■日常

料理をよくする人でも間違うオリーブオイルに関する12の誤解

こんにちは。motocampers.net(モトキャンパーズ)管理人の晴れろGO!こと、ハレロゴです。

最近、なぜか「健康と運動(ダイエット)に関する記事」が読まれてます。

ボクにとって健康や運動、ダイエットは、キャンプやツーリングと同じ趣味と言っていいくらいハマってることなんで、これからもみなさんのお役に立ちそうな情報を発信していこうと思います。

 

ところで、オリーブオイルってありますよね。

そう、主に地中海に面したイタリア、スペイン、ギリシャなどで好んで使われる植物性の油です。

消費量はギリシャが世界一で、主な生産国はスペイン (40.1%)、イタリア (19.5%)、ギリシャ (12.9%) と続きます。

いまや日本でもオリーブオイルを知らないという人は、ほとんどいないのではないかと思うくらいにボクたちの食生活に浸透してますよね。

とくに美容や健康、ダイエットの面で効果があるとして、積極的に取り入れている方も多いんじゃないでしょうか。

でも、名前こそ一般的になりましたが、正しくオリーブオイルの性質や効果まで知られているとはいいがたいというデータがあるんです。

2015年、オリーブオイルの国際協定を管理する政府間機構IOC(インターナショナル・オリーブ・カウンシル)が調査したアンケートの結果が、とっても興味深いことになってました。

今日はその結果に基づき、オリーブオイルに関する12の誤解を紹介しましょう。

あなたは、正しく理解していますか?

インターナショナル・オリーブ・カウンシル(International Olive Council/IOC)によるアンケート結果ついて

IOCは、スペイン・マドリードに本部をおく、オリーブオイルとテーブルオリーブの国際協定を管理する政府間機構である。

1959年に、オリーブ栽培と生産の保 護と開発のため、国際連合によって、国際オリーブオイル協会として設立。その後、2006年にインターナショナル・オリーブ・カウンシル(IOC)に改名された。

IOCは、オリーブ業界における唯一の世界的な機関として、加盟国と協議をしながら、オリーブ業界発展のための政策作りを行っている。また、持続可能なオリーブ栽培の発展にも貢献している団体である。

※アンケートは、日本人で「料理を週1~2回以上する人」を対象にしたオリーブオイルに関するインターネット調査

調査期間2015年6月24日~30日、有効回答数2211人(内男性1159人/女性1052人)

引用元:IOC 報道資料より

オリーブオイルに関するアンケートの回答者について

■ 質問1 性別について

男性と女性の割合はほぼ半分ずつでした。

 

■ 質問2 年齢層について

40歳代以上が8割です。健康に気を使うようになる層が多いということでしょうね

 

■質問3 オリーブオイルを知っていますか?

さすがに認知度は高いようです。

 

■質問4 オリーブオイルを使った料理を食べたことがありますか?

これもほぼすべての人が食べたことがあると答えていますね。

 

■質問5 オリーブオイルを使った料理を食べる理由はなんですか?

 

「食べる理由」は、1位:健康のため 2位:オリーブオイルの味や香りが好きだから 3位:オリーブオイルが家にあるから

この結果がと~っても面白い。

オリーブオイルの日本での立ち位置がわかるというか。味や香りと言う好みを差し置いて、健康が一番ですからねぇ。

逆を言えば、風味が多少苦手でも、健康にいいのなら使うってことですから。

次からは、オリーブオイルに対する誤解が多かった質問と回答になります。

問題形式で書くので、〇か×か、あなたも一緒に考えてみてね。

Q1.エキストラバージン・オリーブオイルは、オリーブの果実から作られている

答えは、です。

92.9%が正解。これは簡単すぎましたねぇ

 

Q2.ピュアオリーブオイルは、最も純度の高いオリーブオイルである

答えは、×です。

77.8%が誤解しています。

“ピュアオリーブオイル”は、IOC規格でいうところの「オリーブオイル」、つまり、「精製オリーブオイルに、食用に適したバージン・オリーブオイルをブレンドしたもの」です。

最高品質は、IOC規格での「エキストラバージン・オリーブオイル」ですからね。

ピュアの文字にだまされてはいけません。

Q3.クラシックオリーブオイルは、伝統的な製法で作られたオリーブオイルである

答えは、×です。

なんと83.3%が間違えていました。

クラシックオリーブオイルという言い方は、品質をあらわす呼び名ではなく、IOC規格にもありません。

なんとなくありそうな感じの表現ですが、そんな規格はないんですね~

ちょっとひっかけ問題っぽかったですが、オリーブオイルを選ぶときは、気をつけてください。

Q4.プレミアム・エキストラバージン・オリーブオイルは、最高品質のエキストラバージン・オリーブオイルである

答えは、×です。

この問題も驚くことに87.3%の方が間違えました。

 

「プレミアム・エキストラバージン・オリーブオイル」は、品質をあらわす呼び名ではなく、IOC 規格にもありません。

「プレミアムオリーブオイル」と記載された商品が実際に売られているんですが、プレミアムは、品質ではなく商品名の一部ってことです。

まぎらわしいと言えば、まぎらわしいことですね~

ぶっちゃけ、こういう誤解を招くようなネーミングを多用する商品は、ちょ~っと信用できませんね。

Q5.オリーブオイルの色と品質は関係がある

答えは、×です。

じつは、色は品質に関係ないんですよ。

びっくりしましたか?

だから、オリーブオイルをテイスティングするときには、色から受ける先入観をさけるため、濃い色のグラスを使用しています。

71%が誤って答えていました。

Q6.JAS規格では、酸度2.0%以下は全て「食用オリーブオイル」と表記される

答えは、×です。

66%の方が間違えていました。

日本のJAS規格では「食用オリーブ油」の規格は、「オリーブ油」と「精製オリーブ油」の2種類が存在します。

この規格が、かなりややこしいんです。

日本のJAS規格には2種類のオリーブオイルしかないため、IOC規格の「エキストラバージン・オリーブオイル」も「オリーブオイル」も日本では「食用オリーブ油」と表示されてしまうんです。

IOCでは、オリーブオイルを4つの等級に分けており、上から

1 エキストラバージン・オリーブオイル

2 ファインバージン・オリーブオイル

3 オーディナリーバージン・オリーブオイル

4 ランパンテバージン・オリーブオイル

となっています。

これらの等級は、オイルの持つ酸度による違いで分けられ、エキストラバージンの酸度は0.8%以下、ファインバージンは2.0%以下と決められています。

しかし、IOC規格の「酸度」については、JAS規格では「酸価」で表現されており、オリーブ油の酸価は2.0以下としています。

これをIOC規格の酸度に換算した場合、1.006%以下なんですね。

つまり、日本の食用オリーブ油の規格に酸価は2.0(酸度1.006%)で通って「エキストラバージン」と書いてあっても、IOCの規格である酸度0.8以下の条件を満たしませんから、IOC規格のエキストラバージンにならないものがあるということです。

IOC規格は、日本のJAS規格より厳しいんですよ~

Q7.エキストラバージン・オリーブオイルは、生で利用したり、冷たい料理にだけ使うものである

答えは、×です。

さすがに料理をしている人たちに聞いた質問だけあって、誤りは44.2%でした。

オリーブオイルは、揚げ物につかうのはもちろん、煮込みに使っても風味がでます。

いろいろな料理にどんどん使ってみるのもいいんじゃないでしょうか。

Q8.オリーブオイルは、天ぷらやフライなどの揚げ物には適さない

答えは、×です。

48.4%の方が誤解して覚えていました。

前の質問と同じで、料理している人たちだけに誤りは少ないほうでしょう。

通常、揚げ物の温度は約180度くらいですは、オリーブオイルを熱した場合、煙が出る温度は210度です。

そのため、酸化しにくく、揚げ物にもオススメってことなんですね~

Q9.オリーブオイルは、ワインやウイスキーのように年数を経たものの方が良いものとされている

答えは、×です。

34.5%が誤っていました。

オリーブオイルは、果実の収穫から出来るだけ早く搾油されたものがフレッシュで良いとされています。

長く置くと酸化するため、風味が落ちちゃう。

オリーブオイルの等級を決めるときには、風味官能検査というものもあるんです。

風味官能は、

1、風味欠陥なし

2、風味若干の欠陥あり

3、風味欠陥あり

4、多くの風味欠陥あり

以上の4段階評価で、エキストラは、1の風味欠陥なしの完璧な状態だけです。

つまり、バージンオリーブの中でも酸度が0.8%以下で、風味欠陥なし、じゃないと、エキストラは名乗れないということですね~

Q10.エキストラバージン・オリーブオイルは、冷蔵庫で保存するのが望ましい

答えは、×です。

47.4%が間違えました。

オリーブオイルを冷蔵庫に入れて保管してはダメですよ。

温度が下がると中の成分が固まってしまいます。

もちろん、温度を上げれば見た目は元に戻りますが、品質低下をまねくことになりかねません。

気温がぐっと下がる冬や夏場の温度が上がりやすい場所での保管にも注意してください。

Q11.エキストラバージン・オリーブオイルは、遮光瓶に入れて保存するのが望ましい

答えは、です。

正解率83.6%でした。これは、正答率が高いですね~

オリーブオイルにとって光は大敵です。

太陽どころか蛍光灯の光ですら劣化が進むこともあります。

そのため、エキストラバージンオリーブオイルは、品質を守るため、濃い色をつけたビンにボトリングしているほど。

つまり、濃い色のビンに入ったオリーブオイルは、高品質であることが多いってことですね~

Q12.良質なエキストラバージン・オリーブオイルは、辛味や苦味が少ない

最後の答えは、×です。

けっこう難しかったみたいで、78.5%の方が間違えてました。

日本では、まだまだオリーブオイルの味や風味については、浸透していないんでしょうね。

だから、まろやかなほうが高品質と思ってしまうのでしょうが、じつは、そうじゃないんです。

辛味や苦味のあるものが、オリーブ本来の成分を残しているということで、良質とされています。

強い抗酸化作用を持ち、アンチエイジングに効果があると言われているポリフェノールは、野菜や果物の色素や辛味成分なんです。

エキストラバージンオリーブオイルは、しぼりたてのフレッシュジュースと同じと思ってください。

したがって、辛味や苦みが少ないオリーブオイルは酸化が進んだ古いものか、そもそも低品質の商品なので、お間違えの無いように。

まとめ

どうでした?

思っていたことが、全く反対だったなんていう質問もあったんじゃないですか?

オリーブオイルが日本に入ってきてだいぶ経つとはいえ、まだまだ知らないことも多いということですね~

オリーブオイルには多くのオレイン酸が含まれているほか、ビタミンA、E、食物繊維といった美容やダイエット、健康に欠かせない栄養成分も豊富です。

これが、オリーブオイルが健康に良い言われる根拠にもなっています。

オリーブオイルをたくさん食べる地方は、冠状動脈性心疾患の発症が少なく、健康が維持されているのは、このおかげとの研究結果もあります。

また、オリーブオイルの成分は、小腸で消化されにくいため、小腸を刺激し、便秘を改善させる効果があるとも言われていますね。

風味や味が好みに合うのでしたら、積極的にとりいれてみてもいいかもしれません。

 

最後に蛇足かもしれませんが、以前は、偽装されたエキストラバージンオリーブオイルが多く売られていることがあり、報道でも大きく取り上げられました。

誇張表現なんでしょうけど、「スーパーの棚の半分以上は偽物だった」などと言われていたんですよ。

このアンケート調査では、消費者にオリーブオイルの購入先も聞いていて、多くの方がオリーブオイルをスーパーマーケットで買っているという回答でした。

もしかしたら、知らず知らずのうちに偽物を手にしていた方もいたかも。

オリーブオイルに興味を持った方は、こちらもご覧ください。ホンモノのオリーブオイルの見分け方です。

そのオリーブオイルは偽物かも?本物を見分ける6つのポイント

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