【更新情報】2022年7月
今回紹介する天塩川温泉(てしおがわおんせん)リバーサイドキャンプ場は、北海道音威子府村(おといねっぷむら)にある無料キャンプ場です。
管理は音威子府村で、開場期間は、例年5月中旬から10月下旬まで。
利用にあたっては、予約や受付の必要はなく、だれでも自由に利用OK。
終日解放されているので、めっちゃ自由度が高くて、道内を旅している方にも利用しやすいと思います。
このキャンプ場のおススメポイントは、きっちり整地された芝地のテントサイトで、気軽にキャンプを楽しめるってところ。
そして、なんと言っても、日帰り入浴のできる温泉宿泊施設、音威子府村住民保養センター「天塩川温泉」がすぐ近くにあることでしょう。
天塩川温泉の施設はキャンプ場の真東側に建っていて、歩いてわずか1分の距離。
温泉まで秒で行けると評判の大樹町にある通称「晩成温泉キャンプ場」や上富良野町にある「白銀荘前キャンプ場」に匹敵するくらいの近さです!
位置的には、音威子府村の中心から南に車で10分、南隣りの美深町からは北に車で約25分。
付近をこの2つの村と町を繋ぐ国道40号線が通っていて、交通アクセスも悪くありません。
欠点は、テントサイトが平坦な芝地のみってところ。
遊具があるわけでもなく、炊事場も簡易的だし、トイレも小さく旧式です。
有料のログハウスが一棟だけ建ってるんですが、最近の高規格オートキャンプ場などに慣れしたんだ家族連れの方の視点だと、設備の面で物足りなく感じるかも。
名前にあるリバーサイドっていうほど川に接してるわけでもないし(笑)
野生動物や虫も多く生息していて、ヒグマの生息地にもなっているので、家族連れやキャンプをはじめたばかりの方には敷居が高いかもしれません。
ただ、受付も必要なく24時間自由に利用できるんで、道内を巡るモトキャンパーは、お手持ちのキャンプ場リストに入れておいてもいいと思います。
家族連れの方やグループキャンプの方の利用が極端に少なく、時期によっては完全ソロキャンプを楽しめるため、ひっそりと孤独を楽しみたい方にはめっちゃおススメのキャンプ場です。
まさに穴場と呼ぶにふさわしく、ボクは好きですね~
音威子府村の紹介
音威子府村は、上川総合振興局に属する村で、一般的に道北と呼ばれる地方に位置します。
明治になってから始まった道路建設は、明治37年(1904年)に現在の音威子府村付近まで到達しました。
このとき駅逓所(宿泊や運送、郵便などの役割を担った施設)に職員が移り住み、音威子府村の開基となりました。
翌年、小作人32戸が入植して開拓が本格化し、大正に入るまでに約200戸が入植したのです。
大正時代を迎えると、音威子府駅周辺は天塩川水運と鉄道の結節点として、鉄道建設の拠点として急速に発展し、市街地を形成しました。
大正5年(1916年)に中川村(現在の中川町)から分村して常盤村となり、村政を施行。
昭和38年に音威子府村に改称し、現在に至ります。
村名は、アイヌ語の「オトイネプ」に由来し、「濁りたる泥川」などの意味があるようです。
現在の村の中心地付近となる、音威子府川と天塩川が合流する地点が泥で濁っていたことから、こう呼ばれたそう。
気候は、東西ともに約50kmでオホーツク海と日本海に達するため、海洋性気候に属しており、盆地のような地形から夏と冬の温度差がとっても激しい地です。
真夏には最高気温が30度以上になり、真冬はマイナス30度を下回ることもあります。
豪雪にして厳寒、そして四季の変化が非常に美しい土地で、近隣の美深町や名寄市と同じよう感じですね~
音威子府村は、北海道で一番人口の少ない村でもあります。
2020年国勢調査によると、村の人口は706名で、全国1741市町村の中でも22番目に人口が少ない村なんだとか。
村の中央を天塩川が流れ、その周辺のみが耕地となっており、村の総面積の86パーセントは森林が占めています。
「森と匠の村」をキャッチコピーに、この豊富な森林資源を生かした工芸による村おこしを推進しているんですよ~
そして、音威子府村の特産品で忘れちゃダメなのが、「そば」。
村の基幹産業は、乳牛と工芸作物がツートップとなるんですが、じつは、これに続く穀物の最大生産量を誇るのは、「そば」なんです。
米でも小麦でもなく、「そば」。
なんと、村内作付面積の約9割を占め、「匠そば」というブランド名で広く知れ渡っているそう。
この音威子府産のそばの実を使って村内の製麺所で作られた麺は、炭を練り込んだかのような独特の黒い色が特徴。
いわゆる田舎そば呼ばれる、黒っぽいそばよりもさらに黒い色をしています。
これは「挽きぐるみ」という作り方で、そばの実の甘皮よりも、さらに外側のそば殻まで挽いて製麺しているから。
外皮まで使うと、普通はボソボソの食感になっちゃうんですが、そばでは珍しく「かんすい」を使用し、コシを出しながら滑らかとやわらかさを増した麺に仕上げています。
ほかでは味わうことのできない音威子府そばは、村内の道の駅や音威子府駅前、飲食店で食べることができたんですが、製麺所の店主さんが高齢のため2022年8月に引退し、残念ながら閉店となってしまいました。
地元の歴史ある名物店舗が、後継ぎがいなくて廃業してしまうケースは全国的に増えてますけど、若い方が後継者として名乗りを上げることもあります。
「音威子府の名物そばもそうなってほしい」って願わずにはいられませんね~
なお、これらの特産品は、ふるさと納税の返礼品にもなっているんで、興味を持った方は音威子府村へふるさと納税をしてみるってものいいんじゃないでしょうか。
天塩川温泉リバーサイドキャンプ場までのルート
天塩川温泉リバーサイドキャンプ場は、音威子府村の中心から南に車で10分、美深町からは北に車で約25分。
山麓に広がる森林地帯の一角にあります。
キャンプ場の東側を流れる天塩川は、全長は256km、北海道では石狩川に続き2番目に長く、日本国内でも4番目です。
川の名前は諸説ありますが、アイヌ語で「梁(やな)」を表す「テシ」に関係しているそう。
付近を天塩川に沿って旭川市と稚内市を結ぶ国道40号、JR北海道宗谷本線が通っています。
音威子府村のほぼ中央は、国道40号と国道275号の分岐点となっていて、日本海側とオホーツク海側、そして上川地方の中央部をつなぐ交通の要衝でもあります。
キャンプ場は、村の中央や隣接する美深町からは、距離がそこそこ離れていますが、交通アクセスは悪くありません。
ただし、コンビニエンスストアやガソリンスタンドなどの商業施設は、どちらかの中心地へ行かないとないため、利便性はイマイチ。
キャンプ場に来る前に、しっかり準備をした方がいいでしょう。
とは言え、日帰り入浴のできる宿泊施設「天塩川温泉」がキャンプ場のすぐ近くにありますからね。
郊外の山の麓にあるキャンプ場なんですけど、不便さはそれほど感じませんよ。
国道も交通量が少なく走りやすいし、ナビゲーションシステムの案内どおり進めば迷うことなく着くでしょう。
国道40号線上にJR天塩川温泉駅と天塩川温泉に向かう十字路交差点があります。
道路に案内板は出ているんですが、これと言った目標物はありません。
道路は直線でめっちゃ走りやすいため、うっかり行き過ぎないようにしてくださいね。
JR宗谷本線の踏切を渡り、最初の丁字路交差点を左折すれば、あとは1本道。
国道40号線から1.7㎞ほど走ると、天塩川温泉の建物が見えてきます。
この建物を過ぎるとすぐキャンプ場ですよ~
天塩川温泉リバーサイドキャンプ場を紹介するよ
キャンプ場は、西に山岳・森林地帯が広がり、東には天塩川が流れる自然豊かな場所にあります。
一段下には天塩川温泉が建ち、遠く目を向ければ、山並みと田園風景が広がり、めっちゃのどかな雰囲気です。
天塩川温泉の真下にはカヌーポートがあり、ロングツアー派のカヌーイストに人気のある場所なんだそう。
また、キャンプ場の北側は、パークゴルフ場となっていて、こちらもなんと料金は無料!
いつでも自由に利用できます。
単にキャンプをするだけでなく、パークゴルフを楽しんだりもできるし、カヌーツーリングのベースキャンプ地としても便利なんですよ~
これが、天塩川温泉リバーサイドキャンプ場周辺地図。
リバーサイドって名前ですが、天塩川の河川敷や堤防沿いにあるわけではありません。
川よりもかなり高い位置にありますので、台風などの大雨のときでも、キャンプ場が冠水することは無いでしょう。
キャンプ場内に入ると、まず目につくのは、大きなログハウス。
これは管理棟ではありません。
このキャンプ場は、予約や受付の必要はなく、だれでもいつでも利用OK。
終日解放されているので、道内を旅している方にも利用しやすいですよ~
駐車場は、ログハウスの南側。
アスファルト舗装されていて、ほぼ平坦な地面です。
普通車だと約20台が駐車可能。
白線で区画割りがされていたんでしょうが、ほぼ消えかかっちゃってます。
ものすごく混み合うことも少ないようなので、夏休みの時期とかでもなければ、大きな車を駐車しても大丈夫そう。
ログハウスの正面(東側)もアスファルト舗装されたスペースとなっていますが、こちらは駐車場というよりは道路です。
キャンプ場の先にパークゴルフ場があって、そこへ行くためにはここを通ります。
駐車場と勘違いして、ど真ん中に車を止めたりしないでくださいね(笑)
パークゴルフ場は、キャンプ場と同じ並びにある地形を有効活用したもの。
初心者にもやさしいフラットなコースですが、雄大な景色は必見です。
キャンプ場と同じく予約も受付も必要なく、無料で利用できます。
ただし、管理人さんは常駐していないので、ルールやマナーを守って利用してください。
靴は、運動靴を使用すること。
コース内は禁煙です。
もちろん、ごみは各自持ち帰りとなっています。
ログハウスは、宿泊施設として貸し出されており、一泊料金は26,500円。
受付は、天塩川温泉で行います。
二階建てのかなり大きな建物なので、大人数の家族連れとか、グループでのカヌーツーリングの宿泊場所に使う感じでしょうか。
とんがり屋根に大きな窓がいくつもあって、山小屋風でとても素敵ですね~
ログハウスの周辺はキレイな芝地となっていて、一見テントサイトのように見えます。
でもここはテントサイトじゃないんですよ~
ログハウスの周りはテント設営禁止エリアとなっています。
テントサイトはログハウスの裏側(西側)にある、一段高い場所です。
駐車場のすぐ近くだからと言って、ログハウスの周りにテントを張っちゃダメですよ~
テントサイトについて
ログハウスの真裏が高台になっていて、その上がテントサイトです。
土手の高さは約3m。
駐車場からそう遠くはないし、木の階段が取り付けられているんですが、急こう配のため、上り下りはなかなか大変。
ソロキャンパーですと、荷物がそれほど多くないでしょうから、搬送には苦労はしないはず。
ただ、家族連れの方など、たくさんの荷物を運ばなきゃならない方は、ちょっと辛いかも。
とくに夜間は、足元に気をつけてくださいね~
ここがテントサイト。
ここは、山肌を大きく削って造成した場所。
分かりやすく言うと、手入れの行き届いた芝生のグラウンドですね。
人工的に作られた場所ですから、地形はどこも一緒。
サイト内には木の一本も生えてないし、地面がうねってるところもありません。
ひたすらに平坦で、めっちゃキレイな芝生が広がっています。
テントサイトは、とっても日当たりが良く、日の出から日の入りまで日が差しています。
寒暖差の激しい土地ですから、夏場は直射日光を遮るタープなどがあるといいかも。
逆に夜はめっちゃ冷えることもありますから、気をつけてください。
北海道なら当然のことかもしれませんが、春や秋は防寒用の衣類、装備を忘れずに。
テントサイト内をアスファルト舗装された通路が通っています。
これ、何気にめっちゃありがたいんですよね。
昼と夜の寒暖差がある山間は、夜間や早朝ですと、芝が夜露で濡れまくり。
ですが、通路を歩けば、足元が濡れません。
裸足にサンダルで歩いても大丈夫でしょう、たぶん(笑)
通路は、テントサイト内の端から端まで通っていて、田の字に近い感じで敷いてあります。
通路としても優秀ですが、区画の役割も兼ねていますね。
無料キャンプ場のフリーサイトって、利用者が思い思いにテントを張るから、混雑してくると収拾がつかなくなっちゃうことがあるんですよ。
設営や撤収する時間も違えば、テントの大きさも違いますからね。
まあ、それは仕方のないこと。
ですが、このように通路が通っているおかげで、みなさん、これに沿ってテントを張るようになります。
誰かが指示しなくても、整然とテントが並ぶんですね~
何気にこのサイト、めちゃよくできてるなあって感心しました。
南側と西側が法面と樹林帯のため、風に強く、側溝も設けられていて水はけも悪くなさそう。
テントを張る環境としては、文句なしですね。
ただし、テントサイトに限って言えば、自然度はあまり感じられません。
ここは、市街地からは遠く離れていますが、森林地帯のど真ん中に張るような野趣あふれる雰囲気ではないですね。
でもね、むちゃくちゃ快適なんですよ、このテントサイト。
地面は山土で、ペグの刺さりはバッチリ。
いやもうね、ボクが行ったときは芝の手入れ直後だったんで、完璧に近いくらいの状態でした。
マジで、スリーピングマットなしでも、熟睡できるレベル。
ぶっちゃけ、無料キャンプとは思えないというより、ヘタしたら、高規格のオートキャンプ場よりいいかも。
ほんと、そう思うくらいでしたね~
あれ?そういや、この手の丘陵地を造成したような高台のテントサイト、前にも利用したことがあったような・・・
って思ったら、そうでした。
上富良野町にある「白銀荘前キャンプ場」にそっくり!
温泉施設に近いところまで似てますね~
あちらは、後ろに旭岳が勇壮な姿を見せていましたが、こっちは、目の前に大パノラマが開けている。
なかなかの眺望ですね~
東方は天塩川を挟んでJR宗谷本線と国道40号線が通っていますが、距離があるため、騒音はまったく聞こえてきません。
一日を通してめっちゃ静かです。
都会の喧騒から離れ、のんびりとキャンプを満喫するには最高の場所だと思いますよ。
このテントサイト内には、区割りや指定場所は一切ありません。
2~3人用の一般的なテントだと、約20張りほど設営可能。
予約も受付も必要がないため、テントの設営場所は早い者勝ちになります。
と言っても、このキャンプ場は穴場と言ってもいい場所。
夏のキャンプシーズンでも、めちゃくちゃ混み合うってことは少ないと思います。
ベテランキャンパーとか、ソロのモトキャンパーが主に利用してる感じ。
サイト内には街灯がないので、夜は真っ暗になると思ってください。
照明器具は絶対に忘れないようにしてくださいね~
スマホの電波は、ちゃんと入りました。
駐車場東側の一段下がった場所が、公園のようになっており、東屋があります。
この場所は、木や草花であふれていて、のどかな雰囲気です。
東屋の中には、テーブルとベンチが設置してあり、食事をしたり、休憩したりするのにも使えます。
また、キャンプ場の北手には小川が流れていて、親水広場のようになっていました。
周囲をゆっくり散策するのも、すっごく楽しい場所ですよ~
トイレについて
トイレは、キャンプ場の北側、ログハウスと同じ並びにあります。
位置で言うと、テントサイトの一段下の場所ですね。
外観は、ログハウスを小さくした感じの建物です。
周囲にはコンクリートのタイルが敷き詰められていて、雨の日でも足元が濡れにくいようになっています。
出入口は建物の両端にあり、男女別。
高床式で、地面より少し高くなっていますから、とくに夜間は足元に気をつけてください。
こちらが男性用トイレ。
建物の外側は、ちょっと老朽化しておりましたが、中はすっごくキレイになってる!
壁は丸太を組んだような造りで、床は青系のミニタイルが貼られています。
男性用の水洗式小便器が1つだけと、少し狭いですが、逆に落ち着いてて利用しやすいです。
大便用は、比較的新しめの水洗洋式便座が設置。
予備のトイレットペーパーもこれでもかというほど用意されていて、掃除が行き届いてる。
めっちゃキレイで清潔なトイレですよ~
最近は、自宅のトイレはほぼ洋式でしょうから、洋式便座なのはうれしいですね。
公共のトイレやキャンプ場の管理をするって結構大変なんですよね。
こんなにキレイに維持してもらって、ほんとありがたいですよね~
「キャンプ場の良さは、トイレのキレイさに比例する」ってのが、ボクの持論です(笑)
もちろん、電灯も付いていて、夜間の利用も安心です。
って言うか、盗む人いるの?
持って帰って自分の家の切れた電球と付け替えるの?
手間暇考えたら、買った方が安くない?
盗むやつってバカなの?って思ったんですが、書いてあるからにはバカに盗まれたことがあるんでしょうね。
ここは、自然たっぷりの場所ですから、虫もたくさんいます。
トイレ出入口ドアは必ず閉めましょう。
キャンプ中の虫対策も忘れずに。
また、電灯をつけっぱなしにしないよう、利用後はOFFにしてくださいね~
炊事場について
炊事場は、テントサイトと同じ並びの北端にあります。
炊事場と「かまど棟」が並んで立っていて、すぐ横には街灯が設置。
どちらもトタンの屋根に金属製の4本柱の建物で、形と色合いがなんとなく北海道っぽい(笑)
横壁はありませんが、屋根の部分が柱まで覆っていて、雨風の影響を受けにくい造りにはなっています。
雨の日でもぬかるまないよう、土台はコンクリート製です。
洗い場はコンクリート製、横長で浅底のシンクに蛇口が4つ。
うち2つが長パイプで、残り2つが公園とかによくある吐水口が回転するタイプの万能ホーム水栓です。
調理台はなく、シンクの縁も狭いため、荷物や食器を置くのはちょっと難しいか。
調理向きの炊事場って感じではなく、洗い物や水を汲むだけの場所って感じ。
まあ、最近はキャンプ場の中にある炊事場で調理をする方がかなり少なくなっていますからね。
ファミリーキャンプやグループキャンプの方向けのキャンプ場でもないので、簡易炊事場で十分だと思います。
水は、そのまま飲用水として利用可能。
おそらく下の天塩川温泉と水元が一緒なのでしょう。
水を流しっぱなしにしないよう、節水に協力してくださいね~
これが、かまど棟。
炊事棟と同じ外観で、屋根の下には耐火レンガで組んだ二連のかまどが設置してあります。
っていうか、設置してありました、かなあ(笑)
レンガの部分がちょっと崩れちゃってますね。
鉄製のグリルが備え付けてあるし、レンガをどければまだまだ使えそうではあります。
ただまあ、炊事場自体が洗い物や水を汲むだけの場所って感じだし。
最近はキャンプ場の中にある炊事場で調理をしたり、かまどを使う方がかなり少なくなってきてますからね。
個人でバーベキューコンロを用意する方がほとんどだと思うんで、あえて使わなくてもいいのでしょう。
利用上の注意事項について
キャンプ場を利用するときの、ルールやマナーは、一般的なキャンプ場とそれほど違いはありません。
駐車場以外への駐車、テントサイト内への車両乗り入れ禁止。
そして、このキャンプ場はテント客用のため、駐車場などでの車中泊は禁止です。
花火やカラオケなどの「大きな音や光が出るもの」の使用もダメ。
大声を出したり、騒音を出さないことなど、周囲の方に迷惑をかけるような行為は慎むこと。
焚火は禁止されてませんが、直火は厳禁です。
芝を傷めないよう、焚火台や焚火シート、コンロを使用しての煮炊きはOK。
コンロは芝から30~50cm離すことなんて基準を設けてるキャンプ場もありますね。
高さが足りない焚火台の場合は、焚火シートは必ず敷きましょう。
焚火の周囲ってけっこう火が飛び散りますから。
芝に焦げ跡などを作らないようにお願いします。
火の取り扱いに関しては、ルールを守らない事例が多くなると、焚火の全面禁止にもつながりかねません。
火の取り扱いには十分気をつけてください。
ペットと一緒にキャンプをしたい方には残念ですが、ペットの連れ込みは禁止になっています。
ペットの鳴き声とかもそうなんですが、排泄物が野生動物を呼び寄せる原因にもなるため、ペットを連れ込むことを禁止、あるいはサイトごとに分けている所が増えてきてますね。
このキャンプ場は森が近く、ヒグマをはじめとする野生動物が多く生息する場所にありますから、ペットの連れ込みは全面禁止になってるんでしょうね。
ぜったいに守ってほしいのが、ゴミの持ち帰り。
このキャンプ場に限ったことではありませんが、道内は野生動物が非常に多いです。
ゴミをきちんと処理しないと、キャンプ場にカラスやキタキツネ、場合によってはヒグマが来ますから。
「こんな街中にも?!」ってびっくりするような場所にも、普通にヒグマが出たりします。
カラスやキタキツネは、犬、猫以上にいますからね(笑)
とくに、このキャンプ場付近は、ヒグマの生息地になっていて、目撃情報により、開場期間内でも閉鎖になることがあります。
利用前に村役場などで情報を確認することをおススメします。
遠くから時間をかけて行ってみたら、閉鎖していたってこともあり得るので。
入浴施設の紹介

出典:天塩川温泉 公式サイト
今回紹介した天塩川温泉リバーサイドキャンプ場の目玉ひとつは、日帰り入浴のできる温泉宿泊施設「天塩川温泉」が目の前にあること。
キャンプ場から約150m。歩いて1分程度です。
天塩川温泉は、大正時代後半に発見され、昭和の初期にかけて「常盤鉱泉」の名称で飲泉による治療を目的として販売されていました。
昭和48年(1973年)、「音威子府村住民保養センター 天塩川温泉」として開業し、平成元年(1989年)に現在の場所に建物を新築。
その後、増改築を繰り返して、現在に至ります。
もともとは、村営の温泉宿泊施設でしたが、今は、村の委託を受けた「カンパーニュホテルズ株式会社」が指定管理者として管理・運営に当たっています。
周囲にはそば畑が広がり、キャンプ場と同じく、自然豊かでめっちゃのどかな雰囲気です。

出典:天塩川温泉 公式サイト
館内は、非常に清潔で、小さなお子さんからお年寄りまで気持ちよく利用できる環境です。
浴槽は、横長の内風呂と開放感のある露天風呂のみと、とってもシンプル。
サウナはありません。
内風呂のうち片方が、1億5000万年前の地層の断面より湧出する常盤鉱泉を源泉としたもの。
もう片方のバイブラバスと露天風呂は、地下水を使っています。

出典:天塩川温泉 公式サイト
泉質は、ナトリウム・マグネシウムー炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉(中性低張性冷鉱泉)
以前は、含食塩 - 重曹泉って呼ばれてた泉質ですね~
一般的な感想として、お湯は少し黄色味かかって見えることもありますが、ほぼ無色透明で無臭。
お湯は、さらさら湯ざわりで、湯上がりに肌がしっとりすべすべになることから「美肌の湯」とか「美人湯」なんてキャッチコピーが付いていることもありますね。
炭酸水素塩泉は、肌の不要な角質や、毛穴の汚れを取り除くため、入るだけで石鹸で体を洗ったように体が清潔になる効果があります。
そのため、「清涼の湯」なんて呼ぶことも。
成分としては、とくに「メタホウ酸(HBO2)」を多く含んいることから、殺菌効果が高く、マグネシウムイオンが炎症を抑えてくれるそう。
きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症に効果があるんだとか。

出典:天塩川温泉 公式サイト
日帰り入浴の営業時間は、10時から夜の21時まで。(最終受付20時30分)
年中無休の営業です。(不定休あり)
日帰り入浴料金は、大人(中学生以上)400円、小学生が200円。
午前中から夜までやっているし、清潔感あふれる浴室がこのお値段ってのは、めっちゃリーズナブルですよね~
リンスインシャンプー、ボディソープなどのアメニティも用意されているので、タオルだけ準備すればOK。
バスタオルのレンタルや手ぬぐいの販売もしていますから、まったくの手ぶらでも大丈夫です。
開放感のある無料で利用できる休憩室なども用意されています。
また、飲泉からはじまった歴史ある温泉施設らしく、飲泉水コーナーもあり。
飲用すると、胃粘膜の充血を促し、胃の運動を高めるため、胃炎や便秘、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎などに効果があるとか。
少し塩味かかった鉄っぽい味がするみたいです。

出典:天塩川温泉 公式サイト
もちろん、温泉宿として宿泊も可能。
和室や洋室、和洋室の特別室な全27室を用意。
湯治や観光はもちろん、シングルでの利用もOK。
日常の喧騒から離れ、歴史ある温泉に入って、牧歌的な落ち着いた空間でリラックスできること間違いなし!
シングルの素泊まりは、料金は6800円からと、かなりお安くなってます。
たまにはキャンプじゃなくて、こういう温泉宿でゆっくりするのもいいかもしれませんね~
なお、宿泊など利用に関する詳細は、天塩川温泉の公式サイトをご確認ください
天塩川温泉リバーサイドキャンプ場のデータ
名前 | 天塩川温泉リバーサイドキャンプ場 |
かな | てしおがわおんせん りばーさいど きゃんぷじょう |
住所 | 北海道音威子府村咲来 |
連絡先 | 音威子府村 経済課産業振興室 商工観光労働係(電話番号:01656-5-3313) |
管理者 | 音威子府村 |
営業期間 | 例年5月中旬から10月下旬まで |
料金 | 無料(予約・受付必要なし)ログハウスの利用は天塩川温泉で申し込み |
ジャンル | 芝地のフリーサイト(車両乗り入れ不可) |
施設 | テントサイト、炊事場、トイレ、ログハウス、駐車場 |
備考 | ゴミ持ち帰り、直火禁止、ペット同伴不可、温泉施設隣接 |