【更新情報】2019年4月
今回紹介する真湯(しんゆ)野営場は、岩手県の南に位置する一関市(いちのせきし)厳美町(げんびまち)にある無料のキャンプ場です。
真湯野営場は、栗駒国定公園(くりこまこくていこうえん)という、岩手県、宮城県、秋田県、山形県にまたがる、総面積771平方キロメートルの、とんでもなくデカイ国定公園の中にあります。
ちょっとウンチクなんですけど、国立公園と国定公園の違いって知ってます?
国定公園っていうのは、国立公園に準じる景勝地として自然公園法に基づいて環境大臣が指定した公園のことで、国立公園は国の管理なのに対し、国定公園は都道府県が管理することになっています。
つまり、真湯野営場は、岩手県とその委託を受けた一関市が管理・運営しているキャンプ場ってワケ。
ブナの原生林のど真ん中にあるんで、大自然の囲まれ感がハンパないです。
あとで詳しく紹介しますが、ここの管理人さん、とっても親切な方で、その仕事ぶりがまたすっごいんです。
テントサイトも、トイレも、炊事場も、ものすごくキレイに管理されています。
おまけに大量の薪まで用意してあって、お値段は、なんと一束200円という驚きの安さ。
バイクだと、大量の薪を運ぶのって大変なんですよね~
焚火ファンの皆さん、心ゆくまで燃やし尽くせますよ(笑)
そんな文句の付けようがない真湯野営場、事前予約は必要ありません。
現地に着いてから管理棟で使用許可申請書を書くだけで利用OKというお手軽さ。
管理人さんは、だいたい午前9時から午後4時くらいの間に管理棟にいるので、できればその時間内に行った方がいいかな。
なお、真湯野営場は、冬季間(例年11月下旬から翌4月上旬)は閉鎖されますので、注意してくださいね。
人間って、目で見た文字を頭の中で音声に変換してから意味を理解してるんだって。
なので、目で見るより音で聞いた方が、スムーズに頭の中に入るとか。
この記事のyoutube版も作ったので、よろしければ見てくださいね~
真湯野営場までのルート
真湯野営場は、東北自動車道一関ICから国道342号線を西へ26.8km、車で約30分の場所にあります。
真湯野営場へは、国道342号線を通って秋田県雄勝郡東成瀬村からも来ることができるのですが、例年11月上旬から翌年の4月下旬までは、一関市須川温泉(秋田県境)~一関市厳美町真湯(真湯温泉口)間が冬季通行止めになっています。
この間は秋田県側から来られませんので、注意してください。
(詳しくは岩手県道路情報提供サービスを確認してね)
最寄りの市街地は一関市になりますが、車で30分くらいかかりますし、景勝地として有名な厳美渓(げんびけい)を過ぎてしまうと、スーパーやガソリンスタンドはありませんので、事前に準備してきた方がいいですよ~
ただし、キャンプ場から徒歩5分のところに、真湯温泉センターがありますので、お風呂はバッチリ!
また、真湯温泉センターで飲み物やちょっとした食べ物は買えますし、軽食も食べられるので、大自然の中にあるキャンプ場としては、すごっく便利な環境ですよ~

一関市街地から国道342号線を西に15分ほど向かうと、厳美渓に差し掛かります。
厳美渓は、栗駒山(くりこまやま)を水源とする磐井川(いわいがわ)の渓谷で、国の名勝、天然記念物に指定されている場所なんですね~
※ツーリングの記事はまた別に書きますので、お楽しみに。

厳美渓からさらに西に向かうと、栗駒山が見えてきます。
このあたりの道路には雪は見えませんが、橋を渡るたびにどんどんと雪が増えてくるんですよ。

どどーん!
2019年4月13日(土)の真湯野営場直近の道路の様子です。
道路の走行車線からはなんとか雪が消えているといった感じで、路肩にはけっこうな量が残ってます。
バイクは、中央線よりを走った方が安全ですね~

道路ですらそんな感じなので、キャンプ場は雪におおわれております(笑)
真湯野営場を紹介するよ
真湯野営場の案内図です。
入口の駐車場から西に向かって施設が点在しています。

管理棟と駐車場について

道路から入ってすぐの場所が、駐車場です。
駐車場は、アスファルト舗装されており、普通車が10台くらい駐車可能なスペースでした。
道路側に向かって、ちょっと低く傾いていますので、バイクを止めるときは注意してくださいね。
なお、駐車場からサイトまでは、直接車両を乗り入れることはできません。

駐車場にとなりにある木造ロッジ風の建物が、管理棟です。
工事中の足場が周りを囲っているのは、管理人さんが虫よけの塗料を塗る作業をしていたからです。
お話をお伺いしたところ、毎年カメムシが大量発生して、外壁の板に入り込むんだそうです。
そして、そのカメムシを食べるため、キツツキが壁に穴をあけちゃうので、カメムシが来ないように対策をするとのことでした。
なお、管理棟は、夜間、無人であっても、中の電灯はついています。
管理棟に明かりがあるだけで、なんとなく安心感がありますよね~

使用許可申請は、管理棟入口にある机(受付)に備え付けの用紙に「日付、住所、氏名、電話番号、使用目的、使用期間、使用人数」を書くだけの簡単なモノ。
ボクが行ったときは、管理人さんがまだいらしたので、直接手渡しました。

こちらが国有林の一般的な注意書きですね。
ゴミは持ち帰り、焚火は直火禁止です。
テントサイトについて
管理棟の直近から西側にかけてが、テントサイトになっています。

周囲が雪に埋もれてて、わかりづらくてすみません(笑)
サイトは、約4m四方の頑丈な木製のデッキになっています。

じっさいにテントを張るとこんな感じ。
ボクの使っている2~3人用のテントだと荷物を置く余裕がたっぷりあるので、設置や撤収もラクラク。
床が平坦で寝やすかったです。
地面より高いので、真夏でも地熱の影響は少なく、涼しいんじゃないかなあ。
ペグは使えませんが、デッキの周囲に留め具がついているので、そこに張り綱(ガイドロープ)を結べます。
また、デッキ一つ一つに専用のかまど(炉)が置かれています。
管理棟や炊事場、トイレの電灯のほか、街路灯もいくつかあるので、夜間であっても真っ暗になることはありません。

デッキ近くには、木製のテーブルとベンチがありました。
すっごく使いやすい大きさと作りなので、とっても便利ですよ~
ここで夕食をとったあと、お酒をちょびっと飲んでラジオを聞いていたら、ついうとうとしちゃって、危なく凍死するかと思った(笑)

こんな感じで、ブナの原生林の間にテントサイトが15区画くらい点在しています。
雪がいっぱいで、ぜんぜんわかんないっスね(笑)
2019年の春は前の年より雪が多いそうで、ちょっと前に45cmの積雪があって埋もれちゃったんだとか。
でもね、ボクがこの日に利用したいって電話をしてたんで、管理人さんは、ボクひとりのためだけにデッキやベンチなど、施設が使えるよう除雪をしてくれたんですよ。
雪国に住んでいる方ならわかるっしょ。除雪がどれだけ大変なことか。
めちゃくちゃ親切。マジ、いい人過ぎてヤバイくらい。
管理人さんの話ですと、やっぱり新緑から夏にかけての季節がサイコーにいいみたいですよ。
涼しいうえに、風がほとんど吹かないので、キャンプをするにはもってこい。
道路には面していますが、交通量は多くはなく、夜間にいたってはめったに車が通らない静かなキャンプ場。
近くには森林浴に最適な探勝歩道もあって、バードウオッチングも楽しめるんだとか。
携帯電話の電波については、ドコモの4Gがギリギリ入る場所があるくらい。
ネット環境はさすがによくありません。
まあ、大自然の中で、たまにはスマホいじりをやめて、ゆったりするのもいいですよね(笑)
炊事場について

炊事場は屋根付き。照明もあります。

水道が10個、かまど3つ、石造りのテーブルにイスが置いてありました。
水道はすべて使用可能で、そのまま飲めますよ。

レンガ造りのかまどと、ステンレス製の調理台が設置されています。
以前はガスも使用できたのですが、「せっかくの大自然の中のキャンプなのに、ガスレンジを使うってどうなの?」ってことで、雰囲気を重視してなくなりました。
かまどには鉄製のグリルも備え付けてあったので、バーベキューや近くの川で釣った魚を調理したりできそう。

焚火ファンのみなさま、お待たせいたしました。
管理人さんが丹精込めて作った薪でございます。

一束200円です。
この日はまだ用意されてなかったけど、管理棟の受付に協力金を入れる箱が置いてあるそうなので、お金はそちらに入れてください。
っていうか、最初にも書いたんですが、バイクでツーリングキャンプしているとき、薪をどうやって調達するかってのが悩みどころなですよね~
たしかに市街地のホームセンターとかで売ってるんですが、一束700円くらいとなかなかの値段ですし、なにより、3束も4束もバイクで運ぶのって、すっごく大変なんです。
市街地から近いならまだいいけど、30分も離れたキャンプ場だったりすると、テントを張って荷物を置いて、もう一度薪を買いに行こうって気にならない。
まあ、そんなわけで、思う存分焚火をしたいって理由だけで、この真湯野営場を選ぶ意味はあるんじゃないかなあ。
じっさい、ボクは焚火したくて、選んだし(笑)
トイレについて

炊事場のさらに西側の山ぎわにトイレがあります。
こちら側にあるテントサイトからは近いですが、管理棟側からだとちょっと歩きますね。
夜間はところどころ明かりがあるので、真っ暗にはなりませんが、電灯はお忘れになりませんよう。

古ぼけたちっさいトイレを想像してました?
さにあらず。めちゃめちゃ立派です。
男女、それぞれに分かれています。

こちらが男性用トイレの中の様子。
洗面台は2つ。

水洗式男性用小便器が3つ。

水洗和式の大便器。
どれもすっごくキレイに掃除されています。
無料のキャンプ場をいくつか利用したことがある方はわかると思いますが、尋常じゃないくらいキレイ。
まさにピッカピカの状態。
ホント、管理人さんの手がすみずみまで行き届いているのがわかりますね~
周辺施設の紹介
真湯温泉センター・温泉交流館について
真湯野営場から東に約500m行ったところに真湯温泉センター・温泉交流館があります。
一関市から真湯野営場に向かう途中の、ちょっと手前の場所ですね。

もともとは真湯山荘という一関市が管理運営する施設でしたが、2008年(平成20年)の岩手宮城内陸地震や2011年(平成23年)の東日本大震災で大きな被害を受け、営業を休止していました。
そして、2011年5月16日、休憩施設の新築工事が完成し、「温泉交流館」としてリニューアル。
7月30日には「真湯温泉センター交流館」と名称を変えてグランドオープンしました。
指定管理者は、温泉施設や岩手県内の市営住宅の管理実績のある株式会社寿広です。
大型バスでも楽に止められるでっかい駐車場があります。
温泉交流館の営業時間は、午前10時から午後7時まで。
休館日はだいたい3か月に1回で、年ごとに変わるんですが、2019年は6月24日、9月24日、11月25日の3回。
詳しくは、公式ページか施設にお問い合わせください。

とんがり屋根の真下が正面入り口。
外にも清涼飲料水の自販機がありますので、キャンプをしていてジュースが飲みたくなったときでも、すぐに買いに来られますよ。
値段は一般の小売価格と同じ。特別高いということはありません。

館内の案内図です。
正面入り口を入って右手に進むと受付があります。

受付にまではスロープもあって車いすにも対応。
多目的スペースも用意されています。
めっちゃキレイで、木の香りが心地よいです。

玄関で靴を脱いでスリッパに履き替えます。
右手が受付。
入浴の場合は、発券機で利用券を購入します。
料金は、一般(中学生以上)600円、小学生300円、未就学児は無料。
貸しタオルは100円です。
太っ腹なことに、利用券購入日に限って、何度でも入浴できちゃいます。
マジ、すげぇ!あんまり聞かないよね、こういうの。
付近散策→風呂→釣り→風呂→運動→風呂→キャンプ場→風呂とかもできるってことでしょ?
パネェっすわ(笑)
なので、半券はなくさないようにしましょうね。
温泉の営業時間も施設の営業時間と同じ午前10時から午後7時まで。
午後7時には閉まるってことですから、午後6時ころまでに行った方がいいと思います。

こちらは受付から入って右手にあるロビーの様子。
おみやげなどが売っています。

さらにその奥、ラウンジに隣接して「軽食コーナー」があります。
そば、うどん類を中心として、ピラフやカレーライス、岩手県盛岡市の名物になっている冷麺もあるようです。
営業時間は、昼食時間帯の午前11時30分から午後2時30分まで。
ボクが行ったのは午後5時ころだったので、残念ながら営業は終了していました。

受付から入って左側にあるホールの先が、浴室です。
ホールには、アイスやジュースの自販機、マッサージチェアが置かれています。
ほかのお客さんがいたので、写真は撮りませんでしたが、ホールの先には畳の休憩室があって、テレビをみながらくつろぐことができますよ~

男性用脱衣場です。
脱衣かごのほか、100円が戻るタイプの貴重品ロッカーがあります。

洗面台はこんな感じ。
綿棒とティッシュペーパー、ドライヤーが備え付けられています。
脱衣場はとてもきれいで清潔感にあふれていましたね~

浴室は、内風呂と露天風呂があります。
内風呂の浴槽は左側の大きいモノと右側の小さめの浴槽。
どちらもすっごくキレイ。
タイルが水色でお湯が無色透明だから、ちょっとプールっぽい(笑)
洗い場は入り口から入って右側に温度調節機能付きのシャワー付きカランが7基あります。
奥に見える扉の向こう側に露天風呂がありますが、ほかのお客さんがいたので写真は撮っていません。
露天風呂は屋根付きですが、側面に壁はないので、外の景色が良く見えます。
受付で「露天風呂はお湯が濁っているので、足元に気をつけてください。」と注意されたとおり、めっちゃ茶色に濁ってて自分の足すら見えません(笑)
内風呂は循環させているけど、露天風呂は源泉をそのままかけ流しにしてるっぽい。
温度はどちらも42、3度くらいで、ちょうどいい感じ。
泉質は、ナトリウム・カルシウム硫酸温泉、低張性アルカリ性温泉とのことです。
その他の施設について

真湯温泉センター・温泉交流館の向かい側、真湯野営場の東隣には、宿泊できる「真湯コテージ」があります。
コテージは4人用から6人用まで10棟7タイプあって、各棟ともソファーベッドを使用すれば定員を1名増やすことができます。
また、各棟ともバリアフリーで、うち1棟はスロープ付きの車椅子対応コテージです。
各コテージともかなり設備が充実していて、キッチンには電子レンジ、電気ポット、冷蔵庫などの家電製品のほか、なべや包丁をはじめ調理器具が一切合切そろっています。
リビングにはソファーやテレビもあり、浴室もトイレもあって、おまけに冷暖房完備ときたもんだ。
えー?最近のコテージってこんなにすごいの?
野宿同然のキャンプしかしたことないから、ぜんぜんわかんないっスわ(笑)
ちなみにお値段は、1泊で4人用1万2000円、6人用1万6000円。
大自然にひたりつつも、健康で文化的な生活を送れるんですから、安いんじゃないかなあ。
受付は、真湯温泉センターの温泉交流館フロントにて。

そのほか、コテージや真湯温泉センターの周囲には、子供連れのご家族が手軽にアウトドを楽しめる真湯の郷「ジャブジャブ広場」やテニスコートなどがあります。
まあ、4月中旬だとまだ雪に埋もれていますけど、5月以降は、きっとすばらしい景色になっているでしょう。
| 所在地 | 〒021-0101 岩手県一関市厳美町字真湯1番地 |
|---|---|
| 営業時間 | 10:00~19:00 軽食コーナーは11:30~14:30 |
| 入浴時間 | 10:00~19:00 |
| 定休日 | 2019年は6月24日、9月24日、11月25日の3回 |
| 入浴料金 | 一般(中学生以上)600円、 小学生 300円、未就学児は無料 |
| 施 設 | [温泉交流館]露天風呂(男・女/温泉)、内風呂・大浴場(男・女/温泉) 軽食コーナー、ロビー、ラウンジ、休憩室、デッキ |
| [真湯コテージ]7タイプ・10棟(4人用、6人用) | |
| [真湯の郷・ジャブジャブ広場]ジャブジャブ池、アウトドア遊具多数有。 | |
| [テニスコート]4面 1面1時間まで 一般200円、高校生以下100円 | |
| 駐車場 | 真湯温泉センター・温泉交流館、真湯コテージ隣接の2カ所 |
真湯野営場データ
真湯野営場は、管理人さんの人柄の良さが現れているような、とってもステキなキャンプ場です。
一関市街地からは車で20分程度と、少し離れたところにありますが、真湯温泉センターがあるため、宿泊にまったく不便さは感じません。
むしろ、温泉施設が徒歩5分のすぐそばにあるため、逆に「めっちゃ便利じゃね?」ってさえ思っちゃいます。
ブナの原生林に囲まれての森林浴、真湯温泉浴の両方が一度に楽しめて、喧騒から離れてのんびりと過ごせること間違いなし。
ボクが行った4月は眠りから覚めたばかりでしたが、5月の新緑の季節には、真骨頂を発揮するでしょう。
設備は管理が行き届いているし、周辺の施設は充実しているし、薪は山ほどあるし、なんといっても無料なんですよ、ここ。
岩手県は県としては全国一の面積を誇る広い県ですからね。
県内を旅行やツーリングするとき、一関市付近でキャンプ場を探しているのでしたら、まずはココをおススメします。
ホント、一度行ってみてください。
季節を変えて、また行ってみたくなること間違いなし、ですよ~
| 名前 | 真湯野営場 |
| かな | しんゆやえいじょう |
| 住所 | 岩手県一関市厳美町真湯(栗駒国定公園内) |
| 連絡先 | 管理棟(0191-39-2728)、一関市商業観光課(0191-21-8413 ) |
| 管理者 | 岩手県、一関市 |
| 営業時間 | 4月中旬から11月上旬まで(冬季閉鎖期間あり)
管理人さんの常駐時間9:00~16:00 予約不要 |
| 料金 | 無料(薪1束200円。キャンプ道具等のレンタルはありません。) |
| ジャンル | 木製デッキサイト約15区画 |
| 施設 | キャンプサイト、炊事場、トイレ、駐車場など。周辺に温泉施設あり |
| 備考 | ゴミ持ち帰り、直火禁止 |
