■キャンプ場 ◆北海道地方 道北

【有料キャンプ場】緑一面!ピンネシリオートキャンプ場【北海道・道北】

【更新情報】2022年7月

今回紹介するピンネシリオートキャンプ場は、北海道中頓別町(なかとんべつちょう)にある有料キャンプ場です。

テントサイトは、シンプルな芝地のフリーサイトとオートサイトの2つ。

コテージとキャンピングボックス(トレーラーハウス型宿泊施設)も備え、幅広いニーズに応えられるキャンプ場になっています。

管理は町の委託を受けた「一般社団法人なかとんべつ観光まちづくりビューロー」で、開場期間は、例年5月から10月中旬まで

コテージとキャンピングボックスは、年末年始を除き、通年営業となっています。

利用料金は、フリーサイトがテント1張り一泊300円、カーサイトが一泊1500円から

このほか、入場料として大人1人300円、 小人(小・中学生)1人100円が必要です。

コテージとキャンピングボックスは一棟一泊12000円からですが、利用状態に応じて別途料金が発生します。

利用にあたっては、キャンプ場に隣接する「道の駅ピンネシリ」内にある交流プラザで受付をしてください。

予約なしでも利用できるんですけど、コテージとキャンピングボックスはかなり人気が高いので、とくに夏休み期間中などは電話予約をした方が安心ですよ~

キャンプ場のチェックインは13時から17時までの間で、チェックアウトは翌日11時。

コテージは、15時から翌日の10時までの利用となっています。

 

このキャンプ場のおススメポイントは、交通アクセス、利便性が良く、さまざまな方が利用しやすいってところ。

カーサイトがメインのキャンプ場ですが、ソロのモトキャンパーなら入場料込一泊600円で利用できちゃう。

カーサイトだって、ソロでも一泊1800円ですから、ほかのオートキャンプ場と比べても割安なんじゃないかなあ。

そのうえ、ホテルか!って驚くような豪華さのコテージとキャンピングボックスまである。

こちらは、通年営業だから、真冬の北海道でアウトドアが楽しめる稀有な機会を提供してくれます。

さらに、キャンプ場の道路向かいには、日帰り入浴のできる温泉宿泊施設が建っているんですよね。

キャンプ場の入口から入浴施設まで、たったの100mしか離れてませんから、もちろん徒歩で行けちゃう。

中頓別町内からは車で15分足らず、旭川市からは高速道路を使えば車で約2時間30分、稚内市からだとおおむね2時間です。

距離はありますが、国道に面した場所にあるため、交通アクセスは悪くありません。

直火じゃなきゃ焚火もOKだし、ペット同伴も可

しっかり整備されたサイトですが、森林キャンプ場のように自然に囲まれてて、ロケーションもバッチリ。

大きな音のしない手持ち花火ならやっても大丈夫だし、管理の行き届いたキャンプ場なのに、めっちゃ自由度が高いんです。

マイナス面は、国道に面しているから、日中は車の走行音が気になるかもしれない点。

あとは、地理的に中頓別町が、宗谷地方の南部にあって、唯一海に面さない 山間部に位置するってこと。

一般的な北海道の観光客が立ち寄りにくい場所なんですよね~

ただ、そうした面があったとしても、中頓別町は魅力ある地域だし、キャンプ場の魅力は損なわれません。

ソロのモトキャンパーからファミリーキャンプ、そしてアウトドアデビューをしたいという方まで、幅広い層におススメできるキャンプ場だと思います。



中頓別町の紹介

中頓別町は、宗谷(そうや)総合振興局に属する町で、一般的に道北と呼ばれる地方に位置します。

周辺では縄文時代の遺跡が見つかっており、人が古くから暮らしていたようです。

明治の終わり頃、頓別川から砂金が発見され、たくさんの人々が移り住みます。

ちょうど北海道では開拓が進められているところであり、同じように中頓別の開拓もはじまりました。

地名の由来は、中頓別町が頓別川の中流に位置することに起因します。

頓別とは、もともとアイヌ語の「ト・ウン・べッ」(沼に行く川)から転訛したもので、中頓別と呼ばれるようになったんだって。

中頓別町は、宗谷地方の南部に位置し、同地方で唯一海に面していない自治体なんですよ~

四方を山に囲まれた地形で、町面積の8割が森林。

中央部は、敏音知(ピンネシリ)岳(704m)を中心とした山岳地帯があり、南西部は北見山地(500m前後)、東部はポロヌプリ山(838m)をはじめとする山々が連なります。

これらの山々から流れ出た頓別川、兵知安川が町の中央部を流れ、やがて1つの川となってオホーツク海にそそぎます。

ちなみに、敏音知は、アイヌ語のピンネシリ(男である・山)から。

並ぶように松音知(マツネシリ-女である・山)岳もあるんですよ~

 

出典:中頓別町 公式サイト

気候は、高い山々に囲まれているため、夏は暖かく冬は寒い盆地のよう。

オホーツク海側では、流氷の影響などによってマイナス20度以下、内陸部ではさらに気温が下がりマイナス30度以下になる場合もあり、特別豪雪地帯に指定されています。

そのため、全国一の冷え込みを記録する日も多く、中頓別川も凍結するそうです。

平野部でさえ雪が消えるのは4月中旬なので、春を感じられるのはかなり遅く、ゴールデンウィークあたりにツーリングを計画しているライダーは注意が必要。

その代わり、アメダスの統計を開始した1976年以降、35度以上の猛暑日は4回しかないそうで、夏はわりと過ごしやすいんじゃないかなあ。

 

出典:中頓別町 公式サイト

かつてはゴールドラッシュが沸き起こり、東洋のクロンダイクと呼ばれるほど賑わいを見せた中頓別町も、最大時には8000人もいた人口が現在は1500人ほど。

人口の減少が続き、将来町が消滅するかもしれない課題に直面しているんだそう。

そうしたなかにあっても「小さな中頓別まちのしあわせをデザインする」をキャッチコピーに、農林業の振興を核とした産業の再生、起業化・雇用創出に取り組むとともに豊かで元気なふるさとづくりを進めています。

 

中頓別町の基幹産業は、広大な森林を利用した林業と4000頭以上もの乳牛を飼育する酪農です。

以前は畑作が中心でしたが、昭和30年(1955年)に森永乳業の前身である町営製酪事業が中頓別町で操業したことから、畑作から酪農に変わっていったみたい。

乳用牛の産出が農業全体の99%も占めていて、酪農が主体となっており、良品質で安全な牛乳を生産しているんですよ~

特産品と言えば、まずは牛乳でしょう。

なかとん牛乳」は、中頓別町の豊かな自然環境で育った乳牛の生乳を、絞って集荷したその日のうちに殺菌・充填・出荷する新鮮な牛乳です。

「鮮度」と「牛乳本来のうまみ」にこだわり、あえて小規模プラントで週1回のみの生産・出荷に限定しているんだって。

ほかにも、なかとん牛乳と北海道産たまご、マダガスカル産バニラビーンズ使用した「なかとんプリン」もあります。

素材にこだわったなめらかなプリンなんですよ。

中頓別町の名産・特産品は、道の駅「ピンネシリ」などで販売しているほか、ネット通販もしています。

ふるさと納税の返礼品にもなっているんで、興味を持った方は中頓別町へふるさと納税をしてみるってものいいんじゃないでしょうか。

ピンネシリオートキャンプ場までのルート

ピンネシリオートキャンプ場は、町の南側に位置する山間にあります。

東は敏音知(ピンネシリ)岳と松音知(マツネシリ)岳、西は中川町との境界にあるパンケ山がそびえ立ち、その合間を縫って通る国道275号線沿いです。

周囲は、牧草地が広がり、国道に並んで頓別川が流れる、自然豊かな場所となっています。

中頓別町の中心地から車で約15分。南側に隣接する音威子府村からだと、だいたい20分くらい。

国道沿いに位置するため、交通アクセスは悪くはありません。

町と村の間にあることから、周辺に商業施設はなく、キャンプに必要な用具や食材などは事前に準備したほうがいいでしょう。

とは言え、日帰り入浴のできる宿泊施設「ピンネシリ温泉ホテル望岳荘」がキャンプ場のすぐ向かい側にありますからね。

郊外の山の麓にあるキャンプ場なんですけど、不便さはそれほど感じませんよ。

国道も交通量が少なく走りやすいし、道の駅に隣接していますから、ナビゲーションシステムの案内どおり進めば迷うことなく着くでしょう。

ピンネシリオートキャンプ場を紹介するよ

キャンプ場は、「ピンネシリヴィレッジファームパーク」の一角にあります。

この場所は、中頓別町の南にある敏音知岳の麓に作った複合型公共施設。

キャンプ場だけでなく、道の駅や交流プラザ、温泉宿泊施設などが集約されています。

もともとは、JR天北線敏音知駅の鉄道用地でしたが、平成元年に廃線になったため、平成4年、その敷地内にオートキャンプ場を作ったのが最初です。

 

そのため、キャンプ場の入口付近には、鉄道を記念するホームが築かれ、踏切警報機付きの踏切と「旧 天北線 敏音知駅跡」と刻まれた石碑のほか、路線地図が描かれた駅名標型の案内板が置いてあるんですよ~

平成5年にオートキャンプ場の横に親水広場、多目的広場、パークゴルフ場などが整備され、翌平成6年には昭和20年代の生活を体験できる「ふるさと生活体験館」が完成しました。

さらに平成7年にはコテージが建ち、平成8年になると道の駅が開業。

こうしてだんだんと現在のヴィレッジファームパークの形になってきました。

ただし、当時から20年以上の月日が経ち、施設の老朽化が進んでしまったことから、パークゴルフ場やふるさと生活体験館などは、今は稼働していません。

代わって平成31年(2019年)11月にキャンプ場内に通年営業のキャンピングボックスがオープン。

多様化する顧客ニーズに対応しました。

ちなみにピンネシリ温泉は、平成元年に日帰りの保養センターとして開湯。

キャンプ場のできた平成4年、宿泊棟をオープンさせて現在の「ピンネシリ温泉ホテル望岳荘」となりました。

交流プラザ(受付)について

これが道の駅ピンネシリに建っている交流プラザ。

敏音知岳の登山口にあるからか、外観は山小屋風。

ここは、キャンプ場だけでなく、登山届の受付も兼ねています。

ピンネシリ交流プラザは、旭川市からは高速道路を使えば車で約2時間30分、稚内市からだとおおむね2時間。

開館時間は、9時から17時までで、年末年始(12月30日から1月3日まで)を除き、年中無休です。

駐車場は、アスファルト舗装され、白線で区画割りがされていて、普通車10台(うち2台が身障者用)、大型車6台が駐車可能。

オートキャンプ場内には、専用の駐車場が用意されているため、フリーサイト利用者であっても道の駅駐車場に車を止める必要はありません。

 

道の駅からオートキャンプ場までは、間に広場やパークゴルフ場などがあるんで150mくらい離れているんですよ。

駐車場が別に用意されているのは、利便性だけでなく防犯の面からもすっごくありがたいですね~

 

トイレのほか、コインランドリー、乳幼児施設、無料休憩所が整備されています。

ここは、無料休憩所。

山と森に囲まれた中頓別町の道の駅らしく、木製のテーブルとイスがめっちゃステキ!

利用者もそれほど多くないため、のんびりしててすごく落ち着けます。

 

店内の売店では、中頓別町の名産・特産品を豊富に取り揃えてるんです。

最初に紹介した「なかとん牛乳」や「なかとんプリン」は当然。

酪農が盛んなため、ほかにもすっごくおいしそうな手作りパンやお菓子であふれてる。

 

たとえば、「黄金のフィナンシェ」。

北海道産の発酵バターと中頓別産のハチミツを生地にたっぷり練り込んで焼きあげた風味豊かな焼菓子です。

外はさっくり、中はしっとり。

めっちゃうまそう!

 

フィナンシェにも使われてる中頓別産のハチミツは、道北ならではのチシマアザミや、キハダの木に咲く白い花が特徴のシコロなど、貴重な種類のはちみつも取り揃えています。

交流プラザのコーナーでは試食もできるんで、好みの味のハチミツを選ぶことができますよ~

 

交流プラザ内のトイレは、男女、身障者別でバリアフリー対応。

24時間誰でも自由に利用できます。

 

こちらが男性用トイレ。

入口には大きな鏡付きの洗面台が置かれ、清潔感がありますね~

 

水洗式の小便器が4つあります。うち1つは手すり付き。

横壁はグレー系、床はベージュのタイル敷き。

 

大便用は、洋式便座2つ。

なんと、どちらも温水洗浄便座でした。

道の駅のトイレですから、定期的に掃除がされていてキレイですよ~

キャンプ場内のトイレも清潔ですが、交流プラザ内のトイレの方が新しいんで、女性や子供はこっちを使ってもいいかも。

 

身障者用トイレはこんな感じ。

車いすの方が利用しやすいよう、かなり広々とした室内です。

ベビーシートのほか、おむつ交換用のベビーベッドが設置されています。

多くの方が利用する公共のトイレの管理をするって結構大変なんですよね。

こんなにキレイに維持してもらって、ほんとありがたいですよね~

 

北海道は、長期キャンプやツーリングだけでなく、徒歩や自転車による日本一周をしている方も多くいるため、洗濯機や乾燥機を設置している道の駅やキャンプ場があるんです。

もちろん、ここピンネシリ交流プラザにも24時間営業のランドリーが置かれていました。

中頓別町のある北海道最北の宗谷地方ともなると、一般的な観光客よりもツーリングライダーとか長期旅行者が多くなってきますからね。

コインランドリーがあるキャンプ場は、めっちゃありがたいです!

キャンプ場施設の利用について

キャンプ場周辺をGoogleEarthで見ると、こんな感じ。

交流プラザの北西側にキャンプ場があって、その東側の森の中にコテージが建っています。

キャンプ場の利用については、下記の通りです。

キャンプ場

・チェックイン:13時から17時までの間

・チェックアウト:翌日11時まで(交流プラザが開く9時前にチャックアウトする場合は、受付時に申し出)

・料金

 入場料:大人(高校生以上)300円、小人(中学生以下)100円、未就学児は無料(2泊以降の徴収なし)

 カーサイト(設備あり):一泊2000円、車2台目以降1700円(二泊目以降も同料金。デイキャンプ使用不可)

 カーサイト(設備なし):一泊1500円、車2台目以降900円(二泊目以降も同料金。デイキャンプ使用可)

 カーサイト(デイキャンプ):10時から17時までの間の利用で2時間ごとに200円(17時以降は一泊料金)

 テントサイト(フリー):テント1張り一泊300円(二泊目以降も同料金)

 テントサイト(デイキャンプ):10時から17時までの間の利用で2時間ごとに100円(17時以降は一泊料金)

 

これは、平成31年(2019年)11月にキャンプ場内に新設されたキャンピングボックス。

キャンプ場の入口付近に2棟建っています。

通年営業なので、真冬でもキャンプを楽しめるのが魅力です。

コテージより、アウトドア寄りの施設ですね。

利用料金などは、下記の通り。

キャンピングボックス:通年営業(12月30日~1月3日休業)

・チェックイン:15時から17時までの間

・チェックアウト:翌日10時まで

・設備:ダブルベッド1、シングルベッド2(2段ベッド)、キッチン、トイレ、シャワールーム、洗面所、調理器具、食器類、シャンプー・リンス・ボディーソープ、バスタオル、フェイスタオルなど

・料金

 入場料:大人(高校生以上)300円、小人(中学生以下)100円、未就学児は無料(2泊以降の徴収なし)

 一泊12,000円(5名以上の場合、1名ごとに2,500円追加)

 

コテージは定員4名が2棟(りす・きつね)、定員6名が2棟(ふくろう・たぬき)の合計4棟あります。

利用料金などについては、下記の通り。

コテージ:通年営業(12月30日~1月3日休業)

・チェックイン:15時から17時までの間

・チェックアウト:翌日10時まで

・設備:食器、台所用品、ユニットバス、炊飯器、電子レンジ、冷蔵庫、洗濯乾燥機等完備、バスタオル、フェイスタオル、シャンプー、リンス、ボディーソープ 

・料金(入場料徴収なし)

 定員4名用:一泊12,000円(5名以上の場合、1名ごとに2,500円追加。ペット持込はコテージ名「きつね」のみで、中型犬(10kg)2頭まで可能、1頭につき1,000円追加)

 定員6名用:一泊18,000円(7名以上の場合、1名ごとに2,500円追加。ペット持込不可)

 デイ利用(全棟共通):10時から17時間の利用は1時間ごとに1,000円、17時から21時までは1時間1,500円

 ※ 冬期間(10月~4月)は各棟とも暖房料200円追加、寝具利用不可、21時以降は、宿泊料金

なお、利用の詳細については、公式サイトなどでご確認ください。

テントサイトについて

ここはオートキャンプ場なので、基本的にカーサイトが15区画あって、それ以外の空きスペースがフリーサイトになっています。

カーサイトは、電源などのあるサイトがAエリアに5区画。

設備のない一般的なカーサイトがBエリアに10区画。

フリーサイトは、明確な表示はありませんが、カーサイトを利用する方の迷惑にならないような位置ならどこでもOK。

おおむね、キャンプ場の中央付近から炊事場方向にかけてが広い芝地になっていて、テント設営がしやすいと思います。

 

これがキャンプ場の入口付近。

駐車場は、アスファルト舗装され、普通車だと5台くらいが駐車できます。

カーサイト利用者は、当たり前ですけど、サイト内に駐車OK。

ですが、車で来てフリーサイトを利者する方は、サイトに車を止める場所がありません。

なので、荷下ろしをしたあとは、この駐車場に車を止めてください。

バイクは、場内通路脇に駐車してもいいそうです。

たくさんの荷物があるファミリーキャンプの方でも搬送には苦労しないと思います。

なお、国道に面しているんですけど、車止めがあって交流プラザ前を経由しないと、キャンプ場に入れません。

もしかしたら、繁忙期とかは車止めが解除されるのかも。

 

キャンプ場内は、未舗装砂利敷きの通路がぐるっと一周するように通っています。

けっこう深い感じだったんで、バイクの方は転倒しないように気をつけて。

駐車するときは、バイクツーリングの必須アイテム、サイドスタンドプレートなどを使うとより安心できますね。

 

キャンピングボックスの先には、電源と水道などの設備のあるカーサイトAエリアとなっています。

駐車スペースは砂利敷きですが、全長が長く、キャンピングカーのような大きな車でも駐車可能。

しっかり整備されたオートキャンプ場ですが、思いのほか緑が多い感じ。

地面はほぼ平坦で、芝生がゴルフ場のグリーンのよう。

ファミリー用の大型テントやタープでも張りやすそうですね。

北海道らしく、ミズナラやシラカバの木々に囲まれ、林間サイトっぽい雰囲気もあります。

キャンプを始めたばかりの方や家族連れの方でも、安心・安全に神秘的な空気を放つ森の中で、大自然をたっぷり満喫できますよ~

 

カーサイトAとカーサイトBの間は、芝地のフリーサイト。

テント設営可能な数は、約20~30張り。

と言っても、テントサイト内に枠線が引かれていることはありません。

フリーサイトは、テントの設営場所は早い者勝ち。

炊事場やトイレの周辺などは混雑しがちですから、とくにキャンプシーズン中などは動線を考えてテントを張りましょう。

 

これは、キャンプ場の奥にある、設備なしのカーサイトBエリアです。

電源や水道設備がないだけで、サイト自体はAエリアと一緒。

砂利敷きの駐車スペースがあって、その脇にテントを張る感じですね。

 

このキャンプ場のカーサイトは、区画数が全部で15区画と敷地面積のわりに少なめで、1区画あたりを広めに取ってある。

窮屈な思いをすることもなく、のびのびとキャンプを楽しむことができると思いますよ~

キャンプシーズン中は予約なしには利用できないこともあったそうなので、夏休み期間などに利用する方は、前もって予約や利用状況の確認をした方がいいかも。

 

これは、カーサイトAエリアとBエリアの間にあるフリーサイト。

ほぼ平坦で、一面に芝生が敷かれています。

ひとことで言うと、手入れの行き届いた多目的広場ですね。

山も谷もないし、地面がうねってるところもありません。

大型テントのも張りやすく、木々の間から顔をのぞかせる敏音知岳が美しい景色をさらに際立させてくれます。

キャンプ場全体が防風林に囲まれていることから、風の影響は受けにくいはず。

ただし、フリーサイト内には木が1本もなく、夏の時期は直射日光を遮るものがありません。

タープがあったほうが快適に過ごせますよ~

 

これがキャンプ場の中央付近にあるファイヤーサークル?

かつてはみんなで囲んで盛り上がったりしたんでしょうが、今は面影もありませんね~

もっとも、キャンプファイヤーをやるときは、消防機関に届け出が必要ですから、個人でやる方はいませんよね。

 

ここは、フリーサイトの北東付近、ちょうど炊事場とトイレのある辺り。

芝地は、端から端まで丁寧に刈り込まれていて、場内通路の外側でもテントをバッチリ張ることができます。

フリーサイトは、場所によっての差があまりありません。

展望に大きな違いはなく、どの場所もきっちり整備されているから、凹凸もなし。

あまり混雑していなくて自由に場所を選べるのなら、利便性の高いこの場所はおススメ。

とくに場内にモトキャンパーは、バイクを場内に止められるんで、イチオシですよ~

 

ここは、フリーサイトでもキャンプ場入口に近い側。

炊事場は遠くなりますが、駐車場には近い。

交流プラザや日帰り温泉施設にも行きやすいですね。

フリーサイトは、めっちゃ快適です。

芝は丁寧に刈り込まれていて、スリーピングマットなしでも、熟睡できるレベル。

ただし、気をつけたいのは、雨のとき。

ほとんどが平坦な地形のため、場所によっては水はけが悪く、水が溜まりやすそうな感じがしました。

 

このキャンプ場は、国道がすぐそばを走っているにもかかわらず、森に包まれているかのような感じで心が安らぎます。

敏音知岳をはじめとする山々が美しく、木々のざわめきと、鳥の鳴き声が心地よく聞こえてきます。

ただし、交通量はそれほど多くないとはいえ、日中は車の走る音が響くこともありますから、騒音が気になる方は国道と反対側に寄せてテントを張ったほうがいいかも。

夜間照明については、通路などに街灯があって、夜でも真っ暗にはなりません。

ただ、管理の行き届いたキャンプ場と言っても、照明なしで夜を過ごすのは危険です。

照明器具は必ず準備してくださいね~

また、山のふもとにあって、周囲を森に囲まれてますから、キャンプ場周辺がキレイに整備されていると言っても虫がたくさん出ます。

とくに夏場は、アブや蚊などが群がってくることも。

虫対策をお忘れなく。

スマホの電波は、キャンプ場内どこでもOKでした。

トイレについて

トイレは、キャンプ場内にはカーサイトAエリアとBエリアに1か所ずつ。

ほかにも、キャンプ場の入口と交流プラザの中に公衆トイレがあります。

交流プラザの中にあるトイレ以外は、ほぼ同じ造りなので、フリーサイト利用者がよく使うであろうカーサイトBエリア近くにあるトイレを紹介しますね。

位置で言うと、キャンプ場の北東側に炊事場と並んで、場内通路沿いに建っています。

 

トイレは、コンクリート造りの立派な建物ですが、ちょっと小さめか。

入口は男女別に分かれていて、バリアフリー対応ではありません。

 

地面より少し高くなっているんで、とくに夜は足元に注意してください。

ここは、自然たっぷりの場所ですから、虫もたくさんいます。

トイレ出入口ドアは必ず閉めましょう。

また、電灯をつけっぱなしにしないよう、利用後はOFFにしてくださいね~

 

こちらが男性用トイレ。

水洗式の小便器が2つあります。

床は青色系のタイル敷き。

入口には鏡付きの洗面台が置かれ、清潔感がありますね~

 

大便用は、一般的な水洗洋式便座が2つ。

個室はそれほど広くありませんが、手すり付き。

パッと見て分かる通り、掃除が行き届いていてめっちゃキレイ。

最近は自宅のトイレが洋式ってところが多いので、洋式便座だと子供でも使いやすくていいですね。

このトイレは清潔ですが、ちょっと古め。

少し離れていますが、交流プラザの中のトイレは24時間使えるし、温水洗浄便座ですので、余裕があるときは、そっちを使うのもありですね。

炊事場について

炊事場は、キャンプ場内に1か所だけ。トイレの隣りにあります。

コテージやキャンピングボックスはもちろん、カーサイトAには水道が整備されてるから、ここ1か所だけで十分でしょう。

一般的な屋根と柱だけの建物とは違い、屋内炊事棟と呼んでいいような造りです。

しっかりした四隅の柱に横壁が取り付けられています。

コンクリート土台の上に建っているんで、雨の日でも足元を濡らさずに利用できますよ~

 

洗い場の造りがめちゃ凝っててびっくり。

ちょうど十文字のようにレンガブロックが組んであり、それぞれの角の先端部にステンレス製のシンクと蛇口が取り付けてあるんです。

家庭用のL字型キッチンを中央で4つドッキングさせたた形、と言えばわかってもらえるでしょうか(笑)

 

すっごく美しい形状ですよね~

炊事場の四隅に個別のスペースも確保されるため、荷物を置いたりすることもできます。

 

L字型ですので、作業スペースが広くとれるし、調理をするときに隣り合う人とぶつかりにくく、とても効率的。

一般的な家庭用L字キッチンは、コーナー部分が使いづらいというデメリットがありますが、ここはキャンプ場の炊事場ですから問題なし。

調理台代わりに食材や食器などを置くためのスペースに使えばOK。

 

洗い場はこんな感じ。

ステンレス製のシンクで、深めですが小さい。

蛇口は下向きのスワンパイプが1つ取り付けられています。

スワンパイプは、吐水口の位置が高くなるため、シンクを広く使うことができるから、この洗い場にピッタリです。

昔ながらの「かまど」はありません。

最近はキャンプ場の中にある「かまど」を使う方がかなり少なくなってきてますからね。

とくにファミリーキャンプの方は、個人でコンロを用意する方がほとんどだと思うんで、なくても問題はないでしょう。

水は、そのまま飲用が可能です。

もちろん、電灯もあるので、暗くなってからも使うことができますよ。

利用上の注意事項について

キャンプ場を利用するときの、ルールやマナーは、一般的なキャンプ場とそれほど違いはありません。

利用前に交流プラザで受付をすること。

カーサイト以外の場所への駐車禁止

フリーサイト利用者用の駐車場は、キャンプ場の入口に用意されています。

原則、荷物の搬入・出時以外は、場内への車両乗り入れは禁止です。

ただし、バイクなどは場内通路脇への駐車がOKだったりするので、受付時に確認してくださいね。

発電機やカラオケ機械を持ち込んだり、騒音を出さないことなど、周囲の方に迷惑をかけるような行為は慎むこと。

花火は打ち上げ花火は禁止。大きな音の出ない手持ち花火のみです。

このキャンプ場は、ペット同伴OK

最近は、排泄物が野生動物を呼び寄せる原因にもなるため、ペットを連れ込むことを禁止しているキャンプ場が増えてきてるんですよね。

その中にあって、どこでもペットを遊ばせることのできるってのはありがたいですね~

ただし、放し飼いはNG。リードをしっかり付け、フンの処理を確実にお願いします。

 

焚火は禁止されてませんが、直火は厳禁です。

芝を傷めないよう、焚火台や焚火シート、コンロを使用しての煮炊きはOK。

コンロは芝から30~50cm離すことなんて基準を設けてるキャンプ場もありますね。

高さが足りない焚火台の場合は、焚火シートは必ず敷きましょう。

焚火の周囲ってけっこう火が飛び散りますから。

芝に焦げ跡などを作らないようにお願いします。

火の取り扱いに関しては、ルールを守らない事例が多くなると、焚火の全面禁止にもつながりかねません。

火の取り扱いには十分気をつけてください

 

そして、ぜったい守ってほしいのが、ゴミの持ち帰り

このキャンプ場に限ったことではありませんが、道内は野生動物が非常に多いです。

ゴミをきちんと処理しないと、キャンプ場にカラスやキタキツネ、場合によってはヒグマが来ますから。

「こんな街中にも?!」ってびっくりするような場所にも、普通にヒグマが出たりします。

カラスやキタキツネは、犬、猫以上にいますからね(笑)

しっかりルールとマナーを守りましょう。

温泉施設の紹介

今回紹介したピンネシリオートキャンプ場の目玉ひとつは、日帰り入浴のできる「ピンネシリ温泉 ホテル望岳荘」がすぐ近くにあること。

キャンプ場からわずか100m!歩いて行けますね。

ここは、日帰り入浴のできる温泉宿泊施設で、設備は充実していて管理はバッチリ。

館内はめっちゃ清潔だし、料金は格安!

言うことなしの入浴施設です。

周辺に温泉があることは古くから知られていましたが、泉源が山中にあることとや湧出量が少ないことから、なかなか施設の立ち上げは難しかったよう。

昭和の終わりころ、地元有志の方々の尽力により、源泉から温泉水を引くことに成功。

中頓別観光開発会社を設立して、平成元年(1989年)、保養センター「ピンネシリコミュニティセンター」をオープンしました。

その後の平成4年、宿泊施設を開業し、現在の「ピンネシリ温泉 ホテル望岳荘」となったそうです。

 

このような生い立ちから、施設はとっても素朴でシンプル。

どこか懐かしさを感じさる造りです。

浴室内はL字型に浴槽が並べられていて、正面に見える茶色に変色した湯船が温泉です。

サウナはありますが、露天風呂はなし。

泉質は、ナトリウム・マグネシウムー炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉(中性低張性冷鉱泉)

以前は、含食塩 - 重曹泉って呼ばれてた泉質ですね~

一般的な感想として、お湯は少し黄色味かかって見えますが、ほぼ無色透明。

ちょっと鉄っぽいというか、鉱物臭がします。

お湯は、つるっとした湯ざわりで、湯上がりに肌がしっとりすべすべになることから「美肌の湯」とか「美人湯」なんてキャッチコピーが付いていることもありますね。

炭酸水素塩泉は、肌の不要な角質や、毛穴の汚れを取り除くため、入るだけで石鹸で体を洗ったように体が清潔になる効果があります。

そのため、「清涼の湯」なんて呼ぶことも。

神経痛、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病、慢性皮膚炎、冷え性、切り傷、やけどなどに効果があるようです。

 

日帰り入浴の営業時間は、10時30分から夜の21時まで。(最終受付20時30分)

休館日は、毎月第2、第4月曜日です。

入浴料金は、大人(中学生以上)400円、小人(3歳以上小学生以下)170円

リンスインシャンプー、ボディソープ、ヘアドライヤーなどのアメニティも充実していて、タオルだけ準備すればOK。

毎月11日と26日は、なんと大人270円、小人120円で入れちゃう。

無料の休憩所も用意されていますから、お風呂上りにのんびりくつろぐこともできますよ。

公共の施設らしく、キレイで清潔感あふれる浴室で、このお値段はめっちゃリーズナブル。

っていうか、安すぎでしょ(笑)

キャンプ場の利用客ばかりでなく、登山やカヌー、スノートレッキングをする方や地元の方も多く訪れます。

中頓別町周辺に来たときは、ぜひ立ち寄ってください。

温泉マニアも納得のとってもいいお湯ですよ~

 

もちろん、宿泊もOK。客室は全10室で30名が宿泊可能。

以前は、レストランがあり、食事の提供もされていたのですが、令和4年からは素泊まりのみとなりました。

バイクなどで北海道を旅している方々には、食事なしのプランは逆にありがたいかも。

ちなみに、宿泊料金は、一律一泊大人1名3500円!

ぶっちゃけ、有料キャンプ場のバンガローよりも安くね?(笑)

温泉までついてこの値段ですからね。

雨天時とか天候が良くないときは、キャンプせずに望岳荘に泊まったほうがいいですよね、ゼッタイ。

なお、詳細は、「ピンネシリ温泉 ホテル望岳荘」の公式サイトをご確認ください。

グリーンパークぴっぷキャンプ場のデータ

名前 ピンネシリオートキャンプ場
かな ぴんねしりおーときゃんぷじょう
住所 北海道中頓別町敏音知
連絡先 道の駅ピンネシリ交流プラザ(電話番号:01634-7-8510)
管理者 中頓別町、一般社団法人なかとんべつ観光まちづくりビューロー
営業期間 例年5月から10月中旬まで
料金 フリーサイト(テント1張一泊300円)、カーサイト一泊1500円~、キャンピングボックス一泊12,000円~、コテージ一泊12,000円~(コテージ以外は入場料300円が別途必要)
ジャンル フリーサイト(芝地)車両の乗り入れ不可、カーサイト(設備あり・なし)
施設 テントサイト、炊事場、トイレ、駐車場
備考 ゴミ持ち帰り、直火禁止、ペット同伴可、道の駅隣接、温泉施設あり



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