に「食べていきます!」と高らかに宣言しました。

 

イートインスペースは、お店の入り口と奥にありますが、奥の席にはお子様連れの地元のお母さんがおりましたので、邪魔をしないよう、ボクは入り口付近の席に座ります。

ほどなくして、お店の方が、お皿におだんごをのせてきました。

冷たいお水も用意されていて、たぶん、セルフだったのでしょうが、わざわざコップに注いて持ってきてくれました。

ありがとうございます。

お店には、ご年配の男性の方と女性の方がいらしたんですが、とくに男性の方は口数は少なく、いわゆる職人さんのような雰囲気でした。

いわゆるセールストークをバンバン飛ばしてくる愛想の良さはありませんけど、何気ない所作に気遣いが感じられて、ほっこりくつろげる居心地のよさにつながってるなーって思いました。

ちなみに、おだんごを持ってきてくれたのも、お水を入れてくれたのも、職人風のご年配の男性の方でした。

あ、お世辞とか提灯記事じゃないっスよ。

ボクは、お店の雰囲気がけっこう気に入ったんで、この日、午前中に行ったあと、午後も行ってますから(笑)

 

どーん!おだんご登場!

ひゃー、うまそー!

まさに、おだんごっスね、コレ。真だんごですわー。

そういや、だんご三兄弟という歌がはやったとき、それまで4つだったおだんごをわざわざ3つに減らし、歌の人気にあやかろうとしたうえ、コストの削減までしようとした不届きな店が増えたとかいう話もありましたが、ここ、だんご本舗たかはしさんは、ちゃーんと1串におだんご4つです。

あ、ちなみに、おだんごって、もともとは京都府下鴨神社の祭りのときのお供え物で、1串5つが基本だったんですよ。

だから、今でも京都府を中心に関西地方は1串5つのお店も多いようです。

江戸時代には1串5個5文というのがおだんごの相場だったんですが、1756年(宝暦6年)九代将軍徳川家重のころ、4文銭ができたんです。

で、どさくさに紛れて、この4文銭を1枚しか支払わないで1串5文のおだんごを食べる客が多かったらしく、お店が対抗して1串4つにしたんだそうですよ。

それが今につながるので、特に関東から北のほうは1串おだんご4つが一般的になりました。

というお話はさておき、さっそくいただきましょう。

 

まずは、「ずんだ」から。

おだんごひとつの形は俵型。大きすぎず小さすぎず。まさに定番と言った感じ。

一口食べてわかるのが、おだんごの弾力。

もちっとしています。かと言ってべたつくゆるさはありません。

けっこう力を入れないと噛み切れない。コシの強いうどんと言ったらわかってもらえるでしょうか。

ホント、もっちりもちもちです。

おだんご自体の味は淡白で、米本来の味だけで勝負という雰囲気を感じます。

「ずんだ」は豆の風味を強く感じます。甘さは控えめ

「ずんだ」っていうのは、枝豆とかそら豆をすりつぶして作るペーストのことで、東北の郷土料理のひとつです。

とくに宮城県が名産品としていますね。

この「ずんだ」、豆感が良く出てますよ。かと言って、口に残るほどあらびきでもない。

ふんわり香る豆のにおいが口いっぱいに広がります。

「ずんだ」はその香りとぼやっとはっきりしない味わい、そしてすりつぶした豆の舌ざわりから好き嫌いがあるようですが、東北地方に来たら一度食べてみることをおススメしますよー

 

次に「しょうゆ」を食べましょう。

一般的な「みたらし」よりもタレがゆるく、あまじょっぱい醤油の味わいが、まさに「しょうゆ」です。

砂糖よりも醤油が効いてますねー

とってもなめらかなタレが、おだんごの弾力とあわさって、つきたてのお餅を食べているかのような気になります。

お皿に残ったタレがね、串だとうまくすくえないんですよ。

スプーンを探しましたが、ありませんでした。

さすがにお皿をなめるのははしたないしー、残念あきらめましょう(笑)

 

最後に「つぶあん」をいただきます。

「あんこ」は、見てのとおり、これまた定番のつぶあんで、惜しげもなくたっぷりつけらてます。

お味は、かなり甘さ控えめで、砂糖のくどさはまったくなし。

甘いものが苦手な人でも余裕でいけちゃうでしょ。

ただし、ボクは、甘いモノ大好きなんデスよ。

「あんこ」は歯にしみるくらい甘くてもOK。

そういうヒトだと、ちょっと甘さが控えすぎてて、物足りなく感じるかもしれません。

 

おだんごと抹茶のセットとか、そのほかのメニューも充実しているので、だんご本舗たかはしさんに来たら、ぜひぜひお店の中で食べてみることをおススメしますよー

ボクがお店によったときも、けっこう、地元のおばちゃんとかがおしゃべりしながらお茶してたりとか、ホント、地元の人に愛されているお菓子屋さんだなーって思いました。

甘いモノって、食べると幸せになるじゃないですか。

でも、それって、甘いモノだけの力じゃなくて、いっしょに食べるヒトとか、その場の雰囲気とか、そういうのをひっくるめて幸せにつながっているんじゃないかなーって思ってます。

「だんご本舗たかはし」さんのお菓子は、とってもおいしいのでどこでたべても幸せになれるんでしょうけど、お店で食べるとより幸せになれること請け合いですよー

「だんご本舗たかはし」さんの店舗紹介

ジャンル:和菓子、洋菓子

店名:御菓子司だんご本舗たかはし

住所:〒999-3134 山形県上山市矢来2-1-41

電話番号:TEL 023 (672) 3357、FAX 023 (672) 3353

営業時間:8:30~18:00(月~土)、8:30~17:30(日・祝祭日)、年中無休(年末年始も営業)

駐車場:タイムズ24さん利用で駐車料金1時間サービス

※2018年6月の情報です。

詳しくは、お店のHPをご覧ください。

地図

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