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【2018年夏】九州一周キャンプツーリング3日目 大分県~鹿児島県

都井岬へ着いたよ

国道448号線をずーっと道なりに南下すると宮崎県串間市街地へ向かうんですが、その途中の峠道から県道36号線に入り、南へ走ると都井岬(といみさき)です。

都井岬は、宮崎県串間市にあり、太平洋に面する宮崎県最南端の岬なんですね~

都井岬には、3,000本のソテツが自生し、特別天然記念物に指定されています。

そして、この自然環境の中に「御崎馬」の名で呼ばれる日本在来種の野生馬70余頭が生息しているんですよ~

 

道路の中央に見えるのが、「駒止の門」です。入場ゲートではありません。

「駒」つまり、馬が逃げないようにするための門なんです。

ですので、「入場料」はとられませんが、御崎馬の保護や都井岬整備のための「協力金」を求められます。

車は400円、バイクは100円です。

まあ、どっちにしろ、ちょっとだけお金はとられるんですけどね~(笑)

 

駒止めの門を過ぎると、目の前に海が開けます。

ヤシの木やソテツなど、南国ムードったっぷりの道路を気持ちよく走ることができますよ~

ただし、ちょっとカーブが多くて、カーブを過ぎたら突然馬が現れたってこともあるので、走行には気をつけてください。

 

は~い、都井岬の駐車場に到着で~す。

もんのすごくいい天気でしょ~

気温は35度以上あって、めっちゃ暑いですよ~

 

キレイなトイレもありますよ。

 

都井岬の先端250mの断崖に白亜の灯台が設置されています。

こちらが都井岬灯台

1929年(昭和4年)5月16日に起工し、同年12月22日に初点灯されました。

当時の光源は、1300カンデラの石油ランプでしたが、昭和19年7月に電化され300万カンデラと東洋一の光度を持つ灯台となりました。

全国15箇所に参観可能な灯台がありますが、都井岬灯台は九州で唯一の参観可能な灯台なんだそうですよ。

条件がいいときは、約65キロ離れた種子島が見え、さらに運が良ければ、約127キロ離れた屋久島まで見えることもあるんだとか。

灯台観覧は、大人:200円(中学生以上)、子供:無料(小学生以下)で、参観時間は9:00~16:30(無休)になっています。

灯台入り口には、前田商店というお店があります。

一番人気は「焼きだんご」で300円。めずらしいところでは、「とび魚のテンプラ」100円なんてのも。

お土産に人気のキーホルダーはソテツの実で作られているんだって。

時間があれば、立ち寄ってみるのもいいんじゃないでしょうか。

 

都井岬に来たら、ぜひ寄ってもらいたいのが、こちら。

御崎神社(みさきじんじゃ)です。

御崎神社は、一般的に海の安全や縁結びの神様として、同じ名前の神社が全国にた~くさんあるんですが、ココ都井岬にも祀られています。

都井岬灯台から駒止めの門の間に御崎神社に向かう道があります。

案内板はあるんですけど、カーブの先の細い道なのでうっかり見過ごしがち。

ゆっくり走りましょう。

 

砂利敷きの駐車場から鳥居をくぐり、しっかり整備された階段を下ります。

紺碧の太平洋がと~ってもキレイですね~

 

階段を下りきると、ご社殿が見えますが、じつはココ、遥拝所(ようはいじょ)でして、本殿ではありません。

本殿は、目の前の断崖絶壁の中腹にひっそりとたたずんでおられます。

崖崩れの危険があるので、本殿への道は通行禁止になっています。

 

こちらが御崎神社、本殿です。

ご祭神は、

上津綿津見神(うわつわだつみのかみ)

中津綿津見神(なかつわだつみのかみ)

底津綿津見神(そこつわだつみのかみ)

を祀っています。

社殿の創建は今から、約1300年前の708年6月と伝えられているとか。

1873年(明治6年)5月に都井神社(宮崎県串間市大字都井)に合祀されましたが、ココへの参拝が絶えなかった為、明治13年2月13日、旧社殿へ還座され現在に至っているそうです。

周辺には自生の北限地とされるソテツが約5000本も生えていて、「都井岬のソテツ自生地」として国の特別天然記念物に指定されています。

その群落をくぐっての遊歩道もありますので、お時間に余裕がある方はぜひ散策してみてはいかがでしょうか。

 

え?御崎馬がいないじゃないか?ですって?

いや、ちゃんといましたよ。

写真もきっちり撮りました。

それが、こちら。

赤丸で囲ったところに御崎馬がたくさんいました。

何組かの家族連れの方たちが団欒(だんらん)しておりまして、ソロのオッサンがひとりで近づくには敷居が高すぎました(笑)

この日は気温がかなり高かったですからね~

道路を歩いていたり、草原の真ん中あたりには馬はいませんでした。

み~んな、木陰に避難していましたね~

ともかく大自然いっぱいの都井岬、おススメですよ~

内之浦宇宙空間観測所へ行ったよ

都井岬をあとに、国道448号線を鹿児島県に向かってさらに南下。

宮崎県串間市から鹿児島県に入り、志布志市志布志町志布志(笑)を通って、肝付町を過ぎたら山間の整備された道路を上って行きます。

途中、得体のしれない宇宙っぽい雰囲気のオブジェが道路わきで見られます。

はい、次なる目的地は、夢とロマンあふれる鹿児島県肝属郡肝付町(旧内之浦町)にある内之浦宇宙空間観測所(うちのうらうちゅうくうかんかんそくしょ)です。

内之浦宇宙空間観測所は、JAXA(じゃくさ/宇宙航空研究開発機構)の施設の一つで、ロケットや衛星の打ち上げ、その追跡やデータ取得などの業務を行っているところ

起伏の多い山を削って作られた台地に建物があるとか、世界でも珍しい観測所なんだって。

ボクは、宇宙とかロケットとか、ぜ~んぜん詳しくないんですけど、マンガの「宇宙兄弟」がめっちゃ好きでね~

九州一周ツーリングで行ってみたかった場所のひとつなんです。

 

こちらが入り口ゲート。

団体でなければ、見学に事前予約は必要ありません。

門衛所に直接行って名前や住所を記帳し、受付を済ませるだけ。

見学時間は、8:30~16:30で年中無休

料金は無料

ただし、打上げ時は立ち入りができないこともあるので、注意してください。

 

受付で、このようなパンフレットをいただきました。

日本の宇宙開発の父「糸川英夫(いとかわ ひでお)」さんは、平成24年で開設50年を迎えた内之浦宇宙空間観測所の場所選定をした方です。

糸川博士は、1954年、東京大学生産技術研究所内に航空工学分野などの研究者を集めて、本格的に日本のロケット研究をスタートさせ、日本の宇宙開発をリードしました。

その血脈が現在のJAXA宇宙科学研究所へと受け継がれています。

詳しくは、日本の宇宙開発の父「糸川英夫」の生誕100年記念サイトからどうぞ。

 

どど~ん!でっけぇ!

これが直径34メートルのアンテナ

内之浦宇宙空間観測所の一番高い台地に設置され、科学衛星からの電波を追跡受信しています。

 

34メートルアンテナのある「衛星(ほし)ケ丘展望台」からの景色。

右のほうに何か見えますね。

アップしてみましょう。

 

ばば~ん!かっけぇ!!

これは、M(ミュー)センターと呼ばれる場所です。

JAXAが世界に誇るM型ロケット発射装置、Mロケット組立室、衛星を調整するクリーンルームなど打ち上げに必要な各種の建屋があります

2006年をもって終了した固体燃料ロケットM-Vに替わる次期固体燃料ロケット「イプシロン」の発射場として内之浦が決定されたことから、イプシロンロケット打ち上げ用に改修され、2013年9月14日に試験機が打ち上げに成功しました。

このほかにも管制センターや宇宙科学資料館など、たくさんの見学施設があります。

ひとつひとつ自分の車やバイクで現地まで行って、見て回ることができますよ。

夢と希望とロマンがぎっしり詰まった観測所に、ぜひお出かけになることをおススメします~

「西郷どん」のオープニング映像に出てきた雄川の滝に行ってきたよ

2018年のNHK大河ドラマ、「西郷どん」のオープニングに写る「滝」の映像が美しいと話題になっているようです。

この滝は、鹿児島県南大隅町にある「雄川の滝(おがわのたき)」なんですね~

雄川の滝は、南大隅町の市街地からだと東に約8.7km、車で約16分のところにあります。

ボクは、内之浦宇宙空間観測所から向かいましたから、距離35.3km、約48分くらいでした。

郊外のかなり細い道路を通って行くんですよね~

バイクだとぜんぜん問題ないんですが、自動車の場合、道幅が狭くてすれ違いが難しい場所がいくつかあります

みんながみんな、運転がすごくうまいわけじゃないんで、すれ違えなくて大渋滞の原因になることもあるそうです。

交通事故には気をつけましょうね。

 

目の前の橋を渡った先が、雄川の滝の駐車場です。

砂利敷きですが、きちんと整備されていて、駐車スペースの区画わけもされています。

おまけに無料!

奥には、仮設トイレもあります。

ボクが行った日は、7月三連休の最終日の午後5時近くですが、ご覧のとおり、かなりの数の車が止まっていました。

けっこう広い駐車場ですけど、行楽シーズンの日中は、めっちゃ混みそう。駐車待ちとかあるんじゃないかな。

 

駐車場から遊歩道に入ります。

滝までの距離は、片道1.2キロ、往復で2.4キロ歩くことになります。

この先にトイレはないので、駐車場の仮設トイレですませておきましょう。

 

遊歩道は、ものすごく歩きやすく整備されています。

ほとんどが舗装されていて、勾配がきつい場所は階段状になっています。

道幅は狭いですが、手すりがあったり、ホント訪れる人のことを考えて、いたせりつくせりですね~

普段山歩きをしている人なら、散歩気分、そうでない方でも不安なく歩ける道です。

ぶっちゃけサンダルでも行けます。

でも、多少、湧き水などでぬれていたりもするので、歩きやすい靴を選んだほうがいいでしょうね。

ちなみに、写真奥に見えるのは瀧(滝)見大橋

橋長が150m、高さ約80m近くもあり、橋上から雄川を見下ろすとスバラシイ景色がみられるそうですよ。

 

途中の景色を見ながら歩いていると、ほどなくして雄川の滝に到着です~

落差46m、幅60mの豪快な滝と、神秘的なエメラルドグリーンの滝つぼがと~っても魅力的

渓流の音にいやされ、自然と一体になれる癒しのスポットです。

手前には、2017年に完成した2階建ての展望所があって、写真撮影や見学が気軽に楽しめるようにあってます。

もちろん、滝つぼまでの遊泳は禁止ですからね~

キレイだからと言って、泳いだりしてはいけませんよ~

雄川の滝 基本情報

名称 雄川の滝(おがわのたき)
住所 鹿児島県南大隅町根占川北12222
連絡先 0994-24-3115(南大隅町役場観光課観光推進係)
管理者 南大隅町
営業時間 年中無休(夜間の出入りはご遠慮ください)
料金 無料
施設 駐車場、仮設トイレ、展望台
備考 付近にコンテナカフェ『aqua base cafe』あり

 

このあとは、南大隅町根占辺田にある立神公園(たてがみこうえん)という、錦江湾に面した夕日のとっても美しい無料のキャンプ可能な公園で一泊しました

公園内にはハイビスカスなどの南国の木が植えられていて、南国ムードたっぷり。

心地よい波の音を聞きながら、キレイな夕日と夕闇に染まる開聞岳見ながらゆっくり過ごせる最高のキャンプ地でしたね~



 

キャンプ場の詳細はこちらからどうぞ

【無料キャンプ場】立神公園は夕日がキレイなシーサイドキャンプ地

【更新情報】2018年7中旬 令和4年度時点では、デイキャンプのみ利用可に変更されていました。 以下、2018年7月に利用時の内容です。 鹿児島県南大隅町根占辺田にある立神公園(たてがみこうえん)は、 ...

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4日目はこちら

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