【更新情報】2019年5月
今回紹介する大平山(たいへいざん)リゾート公園は、秋田県秋田市の北東部、旭川の最上流部に位置する都市公園(総合公園)です。
この公園内に無料のキャンプ場があるんです。
利用は、大平山リゾート公園総合案内所で受付をするだけでOK。
受付は利用当日でも問題ありません。
大平山リゾート公園は、標高1170mの太平山の自然に囲まれたレジャースポットで、温泉プールやスキー場を中心に花公園やキャンプ場、植物園などがあり、秋田の四季折々の景色を満喫できる場所です。
キャンプ場は、無料のフリーサイトだけでなく、シャワー、共同炊事場、水洗トイレ、電源設備を完備したオートキャンプサイトのほか、キッチンや冷暖房もあるトレーラーハウスやバンガローなどの施設もあり、お手軽キャンプから本格ソロツーリング派まで、み~んなが楽しめるようになっています。
自然の美しさ、施設の充実度、利用のしやすさ、交通アクセスの良さ、利用料金の安さなど、総合的に見てトップクラスのキャンプ場だと思います。
マジでいいキャンプ場なんで、ぜひ、みなさん利用してみてくださいね~
人間って、目で見た文字を頭の中で音声に変換してから意味を理解してるんだって。
なので、目で見るより音で聞いた方が、スムーズに頭の中に入るとか。
この記事のyoutube版も作ったので、よろしければ見てくださいね~
大平山リゾート公園について
大平山リゾート公園の歴史
まずね、大平山リゾート公園とその管理会社について紹介しますね。
大平山リゾート公園は、太平山観光開発株式会社が管理運営しています。
この会社は、1968年(昭和43年)8月、太平山地域一帯の観光開発を目的として、秋田市から出資を受けて発足しました。
いわゆる第三セクター方式で運営している会社ですね~
で、大平山リゾート公園ですが、1981年(昭和51年)には、現在の無料キャンプ場である「ピクニックの森」が運用を開始します。
1991年(平成3年)からは温泉とレジャープールの施設「クアドーム ザ・ブーン」や「太平山スキー場 オーパス」、「テニスの森」、「オートキャンプ場」などが次々とオープンします。
1997年(平成9年)4月には、クアドームに展望風呂付大広間が増設され、リゾート公園内には「トレーラーハウス」を新設されます。
1999年(平成11年)には「新オートキャンプ場」が新設、このあと2009年(平成21年)にかけて、花公園「センターガーデン」や「多目的広場」の使用が開始されます。
大平山リゾート公園内の施設について
どうです?単なる公園やキャンプ場とは違う、リゾート公園の名にふさわしい歴史と施設の充実ぶりでしょ?
整理して園内の施設を列挙しますね。
・ピクニックの森 (無料キャンプ場・運動広場・炊事棟など)
・オートキャンプ場 (33区画・炊事棟・管理棟・シャワー室)
・トレーラーハウス (5台・宿泊定員6名)
・バンガロー (4棟)
・クアドーム「ザ・ブーン」(温泉とレジャープール施設)
・太平山スキー場オーパス(スキー場、6コース・リフト3基・ナイター設備)
・太平山自然学習センター「まんたらめ」
・森林学習館「木こりの宿」(仁別温泉を導水した宿泊研修施設)
・秋田市植物園
・グラウンド・ゴルフ場 (日本グラウンドゴルフ協会認定・常設4コース32ホール)
・花公園エントランス広場「センターガーデン」
・テニスコート (7面・ナイター設備)
交通アクセス
秋田市の中心市街地からだと、東に距離約18km、車で30分くらいの場所にあります。
最寄りの高速道路のインターチェンジは、南方から来た場合は秋田自動車道「秋田中央IC」で、距離約14km、移動時間20分くらいです。
北からだと秋田自動車道「秋田北IC」で、やはり距離は同じくらい14km、約20分で到着します。
大平山リゾート公園に続く県道15号線(秋田八郎潟線)は、交通量も少なく、とっても走りやすい。
ただし、山に向かう道路のため、多少のアップダウンと見通しの悪いカーブ、路面が荒れた場所もあるので、交通事故には気をつけてくださいね~
リゾート公園の性格上、中心市街地より少し離れた場所にありますが、交通アクセスはむしろ良く、市内ばかりだけでなく、県外からも行きやすい場所だと思います。
県道15号線(秋田八郎潟線)を大平山方面に向かって北上すると、大平山リゾート公園の案内板が見えてきます。
この交差点を右折し、1kmほど進むと総合案内所に到着です。
大平山リゾート公園を紹介するよ
はじめに書いたように大平山リゾート公園は総合公園で、園内の施設がめっちゃいっぱいあるんで、ここでは全部紹介しきれません。
今回は、無料キャンプ場のあるピクニックの森を中心に紹介しますね。
管理棟について
まずはここ、大平山リゾート公園総合案内所兼キャンプ場管理棟で手続きをします。
営業時間は、8:00~17:00まで。
時間内に到着できないときは、前もって電話(018-827-2270)で連絡してくださいとのこと。
ただし、オートキャンプ場に利用客がいる場合は、管理人さんは午後9時ころまで管理棟にいます。
受付は、無料のキャンプ場を使うのか、それともオートキャンプ場なのか、トレーラーハウスかによって異なります。
無料キャンプ場の場合は、住所、名前、電話番号を申請書に書くだけの簡単なものです。
管理棟には、トイレのほか、なんと無料のシャワーが備え付けられています。
そのほか清涼飲料水の自動販売機が設置され、ちょっとした菓子類と薪が一束500円で販売しており、この管理棟を見ただけで、「神キャンプ場かよ」って、わかっちゃった(笑)
無料キャンプ場までの道順と駐車場について
管理棟からさらに東へ600mほど進んだ場所にあるピクニックの森が、今回の目的地である無料キャンプ場です。
管理棟から坂を上ると、休憩棟のある場所に到着します。
写真右奥がピクニックの森、無料キャンプ場です。
休憩棟は施設老朽化のため、安全を考慮し現在は利用停止中。
ただし、清涼飲料水の自動販売機は稼働しており、荷物搬送用のリヤカーが使用できます。
駐車場はかなり広く、アスファルト舗装されているうえ平坦なので、大型バイクでも苦労なく止められます。
ピクニックの森へは、車もバイクも車両の乗り入れは禁止です。
無料キャンプ場へは、舗装された歩道がまっすぐ約100m続いているのですが、入口が少し上り坂になっています。
家族連れの方は、荷物が多いので搬送が大変だと思います。
休憩棟の軒下にリヤカーが置いてあるので、そちらを使うといいでしょう。
テントサイトについて
駐車場から木々に囲まれた小道をまっすぐ進みましょう。
ホント、すばらしい環境ですね~
無料キャンプ場へ向かう途中、左手に大きな芝生の広場があります。
ここは運動広場なので、テントの設営は禁止です。
駐車場から100mくらい進んだ場所がテントサイトです。
芝生のフリーサイトで、歩道以外の場所ならどこにテントを張ってもOKです。
だいたい20張りくらいのテント設営ができます。
敷地内には、トイレ、炊事場と、有料のバンガローが4棟建っています。
芝生は短く刈り込まれ、状態がすっごくいい!
地面も平たんで硬さもちょうどよく、ペグがよく刺さります。
きっちり整地されているんで、テントが張りやすい。
マジ、これで無料なの?って驚くくらいの徹底ぶり。
テントサイトの奥は、芝生がなく、ブロックで区画割りされています。
昔の名残なのか、あまり使われた跡がありません。
芝生に比べ、地面はガッチガチに硬く、おそらくアルミのやわなペグは刺さりそうもありません(笑)
林間サイトのため、それほど強風に見舞われることはないとは思うんですけどね。
スマホの電波は、ドコモ4Gマックスで入ります。通信状態はとってもいい。
焚火は、焚火台を使えばOK。直火は禁止です。
ゴミは持ち帰り。
有料、無料の施設が混在するリゾート公園ですから、使い方が悪ければ、最悪無料キャンプ場だけ閉鎖もあり得ます。
いつまでも無料サイトをなくさないため、マナーを守って利用したいですね~
秋田市公園利用マナーについて
バンガローについて
ピクニックの森、テントサイト内にあるバンガローは、約3畳位のスペースで、電灯とコンセントが備え付けられています。
なんと使用料金は、驚きの520円!
マジかよ、なんでこんなに安いの?っていうくらい、お得な値段。
使用は事前予約が必要で、利用の前々月の1日8:30から受付可能。
大平山リゾート公園総合案内所(管理棟)に電話(018-827-2270)で申し込んでください。
利用可能期間は、4月15日から10月31日まで。
日帰りの場合は午前10時から午後4時まで、宿泊の場合は午後1時から翌日午前10時までの利用となっています。
なお、寝具は持ち込み、炊事場とトイレはキャンプ場と共同使用、管理棟の無料シャワーが利用できます。
はっきり言ってね、この値段でコンセントまで使えるなら、わざわざテント張らなくてもいいんじゃね?って思っちゃう(笑)
バイクでのキャンプツーリング中、途中で天候が崩れた場合どうするかってのが一番の悩みなんですよね。
大平山リゾート公園を利用するとき、もし、ちょっと天気が悪そうだなってときは、前もってバンガローを予約しておくべき。
突然の悪天候にも対応できるし、コンセントも使えて便利だし、使わない手はないっしょ。
炊事場について
炊事場はテントサイトに1か所。
屋根付き、電灯付き。
ちょっと老朽化が進んでいるけど、ハンパじゃないくらいキレイに掃除されています。
中央にコンクリート製の大きな調理台が備え付けられていて、左右に水道とかまどがあります。
水道は上水道でそのまま飲むことができ、蛇口は5つ。
かまどは耐熱レンガで組まれたものが9つ。
グリル、火床もきっちりそろっています。
無料キャンプ場にしては珍しく、しっかりと整備されていて、壊れはまったくなし。
おまけに、灰入れ用の缶もありました。
ゴミ一つ落ちていない清掃ぶりと使用者のマナーに脱帽でしたね~
トイレについて
トイレは敷地内に一か所だけ。
外観は古くいかにも公園の公衆トイレって感じ。
男女別に分かれています。
こちらが男性用。
水洗式小便器が3つ。
設備は古いですが、ちゃんと掃除されていてキレイですよ~
大便用は水洗和式が1つ。
トイレットペーパーもちゃんとあって、こちらもきっちり掃除されていました。
洗面台もあります。
全体的に古さは隠せませんが、キレイに掃除されていて好感が持てますね~
何度も言いますけど、ここね、無料で使っていい場所なんですよ。
有料と比べてもそん色のないくらい、きっちり管理されてると思いませんか?
女性の方、小さいお子さんでも、安心して利用できるキャンプ場だと思います。
オートキャンプ場とトレーラーハウスについて
ボクは、バイクのソロツーリング派なので、オートキャンプ場は使わないんですが、おまけで紹介しますね。
はい、そこ、さびしいとか言わない(笑)
大平山リゾート公園内のオートキャンプ場は2エリア全33区画。
シャワー棟、共同炊事場、水洗トイレ、電源設備を完備してます。
使用料金は1区画につき、日帰り1,050円、宿泊2,110円です。
利用期間や時間は、バンガローと同じく、4月15日から10月31日までで、日帰りは午前10時から午後4時まで、宿泊は午後1時から翌日午前10時まで利用できます。
いや、バンガローもそうだったけど、オートキャンプ場も破格の安さじゃね?
ホント、神かよ、このキャンプ場。
ボクのイメージだと、オートキャンプって最低5000円から。
豪華な場所だと1万円を超えるお金持ちの遊び(笑)
無料キャンプ場巡りをしてるボクからは想像もつかない世界。
そう思ってました。
だから、この値段にはびっくりしましたね~
こちらが大平山リゾート公園総合案内所(管理棟)わきにある新オートキャンプ場サイト18区画です。
どうやら、1区画当たりの面積が、一般のオートキャンプサイトに比べても広いっぽい。
見た目でもわかる、開放感がハンパないです。
こっちは無料キャンプサイトのちょい先、南東側にあるオートキャンプ場テントサイト15画。
え?なにここ、桃源郷?
ヤバいくらいキレイな場所なんですけど。
オートキャンプ場は、管理棟のシャワーが無料で利用でき、電源の使用も無料、宿泊2060円以外に一切料金がかからないうえ、あとで紹介する温泉とレジャープール施設クアドーム「ザ・ブーン」の利用料金が通常500円のところ、半額の250円になるんだって。
なにそれ?大盤振る舞い過ぎません?
ホントね、大平山リゾート公園の施設紹介とか料金のことを書いていると、興奮してくるわ(笑)
大平山リゾート公園総合案内所(管理棟)の駐車場正面には、トレーラーハウスがあります。
オシャレな家型タイプ全5台で宿泊定員は各6名。
室内設備がすっげぇ充実してる。
ベッドは、シングル3台、ダブル1台、ソファーベッド1台で合計6名まで宿泊可能。
キッチンは、IHヒーター、冷凍冷蔵庫、ダイニングテーブルが完備。
風呂トイレは、ユニットバスに洋式水洗トイレ。
冷暖房まで備え付けてあって、一年中快適に過ごせちゃう。
キャンプ場とは違って、通年営業しており、予約は1年前から可能。
料金は、日帰りは午前10時から午後4時までで4,110円。
宿泊は、午後1時から翌日午前10時まで利用できて1万1,310円です。
トレーラーハウスは、いっそ真冬に利用するのがベストかもしれない。
雪国のキャンプ地で冬の一晩を過ごすってのは、なかなか経験できないことだと思うんですよね~
周辺施設について
大平山リゾート公園は広大な敷地にさまざまな施設や自然がいっぱい。
連泊するなら、ゆっくりと周辺をウォーキングするのありですね~
ここはピクニックの森、水の広場。
人工のせせらぎがあるエリアで、初夏には赤と白のツツジが楽しめます。
こちらは市民手作り公園。
秋田市の方が庭園づくりや花を植えたりしている場所です。
うつくしく、のどかな風景に癒されますね~
そのほか、太平山周辺の恵まれた自然の景観を最大限活用した花公園とかがあって、四季の移り変わりを感じながら、ゆったりと散策できるコースとなっています。
ホント、紹介しきれないんで、ぜひぜひ行ってみて(笑)
クアドーム「ザ・ブーン」について
ピクニックの森、無料キャンプ場から北に800mの場所に温水プールと温泉浴場が集合したレジャー施設「クアドーム ザ・ブーン」があります。
駐車場は普通車約700台が無料で駐車可能。
バイクは、専用の場所に止めておけるので、ゴールデンウィーク中の車両が大混雑の中でも、ぜんぜん問題ありませんでした。
施設の名前の由来は、クア(ドイツ語で温泉)ドーム(英語で円天井)ザ(英語の定冠詞)ブーン(英語で楽しい・愉快)という組み合わせで、「ドーム型の屋根をもつ温泉施設で、楽しく愉快に遊んでもらいたい」という願いが込められているそう。
施設は大きく分けて、温水プールが集合した水着ゾーンと温泉浴場のふたつ。
水着ゾーンでは、天井を通して自然光が降り注ぐ巨大ドーム内で1周80mの流れるプールやウォータースライダー、ワンパクプールなど6つのプールが楽しめます。
プールには温泉を使用しているので、施設内は1年を通して暖かく、真冬の秋田市であっても常夏気分を味わえちゃいます。
温泉施設は、男女別で展望風呂、ひのき風呂、岩風呂、寝湯のほか、サウナも2種類あります。
泉質は、単純温泉で、身体への負担が少ないとされている弱アルカリ性。
小さなお子さんや高齢者の方も、ゆっくり入浴できるってのがいいですよね~
クアドーム ザ・ブーンの営業時間は、午前10時~午後8時(プールは午後7時)まで。
休館日は基本的に年中無休(不定休)です。
料金は大人520円、中学生415円、3歳~小学生310円です。
またまた出ました。安すぎ料金設定問題(笑)
この値段は、温泉もプールも施設全部利用できて、この値段ですからね。
オートキャンプ場を利用しているヒトは、半額の250円とか、もうわけわかんないでしょ。
タオルの貸し出しは、フェイスタオルとバスタオルセットで216円、水着のレンタルは男性が648円、女性が864円。
また、館内には「レストラン太平(おいだら)」とプールサイド「カフェテリア・クリスタルドロップ」があり、和食・洋食・軽食などのメニューを提供してくれます。
なお、詳しい営業時間や利用料金は、公式サイトで確認するか、直接問い合わせてください。
大平山リゾート公園キャンプ場データ
大平山リゾート公園キャンプ場は、東北の日本海側をツーリングするときに利用するキャンプ地というより、ここに行くことを目的としてもいいほどの場所です。
西日本は兵庫県神戸市のしあわせの村に匹敵する神キャンプ場と言っていい。
日本三百名山のひとつ、太平山の裾野に広がるリゾートエリアに、広大な敷地を誇る大平山リゾート公園。
公園内の設備は充実、管理は行き届いていて、小さなお子さん連れの家族でも、安心してゆったりとアウトドアライフを満喫できます。
キャンプだけでなく、秋田市の四季の移り変わりを感じながら、ゆったりと散策できる花公園や悪天候時も屋内で一日中遊べる温泉プール施設クアドームザ・ブーンもあり、まさにリゾート公園の名にふさわしい場所ですね~
高原のため、夏の避暑にもバッチリだし、反対に真冬の雪国をトレーラーハウスで過ごすなんていう贅沢もできちゃう。
フリーサイトの利用だけなら料金は無料だし、バンガローを使っても500円ちょっと、オートキャンプ場でも2110円と、ホント、低料金で済みます。
交通アクセスも悪くはないので、ぜひ、訪ねてみてほしいキャンプ場ですね~。
名前 | 大平山リゾート公園キャンプ場 |
かな | たいへいざんりぞーとこうえんきゃんぶじょう |
住所 | 秋田県秋田市仁別字小水沢134 |
連絡先 | 太平山リゾート公園総合案内所(TEL.018-827-2270 FAX.018-888-7033)公式サイト |
管理者 | 太平山観光開発株式会社(第三セクター) |
営業時間 | 4月15日から10月31日まで(トレーラーハウスは一年を通して営業)
無料テントサイトは、予約不要、要受付(太平山リゾート公園総合案内所) 有料施設は、予約、受付が必要 |
料金 | 無料サイトおよび有料施設あり(キャンプ道具等各種レンタルあり) |
ジャンル | 林間芝生フリーサイト |
施設 | テントサイト、炊事場、トイレ、駐車場など。周辺に温泉施設あり |
備考 | ゴミ持ち帰り、直火禁止 |