【更新情報】2019年9月
今回紹介する西蔵王公園(にしざおうこうえん)キャンプ場は、山形県の県庁所在地、山形市(やまがたし)にある無料のキャンプ場です。
開場期間は、例年4月下旬から11月下旬まで。
管理は山形県から委託を受けた株式会社モンテディオ山形(山形県天童市山王1番1号 TEL:023-655-5900)がしていて、利用にあたっては直接または電話での利用申し込みが必要です。
ちなみに、同社は、山形市、天童市、鶴岡市を中心とし山形県全県をホームタウンとする日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するプロサッカークラブ、モンテディオ山形の運営法人でもあります。
このキャンプ場は、県立西蔵王公園の敷地内にあり、木々に囲まれ大自然を満喫できる静かな環境が魅力です。
ただ、ボクの個人的な意見ですが、いろいろと惜しいんですよね、ここ。
西蔵王公園は、すっごく魅力的な公園なんですが、キャンプ場は隔離された場所にあって、公園の充実した施設や美しい芝生広場などの良さが生かしきれてない。
また、駐車場からテントサイトまでは200mほど距離があり、車両の乗り入れができないだけでなく、山道の傾斜がけっこうきついんで、カートが使いづらいんですよ。
荷物の少ないソロキャンパーならまだしも、大きなテントやたくさんの荷物があるファミリーキャンプは荷物運びがめちゃくちゃ大変だと思います。
いっそ有料化にしてもいいから、現在のキャンプ場を西蔵王公園の中心地である芝生広場、バーベキュー広場のあたりに移した方がいいんじゃないかなあ。
西蔵王公園は、蔵王温泉にも近いし、交通のアクセスもいい。
公園の施設はハンパなく整っているし、管理もめっちゃ行き届いているし、周囲の環境も最高なんです。
あとは、キャンプ場を現在の隔離された不便な場所から移すだけで、ハンパなくすっごいキャンプ場に生まれ変わりますよ、マジで。
山形県さん!お願いします!!
人間って、目で見た文字を頭の中で音声に変換してから意味を理解してるんだって。
なので、目で見るより音で聞いた方が、スムーズに頭の中に入るとか。
この記事のyoutube版も作ったので、よろしければ見てくださいね~
西蔵王公園までのルート
キャンプ場のある西蔵王公園は、山形県が蔵王山系の豊かな環境の中に、人と自然の調和したレクリエーションの場を創造する目的で1972年度から整備を開始しました。
1982年(昭和57年)に、まずはキャンプ場と自由広場がオープン。
1992年(平成4年)に第47回国民体育大会(通称べにばな国体)の開催があったため、整備が少し遅れましたが、1999年(平成11年)に全面オープンしました。
西蔵王公園は、園内に大小6つの沼を含む75haの広大な敷地を持つ都市公園となっていて、四季折々の自然の変化が楽しめるレジャースポットです。
キャンプ場のほか、展望広場や自由広場、日本の花園、森の広場などがあり、自然志向のリクリエーション需要に応えた施設構成になってるんですよ~
また、展望台は良く整備されていて、山形市街の夜景も一望できます。
遮るものがほとんどなく、山形市街への大夜景が展開するなど、山形県下において最上級のパノラマと鑑賞環境を誇る地でもあります。
西蔵王公園は、山形市の中心市街地からだと国道13号を南に向かって約12km、車で約20分。
上山市内からだと北に約12.5km、車で約30分。
最寄りの高速道路のインターチェンジ、山形自動車道の山形蔵王(やまがたざおう)ICからは車で約15分、東北中央自動車道の山形上山(やまがたかみのやま)ICからも車で約15分の場所にあります。
市街地からはそれほど離れておらず、付近を主要国道の国道13号線や高速道路が通っていて、交通のアクセスはバッチリです。
まちの中心地には、大型スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ガソリンスタンドなど、商業施設がそろってますので、不便さは感じません。
ただし、や~っぱり残念なのは、キャンプ場のある場所です。
最初に説明したように、西蔵王公園はキャンプ場ができてから、全面オープンまで17年も経ってるため、キャンプ場の周囲はあとからできた施設からは隔絶されてしまっていて、施設の老朽化も進んでいます。
西蔵王公園全体でみると、すっごく魅力的なんですが、なんかキャンプ場だけ仲間外れにされているようで、ちょっと寂しい感じがするんですよね~
なお、同じ山形市内には馬見ヶ崎河川公園キャンプ場や古竜湖キャンプ場などがあり、紹介記事の中で山形市内の歴史や芋煮会のことなどを書いているので、興味がある方はそちらも読んでみてくださいね~
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西蔵王公園を紹介するよ
西蔵王公園は、その名前のとおり、西蔵王と呼ばれる山形市の東側にある山岳地帯の一角にあります。
敷地面積は、72.5haとめちゃくちゃ広い敷地です。
東京ドームが4.7ha、東京ディズニーランドのテーマパークがエリアが51haなんで、いかにデカイかがわかりますよね~

園内施設は大きく分けて11か所。
まずは、最初にできたキャンプ場と、自由広場。
自由広場は、白鷹山(しらたかやま:標高994m)を遠望することができる眺めのよい場所にあり、ボール遊びなどに適したレクリエーション広場です。
3つ目は、四季を通じて様々な花々が楽しめる日本の花園。オオヤマザクラ、カスミザクラが自生していてお花見もできちゃいます。
4つ目は、森の遊び場。ロープや丸太など地形を利用したたくさんの遊具があります。同じ敷地内に多目的トイレや自動販売機が設置されてるので、小さなお子さん連れでも安心です。
5つ目は、アスレチック広場なんですが、現在は閉鎖中とのこと。

6つ目は、芝生広場の近くにある休憩施設。屋根付きのめっちゃ立派な施設で、各種自販機や多目的トイレがあります。突然の雨の避難場所にもなりますよ~
7つ目は、冒険広場。斜面を利用した子どもの創造性をはぐくむ遊具がいっぱい。子どもたちに一番人気「ビッグウェーブ」はここにあります。
8つ目は、バーベキュー広場。緑美しい広々とした敷地の中に、バーベキューテーブル16基、ベンチ32基が設置。なんとここも無料!予約もいらないので先着順の利用になります。
キャンプ場のはるかかなたにあるんですよね~、ここ。めちゃくちゃ残念!

9つ目は、森の広場。休憩所のすぐそばにあり、中央に置かれたすべり台付きのキッズコンビを中心に丸太ステップ、ドキドキ橋など、6歳から12歳まで対象の遊具などが置かれています。

10個目は、一面を芝生に覆われた芝生広場。
緑がすっごくキレイで、めっちゃきっちり手が入ってます。
個人的には、有料でもいいので、このあたりにテントサイトがあればなあって思いますね~
最後、11個目は、展望広場です。
山形市内を中心とした広大な景観が広がり、晴れた日には月山や朝日連峰を望むことができます。
また、山形市内の美しい夜景を楽しめるスポットでもあります。
普通車約10台が駐車可能です。
西蔵王公園キャンプ場までの道順について
山形市内を走る主要国道13号線から県道53号通称西蔵王高原ラインを通って向かうか、東北芸術工科大学の南側を走る市道三本木線を通ります。
西蔵王高原ラインは、1986年(昭和61年)に供用を開始し、当時は一般有料道路でしたが、2016年(平成28年)に全線無料になりました。
はじめて山形市内を走る方なら、西蔵王高原ラインを通った方がわかりやすいと思います。

山形蔵王ICから国道286号線を走った場合なんですけど、西蔵王高原ラインの案内板があります。
左手にセブンイレブン山形蔵王店がある大きな交差点ですね~

あとは案内板やナビゲーションシステムに従って、西蔵王公園を目指すだけ。
西蔵王高原ラインは1本道ですし、迷わないと思います。

そのまま進むと、南駐車場が見えてきます。キャンプ場方面に曲がってください。

キャンプ場の案内板はありませんが、そのまままっすぐ進みます。
なお、この先の園内道路は一方通行になっています。
もし、キャンプ場を行きすぎてしまったときは、ぜったいにUターンしないでください。
先に進めば、この場所に戻って来れる道がありますから。

南駐車場から約300m進むと、キャンプ場入口に到着です。
左の山道の奥がキャンプ場。道路右側が駐車場です。

駐車場はアスファルト舗装され、区画割りされています。
普通車約20台が駐車可能。
多少の傾斜はありますが、荷物を積んだ大型バイクでも問題なく駐車できます。
テントサイトについて

こちらがキャンプ場の全体図です。
最初に説明したように、西蔵王公園キャンプ場を利用するうえで一番の問題は、駐車場からサイトまでの道が遠く、アップダウンがあること。
駐車場からキャンプ場までの道はこちら。

はい!いきなり登山道っぽい(笑)
ここから約200m歩きます。

もちろん、車両は進入禁止です。
キャンプ場まではずっと下りなので、それほど苦労はなさそうに思えますが、ちょっと待って。
たしかに一度きりで全部の荷物を運べるのなら、たいしたことはありません。
だけど、何度も往復するほどの荷物があると、駐車場まではけっこうな登りになります。
地味にきついんですよ、そこそこの高低差がありますから。

もし荷物がたくさんあったり、カート類を使いたい場合は、駐車場の少し北側、地図の大谷地沼沿いの道路が舗装されているので、おススメです。
あ、もちろん、この舗装路も車両の乗り入れはできませんよ~

こちらがテントサイトです。
丘陵地の斜面を切り開いて作られた場所。
周囲は木々におおわれた林間サイトで、約6m四方の正方形状に区割りがされています。

中央のキャンプファイヤーサークルを中心に、ぜんぶで25区画あります。
駐車場に近い10番から25番までの区画は、木陰が多く日当たりはあまり良くありません。
地面は山土なので、ちょっと湿っぽいです。

こちらは炊事場に近い1番から3番のテントサイト。
日当たりが良く、舗装路にも近いため、荷物の多いファミリーキャンプの方におススメです。

キャンプ場の南側にある尻沼そばには、東屋があります。
コンクリート床で周囲の柵にベンチが併設されています。
あまり大きくはありませんが、雨天時の避難先などに使えますね~
沼に近いんで、夏場はアブやハチが出ます。気をつけてくださいね~

キャンプ場使用上の注意事項です。
利用には事前の申し込み(電話可)が必要。
キャンプファイヤーサークル以外は直火禁止。
ゴミは持ち帰りです。
スマホの電波はドコモ4GでアンテナMAX、良く入りました。
テントサイト内には電灯がないので、照明器具をお忘れなく。
炊事場について

炊事場は、キャンプ場の北側(大谷地沼側)にあります。
ちょっと老朽化が進んでいますが、電灯付きのコンクリート造りの立派な建物です。
東屋と同じく悪天候時の避難先にも使えそう。

中央にコンクリート製のシンクがあり、蛇口は左右7つずつあります。
小中学校にある水飲場っぽい感じですね~
天板の部分が広くなっているので、食器などを置くことができます。
水はそのまま飲料が可能です。

炊事場の両サイドには、かまどが3つずつ設置してあります。
コンクリート製で内側が耐火レンガになっており、鉄製のグリルが用意されています。
かなりしっかりした造りで、破損は見当たりませんでした。
灰や燃えカスがまったく見当たらず、隅々までしっかり掃除されてますね~
トイレについて

トイレは、方角で言うと西端。地図で言うと、多目的広場の道路向かいにあります。
キャンプ場からは一段低い場所なので、近くまで行かないと気がつきにくいかも。

コンクリート製の建物で、男女別になっています。

こちらが男性用です。
水洗式小便器が、ずらっと6つ並んでいます。
水色のタイル張りで、と~っても清潔感があります。

大便用は、水洗和式が3つ。
いずれも掃除が行き届いており、めっちゃキレイでした。
トイレは電灯もちゃんと点灯しますし、トイレットペーパーも完備で、しっかり管理されてますね~
西蔵王公園キャンプ場のデータ

西蔵王公園キャンプ場は、山形県が管理する都市公園内の一角にある無料キャンプ場です。
開場から40年近くが経過しておりますが、炊事場やトイレなどはきっちり管理されていて、とっても清潔です。
駐車場からキャンプ場までの距離が少しあり、勾配のある山道だったり、ちょっと使い勝手の悪い面がありますが、無料のキャンプ場として考えたら、ぜ~んぜん悪くない。
むしろ、市街地からそれほど遠くないわりには、蔵王連峰系のふもとで大自然を満喫できる素晴らしい環境だと思います。
ただ、最初にも書いたように、ファミリー層を取り込むとしたら、今のままだと難しいと思うんですよね~

キャンプ場のすぐ近くには、新しくできた西蔵王公園の施設がずらりそろっているんです。

すばらしく手入れの行き届いた芝生広場があったり、立派な休憩施設があったり。

キャンピングカーでも余裕で止められる広い駐車場があったり、多目的トイレがあったり。
今のキャンプ場は、自然との調和がとれていて、ひっそりと静かに孤独にキャンプしたいボク好みです。
だけど、西蔵王公園全体を見た場合、キャンプ場だけポツーンと離れたところにある感じで、すっごく惜しい。
現在の西蔵王公園の中心である芝生広場やバーベキュー広場あたりにテントサイトを移したら、山形県を代表する公営キャンプ場になるんじゃないかなあって思いましたね~
| 名前 | 西蔵王公園キャンプ場 |
| かな | にしざおうこうえん きゃんぷじょう |
| 住所 | 山形県山形市大字岩波上桜田地内 |
| 連絡先 | 株式会社モンテディオ山形(TEL:023-655-5900) |
| 管理者 | 山形県、指定管理者株式会社モンテディオ山形 公式サイト |
| 営業期間 | 開場期間:5月頃から11月頃
利用前にモンテディオ山形へ要連絡 |
| 料金 | 無料 |
| ジャンル | 区画サイト |
| 施設 | テントサイト、炊事場、トイレ、駐車場など |
| 備考 | ゴミ持ち帰り、直火禁止 |
周辺施設(日帰り温泉)の紹介
西蔵王公園から車で15分の場所に山形県を代表する温泉のひとつ、蔵王温泉があります。
蔵王温泉については、西蔵王公園キャンプ場の近くにある古竜湖キャンプ場の記事内で紹介してるので、ご面倒でも、そちらをご覧ください。
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