【更新情報】2022年7月
今回紹介するエルム高原 家族旅行村(えるむこうげん かぞくりょこうむら)キャンプ場は、北海道赤平市(あかびらし)にある有料キャンプ場です。
このキャンプ場は、赤平市が整備した観光レクリエーション地域内にあり、その広さにはびっくりしますよ~
テントサイトは芝地のフリーサイトのみですが、敷地内にはテニスコート、多目的広場、日帰り温泉など、様々な設備がそろっています。
また、施設内を川が流れ、木々が生い茂る森があり、自然もたっぷり。
おまけに、ちょー長いすべり台が設置してあるなど、子供が一日中楽しく遊べる施設になっているんですね~
利用料金は人数単位で、小学生以上が1人520円。(小学生未満は無料)
サイト利用料金のほか入場料を別途徴収する有料キャンプ場が増えてきている中、この値段設定は驚くほど安い!
ソロのモトキャンパーなら520円ってことですからね。
予約も必要なくて、道内をキャンプ旅行している方にも使いやすいですよ。
さらに驚くのは、開場期間が通年ってところ。
つまり、真冬の北海道で積もりに積もった雪の中、雪中キャンプが楽しめちゃう!
道内の数あるキャンプ場の中でも、1年中営業しているところはそうそうありません。
めっちゃ貴重なキャンプ場なんですよね~
このキャンプ場は、赤平市を代表する観光地のひとつ、エルム高原リゾート内にあります。
赤平市の中心から車で10分ほどの場所にあるため、付近にはコンビニストア、ホームセンターなどの商業施設がそろっています。
近隣自治体に繋がる国道から1本道で行けるし、利便性、交通アクセスは良好。
札幌市内からでも高速道路を使えば1時間30分程度で来ることができます。
マイナスなところは、正直ない!と言い切ってもいいんじゃないかなあ。
ほんと、それくらい家族連れからグループキャンプの方、キャンプを始めたばかりの方からベテランのソロキャンパーまで、幅広い層におススメできます。
しいてあげれば、時期によっては混み合うことと、ペット同伴が不可な点でしょうか。
めっちゃ広い敷地なんで、ペット同伴可能なエリアを作ってもいいんじゃないかなっては思いましたね~
人間って、目で見た文字を頭の中で音声に変換してから意味を理解してるんだって。
なので、目で見るより音で聞いた方が、スムーズに頭の中に入るとか。
この記事のyoutube版も作ったので、よろしければ見てくださいね~
赤平市の紹介
赤平市は、空知総合振興局に属する市で、一般的に道央と呼ばれる地方に位置します。
明治に開拓がはじまり、大正時代になると鉄道が開通。
大正7年には茂尻炭鉱が開鉱し、「石炭のまち」として歩みます。
その後人口が増え続け、歌志内村(現歌志内市)から分村して赤平村が誕生、昭和18年に町制を施行、昭和29年には道内18番目の市となりました。
昭和30年代半ばには、人口が6万弱を数えましたが、石炭産業の衰退とともに人口も減少。
平成6年には最後の一山が閉山し、「石炭の歴史」に幕を下ろしました。
現在の人口は約9000人とピーク時からは激減。
鉱業都市から工業都市へと産業構造の転換を図り、地域経済の建て直しに取り組みつつ、炭鉱産業遺産を生かした観光に力を入れています。
町名の由来は諸説ありますが、いずれもアイヌ語由来の説。
アカピラ(山稜の崖の意)に由来する説、空知川崖が赤いことからアイヌ語でフレピラ(赤い崖の意)と呼び、フレを赤と訳し、ピラは平の字をあてた説など。
気候は、内陸特有の気候で年間の気温差が大きく、夏の気温は 30℃以上を記録し、冬の気温は氷点下 20℃前後となることも。
年間降雪量が10mを超えることもあるそうで、道内有数の豪雪地帯なんですね~
ただ、盆地であるため台風の影響はほとんどなく、集中豪雨による水害も少ない地域。
春夏秋冬がはっきりしていて、それぞれの季節が楽しめる気候であるんですよ~
つまりですね、道内有数の豪雪地帯でありながら真冬も営業している「エルム高原家族旅行村キャンプ場は最強!」ってこと(笑)
もちろん、そのほかの季節も楽しめる気候なんで、1年中いつ行ってもOK!
特産・名産品は、農薬使用を抑えた特別栽培米、赤平産「ゆめぴりか」。
ふるさと納税の返礼品などでも人気が高いそうです。
【ふるさと納税】新米 玄米 北海道赤平産ゆめぴりか特別栽培米5kg×12回お届け
ほかにもホルモンが入ったみそ味の鍋「がんがん鍋」とか、市民のソウルフードである鳥あしのから揚げ「あかびらホットレッグ」をご当地名物としてPR中。
がんがん鍋の名前は「ストーブをがんがん焚いて、がんがん煮込んで、がんがん食べて、がんがん語って、がんがん働く」っていう、かつての炭鉱精神からきているみたい。
これら特産・名産品は、ふるさと納税の返礼品にもなっているんで、赤平市へふるさと納税をしてみるってものいいんじゃないでしょうか。
【ふるさと納税】ご家族みんなで!あかびらホットレッグ(12本入り)
エルム高原 家族旅行村キャンプ場までのルート
キャンプ場は、赤平市の北側に位置する山岳・森林地帯に広がるエルム高原リゾートの一角にあります。
赤平市内から車で約10分、周辺自治体と繋がる国道38号線から約2kmとアクセスのしやすいエリアです。
道庁所在地の札幌市の中心からでも、高速道路を使えば1時間30分ほどで訪れることができるため、1年を通して観光客でにぎわいます。
なんでも、赤平市で一番人が集まってる場所なんだとか(笑)
エルム高原リゾートは、市を代表する観光名所でもあるため、案内標識もあるし、ナビゲーションシステムの案内どおり進めば、迷うことなく近くまでは行けます。
でも、エルム高原リゾート全体がめっちゃでかいんで、はじめてきたときはどこに行っていいかわかりづらいかも。
なにせ、オートキャンプ場とも隣り合ってるんですけど、まったく別のキャンプ場ですし。
ナビの目的地設定は、「エルム高原温泉ゆったり」がいいと思います。
というのも、家族旅行村キャンプ場内に管理棟はあるんですが、現在受付業務を行っているのが「エルム高原温泉ゆったり」だから。
真っすぐ管理棟まで行っちゃうと、誰もいなかったりして、また「ゆったり」まで戻らなきゃならなくなります。
ちなみに、間違えてオートキャンプ場の方に行ってしまうと、家族旅行村キャンプ場への通り抜けはできません。
案内標識がしっかり出てるんで、見落とさないようにしてくださいね~
じつは、ボクは最初、オートキャンプ場に行っちゃったんですね(笑)
どうも感じが違うなあって思って、管理人さんに話しかけたら「バイクなら連絡通路を通っていいよ」って言ってもらえて。
もう何度目かわかんないくらい「北海道の人ってバイクにやさしいよなあ」って思いながら、家族旅行村キャンプ場に行きました。
みなさんは、間違わないようにしてくださいね~
エルム高原 家族旅行村キャンプ場を紹介するよ
エルム高原リゾートは、公園型キャンプ場の家族村、オートキャンプ場、コテージ「虹の山荘」、日帰り温泉の「ゆったり」を備えた、公的観光レクリエーション地域です。
家族旅行村って言うのは、国の補助事業として、地方公共団体が主体となって、自然の中で手軽に利用できるキャンプ場などの観光レクリエーション施設や休養施設、運動施設といった関連施設を整備したもののこと。
同じような施設としては、青少年旅行村や国民休暇村、国民保養温泉地なんかもありますね。
キャンプ好きな方は、一度は耳にしたことがあると思います。
エルム高原家族旅行村は、国道38号線から約2㎞とアクセスしやすい場所にあるんですけど、そこらじゅうに野生動物を見かけるほど自然があふれています。
場内には、小さなお子さんでも安心して水遊びができる小川や、子供に大人気のちょー長い滑り台、エルム高原の自然を眺めながらゆったりできる温泉があるのも大きな魅力です。
ほかにも、野鳥や昆虫等の観察ができるエルムの森や野外ステージを設けたローンスタジアム、ミニサッカー、バスケットボール、テニスができる多目的広場まであって、ほんと一日中たっぷりと遊べること間違いなし!
ちなみにエルムってのは、日本産ニレ科の落葉高木である「ハルニレ」の英名です。
漢字で書くと「春楡」。春に花が咲くことからこの名がつきました。
秋に花が咲くアキニレ(秋楡)もあって、こちらは西日本に分布しているみたい。
そういや、アルプスの少女ハイジのテーマ曲の「おしえて」に出てくるのもエルムだっけ?
なんて思いながらこの記事を書いてたんですが、あっちは「アルムのもみの木」でした(笑)
エルム高原温泉ゆったり(受付)について
「エルム高原温泉ゆったり」は、キャンプ場の入口にあります。
赤平市内からの道路は、めっちゃしっかり整備された舗装路で、すっごく走りやすいですよ~
案内板に従って進むと、こちらの「ゆったり」の目の前に到着します。
キャンプ場内に管理棟はあるんですが、現在はキャンプの受付や各種施設の申し込みについては、「ゆったり」で行ってるんですね。
まずは、ここで手続きをお願いします。
「ゆったり」の営業時間は、10時からですが、キャンプ場のチェックインは11時から。
利用料金や予約については、下記の通りです。
※ キャンプ場の利用
・ キャンプ利用料:小学生以上1人520円(幼児は無料)
・ 手ぶらキャンプ:テントやテーブルなどのキャンプに必要な道具4人分、レンタル料1泊6,000円(別途、キャンプ利用料が人数分必要)
・ チェックイン11時から、チェックアウト翌日11時まで
※ コテージ「虹の山荘」利用
・ 1棟1泊:6名用12,500円、8名用15,700円
・ チェックイン15時から、チェックアウト翌日10時まで
※ 予約
・ キャンプ場利用は予約不要。手ぶらキャンプ利用時のみ要予約
・ コテージは半年前から予約可能(宿泊日1週間前から既定のキャンセル料が発生)
※ ゴミ処理
・ 生ごみを含む全てのごみ処理料400円で引き取り可(要分別。燃えるごみ専用袋2枚付き)
キャンプの場合、テントサイト使用料はありませんので、人数分の料金を支払えばOK。
ソロのモトキャンパーですと、たったの520円。
かなり安く感じる値段設定だと思います。
テントやタープの大きさや数についても規制はありません。
ただし、このキャンプ場はかなり混み合うこともあるので、ほかの方の迷惑になるような設営は厳禁。
場内にあるテニスコートや野外ステージ、キャンプ用品も借りることができます。
ファミリーキャンプの方だけでなく、ソロキャンパー、キャンピングカー利用の方、キャンプを始めたばかりの方、幅広い層に利用しやすいキャンプ場だと思いますね~
テントサイトについて

出典:エルム高原リゾート 公式サイト
これが、キャンプ場の全体図。
「ゆったり」とコテージ周辺は、テント設営が禁止。
それ以外の敷地内の芝地のエリアは、基本的にどこにテントを張ってもOKです。
このキャンプ場のテントサイトは、丘陵地を切り開き、なるべく自然を残した状態で整地してるんですね。
そのため、「ゆったり」のある北側から幌倉川のある南に向かって、けっこうな高低差があります。
つまり、見晴らしの良さなら北の方、川沿いでキャンプをしたいのなら南側ってこと。
林間サイトや水辺のサイト、見晴らしのいい場所、駐車場に近く便利なエリアなど、様々なロケーションをお好みで選んでテントを張ることができます。
敷地がかなり広いんで、おおまかなエリアごとに紹介しますね。
ふれあいの森
まずは、コテージ群を抜けた最初のおススメポイントが「ふれあいの森」周辺です。
はるか遠くまで見渡せる展望の良さはバツグン!
簡易炊事場と簡易トイレが近くにあって、利便性もバッチリ!
東屋が設置してあり、使い勝手もヨシ!
荷物の少ないソロキャンパーは、木製のテーブル近くにテントを張れば、便利に使えること間違いなし!
落ち着いた雰囲気の中、自然をたっぷり味わえるエリアですね~
欠点は、駐車場から少し離れていること。
とは言え、道路沿いに車を止めて荷物を降ろせばいいんで、そんなに大変じゃないですけどね。
ほかには、いわゆる林間サイト、森林キャンプ場っぽい雰囲気なんで、整備はされているものの、地面が平坦なところばかりじゃないかな。
自然に触れあいたい方、ひっそりと静かにキャンプを楽しみたい方、ソロキャンパーにおススメの場所だと思います。
自由広場
ふれあいの森から場内道路を西に進むと、自由広場があります。
ここは、砂利敷きの駐車場と芝地のテントサイト。
駐車場は砂利敷きですが、しっかり整地されてて平坦。
地面も固く、バイクを止めても問題ありません。
一部白線で区画割りがされていますが、キャンピングカーなどの大きな車も余裕で止められるほど広い。
駐車場に隣接した芝地全部がフリーサイトですから、車両横付けOK。
オートサイトのように利用することができます。
これがめっちゃ便利。
地面もほぼ平坦で、どの場所でもテントを張りやすい。
大きなファミリー用テントやタープを使いたい方やキャンピングカー向きのエリアですね~
炊事場とトイレは、ふれあいの森方向に向かうとすぐなんで、利便性も悪くありません。
欠点は、日差しを遮る木陰などがほとんどない点。
見晴らしは悪くありませんが、整地されたグラウンドとか駐車場でキャンプをしているようで面白みに欠ける点かなあ。
自由広場の東側には、立派な東屋があります。
横壁がなく、地面の上に直接建っているんで、雨風が強い日はちょっと使いづらい。
でも、日差しを遮るには十分ですし、テーブルとベンチが設置してあって便利です。
東屋のすぐ近くには、屋根なしのテーブルとベンチもあります。
モトキャンパーとかは、この近くまでバイクを持ってきてテントを張ると、めっちゃ有効に使えますよ~
東屋もあるため、悪天候時の避難先にもなるし、おススメです。
さらに東手にあるのは、野外ステージ。
彫刻作品に囲まれた、緑豊かなステージです。
子供さんが水遊びのできる場所もあり、夏はスプリンクラーが噴水のように水を飛ばしています。
ここでライブ演奏や演劇などが行われることも。
レクリエーション目的で、借りることもできるんですよ~
大駐車場
ここは、自由広場の一段低い位置にある大駐車場。
高低差で言うと、ふれあいの森、自由広場より低く、管理棟より高い場所。
キャンプ場は、段々畑のようになっていて、各段にある平場にテントサイトや駐車場、施設が作られています。
この駐車場は、アスファルト舗装され平坦で、とんでもなく広くて、めっちゃしっかりしてるんですよね。
普通車だったら100台以上は止められそう。
キャンピングカーはもちろん、大型のバスだって余裕です。
野外ステージで行われるイベント用の駐車場でもあるんでしょうね。
駐車場の周囲は斜面になっていて、テントを張る場所はほとんどありません。
でも、東端の野外ステージ寄りに一部芝地の場所が。
トレーラーハウスをけん引して来られた家族連れの方が、うまく利用してキャンプを楽しんでおられました。
ベテランキャンパーっぽくて、ステキですね~
管理棟周辺エリア
次に紹介するのは、管理棟の並びにあるエリアです。
先に紹介したふれあいの森、自由広場より2段低い場所。
大駐車場の一段下です。
それでも、ご覧のように見晴らしは良く、向かい側にあるオートキャンプ場はもちろん、遠く芦別市の山々を望むことができます。
駐車場は完璧に整備されたアスファルト舗装で、普通車だと15台くらいが駐車可能。
区画を示す白線が引いてないため、キャンピングカーなどの大きな車でも止めやすい反面、満車になりやすいかな。
トイレのある管理棟、炊事場に近く、駐車場に隣接した芝地にテントを張れるので、かなり人気のあるエリアです。
駐車場の東側と西側にテントを張ることができます。
管理棟に近い東側は、だいたい10張りくらい。
反対の駐車場西側は、2、3張りくらいで満杯になっちゃいます。
このエリアは、家族連れだけでなくソロキャンパーにも人気です。
使い勝手が良く、めっちゃ便利な場所なんで、キャンプを始めたばかりの方にもおススメ。
あと、このキャンプ場は1年を通して営業しています。
雪中キャンプを楽しみたい方は、このエリアがいいんじゃないかなあ。
管理棟(トイレ)
これが管理棟です。
以前はその名の通り、ここでキャンプ場の管理業務を行っていたんですが、受付業務が温泉施設の「ゆったり」に移管。
現在は、野鳥の剥製や昆虫標本などの展示、トイレの役割を担っています。
中は、自然館と題した展示室。
中央にテーブルとベンチがあって、休憩場所としても利用できます。
周辺に生息する野鳥の剥製が、これでもかってくらい展示されてる(笑)
蝶の標本も見事でしたね~
赤平市周辺だけでなく、北海道に生息する蝶や果ては世界各地の蝶まで展示。
これほど見ごたえのある展示物は、利根別自然公園以来でした(笑)
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ここがかつての受付。今は無人です。
「ゆったり」で薪を500円で販売してますよ~とか、400円でごみを引き取りますよ~とか書いてあります。
周辺の地図があったり、各種パンフレットも自由に持ち帰れるので、一度は足を運んでみましょう。
トイレは管理棟の入口に併設。
男女、身障者別に分かれています。
こちらが男性用。
水洗式の小便器が2つ。
木とタイルを組み合わせた横壁、床はタイル敷きです。
大便用は、水洗の和式1つ、洋式1つ。
便座は、一般的なシンプルなもの。
掃除が行き届いていて、とってもキレイ。
個室には手すりがついていて、小さなお子さんからお年寄りまで、安心して使えます。
大きな鏡のある洗面所。
しっかり掃除してあって清潔ですね~
「キャンプ場の良さは、トイレのキレイさに比例する」ってのが、ボクの持論です(笑)
こちらは、身障者用バリアフリートイレ。
入り口も広く、中も使いやすそうな感じです。
隅々までしっかり管理されてますね。
しっかりした建物の中にあるトイレなので、たしかにこれなら真冬でも使えるなあって納得。
ただ、洋式便座は温水洗浄便座でもないし、ウォーム便座でもなかったんですよね~
寒い時期だと、お尻冷えすぎて、出るものも出なくなりそう(笑)
通年営業なら、できればウォーム便座に交換してほしいかなあ。
バーベキューハウス
これは、管理棟と炊事棟の間にあるバーベキューハウス。
1区画1時間520円で利用できます。
人数ごとの料金じゃないで、1家族ならそんなに高くないと思いますよ。
炭や火ばさみ、網などのバーベキュー用品は、「ゆったり」でも販売してるんで、食材だけ準備すれば手軽にバーベキューができちゃう。
屋根付きで、コンクリート床の上に囲炉裏型のコンロが置かれています。
地面の上に直接建っていないので、雨の日や雨上がりでも足元が濡れづらい。
電灯もあるんで、夜までバッチリ使えますよ~
中央にコンクリートと耐熱レンガ製のコンロを据えて、その周りに木製のベンチシートを置いた、大人数でも使えるようになった造り。
ただ、最近は個人でバーベキューコンロを用意する方が多く、この手の施設の利用者は減少傾向。
この日もたくさんのキャンプ客がいたんですが、使っている人はいませんでしたね~
地域のイベントとか、学校行事で使うことが多いのかも。
炊事棟
これは、バーベキューハウスの隣りにある炊事棟。
ログハウス風の建物の中に炊事設備が入っています。
一般的なキャンプ場にある炊事場のように、露天だったり横壁のない屋根だけだったりの施設とは違います。
平坦な場所に余裕をもって立てられてるし。
やっぱり、積雪のある冬も使えるようにってことなんでしょうね。
炊事棟の脇に清涼飲料水の自動販売機が置いてあります。
料金は、一般的な小売価格と同じ。
自販機があるのって、めっちゃうれしいですよね~
車で買い出しに行けば、それほど時間はかかりません。
それでも、飲み物1本買うためだけに出かけるのはおっくうでしょ。
小さなお子さん連れのファミリーキャンプとかだと、余計にそうじゃないかなあ。
24時間いつでも飲み物が買えるサービスって、何気にスゴイと思うんですよね~
炊事棟の中はこんな感じ。
ステンレス製の炊事設備が3セット、壁際に置かれています。
シンクは仕切りがあり、底が深いタイプ。
それぞれに長パイプの自在水栓が付いています。
公園とかによくある吐水口が回転するタイプじゃないんで、水を飲むときとかはコップが必要。
シンクの脇が調理台になっているため、食材や食器などを置くことができます。
水は、そのまま飲用が可能です。
屋内だから、天候の悪い日でも普通に使えるし、料理もしやすい造り。
風の影響を受けないんで、バーナーを使ってお湯を沸かすのにもいいですよね。
炊事棟自体は、キャンプ場の規模からすればそう大きくはありませんが、コンパクトにまとまってる。
キャンパーが使いやすいように細かいところまで気を配った設計だと思います。
照明も当然ついているので、夜でも不自由なく使えます。
屋内ってことで、虫とかもいないのかと思ったら、逆に入り込むこともあるんだそう。
たしかに、周囲には自然があふれてますからね。
あ、そうそう、バーベキューなどに使った網などは、ここで洗っちゃダメ!
屋外にもちゃんとシンクがおいてあります。
網や鍋など、煤や焦げがついているもの、汚れのひどい用具類はこちらで洗ってくださいね~
このキャンプ場は、ごみは各自持ち帰りなんですが、炭や灰を捨てる場所が炊事棟の脇にあります。
使用済みの炭とか灰は持ち帰りのキャンプ場が増えてきている中、これはめっちゃありがたい!
ごみの処分料は400円ですが、こちらは無料。
だからと言って、一般ごみを混ぜて捨てたりはしないようにしてくださいね~
トリム広場
最後に紹介するエリアは、トリム広場。
家族旅行村キャンプ場とオートキャンプ場のちょうど中間を流れる幌倉川周辺のテントサイトです。
丘陵地にある2つのキャンプ場の中で、もっとも低い場所にあります。
窪地のため、展望は利きませんが、小さなお子さんが楽しく遊べるってことで、人気の場所です。
テントサイトの横を流れる川は石狩川水系の幌倉川。
水がめっちゃキレイで、ニジマスなどの魚が釣れるポイントもあるようです。
場内を流れる部分は、砂防事業により上流にダムが作られ、しっかり管理されているため、水の流れはきわめて穏やか。
水深もかなり浅いので、親水広場のよう。
子供さんと一緒に水遊びするにもいいですね。
駐車場は、トリム広場の東端に砂利敷きの場所が1か所。
普通車ですと、5台くらいは止められます。
駐車場からテントサイト奥までは、砂利敷き未舗装の通路が通っています。
通路脇にロープが張ってあって、芝地内に車は入れませんが、荷積み・荷下ろしのため停車は可能。
荷物の多いファミリーキャンプでも、搬送に苦労はしません。
この広場には、めっちゃ長いローラーすべり台があるんですよ。
子供はキャンプだけではすぐに飽きちゃうんですけど、川も芝地もあるし、遊具もあるので1日中遊べますよ。
トリム広場の最奥(西側)はこんな感じ。
通路は行き止まりになっているため、駐車場として使えます。
車を横付けしてテントを張れるんで、実質オートキャンプ場と同じ。
駐車可能なのは普通車がせいぜい2台くらいですから、早もの勝ちですけど。
この辺りは敷地も広く、ファミリー用の大型テントやタープも余裕で張れちゃいますね。
周囲は台地で木々が植えられていて、あまり強い風は吹かなそう。
おだやかにのんびりとキャンプを楽しめると思います。
これがトリム広場の西にある炊事場。
木造の屋根と柱があるだけの簡素な造りです。
直接地面の上に建ってるんじゃなくて、床がコンクリートなんで、雨の日でも足元が濡れずに利用できます。
構造は、シンプルに洗い場があるだけ。
ステンレス製のシンクに長パイプの自在水栓が付いています。
シンク脇のスペースと、別に調理台があるため、料理をしようと思えばちゃんとできますね、ここ。
簡易な炊事場ではありますが、ファミリー向けに作ってあっていいと思います。
昔ながらの「かまど」はありません。
まあ、最近はキャンプ場の中にある「かまど」を使う方がかなり少なくなってきてますからね。
とくにファミリーキャンプの方は、個人でバーベキューコンロを用意する方がほとんどだと思うんで、なくても問題はないでしょう。
生ごみ用のゴミステーションも設置。
ゴミを捨てる方は、別途400円が必要になります。
ソロキャンパーとかゴミが少なく自分で持って帰れる方は、処理代金を支払わなくてもOK。
家族連れなどの大人数でキャンプをしてゴミがたくさん出る方は、逆に料金さえ支払えば、ごみを捨てられます。
有料キャンプ場でもゴミ持ち帰りが増えてきている中、キャンプスタイルに合わせて処理方法を選べるってのは、すっごくいいことだと思いました。
炭や灰を捨てる場所もあります。
一般ごみを混ぜて捨てたりはしないようにしてくださいね~
炊事場のさらに奥にトイレがあります。
工事現場とかにあるような仮設トイレ風ですが、けっこうしっかりした簡易水洗式トイレですよ。
中はこんな感じ。
一般的な洋式便座で、男女兼用。
予備のトイレットペーパーが山ほどあって、「紙切れだけはさせません」という強い意思を感じます(笑)
消毒用のアルコールも備え付けられていて、管理はバッチリ。
掃除も行き届いていて、中はかなりキレイです。
感知式の自動点灯型照明も付いてて、夜でも安心して使えますよ。
ただまあ、仮設トイレということで、小さいお子さんとか女性は使いづらいのも事実。
その場合は、管理棟内のトイレを使いましょう。
夜間照明については、場内の駐車場や主だったところには街灯があって、夜でも真っ暗にはなりません。
でも、かなり広い丘陵地にあるキャンプ場のため、隅々まで明るくするってのは無理な話。
照明器具なしでのキャンプは危険ですからね。
電灯類はぜったいに忘れないようにしてください。
あとは、周囲に森と水辺のある自然豊かなキャンプ場なので、季節によっては虫が発生することがあるかも。
虫対策を忘れずに。
スマホの電波は、キャンプ場内で入りづらいところもありました。
コテージ「虹の山荘」について
こちらは、「エルム高原温泉ゆったり」の東側にあるコテージです。
6人用と8人用があって、それぞれ1泊12,500円と15,700円。
なかなかいいお値段だなあって思ったんですけど、1人頭だと2000円程度だから、そんなに高くない。
それどころか、充実した設備を考えたら、激安かも。

出典:エルム高原リゾート 公式サイト
なにせ、2階建てで1階が居間、2階が洋室の間取り。
台所に浴室、温水洗浄機能付トイレは当然備え付けてあります。

出典:エルム高原リゾート 公式サイト
そのほかの備品として、IH調理器、テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、食器類、ポット、人数分の寝具あり。
おいおい、どこのホテルかよって思っちゃいますね(笑)
おまけにテラス、野外バーベキューコーナー、テーブル、ベンチなども揃ってる。
夏の時期もいいけど、逆に真冬に泊まったら、子供さんの最高の思い出になるかも。
ほんと、そのくらいすばらしいコテージです。
アウトドア用品のレンタルもしてるんで、アウトドアライフの第一歩としてもいいと思うんですよね。
キャンプ用品って買うと高いし、あまり使わないのなら、レンタルのほうがお得だし。
ほんと、すっごくいいキャンプ場ですので、ぜひお出かけになってみてはいかがでしょうか。
利用上の注意事項について
キャンプ場を利用するときの、ルールやマナーは、一般的なキャンプ場とそれほど違いはありません。
利用前にエルム高原温泉ゆったりで受付をすること。
駐車場以外の場所への駐車禁止。(芝地への車両乗り入れ禁止)
焚火は禁止されてませんが、直火は厳禁です。
芝を傷めないよう、焚火台や焚火シート、コンロを使用しての煮炊きはOK。
コンロは芝から30~50cm離すことなんて基準を設けてるキャンプ場もありますね。
高さが足りない焚火台の場合は、焚火シートは必ず敷きましょう。
焚火の周囲ってけっこう火が飛び散りますから。
芝に焦げ跡などを作らないようにお願いします。
火の取り扱いに関しては、ルールを守らない事例が多くなると、焚火の全面禁止にもつながりかねません。
じっさい、道内の森林キャンプ場では、焚火全面禁止のところが増えてきています。
ここは郊外にある自然豊かなキャンプ場。
火事になったら、そう簡単に消火できません。
火の取り扱いには十分気をつけてください。
花火は、手持ち花火のみ可能。
打ち上げ花火や吹き出し花火は禁止です。
芝を焦がさないように遊んでください。
カラオケ及び発電機の使用はできません。
夜間に騒音を出したり、周囲の方に迷惑をかけるような行為は慎むこと。
ペットと一緒にキャンプをしたい方には残念ですが、ペット同伴も禁止になっています。
ペットの鳴き声とかもそうなんですが、排泄物が野生動物を呼び寄せる原因にもなるため、ペットを連れ込むことを禁止、あるいはサイトごとに分けている所が増えてきてますね。
このキャンプ場は、多くの方が訪れる公的観光レクリエーション地域である家族旅行村の中にあるんで、ペットの連れ込みは全面禁止になってるんでしょうね。
そして、ぜったい守ってほしいのが、ごみの分別と持ち帰り。
このキャンプ場は、生ごみを含む全てのごみ処理は有料(400円)です。
ごみを捨てたい方は、受付時に申込んでください。
それ以外の方は、必ず持ち帰ること。
このキャンプ場に限ったことではありませんが、道内は野生動物が非常に多いです。
ゴミをきちんと処理しないと、キャンプ場にカラスやキタキツネ、場合によってはヒグマが来ますから。
「こんな街中にも?!」ってびっくりするような場所にも、普通にヒグマが出たりします。
カラスやキタキツネは、犬、猫以上にいますからね(笑)
しっかりルールとマナーを守りましょうね~
消し炭や灰などは、炊事場近くに置いてある専用の場所に入れてください。
温泉施設の紹介
「ゆったり」は、平成7年にオープンした公共の日帰り入浴施設です。
もともとあった家族旅行村をもっともっと多くの方に利用してもらおうと、付近の調査を行って見事温泉を掘り当てたんだそうですよ。
名前は、赤平市民の方からの募集によるもの。
コテージの「虹の山荘」も同様です。
キャンプ場の敷地内にあるため、歩いても行けますが、一番南側のトリム広場からだとけっこうな距離ですね。
駐車場もあるんで、車で行ってもいいかも。
建物は2階建てで、浴場は1階。
2階は研修室があって、36名程度までの宴会や会合、研修などに利用できます。
公共の施設っぽいですよね(笑)

出典:エルム高原リゾート 公式サイト
エルムの森の豊かな自然を眺めながら、ゆっくりと入れる大浴場です。
泉質は、炭酸水素ナトリウム冷鉱泉(弱アルカリ性低張性冷鉱泉)
以前は、含食塩 - 重曹泉って呼ばれてた泉質ですね~
一般的な感想として、お湯は基本的に無色透明。
お湯は、とろりとした肌ざわりで、湯上がりに肌がしっとりすることから「美肌の湯」とか「美人湯」なんてキャッチコピーが付いていることもありますね。
炭酸水素塩泉は、肌の不要な角質や、毛穴の汚れを取り除くため、入るだけで石鹸で体を洗ったように体が清潔になる効果があります。
そのため、「清涼の湯」なんて呼ぶことも。

出典:エルム高原リゾート 公式サイト
源泉温度が低いことと、温泉資源の保護のため熱交換器で入浴に適した温度まで加熱、加水しています。
また、衛生管理のため循環ろ過方式を採用していて、大浴槽と露天風呂は源泉を使用し、泡風呂、打たせ湯、水風呂、かぶり湯は井戸水です。
洗い場には、シャワー付カランが15人分くらいあって、シャンプーやボディソープなどのアメニティは完備。
タオルだけ準備すればOKです。

出典:エルム高原リゾート 公式サイト
露天風呂はこんな感じ。
周囲を岩で囲まれた小さな浴槽ですが、なにしろ眺めがバツグンです。
エルム高原の大パノラマを一望できます。

出典:エルム高原リゾート 公式サイト
営業時間は、10時から22時まで。(最終受付21時30分)
年中無休の営業です。
ぶっちゃけ、午前中から夜遅くまでやっている日帰り入浴施設って、めっちゃありがたいんですよね~
テントサイトのすぐそばにあるから、気が向いたときいつでも行けるってのも魅力的。

出典:エルム高原リゾート 公式サイト
館内は、無料で利用できる休憩所やキッズスペースもあり、入浴後もゆったたりできて、子供さんのいる家族連れにもおススメ。
地元の方やキャンプ場利用の旅行者まで、みんなが利用しやすい温泉だと思います。
日帰り入浴の料金は、大人500円(中学生以上)、小学生300円、幼児無料
ロケーションの良いキレイなお風呂に、充実した設備で、このお値段はリーズナブル。
さすがは、公共の温泉施設ですね。

出典:エルム高原リゾート 公式サイト
館内にある売店では、赤平市内の特産品や手作りの工芸品など、地元ならではのお土産が売っています。
また、レストランではエビフライ定食やカレーライス、ラーメンなどの定番メニューがじつに40種類以上も揃ってる。
観光協会のおススメは、高さ5センチ以上の特大シューマイ3個が付くボリューム満点のシューマイチャーハン。
あとは、てんぷらもおいしいとか。
そのほか、地元産のトマトを使用した、「トマトスープカレー」を味わうことができるんで、ぜひ立ち寄ってみてください。
詳細は、エルム高原リゾートの公式サイトをご確認ください。
栗山公園キャンプ場のデータ
名前 | エルム高原 家族旅行村キャンプ場 |
かな | えるむこうげん かぞくりょこうむら きゃんぷじょう |
住所 | 北海道赤平市幌岡町 |
連絡先 | 受付(電話番号:0125-32-6160)、委託管理者 株式会社 赤平振興公社 (電話番号:0125-32-5121) |
管理者 | 赤平市、委託管理者 株式会社 赤平振興公社 |
営業期間 | 通年 |
料金 | テントサイト小学生以上1人1泊520円 |
ジャンル | 芝地のフリーサイト(車両の乗り入れ不可) |
施設 | 温泉施設(受付)、管理棟、テントサイト、炊事場、トイレ、駐車場、バーベキューハウス、野外ステージ、コテージほか |
備考 | ゴミ捨て可(処理料金400円)、直火禁止、ペット同伴禁止 |