■キャンプ場 ◆北海道地方 道北

【無料キャンプ場】バイカー必見!トムテ文化の森キャンプ場【北海道・道北】

【更新情報】2022年7月

今回紹介するトムテ文化の森(とむてぶんかのもり)キャンプ場は、北海道名寄市(なよろし)にある無料のキャンプ場です。

管理は名寄市から委託を受けた株式会社名寄振興公社で、開場期間は、例年5月1日から10月末まで

利用にあたっては、現地にある 「もりの学び舎」(森林学習展示館) で受付をすれば、だれでも自由に利用OK!

受付時間は、原則9時30分から16時30分の間で、事前予約が必要。

定休日は毎週月曜日。月曜が祝日の場合は翌日が休館となります。

このキャンプ場のおススメポイントは、ミズナラやシラカバの気が生い茂る林間サイトで、のんびりキャンプが楽しめるってところ。

テントサイトは、区画サイトが全部で14床。

テント床同士は、かなり余裕をもって配置になっており、たとえすべて埋まっても、狭苦しい思いをせずにのんびりキャンプができちゃいます。

 

また、隣接する「なよろ健康の森」には、パークゴルフ場や遊歩道、小さなお子さん向けの遊具施設なども揃っていて、家族連れの方にもおススメです。

キャンプ場は、名寄市内から車でわずか5分。

中核市である旭川市からでも1時間30分くらいで来れるんですよね。

なんなら、太平洋側の興部町からだって1時間20分程度だし、日本海側の苫前町からだって約2時間の距離。

南北に国道40号、東側に国道239号が通っているため、交通アクセスもバッチリです。

ここは高台にあるキャンプ場で、車両の乗り入れはできないんですが、バイクや自転車などの二輪車は別。

テントサイトまで乗り入れOK!

市街地に近くて利便性が高いうえに、北海道らしい自然たっぷりの林間サイトという環境にあり、料金は無料!

おまけにバイクを目の前に止められるんですから、まさにモトキャンパーのために用意されたキャンプ場と言ってもいいほど(笑)

モトキャンパーはお手持ちのキャンプ場リストに入れておくべきです。

 

欠点は、テント床が14床しかなく、利用者数が上限に達した時点で入場制限が行われることと、事前の予約が必要なところ。

夏休み期間中とかは、道内をツーリング中にふらっと立ち寄って利用するってのは厳しいかもしれません。

また、駐車場から勾配のキツイ坂を上って荷物をキャンプ場内へ搬送する必要があるんで、荷物の多い方はけっこう大変。

テント床の広さは、一般的な2~3人用のテント+タープを張れるくらいのサイズで、狭くはありません。

でも、今スタンダートとなっている大型のファミリー用テントを張って、タープも張って、周囲に荷物を置いて、とかはさすがに無理(笑)

荷物の搬送もそうですけど、大量の荷物をテント床に入れるのは、ちょっと難しいですね~

キャンプ場は、しっかり管理が行き届いており、トイレや炊事場はめっちゃキレイで清潔です。

最高40人が一度に利用できる屋根付きのバーべーキューハウスが設置されてたりと、家族連れやグループでデイキャンプを楽しむにもうってつけ。

ただ、全体的な雰囲気としては、道内を旅するモトキャンパーなど、ソロや少人数向けのキャンプ場って感じですね。



名寄市の紹介

名寄市は、上川総合振興局に属する、一般的に道北と呼ばれる地方です。

天塩川が形成する名寄盆地のほぼ中央に位置し、東は下川町や日本海に面する雄武町、西は幌加内町、南は士別市、北は美深町と接しています。

明治時代に山形県同志34人が移住団体を組織したのが、名寄の始り。

旧名寄村は、町政移行後の昭和29年(1954年)に智恵文村と合併、昭和31年(1956年)に市制を施行しました。

一方、多寄村と上名寄村が合併し、多寄村(現風連地区)が発足。

昭和に入ってから、風連村に改称し、その後町政に移行します。

平成18年3月、旧名寄市と旧風連町が合併して新「名寄市」が誕生し、現在に至ります。

地名の由来は、アイヌ語の「ナイオㇿプトゥ(川・の所・の口)」から。

現在の名寄川と天塩川の合流点を指していた名が元になったようです。

 

出典:名寄市 公式サイト

名寄市は、市内を南北に国道40号が縦断、東側には国道239号が通り、さらに市の中心をJR宗谷本線が走っており、交通の要衝地として幅広い生活圏域を形成しています。

北・北海道の中心都市であり、農産物の集散地として発展してきた自治体なんですね~

近年は、北海道縦貫自動車道が開通したことにより、札幌市を中心とする道央圏とのアクセス時間が大幅に短縮され、観光や産業などの分野を中心に経済的な効果が現れてきています。

気候は、日本海型で内陸部に属していることから、典型的な内陸性気候で、夏冬の寒暖の差が60度以上もあります。

5月から10月にかけては比較的高温多照、逆に冬は冷え込みが厳しく、2月の平均最低気温が-15度となる特別豪雪地帯です。

このため、空気中の水蒸気が凍って出来るダイヤモンドダストや太陽光が反射して光の柱のように見えるサンピラー(太陽柱)現象が、市の名物にもなっているんですね~

 

出典:名寄市 公式サイト

近年はもち米の有数の産地としても知られ、作付面積は日本一。

「ソフト大福」は、もち米「はくちょうもち」を使った風連地区の名物です。

「はくちょうもち」の固くなりにくく、柔らかな特徴を生かした和スイーツで、冷蔵庫で冷やしても固くなりにくいんだって。

このもち米は、除草剤以外の農薬は使用しておらず、減化学肥料にて生産した安心、安全こだわっているため、赤飯やおこわにもめっちゃおススメなんだとか。

また、北竜町と並んでひまわり畑を観光名所に取り入れており、北竜町にも負けないくらい見事に咲き誇るんですよ~

これらの特産品は、ふるさと納税の返礼品にもなっているんで、興味を持った方は名寄市へふるさと納税をしてみるってものいいんじゃないでしょうか。

トムテ文化の森キャンプ場までのルート

キャンプ場は、名寄市の北東部に位置する、都市公園の一角にあります。

周囲には森と田園風景が広がり、北海道らしい牧歌的な雰囲気に包まれています。

名寄市街地からは、車でわずか5分の距離。

旭川市からでも1時間30分くらいで来れるし、なんなら、太平洋側の興部町からだって1時間20分程度。

日本海側の苫前町からでも約2時間しかかかりません。

市街地を天塩川と並んで挟む名寄川とJR宗谷本線のさらに東側にありますが、街中と簡単に行き来でき、交通アクセス、利便性ともバッチリです。

北・北海道の中心都市であり、交通の要衝でもある名寄市内には、コンビニエンスストアやガソリンスタンド、大型スーパーマーケット、ホームセンターがたくさんあります。

もちろん、日帰り入浴のできる施設もあるし、キャンプ場に着いてからいろいろ買い出しに行っても全く問題なし!

キャンプを始めたばかりの方にもおススメの場所です。

 

名寄市内から道道939号線を北に向かい、宗谷本線の踏切を渡ると、「なよろ健康の森」の案内板が出ています。

キャンプ場は、「なよろ健康の森」に隣接する「トムテ文化の森」の一角にあるんで、まずは、「なよろ健康の森」を目指しましょう。

「なんとかの森」がいっぱいあって、どこを目的にしたらいいか迷っちゃうかもしれませんけど、キャンプ場は「なよろ」の中にある「トムテ」の中って覚えておけばOK(笑)

 

踏切を渡って約200mほど東進すると、なよろ健康の森の入口が左手に見えてきます。

ここまではナビゲーションシステムの案内どおり進めば問題なく来れるでしょう。

ただし、ここから先がちょっとややこしくなります。

はじめての方は、どこに行けばいいか迷うかもしれません。

 

これが、なよろ健康の森周辺を上空から見た地図です。

キャンプ場は、公園の北東角、最奥にあります。

 

なよろ健康の森の施設内に入ると、右手には大駐車場があり、左手にはこの「陸上競技場管理棟」が建っています。

じつは、この管理棟は、陸上競技場やパークゴルフ場を利用するときに受付をする場所で、キャンプ場の管理棟ではありません

立ち寄る必要はないので、場内道路をそのまま進みましょう。

ちなみに、この中には個室のシャワー室があって、陸上競技場などの施設利用者じゃなくても、1回110円で利用できます

脱衣場も広くてキレイで使いやすいし、何より一般的なコインシャワーじゃないため、制限時間がなし!

ゆっくり落ち着いてシャワーを浴びられるので、「ちょっと汗を流したいけど、お風呂に入りに行くまででもないな~」ってときは、こちらでどうぞ。

 

陸上競技場管理棟から150mほど北に進むと十字路交差点があって、正面が「ひまわり館」、右手に「もりの学び舎」とキャンプ場が見えます。

この「もりの学び舎」がキャンプ場の受付場所なので、交差点を右折して、そちらに向かいましょう。

 

これが、もりの学び舎の道路向かいにある駐車場。

全面アスファルト舗装されており、普通車だと45台くらいが駐車可能。

白線による区画があって、キャンピングカーなどの大きな車ですと、幅がちょっと厳しいか。

でも、キャンプ場のキャパが14床ですし、満車になることはほぼないはずなんで、駐車できると思いますよ。

キャンプ場へは二輪車以外は乗り入れ禁止のため、原則この場所から荷物を搬入することになります。

キャンプ場内まで約100m。

荷物搬送用のリヤカーが用意されており、場内道路は舗装されていますが、キャンプ場が高台にあるため、けっこう急な坂を上ります。

荷物の多いファミリーキャンプの方は、少し大変かもしれません。

なよろ健康の森とトムテ文化の森とキャンプ場を紹介するよ

なよろ健康の森は、健康と生きがいを高めることを目的として、平成8年(1996年)に開園した、市営のスポーツや文化交流のための施設です。

約200haもの広大な敷地の中に、陸上競技場や全面芝生の多目的コート、日本パークゴルフ協会公認のコースが2コース、ひまわり館、市民農園などがあるほか、森と森を遊歩道が結んでいます。

 

出典:株式会社名寄振興公社

一方、トムテ文化の森は、森林の働きや役割について理解を深めたり、身近な動物や植物について学びつつ、人と森林の望ましい結びつきについて啓発することを目的に、林野庁の「もりの学園整備事業」を活用して、平成10年(1998年)に開設した、道立の施設です。

なよろ健康の森に隣接し、敷地面積は13.5ha。

もりの学び舎(森林学習展示館)やキャンプ場などの施設を有します。

このような道立の「○○の森」は、道内には名寄市以外に3つあり、旭川市の21世紀の森、津別町の21世紀の森、真狩村の羊蹄青少年の森がそうです。

いずれも道営の施設だったんですが、2014年度から市に管理が移りました。

現在は、トムテ文化の森は、なよろ健康の森のエリアの一つで、森林の働きや役割についての理解を深めてもらうための場所となっています。

なよろ健康の森とトムテ文化の森って隣り合ってて、なんで施設がそれぞれ分かれてるのかって理由がわかりました?

もともとは市営と道営の違いだったんですね。

今はどちらも市の施設で、委託を受けた第三セクターの株式会社名寄振興公社が管理・運営しています。

ちなみに、「トムテ」は、アイヌ語の光る、輝かせるからきてるんだそうですよ~

なよろ健康の森の施設に関しては、公式サイトなどで確認してくださいね。

もりの学び舎(森林学習展示館)について

キャンプ場の受付を兼ねる管理棟である「もりの学び舎(森林学習展示館)」は、トムテの森エリアの入口に建っています。

正面がもりの学び舎で、向かって右手が公衆トイレ。

ログハウス風の建物で、西洋風のとんがり屋根と天窓がめっちゃおしゃれ。

敷地内も緑にあふれ、「トムテ文化の森」にふさわしい建物ですね~

開館は、キャンプ場の開場期間と同じく、例年5月から10月まで。

営業時間は、9時30分から16時30分まで

毎週月曜日が定休日で、月曜が祝日の場合は翌日が休館となります。

キャンプ場の受付は、この場所で行い、原則事前の予約(電話連絡)が必要です。

最終受付利用客が少ない時期は、事前申し込みなしで直接現地に行ってからの受付でもOKでした。

ただし、現在はテントサイトは区画割りされた14床のみの利用となっているため、とくにキャンプシーズン中は、予約必須と思ってください。

もし、最終受付時間を過ぎたあとで到着した場合は、空きがあればそのままキャンプをして翌日に受付でも大丈夫。

時間に遅れそうなとき、予定が変わりそうなときは、前もって電話で連絡しましょう。

柔軟に対応してくれるはずです。

利用は無料ですが、利用者の把握はキャンプ場の維持管理に必要な予算に関係してきますから、必ず受付をしてくださいね。

ちなみに、以前はキャンプ場手前のバーベキューハウス周辺にもテントを張ることができたんですよ。

もしかしたら、令和5年度以降は受け入れ上限が増えるかもなんて、ちょっと期待してるんです。

あくまでそういう可能性があるかもってボクが勝手に思ってるだけですけど(笑)

なお、混雑時期は、基本的に連泊はできないので、道内を旅行するモトキャンパーや自転車キャンパーは、天候も考慮して訪問したほうがいいと思います。

 

もりの学び舎は、森林や林業など、自然への理解を深めるための施設で、小さな子供も楽しめる展示室と学習室があります。

個人で利用する際の届出は不要で、料金も無料。

団体など大人数で利用するときは、事前に連絡をしたほうがいいですね。

 

展示室は、森の役割や大切さ、良さをを知っもらうための標本や資料などが数多く置いてあります。

木のプールや、木のおもちゃもあり、じっさいに木に触れて遊べる施設なんですね~

小さな子供さんでも楽しめますから、家族連れの方はぜひ立ち寄ってみてください。

 

また、学習室も会議や研修などで使うことができ、こちらも料金は無料。

ただし、あらかじめ予約が必要です。

 

学習室には、森林の植物や生き物に関する本などが置いてあって、勉強したり、講習の場としても利用できる施設です。

また、事前に申し込むと、専門職員の指導や助言を受けることできるそうなので、夏休みの宿題なんかに役立ててもいいかもしれませんね~

 

これは、もりの学び舎に併設されている公衆トイレ。

キャンプ場内にはトイレがないため、キャンプ場利用客もこのトイレを使います

テントサイトは高台にあり、行き来するのにちょっとだけ上り下りをしないとダメですが、100mもないくらいですし、場内道路は舗装されていて歩きやすいです。

夜間は、足元に十分注意してくださいね~

また、清涼飲料水の自動販売機が置いてあります。

街中だと、別になんとも思わないんですが、キャンプ場に自販機があるのって、めっちゃうれしくないですか?

そりゃ、車で買い出しに行けば、それほど時間はかかりません。

それでも、飲み物1本買うためだけに出かけるのはおっくうでしょ。

小さなお子さん連れのファミリーキャンプとかだと、余計にそうじゃないかなあ。

24時間いつでも飲み物が買えるサービスって、何気にスゴイと思うんですよね~

 

トイレは、男女、身障者用別。

鏡付きの洗面台がしっかり設置してあります。

もちろん照明もあって、24時間利用可能。

このキャンプ場は森に囲まれているため、時期によっては虫がけっこう発生します。

出入口ドアは必ず閉めましょうね。

 

こちらが男性用トイレ。

内装の壁は白系のタイル、床は茶系のタイルが敷かれています。

小便器は、水洗式が2つ。

掃除が行き届いていて、めっちゃ清潔です。

 

大便用は、一般的な水洗和式便座と洋式便座が1つずつ。

手すりもあり、トイレットペーパーはちゃんと予備まで置いてある。

キレイさについては、こちらも言うことなし。

 

最近は、自宅のトイレはほぼ洋式でしょうから、洋式便座があるのはうれしいですね。

小さなお子さんからお年寄りまで使いやすいトイレになっていると思います。

 

身障者用トイレはこんな感じ。

一般的な洋式便座ですが、しっかりとした手すりが取り付けられています。

おむつ交換用のベビーベットも備えてあって、いろいろな方が利用しやすいような造りです。

公共のトイレやキャンプ場の管理をするのって、ほんと大変なんですよね。

こんなにキレイに維持してもらえて、めっちゃありがたいですね~

 

トイレの横には、荷物の搬送用のリヤカーが用意されています。

鉄製のパイプを組み合わせ、荷置きの一部分に木の板が敷かれていますが、一般的なリヤカーにあるような、周囲の囲いがありません。

サイズもそれほど大きくはなく、これで坂の上にあるキャンプ場と駐車場の間を何度も荷運びするのは、ちょっと大変かも。

家族連れなど、荷物がたくさんある方は、アウトドアワゴンなどを準備したほうがいいかもしれません。

リヤカーは、使い終わったら元の場所に戻してくださいね。

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テントサイトについて

これがキャンプ場周辺の航空地図。

もりの学び舎東側の森の中一帯がテントサイト。

テントサイトの直下の平地にバーベキューハウスが建っています。

 

テントサイトは小高い丘の上にあって、二輪車(バイク・自転車)以外の車両の乗り入れはダメ

荷物を運ぶ時は、トイレの横に置いてあるリヤカーなどを使ってください。

トイレや駐車場などから距離はそれほど離れていないんですけど、道幅が狭く、上り坂になっているんで、荷運びは注意が必要。

荷物を載せたリヤカーって、意外に扱いが難しいんですよね。

とくに下りは、勢いがつきすぎないよう慎重に。

 

道路を上りきると、正面がキャンプ場です。

ここから先は、未舗装の裸地になります。

バイクは持ち込むことができますが、車種によっては運転に気を使うかも。

駐車時も転倒しないよう気をつけて。

バイクを止めるときはサイドスタンドプレートなどを使うと安心です。

 

テントサイトは、こんな感じ。

ミズナラやシラカバなど、さまざまな種類の木や草花が生い茂る林の中の区画サイトで、テント床が点在しています。

丘陵地の森林内を整地して作ってあるため、地面は想像以上に平坦です。

地面は山土の裸地ですが、踏み固めてあって、すっごく歩きやすいですね。

 

自然の地形をそのまま利用した林間キャンプ場というと、ほとんどの地形が傾斜地で、平坦な場所はごくわずか、なんてことが多いですよね。

木が所狭しと伸びていて、地面は野草が生えまくりとか。

ここは、全く違います。

北海道らしいミズナラやシラカバなどの樹木に囲まれつつも、すっごく使いやすいテントサイトになっています。

キャンプを始めたばかりの方や家族連れの方でも、安心・安全に神秘的な空気を放つ森の中で、大自然をたっぷり満喫できますよ~

 

テント床はこんな感じ。

一つ一つの間隔がめっちゃ取ってあるんで、たとえ満員になっても、狭苦しい思いをせずにキャンプができるのんびり仕様なんです。

おそらく、事前連絡が必要なのは、キャンプシーズンでも、利用者がゆったりできるようにとの配慮からだと思うんですね~

地面は山土の上に細かい砂利が敷いてあり、盛り土もしてあって、周辺よりも一段高くなっています。

砂利敷きで水はけも良く、水がたまりにくい仕様なので、かなりの大雨でもテントに浸水しないんじゃないかなって思いました。

周囲は樹林帯ですから、強風にも強そう。

悪天候のときも、心配せずにキャンプを続けられますよ~

 

テント床は、だいたい5m四方くらいでしょうか。

一般的な2~3人用のテント+タープくらいなら余裕で張れるし、思いのほか狭くありません。

大型のファミリー用テントでも、テントの張り方とか荷物の置き方を工夫すれば、問題ないと思います。

 

気をつけたいのは、このように木がテント床の上まで覆いかぶさってきている場所。

木陰を作ってくれるし、高台のため、風抜けが良くて真夏でも快適なのはいいんですが、樹液が落ちてくることがあります。

めっちゃベタつくし、なかなか落ちません。

あと、虫とかが寄ってきたりもしますし。

木漏れ日がすっごく気持ちいいし、癒しの空間なんですけど、ちょっと注意が必要なんですよね。

 

テント床の場所によっては、木々の隙間から名寄の街並みから遠くの山々まで見通せて、ロケーションはバツグンです。

それぞれに季節によって、見える風景がガラッと変わりますから、いつ行っても、何度訪れても楽しめると思いますよ。

このキャンプ場は、名前にふさわしく、森に包まれているかのような感じで心が安らぎます。

ともかく、雰囲気がいいんですよね。

森のざわめきと、鳥の鳴き声が心地よく聞こえてきます。

 

キャンプ場の東側には、ときめき池ときらきら池があります。

カエルやサンショウウオ、エビがすんでいるんだって。

せせらぎの音を聞きながら、四季折々の草花や樹木を楽しむことができるます。

めっちゃのどかな雰囲気ですね~

また、キャンプ場の周辺は、森林学習歩道という、全長1.4kmの動植物や自然の状態を観察するための歩道が通っています。

隣接するなよろ健康の森にも全長4kmの遊歩道もありますので、ぜひ、森の中を散策してはいかがでしょうか。

遊歩道には、カラマツで作ったウッドチップが敷き詰められていたりして、小さなお子さんでもすっごく歩きやすいですよ~

 

キャンプ場は、名寄市街地にほど近い森の中にあるんですが、森が音を吸収してくれるのか、一日を通してめっちゃ静か。

落ち着いたキャンプができること、間違いなし!

丘陵地で展望もいいし、緑に囲まれた癒しの空間は最高です!

通路に沿って街灯があるため、夜でも真っ暗にはなりません。

ただ、照明器具なしでのキャンプは危険ですので、照明器具は忘れないようにしてくださいね~

スマホの電波は、サイト内どこでもOKでした。

あと、このキャンプ場は、季節によっては、めっちゃ虫が出やすい環境にあります。

虫対策もお忘れなく!

炊事場について

炊事場は、キャンプ場の入り口にあります。

太い丸太の柱と大きな屋根のある、めっちゃ立派な建物です。

天井に照明が付いており、夜でも安心して使えます。

 

土台はコンクリートで、地面より一段高くなっていますから、夜間は足元に注意してください。

裸地の上に建っている炊事場だと、雨風の強い日は屋根があっても足元が濡れちゃうんですよね。

床の部分があると、すっごく助かりますね~

 

中央にコンクリート製の洗い場が置かれ、その両脇に調理用の木製テーブルが設置。

さらに外周には、「かまど」があります。

荷物を置くスペースも十分にあるし、調理もしやすそう。

敷地は広く、全体的に余裕を持った造りになっていて、使い勝手のよさそうな炊事場だと思いました。

 

シンクはコンクリート製で、浅底で横長のタイプ。

めっちゃキレイに掃除されてました。

シンク片面に長パイプの自在水栓が3つ、両面合わせて6か所の蛇口がついています。

天板が広めに作ってあるため、食器や食材を置くこともできます。

水は、そのまま飲用可能です。

 

木製のテーブルの下には、丸太のイスが置いてありました。

かまどの前に座って調理をしたり、テーブルで食事をするのにも使えそう。

 

炊事場の両脇に設置された「かまど」です。

こちらも、すっごく立派。

コンクリートでできた三連の「かまど」で、内側には耐火レンガが置いてあります。

一見、ピザ窯っぽい感じ(笑)

鉄製の火床とグリルも備え付けてあり、めっちゃキレイに維持されていますね~

かまどの中に消し炭や灰などはまったく残っておらず、手入れが行き届いているのがわかります。

最近は、、個人でバーベキューコンロなどを用意する方が多く、この手の「かまど」を使う方が減ってきてますよね。

そのため、老朽化していたり、壊れたまま直してなかったりするキャンプ場が多いんですが、ここのかまどは驚くほどしっかりしてる。

こうした昔ながらの雰囲気のある炊事場は、いつまでも残してほしいですね~

なお、このキャンプ場は、ごみは各自持ち帰りですが、炊事場内に灰捨て用の缶が備え付けてあります。

すっごくありがたいです!

バーベキューハウスについて

これは、キャンプ場の真下の芝地に建っているバーベキューハウス。

土手に階段が作ってあって、キャンプ場と直接行き来できます。

炊事場よりもさらに大きく、天井も高くて、開放感のある建物です。

一度に40人くらいが使えるんで、学校行事や地域の行事でも大丈夫ですね~

 

ちなみに、以前はこの芝地にテントを張ってもOKでした。

夏休み期間など、混み合う時期はテントサイトとして利用できるかもしれませんので、詳しくは管理者に確認してください。

 

床はコンクリートブロックが敷かれ、横壁とビニールカーテンも備え付けてあり、雨の日でも問題なく使えるようになっています。

夜間照明もあるんで、日が落ちてからでも大丈夫。

中央には、囲炉裏型のバーベキューコンロが3基備え付けてあります。

 

コンロは、木枠で広めの縁取りがしてあり、テーブルとしても使いやすそう。

イスは、木製のベンチシートが各テーブルの両脇に設置。

さすがは、40人という大人数が収容できる造りですね~

めっちゃ立派です。

 

利用にあたっては、キャンプ場と同じく、もりの学び舎で予約・受付が必要

利用予約が入っていない場合は、先着順となりますが、前もって連絡したほうが無難です。

利用時間は、原則9時30分から16時30分までで、6月から8月までは19時までOK。

利用料金は、こちらも無料と太っ腹。

当然、食材や薪や炭などは、各自持ち込みとなります。

ごみは持ち帰りですが、炭はバーベキューコンロの中に置きっぱなしでいいんだそう。

階段を上るとすぐに炊事場ですから、使い勝手もバッチリですよ~

利用上の注意事項について

このキャンプ場は、地域の方々と指定管理者の協働により、だれもが楽しい・使いやすい・参加しやすいをコンセプトに維持管理・運営されています。

利用する方は、ルールやマナーを遵守し、多くの人と交流を深めてくださいとのことですよ~

 

とは言え、難しいことは何もなく、一般的なキャンプ場とそれほど違いはありません。

利用前にもりの学び舎で受付をすること。(原則、事前の予約が必要)

駐車場以外への駐車、テントサイト内への車両乗り入れ禁止

ただし、バイクや自転車はOKです!

大声を出したり、騒音を出さないことなど、周囲の方に迷惑をかけるような行為は慎むこと。

立木や植物などの採取もダメですよ。

 

焚火とペット同伴については、原則的には禁止です。

この手の森林キャンプ場は、以前は焚火がOKだった場所でも、消防機関の要請によって、キャンプファイヤーと同じく事前に届け出が必要だったり、テントサイトでは全面禁止になっている場所が増えてきています。

ただし、炊事場やバーベキューハウス内では火の取り扱いは認められているので、一概にダメとも言えない状況なんですね。

微妙な言い回しになっちゃいましたが、要は利用前に直接確認してくださいってこと(笑)

夜間は管理人さんがいませんし、ここは森の中のキャンプ場。

火事になったら、そう簡単に消火できません。

火の取り扱いには十分気をつけてください

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ぜったいに守ってほしいのが、ゴミの持ち帰り

このキャンプ場に限ったことではありませんが、道内は野生動物が非常に多いです。

ゴミをきちんと処理しないと、キャンプ場にカラスやキタキツネ、場合によってはヒグマが来ますから。

「こんな街中にも?!」ってびっくりするような場所にも、普通にヒグマが出たりします。

カラスやキタキツネは、犬、猫以上にいますからね(笑)

ボクが行ったときも、たくさんのカラスが飛んでいました。

しっかりルールとマナーを守りましょうね~

温泉施設の紹介

出典:株式会社名寄振興公社

キャンプ場の北東方向、約5kmの場所に、名寄市唯一の温泉施設「なよろ温泉サンピラー」があります。

道道939号線を通って、車でたったの5分。

道道沿いに建っているんで、迷うことなく着けるはず。

なよろ温泉サンピラーは、キャンプ場と同じ第三セクターの株式会社名寄振興公社が管理する公共の温泉宿泊施設で、日帰り入浴にも対応しています。

設備は充実していて管理はバッチリだし、館内はめっちゃ清潔で、料金は格安!

言うことなしですね~

 

出典:株式会社名寄振興公社

なよろ温泉は、昭和48年(1973年)開業。平成9年に現在の宿泊施設としてリニューアルオープンしました。

ピヤシリ自然休養林の中にあって、すばらしい雪質でスキーファンを魅了するピヤシリスキー場に隣接しています。

四季折々の景色を楽しめる自然環境に恵まれ、市民の憩いの場として親しまれてきたが、老朽化が進んだため、令和4年に改修工事が行われました。

以前と比べると、浴槽は2.5倍になり、洗い場の数も増えました。

館内は、公共の施設ですから、設備が整っていて、手すりを設けるなど、バリアフリーにも対応し、小さなお子さんからお年寄りまで利用しやすい環境です。

浴槽は、内風呂とサウナのみと、とってもシンプル。

露天風呂はありません。

泉質は、カルシウム・ナトリウム硫酸塩・炭酸水素塩泉(低張性中性冷鉱泉)。

この泉質は、動脈硬化症に効果があり、血圧の降下作用もあるため「脳卒中の湯」と呼ばれています。

また、硫酸イオンは、肌に張りと潤いを与えるしっとり効果があるため、「若返りの湯」とか「美肌の湯」とも言われたり。

炭酸水素塩泉は、肌の不要な角質や、毛穴の汚れを取り除くため、入るだけで石鹸で体を洗ったように体が清潔になる効果があります。

そのため、「清涼の湯」なんて呼ぶことも。

 

出典:株式会社名寄振興公社

営業時間は、10時から夜の22時まで。(最終受付21時)

定休日は、毎月第三月曜日(祝日の場合は翌日)

日帰り入浴の料金は、大人(中学生以上)500円、小学生250円

めっちゃキレイなお風呂で、このお値段はリーズナブル。

さすがは公共の入浴施設と言ったところ。

館内には、リニューアルした広々として快適に過ごせる無料の休憩室が用意されてて、開館時間内であれば、自由に利用OK。

レストランやゲームコーナー、ピヤシリスキー場のオリジナルグッズから名寄の地場産品を数多く揃えた売店などもあります。

お風呂であたたまった後は、リラックスしながらのんびりしてください。

 

出典:株式会社名寄振興公社

もちろん、宿泊も可能。

客室は、洋室22室、和室12室の全34室。

パーティやイベント用の宴会場、会合や研修にも使える大広間も用意されています。

もともとはスキー場に隣接する宿泊施設ですから、学校関係の保養所に指定されてたり、合宿に対応してたりもします。

洋室をシングルで利用すると、一泊二食付きで8800円から。

たまには、キャンプじゃなくて、こういう温泉宿でゆっくりするのもいいかもしれませんね~

なお、詳細は、なよろ温泉サンピラーの公式サイトをご確認ください。

トムテ文化の森キャンプ場のデータ

名前 トムテ文化の森キャンプ場
かな とむてぶんかのもり きゃんぷじょう
住所 北海道名寄市字日進
連絡先 もりの学び舎(森林学習展示館)(電話番号:01654-3-7400)
管理者 名寄市、指定管理者:株式会社名寄振興公社
営業期間 例年5月1日から10月31日まで
料金 無料(現地で受付、原則要予約)
ジャンル 林間区画サイト14床(バイク自転車のみ乗り入れ可)
施設 管理棟(もりの学び舎)、テント床、炊事場、バーベキューハウス、トイレ、駐車場
備考 ゴミ持ち帰り、焚火は指定場所に限る



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