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【無料キャンプ場】湖畔のバンガローが無料!古竜湖キャンプ場

【更新情報】2019年9月

今回紹介する古竜湖(こりゅうこ)キャンプ場は、山形県の県庁所在地、山形市(やまがたし)にある無料のキャンプ場です。

開場期間は、例年7月中旬から9月中旬まで。(閉場日あり)

管理は山形市がしていて、営業中は市から委託を受けた地元の方が交代で24時間常駐しています。

キャンプ場の管理棟で申し込めば、だれでも利用できます。

ただ、利用にあたって気をつけたいのは、開場期間であっても常時解放されてるキャンプ場じゃないってこと。

開場日は決まってるし、事前予約があれば開場って日もあるので、山形・上山・天童の三市を拠点とした観光イベント・宿泊情報サイト「VISIT YAMAGATA」で確認してくださいね~

なお、令和元年度の利用期間は終了しています。次回は令和2年7月からです。

 

古竜湖キャンプ場は、一般的な無料のキャンプ場とはちょっと違った雰囲気のキャンプ場なんです。

森に囲まれた静かな場所で、目の前に湖が広がってるっていうアウトドアマニアならよだれを垂らして喜びそうなロケーションもさることながら、なんといっても最大の売りは、ケビン(キャビン)、バンガローが無料で借りられること。

無料キャンプ場にバンガローが併設してあって、有料で借りられるってのは、そんなに珍しくない。

たとえば、秋田市の大平山リゾート公園キャンプ場とか富山県入善町の園家山キャンプ場とか、福井県敦賀市の野坂いこいの森キャンプ場とかね。

ここ古竜湖キャンプ場がスゴイのは、テントサイトはむしろおまけ!メインがバンガローってとこなんですよ。

しかも、何度も書いてるけど、すべて無料!

あとで詳しく写真で紹介しますけど、見た瞬間こう思うはず。

「え、マジでここ無料なの?」って。

ハイ、無料なんです。

ローケーションは最高だし、設備は整ってるし、管理人さんは常駐してるし、ボクのようなバイクのソロキャンパー向けというより、お子さんを連れてのファミリーキャンプに最高の場所だと思いますよ~

 

人間って、目で見た文字を頭の中で音声に変換してから意味を理解してるんだって。

なので、目で見るより音で聞いた方が、スムーズに頭の中に入るとか。

この記事のyoutube版も作ったので、よろしければ見てくださいね~



古竜湖キャンプ場までのルート

古竜湖キャンプ場がある山形市は、山形県の県庁所在地で、人口は約25万人。

古くから城下町として発展してきました。

山形市の東部は蔵王連峰をはじめとする奥羽山脈による山岳地帯になっていて、宮城県との県境になってますね~

南西部は丘陵地になっていて、山形盆地を代表する村山地方と置賜地方に分かれています。

古竜湖キャンプ場は、山形市内の東側蔵王連峰にあって、山形市の中心よりは南隣の上山市に近いかな。

山形市の中心市街地からだと国道13号を南に向かって約13.3km、車で約30分

上山市内からだと北に約12.5km、車で約30分。

最寄りの高速道路のインターチェンジ、東北中央自動車道の山形上山(やまがたかみのやま)ICからは車で約18分の場所にあります。

市街地からは少し離れていますが、付近を主要国道の国道13号線が通っていて、交通のアクセスは悪くありませんし、キャンプ場に向かう途中には、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、入浴施設がありますので、不便さは感じません。

同じ山形市内の馬見ヶ崎河川公園キャンプ場の紹介記事の中で、山形市内の歴史や芋煮会のことを書いてあるので、興味がある方は読んでみてくださいね~

【無料キャンプ場】日本一の芋煮会場、馬見ヶ崎河川公園でキャンプ

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古竜湖キャンプ場を紹介するよ

古竜湖キャンプ場は、西蔵王と呼ばれる地区の一角で、林を切り開いた湖のほとりにあります。

現在は「古竜湖」という名前が付けられていますが、もともとは農業用のため池でした。

付近には同じような用途の沼、池が点在していて、中でも三本木沼はブラックバス釣り、羽竜沼はフナ釣り、盃湖は冬のワカサギ釣りで賑わっています。

古竜湖もキャンプ場の利用客に限って釣りが許可されています。

湖畔で釣りをしながら、バンガローを利用してのキャンプとか、最高とか言いようがないっしょ(笑)

まちの中心から離れた山のふもとという場所と大きな湖があって視界が開けてるため、夜は星がすっごくキレイに見えますよ~

古竜湖キャンプ場までの道順について

古竜湖キャンプ場は、山形市の東側の山岳地帯、西蔵王と呼ばれる地区にあります。

山形市内を走る主要国道13号線から県道53号通称西蔵王高原ラインを通って向かいます。

この道路は、1986年(昭和61年)に供用を開始した一般有料道路で、2016年(平成28年)から全線無料になりました。

宮城県仙田氏から山形県を代表する温泉の一つ蔵王温泉に向かう最短ルートであり、新緑や紅葉、冬の樹氷など四季折々の自然を堪能できる絶好のドライブコースです。

 

西蔵王高原ラインの料金所があった場所(二ツ沼)から南に200mのあたりに古竜湖キャンプ場を示す案内板があります。

古竜湖キャンプ場は、ここから約400m。

今のグーグルマップだと、この位置がうまく表示されないみたい。

グーグルのナビを使うとせまい県道267号線を案内することもある。

今は無料になった県道53号通称西蔵王高原ラインを通った方がぜったい走りやすく、道に迷わないので参考にしてくださいね~

 

山西蔵王高原ラインからの道は、砂利敷きで普通車1台分くらいの幅。

凸凹は少ないけど、バイクはハンドルを取られるので要注意です。

 

分岐点は、道なりに左折。もうちょっとですよ~

 

正面がキャンプ場、右側に駐車場があります。

荷下ろしのためならキャンプ場内へ車両の乗り入れができますから、たくさんの荷物を持ってきてもぜんぜん大丈夫ですよ~

管理棟について

駐車場の先がキャンプ場の入口です。

左手に管理棟があり、開場日には管理人さんが24時間常駐しています。

林の奥にはバンガローや炊事場があり、古竜湖の姿も見えますね~

テントサイトとトイレは、右側にあります。

 

まずは、管理棟で利用申請をしましょう。

住所や名前、利用人数などを記載するだけなので簡単です。

キャンプシーズンは混み合うこともあるので、山形・上山・天童の三市を拠点とした観光イベント・宿泊情報サイト「VISIT YAMAGATA」で事前に予約をしたほうがいいかもしれませんね~

 

古竜湖キャンプ場は昭和46年6月に開設し、山形市観光物産課が管理しています。

開場期間中は、市の委託を受けた地元の方が交代で24時間常駐していますので、小さなお子さん連れのファミリーキャンプでも安心して利用できますね~

ケビン(6~8人用)が1棟、バンガロー(3~4人用)が12棟、テントサイト(30張り)がありますが、現在実質的に使われているのは、湖北側のケビン1棟とバンガロー6棟、テントサイト6張り分くらいです。

 

こちらがキャンプ場の施設案内と利用に関するルール・注意事項です。

入退場(チェックイン・アウト)は原則午前10時

午後10時以降は就寝(騒がない)。

ゴミは原則持ち帰り

たき火は直火禁止

釣りは宿泊客のみ許可

スマホの電波は、ドコモ4Gでアンテナ2~3本くらい。

街灯があり、夜間でも真っ暗になることはありませんが、照明器具はお忘れなく。

 

余談ですが、管理人さんと小一時間くらい会話したとき、「無断で利用している人がけっこういる」ってうかがいました。

たしかにここは無料のキャンプ場なんですが、管理にはたくさんのお金が必要で、それは山形市の税金から出ています。

利用人数とかが把握できないと、予算が下りないこともあります。

つまり、実質的に年間1000人利用していても、無断利用が500人もいて書類上500人しか利用していないことになっていたら、予算は500人分しか出ないってこと。

これは、ほかの自治体が管理するキャンプ場でも同じことです。

それに、事故や火災が発生すると、最悪、閉鎖しちゃうかもしれません。

無料キャンプ場がいつまでの利用できるように、ぜったいに無断利用したり、施設を壊したりはせずに、ルールやマナーをしっかり守りましょうね~

あ、あと、「令和2年度から薪の販売もするかも~」っておしゃってました。

バイクでのキャンパーにはうれしいことですね~

「ぜひ!お願いします!!」って言ってきました(笑)

バンガローとテントサイトについて

現在使われているテントサイトは、駐車場近くの山の斜面にあります。

 

区割りされている、3m四方の裸地のサイトです。

場所は斜面ですが、サイト自体は平坦に整地されていて、テントはとても張りやすい。

水はけもよく、林間のため、涼しげな雰囲気です。

ただし、敷地面積はあまり広くないため、2~3人用のテントが限界でしょう。

 

古竜湖の西側は砂利敷きの広場になっていて、車両の乗り入れもOK。

ここにテントを張ることもできます。

写真正面奥が見晴台という高台になっていて、そこにもバンガローやテントサイトがあるんですが、管理棟から遠く、手入れがされていないため、現在は使われていません。

 

こちらが古竜湖と湖畔のケビンです。

どうです?すっばらしいロケーションでしょ?

外国の映像なんかでこんな感じの風景がよくあるじゃないですか。

ボクは、そういう映像を見て「死ぬまでに一度は行ってみて~」って思ってたんですよね~

それが、ここ山形市で無料で楽しめちゃうんですよ。

すっごいと思いませんか。いや、マジでスゴイ!

 

バンガローは、湖の北側の林の中に建っていて、1棟1棟名前が付けられています。

造られてからけっこうな期間は経っていますが、きっちり管理されているので、すっごくキレイですよ~

 

こちらは管理棟のとなりにある4人用バンガロー「法蓮(ほうれん)」

ちなみに、法蓮ってのは、飛鳥時代から奈良時代にかけて活躍した八幡大菩薩にゆかりのあるお坊さんの名前。

その名前から取ったのかどうか、いつだれがつけたのかは、わかりません(笑)

ボクは、大分県にある八幡宮の総本社である宇佐神宮(うさじんぐう)に行ったことがあるので、ふと思い出しました。

 

こちらが中の様子。

全面板張りで、窓があるのみ。

電源コンセントやテーブル、ベッドなどの設備は一切ありません

清掃は行き届いていて、と~っても清潔です。

必要なモノは持参しましょう。

っていうか、基本的に雨でも風でもバイクでキャンプしてるボクからすれば、屋根があるってだけで、3つ星クラスのホテルとかわんないですけどね(笑)

 

こちらがバンガロー使用上の注意事項。

利用は2泊3日までで、月の利用は最大2回

最初にも書いたように、湖で釣りをするときは、申し込みが必要です。

ペットの同伴は原則禁止ですが、テントサイトにあるバンガロー(しゃくなげ)だけ、試行的に認めているようです。

ただし、あくまで試行中のため、来年度以降も可能かどうかは、問い合わせてください。

炊事場について

炊事場は、湖畔のほとりにあります。

大きな屋根がついていて、天候にあまり左右されずに使えますね~

 

水道設備は、中央にコンクリート製の流し台があり、左右4つずつ蛇口がついています。

蛇口ハンドルはなく、配管から水がず~っと流れています。

水は上水道ではなく、湧水をためたモノ。

ちゃんと消毒をしていますから、そのまま飲料が可能です。

温泉で言うところの源泉かけ流しみたいなもんだから、

水温は低く、夏でも冷たくておいしいですよ~

ステンレス天板の木製テーブルが2つ置かれていますから、調理に使ったりできて便利!

 

ゴミは原則持ち帰りですが、コンポストが用意されていて、生ごみを捨てることができます

無料キャンプ場では、普通あり得ないくらいのサービス!

管理してくださってる地元の方に感謝ですね~

 

炊事場のとなりにはかまど棟があります。

屋根付きのコンクリート床で木製のベンチシート、長椅子まで置かれたとても立派なつくり。

 

中央にU字溝を利用した簡易タイプのかまどが左右4つずつ置かれています。

鉄製のグリルも完備。

隅々まで掃除が行き届いており、めっちゃキレイ。

 

ちゃ~んと灰を捨てる場所まで用意されている。

ホント、ここ無料のキャンプ場なの?って言いたくなるくらい、設備は充実してるし、配慮が行き届いています。

山形県内の自治体が管理するキャンプ場って、どこもすっごくいいところばかりなんですよね~

興味のある方は、山形県のタグをクリックしてみてくださいね~

トイレについて

古竜湖キャンプ場は、ローケーションから施設まで、申し分のないキャンプ場なんですけど、唯一、女性や小さなお子さん視点だとトイレが気になるかも。

トイレは、湖の西側の広場にあるんですが、現在利用できるのは、写真手前の仮設トイレのみなんです。

 

男女共用の和式が2つ。

管理人さんがちゃんと掃除してくれていますので、まったく汚くはありませんし、トイレットペーパーも備え付けてあります。

簡易の手洗いも設置してあります。

バンガローや炊事棟からちょっと離れた場所にあるので、夜間に使うときは気をつけてくださいね~

古竜湖キャンプ場のデータ

古竜湖キャンプ場は、山形市の東の山岳地帯、西蔵王にある市営の無料キャンプ場です。

湖に面し、周囲を森に囲まれた美しい大自然の中、バーベキューや釣りを楽しむことができます。

見晴台からは、周囲の山々や湖、市街地を見ることができ、眺望はバツグンです。

まちの中心地から少し離れていますが、交通のアクセスは悪くなく、静かな環境と恵まれた自然が魅力の場所。

夜は、満天の星空を満喫できます。

開場期間、開場日が決まっており、常時利用はできませんが、その分、開場中は管理人さんが24時間常駐していますから、小さなお子さん連れ、女性キャンパーでも安心して利用できます。

バンガローの利用メインとした無料キャンプ場は、全国的にも珍しいと思います。

観光や旅行で山形市内を訪れたときは、古竜湖キャンプ場をしてみてはいかがでしょうか。

ほかでは味わえない雰囲気のある設備の充実したキャンプ場ですよ~



名前 古竜湖キャンプ場
かな こりゅうこ きゃんぷじょう
住所 山形市蔵王山田字羽竜813-1外
連絡先 古竜湖キャンプ場管理棟(電話番号023-688-6836)山形市観光物産課(電話番号023-641-1212(内線426))
管理者 山形市 公式サイト
営業期間 開場期間:7月から9月

管理棟で受付が必要、予約サイトで事前予約可能

料金 無料
ジャンル バンガロー、フリーサイト
施設 ケビン、バンガロー、テントサイト、炊事場、トイレ、駐車場など。
備考 ゴミ持ち帰り、直火禁止

周辺施設(日帰り温泉)の紹介

古竜湖キャンプ場は、山形市からも上山市からもすこ~し離れていて、西蔵王と呼ばれる山岳地帯にあるので、直近に入浴施設はありません。

だけど、西蔵王高原ラインを東に約7km、車で10分も走れば蔵王温泉があるんで、ゆったりのんびりお風呂に使って一日の疲れをいやすことができますよ~

蔵王温泉は、今から1900年以上前の西暦110年に開湯したと言われており、古くは高湯(たかゆ)とも呼ばれていました。

山形県の白布(しらぶ)温泉、福島県の高湯(たかゆ)温泉と共に奥羽三高湯の一つに数えられる歴史ある温泉なんですね~

 

蔵王温泉には、いくつか日帰り入浴のできる温泉施設がありますが、ボクのおススメは、蔵王温泉大露天風呂ですね~

一度に200人もの入浴が可能と言う、山形県でも最大級の露天風呂。

川のせせらぎ、野鳥のさえずり、温泉の硫黄の匂い、高原ならではのひんやりとした空気と、五感を刺激する露天風呂はぜひ一度は入ってほしい。

蔵王温泉の泉質は、源泉がいくつかあるので、それぞれ多少異なりますが、基本は強酸性の硫黄泉です。

硫黄泉には、肌と血管を若返らせる効果があるとされ、加えて表皮の殺菌作用や皮膚を強くする作用があり、「美肌」を促進し、肌の脂分を洗い流すことから「石鹸いらずの湯」とか「美人づくりの湯」な~んて言われてますね~

営業時間は、朝の6時から午後7時まで(最終受付:午後6時30分)

入浴料は大人550円、小人(1歳~小学生)300円と、めちゃくちゃリーズナブル。

普通車60台が駐車できる駐車場もあって、利用しやすい環境ですね~

ただし、令和元年の営業は11月24日で終了。令和2年は3月末あたりからの営業再開になります。

 

また、蔵王温泉街には路地に沿って下湯、川原湯、上湯と3つの共同浴場があります。

いずれも源泉だけあって湯の温度は高く、全国でも珍しい強酸性の硫黄泉をたっぷりと感じることができます。

営業時間は、6:00~22:00で、入浴料は大人200円、小学生100円と、公共浴場にしても安すぎじゃないの?ってくらいお安い!

隣接のかみのやま温泉もすばらしいけど、蔵王温泉もめっちゃ魅力的ですよね~

古竜湖キャンプ場に行ったときはもちろん、ウィンタースポーツや樹氷見学などでも人気のスポットなので、ぜひ、お出かけになってみてくださいね~

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