■キャンプ場 ◆北海道地方 道北

【無料キャンプ場】隠れた名キャンプ場!歌登ふれあいの森キャンプ場【北海道・道北】

【更新情報】2022年6月

今回紹介するふれあいの森キャンプ場は、北海道枝幸町(えさしちょう)歌登(うたのぼり)地区にある無料キャンプ場です。

テントサイトは、シンプルな芝地のフリーサイトのみ。

管理は枝幸町で、開場期間は、例年6月1日から8月31日まで

利用にあたっては、予約や受付の必要はなく、現地管理棟に備え付けの名簿に記入するだけで、だれでも自由に利用OK

 

このキャンプ場のおススメポイントは、悪天候時に管理棟内で宿泊可能!ってところ。

車の方にはピンと来ないかもしれませんが、バイクや自転車でキャンプツーリングをしている方は、身に染みて分かってらしゃるはず。

大雨、強風の日ってめっちゃつらいですよね(笑)

テントが飛ばされそうになったり、浸水してきたり。

そういうとき、避難場所となる建物があるって、マジありがたいんですよね~

それが、ここにはあるんです!もちろん利用は無料!

2つ目は、日帰り入浴のできる温泉宿泊施設が車で5分ちょっとの場所にあること。

キャンプと温泉って、切っても切れない縁みたいなもんがありますよね~

この悪天候時の避難場所と温泉施設の2つが揃えば、もはや無敵と言っていいでしょう(笑)

 

マイナス面は、キャンプ場のある歌登地区が海に面さない山間部に位置するってところ。

枝幸町の市街地からだと車で30分くらい離れてますし、歌登地区の中心からでも15分ちょっとはかかります。

隣接する音威子府村までは車で約40分、雄武町までは小一時間ほど離れてるんですよ。

北オホーツクのメイン国道である238号線からはかなり遠いんで、一般的な観光客が立ち寄りにくい場所なんですよね~

あとは、開場期間が6月からなのはいいとして、8月末で終わりとちょっと短めなのが残念な点でしょうか。

夏休み期間が終わり、落ち着いたところで長期キャンプに行こうかなって考えている方もいるはずでしょうから。

ただし、これだけは言っておきましょう!

道内数多くのキャンプ場を見てきたボクの中で、お気に入りランキングのトップクラスに入る無料キャンプ場だってことを。

キャンプ場の規模は小さくて、テントサイトは細長く傾斜していたりするし、トイレなどの設備も旧式です。

交通アクセスはイマイチで、利便性の面ではほかのキャンプ場に劣る点もあります。

しかし!驚くほど静かな森の中で、のんびりとキャンプができるなど、雰囲気はマジ最高!

直火じゃなきゃ焚火もOK!ペット同伴も可!車中泊もウェルカム!

めっちゃ自由度が高いんですよね~

地味でメジャーになり切れない性格のキャンプ場だとは思いますが、ベテランキャンパーさんを中心に根強い人気があって、開場期間中は毎日誰かしら利用しているほど。

小さなお子さん連れのファミリーキャンプやグループキャンプには向きませんが、とくにバイクで道内を巡る旅をしている方には、マジおススメです!

なお、枝幸町内には、ふれあいの森キャンプ場のほか、北オホーツク道立自然公園になっているウスタイベ千畳岩キャンプ場と、国道238号線沿いの道の駅マリーンアイランド岡島の裏手の「はまなす交流広場キャンプ場」があります。

3つのキャンプ場それぞれが、とっても魅力的な個性を持っているんで、ほかのキャンプ場にもぜひ行ってみてくださいね~

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枝幸町の紹介

枝幸町は、宗谷(そうや)総合振興局に属する町で、一般的に道北と呼ばれる地方に位置します。

枝幸町は、江戸時代に松前藩直領の漁場を設置したことから始まりました。

明治に入り開拓使が設置され、枝幸郡に枝幸、頓別、歌登、礼文の4つの村が設けられました。

明治42年に4村が合併し、二級町村制施行。

その後大正になり、現在の浜頓別町と中頓別町が分村したり、昭和14年に現在の歌登町も分村したりしたのち、昭和22年に調整に移行。

平成10年には、再び歌登町と合併して、新制枝幸町が誕生。現在に至ります。

町名の由来は、岬を意味するアイヌ語の「エサウシナイ(頭が・浜に・ついている・所)」が転訛したもの。

かもめ島キャンプ場のある道南の江差町と、読みも語源も同じなんですよ~

なので、区別するために宗谷の枝幸町を「北見枝幸」、檜山の江差町を「檜山江差」と呼ぶようです。

 

出典:枝幸町 公式サイト

枝幸町は、北海道の宗谷の最南部に位置し、南北に長い形をしています。

北東には約50kmにも渡ってオホーツク海が広がっており、内陸側は多くの山々に囲まれ、美しい自然に恵まれた地。

標高約1,129mの函岳を最高峰として全体に急峻で、町面積の81%は山林が占めているんですね~

平野部は、オホーツク海沿岸の中南部と北見幌別川や徳志別川中流域に広がり、酪農地帯を形成。

オホーツク海沿岸北部に枝幸市街地があり、そのさらに内陸側が歌登地区となっています。

気候的には、オホーツク海沿岸地域は比較的温暖ですが風が強く、内陸の歌登地区は四方が山々に囲まれた盆地は夏季と冬季の寒暖の差が大きく、冬はとっても寒冷です。

 

出典:枝幸町 公式サイト

基幹産業は、沿岸部では漁業、内陸部では酪農が盛んです。

漁業は毛ガニやサケ、ホタテがメインで、とくに毛ガニは「かに籠漁」で日本一の漁獲量を誇ります。

サケの水揚げ産地としても日本で十指に数えられるほど水揚げ量があり、オホーツク沿岸で「アキアジ」と呼ばれる遡上する前のいわゆる銀毛の鮭の漁獲高は屈指の水準です。

近年はホタテ稚貝撒き漁業に力を入れていて、毎年安定した漁獲量を保っているんだそう。

夏でも冷たい海域のために貝毒の発生が少なく、また栄養も豊富であるために貝柱が大きいので、国内だけではなく、フランス、北米などに輸出するほどなんだそうですよ。

枝幸町の名産・特産品は、ふるさと納税の返礼品にもなっているんで、興味を持った方は、ふるさと納税をしてみるってものいいんじゃないでしょうか。

【ふるさと納税】特大冷凍ボイル毛がに680g×2尾 オホーツク枝幸産(-196℃液体窒素瞬間凍結品)マルタカ高田商店 【 毛カニ 蟹 冷凍 ボイル 毛がに 2尾 オホーツク枝幸産 濃厚 ミソ 瞬間冷凍 】

イベントとして有名なのは、例年7月の第1土、日曜日に行われる「枝幸かにまつり」。

枝幸町を代表する祭りで、全国各地から約2万人の方が訪れるんだそう。

この会場が、キャンプ場のある「ウスタイベ千畳岩」なんですね~

「枝幸かにまつり」の歴史は古く、昭和43年にウスタイベ千畳岩が北オホーツク道立公園の一つに指定されたことで、ルート開きと同時に記念として行われたことをきっかけとして始まりました。

毛がに早食い競争や毛がにが当たる抽選会など「かにづくし」のイベントが目白押し。

ほかにも枝幸小唄やよさこい演舞、歌謡ショーなどのステージもあって、大盛り上がりの2日間です。

ぜひ、枝幸町に足を運んでみてくださいね~

ふれあいの森キャンプ場までのルート

ふれあいの森キャンプ場は、旧歌登町の南郊外に位置し、枝幸町の市街地からだと車で30分くらい、歌登地区の中心からでも15分ちょっとの距離にあります。

隣接する音威子府村までは車で約40分、雄武町までは小一時間くらいかかり、国道238号線から遠いため、交通アクセスはよくありません。

歌登地区の中心まで行けば、コンビニエンスストアやガソリンスタンドなどの商業施設は揃っていますが、キャンプ場に行く前にしっかりと準備することをおススメします。

とは言え、日帰り入浴のできる温泉宿泊施設が車で5分程度の場所にありますから、旅慣れた方であれば不便さを感じることは無いでしょう。

 

キャンプ場までの一般的な道のりは、オホーツク海沿いを走る国道238号線から歌登地区に向かう道道12号線に入ります。

歌登地区の中心から内陸部を通る道道120号線を約7.5km南下すると、健康回復村「グリーンパークホテル・南宗谷ゴルフ場」の看板が出ている丁字路があるので、そこを右折西進。

約1km進むと、歌登温泉 「うたのぼりグリーンパークホテル」が左側に見えてきます。

 

ホテルからだいたい1.5km道なりに進むと、ふれあいの森キャンプ場に到着です。

周辺の道道は交通量が少なくて走りやすいし、ナビゲーションシステムの案内どおり進めばホテルまでは迷うことなく着くでしょう。

気をつけたいのは、ホテルから先のキャンプ場までの道のり。

完全に舗装されていて、めったに対向車が来ることはありませんが、道幅が車1台分くらいですし、カーブしているところも多いです。

はじめて通る方は、明るいうちにキャンプ場までの道順を確認しておいた方が安全ですよ~

ふれあいの森キャンプ場を紹介するよ

まずは、キャンプ場のある「うたのぼり健康回復村」から紹介しますね。

旧歌登町は、昭和14年に当時の枝幸村から分村したあと、開基100年を迎えたちょうど10年後の平成18年に、枝幸町と合併しました。

この歌登町だった昭和50年代、現在のキャンプ場がある付近一帯に総面積240haもの公的観光レクリエーション施設を作ったんですね~

施設はめっちゃ充実していて、キャンプ場や森林館、温泉宿泊施設、南宗谷ゴルフ場のほか、「ふれあいの道」という森の中の遊歩道、フィールドアスレチック 、テニスコートなどがあります。

歌登地区は山間部に位置し、四方を山に囲まれた地形で、面積の実に8割が森林です。

もともと歌登の由来は、アイヌ語の「ウタ-ヌプリ」(すりばち型の-山)が転訛したものですから、まさにピッタリの名前ですね~

健康回復村は、大自然に囲まれた静かな環境と眺めの良さがポイント。

南宗谷ゴルフ場は、自然を活かした18ホールの丘陵コースで、ビギナーから上級者まで楽しめるんだとか。

 

キャンプ場の周りにある遊歩道は、いくつかのコースに分かれていて、森林浴を満喫できます。

森の中にたたずんで、木々のざわめきを聞いているだけで心が穏やかになり、名前のとおり、健康がみるみる回復しそう(笑)

宗谷地方、とくに北オホーツクというと、沿岸部や漁業・海産物が有名ですが、じつは緑豊かな山々も素晴らしいんですよ~

あまり知られていない林道もたくさんあり、オフローダーならよだれもの。

歌登は北オホーツクの穴場中の穴場で、知る人ぞ知る観光地でもあります。

タイ人富裕層を中心に、毎年数千人の観光客が訪れた時期もあったみたい。

個人的には、「もっとその名を知られるべき」と思う反面、「今のまま、ひっそりとしていてほしい」と思う複雑な気持ちです(笑)

 

キャンプ場周辺をGoogleEarthで上空から見ると、こんな感じ。

キャンプ場は、山の頂上のちょっとしたスペースを利用しているので、敷地はかなり狭く、細長い形をしています。

管理棟や炊事場、トイレなどの各施設も点在しているし、テントサイトも小さく、使い勝手がいいとはけっして言えません。

周囲は森に囲まれ、商業施設どころか民から一軒もないので、夜空を見上げると、満天の星空が広がります。

真っ暗闇の中に輝く星は、手を伸ばすと今にも届きそうなくらい。

のんびりゆったりとキャンプをしたい方にがピッタリの場所ですよ~

 

グリーンパークホテルの前を通過して道なりに進むと、山頂付近に管理棟(センターハウス)があります。

まずは、管理棟まで行きましょう。

 

管理棟の裏手に駐車場があります。

アスファルト舗装してあり、ちょっと消えかかっちゃってますが、白線で区画割りがしてあります。

さらに北側に一段下がった場所にも同じような駐車場があって、普通車だと合計20台ほど駐車可能。

区画は普通乗用車サイズですが、混雑する場所でもないので、大型のキャンピングカーでも問題なく止められますよ。

管理棟(センターハウス)について

キャンプ場の一番北側に「ふれあいの森 センターハウス」と名付けられた管理棟が建っています。

コンクリート土台で丸太を組み合わせたログハウス風の高床式の建物です。

まずは、この中で受付をしましょう。

と言っても、管理棟は24時間開放されていますが、管理人さんが常駐しているわけではなく、基本的には無人です。

管理人さんは、朝と夕方の2回ほど巡回に来て、キャンプ場の管理をしています。

 

利用前にしっかりと目を通しましょう。

使用簿を記載すること。

利用後は清掃し、ごみを持ち帰ること。

消灯とドアを確実に閉めること。

 

最も大事なのことは、管理棟は宿泊施設じゃないって点。

ここは、悪天候時の避難先とトイレ施設ということを肝に銘じてください。

ほかの無料キャンプ場でも同じような問題が起きたりするんですけど、どうしても快適な施設・場所を長期間占有する「厄介者」が湧くんですよね~

苦情が多くなると、使用制限とか、最悪の場合、利用停止になったりするんで、ルールやマナーはちゃんと守ってくださいね~

 

これが入り口に置いてある利用者名簿です。

住所や氏名、利用人数を書くだけなので、めっちゃ簡単です。

利用時間の制限とかもありません。

真夜中に来て、早朝に出発してもOK。

めっちゃ利用しやすいですよね。

「どうせ無料なんだから書かなくてもいいよね?」とか思ってる方は、まさかいませんよね(笑)

利用者の把握は、キャンプ場の維持管理に必要な予算に関係してきますから、必ず書いてくださいね~

 

屋内は土足厳禁。

中央にめっちゃ立派な薪ストーブが設置してあって、南側の窓際には木製のテーブルとベンチシートがあります。

見るからに快適そうでしょ?

マジ、無料で使える休憩スペースとしては、道内でも最高峰だと思っています。

 

薪ストーブ用の薪までたっぷり用意してあるんですよ。

至れり尽くせりとはこのことでしょう。

いちおう薪ストーブの扱いに慣れていない方のために書いておきますが、薪以外は燃やしちゃダメ。

故障の原因になりますからね。

太い薪のままでは燃えづらいので、焚き付け用に細い枝などを使って火が大きくなってから、太い薪をくべてくださいね。

使い終わったらキレイに掃除すれば、次の方が、また気持ちよく使えますよ~

 

奥にはソファーと調理テーブルが置いてあって、北側には炊事場があります。

管理棟を使うにあたって気をつけてほしいことは、電源コンセントの使用について。

電源容量が小さいため、コンセントの使用は禁止されています。

ブレーカーが落ちると、管理棟内のトイレや炊事場に水を供給しているポンプ、照明が止まっちゃうんですよ。

間違っても家電製品を持ち込んで使うなんてことはしないでくださいね~

 

これが炊事場です。

一般家庭用の流し台で、水はそのまま飲料水として使えます。

ただし、しばらく使われていない状態のときがあるので、注意してください。

ボクが利用したときは、カマドウマが山ほど潜んでいましたよ(笑)

 

管理棟内には、簡易水洗式のトイレも設置してあります。

キャンプ場にあるトイレは、汲み取り式でかなり古いんですよ。

大便用はいわゆる和式ボットンですから、こちらのトイレを使う方が多いようですね。

 

管理棟内のトイレは、男女共用です。

狭いながらも入口には洗面台があるし、もちろん照明も付いていて、24時間いつでも利用できますよ~

 

男性用小便器は2つ。

床も壁も木製の板張りで、木のぬくもりが感じられます。

施設は旧式で老朽化しているんですが、掃除が行き届いていて、めっちゃ清潔ですよ~

 

大便用は、一般的な洋式便座が1つ。

最近は、自宅のトイレはほぼ洋式でしょうから、洋式便座なのはうれしいですね。

トイレットペーパーも定期的に補充されています。

キレイさはこちらも言うことなし。

公共のトイレやキャンプ場の管理をするって結構大変なんですよね。

こんなにキレイに維持してもらって、ほんとありがたいですよね~

「キャンプ場の良さは、トイレのキレイさに比例する」ってのが、ボクの持論です(笑)

テントサイトについて

テントサイトは、管理棟から南側の芝地の部分です。

敷地内を場内通路が北から南に向かって通っていて、地面は緩やかに傾斜しています。

通路沿いには森林館や炊事場、トイレなどが設置してあって、通路の両脇に広がるスペースにテントを張る感じですね。

とくに「ここからここまでがテントサイト」と区分けがされていることもなく、テントの設営場所は早いもの勝ちです。

 

通路は、普通車がギリギリ通れるくらいの道幅で、森林館までは行き来できます。

その先には車止めがあって、車両の通行は禁止。

芝地への乗り入れはしない方がいいでしょう。

車は無理ですが、バイクは通路の端に止めることができるんで、愛車のすぐ脇でキャンプをすることができますよ~

 

テントサイトは、一般的な無料キャンプ場に比べてもかなり狭く、2~3人用のテントが10張りで満杯になっちゃうくらい。

ファミリー用の大型テントや大きなタープを張れる場所は、ほとんどありません。

利用者層は、モトキャンパーなどソロの方がメインでしょうし、混雑するようなことはまずないと思います。

窮屈な思いをすることもなく、のびのびとキャンプを楽しむことができますよ~

 

炊事場の向かい側には、木製の丸テーブルやベンチシートがあって、使い勝手がバツグンに良い場所です。

この近くにテントを張れば、自前のイスなどを用意しなくてもいいんで、設営・撤収が素早くできます。

食事などのときにも便利だし、水場にも近い。

小さなテントの方ならではの場所とも言えるでしょう。

 

地形は、自然をそのまま生かした状態なので、うねりや斜面になっている場所ばかりです。

日当たりのいい場所もありますが、基本的には木立の中。

うっそうとした雰囲気のテントサイトだと思ってください。

その代わり、木々が生い茂っているため、雨風や直射日光が遮られるところはすっごくいいですね。

平坦でテントを張りやすい場所は限られているんで、ほかのキャンパーがいるときは、動線を考えてテントを張りましょう。

 

場所によっては、木々の隙間から遠くの山々まで見通せて、ロケーションはバツグンです。

それぞれに季節によって、見える風景がガラッと変わりますから、いつ行っても、何度訪れても楽しめると思いますよ。

このキャンプ場は、名前にふさわしく、森に包まれているかのような感じで心が安らぎます。

ともかく、雰囲気がいいんですよね。

森のざわめきと、鳥の鳴き声が心地よく聞こえてきます。

 

通路の一段下には、プライベートサイトっぽいスペースがありました。

地面は山土の上に芝や野草が生えていて、ペグの刺さりは悪くありません。

気をつけたいのは、木が覆いかぶさってきている場所。

木陰を作ってくれるし、高台のため、風抜けが良くて真夏でも快適なのはいいんですが、樹液が落ちてくることがあります。

めっちゃベタつくし、なかなか落ちません。

あと、虫とかが寄ってきたりもしますし。

木漏れ日がすっごく気持ちいいし、癒しの空間なんですけど、ちょっと注意が必要なんですよね。

 

テントサイトは、ほぼすべて傾斜地なんで、水はけのいい場所と逆にあまりよくない場所があります。

晴れているのに地面が湿っぽい場所は、雨が降ると水が溜まりやすいので、天候が悪い時は避けたほうがいいでしょう。

ちなみにここは、一番南側。けっこう開けた地形ですね。

まっすぐ伸びているのは、見晴らし台まで続く遊歩道、全長354mの「たぬきさんコース」です。

晴れた日は森の中を散策してみてはいかがでしょうか。

アカエゾマツなど道北ならではの木々が生い茂っていて、都会暮らしですり減った健康を回復してくれると思います(笑)

 

周囲は、まさに手つかずの森です。

動物除けの柵もないんで、野生動物が普通にその辺を散歩してそう。

キャンプ場の周囲には人家や商業施設などはまったくないですし、森が音を吸収してくれるのか、一日を通してめっちゃ静か。

落ち着いたキャンプができること、間違いなし!

丘陵地で展望もいいし、緑に囲まれた癒しの空間は最高です!

通路に沿って街灯があるのですが、夜はほぼ真っ暗になると思ってください。

照明器具は忘れないようにしてくださいね。

その代わり、夜空に広がる星の輝きは最高です!

スマホの電波は、サイト内どこでもOKでした。

あと、このキャンプ場は森林地帯にありますし、管理棟の前に池があるため、季節によっては、めっちゃ虫が出やすい環境にあります。

虫対策もお忘れなく!

トイレについて

トイレは、キャンプ場の南側の通路沿いにあります。

トイレと炊事場の間にテントを設営すれば、かなり便利に思えるんですけど、いかんせんこのトイレはかなりの旧式。

旅慣れた方でも、夜使うのはけっこう勇気が必要です。

たいていの方は、管理棟の中にある屋内のトイレを使っているみたいですよ~

 

これがトイレです。

管理棟と似たような外観のログハウス風の建物で、キャンプ場の雰囲気にはピッタリ。

周囲は舗装され、コンクリート土台の上に建っているんで、雨の日でも足元がぬかるみません。

ただし、トイレは男女兼用。

管理棟や駐車場のある位置からけっこう離れているんで、男性の方が日中に小便をするときくらいしか使われてないかも。

 

壁は丸太を組んで作ってあり、床は土間コン。

小さいながらも、入口には洗面台がしっかり備え付けてありました。

電灯もついて24時間利用できますし、ちゃんと水も出ましたよ~

 

トイレ内はかなり狭く、男性用の小便器が2つ並べて置いてあります。

窓のないトイレなんですが、汲み取り式のため、夏場は匂いがこもるかもしれません。

それにしても、間隔が近すぎ(笑)

男同士肩を並べて連れションする機会なんてないでしょうから、便器は1つでもいいんじゃないかなあ。

 

大便用は、昔ながらの和式ボットン。

いまやこのタイプは、無料キャンプ場でも滅多に見なくなりましたね~

昭和生まれの方は、老朽化とか旧式とかって思うより、懐かしささえ感じるはず。

昔の公衆トイレとか、小学校のトイレってこんな感じだったでしょ。

たしかに古く、老朽化はしていますが、きっちり掃除してあって清潔ですよ。

とは言え、小さなお子さんや女性が利用する機会はほとんどないと思いますが、管理棟内のトイレを使った方がいいでしょうね。

ちなみに、枝幸町内のキャンプ場のトイレはトイレットペーパーを備え付けていないのがデフォなんですが、このトイレにはちゃんとありました。

管轄が歌登総合支所だからか、管理人さんの好意によるものか。

いずれにしても、無いことを想定して、持参したほうが安心ですよ。

炊事場について

炊事場は、キャンプ場の中央、森林館近くの通路沿いにあります。

三角形のとんがり屋根の建物で、床はコンクリートです。

直接芝地などに建てられた炊事場だと、屋根があっても足元がぬかるんだりしちゃうんですよね。

床の部分があると、すっごく助かりますね~

 

傾斜のある屋根と壁が一体になった造りで、雨風の強い日でも濡れずに使えます。

屋根の下には中央に洗い場があるだけのシンプルな炊事場です。

シンクはコンクリート製で、両面が使えるタイプ。

片側に長パイプの蛇口が4つ、両側合わせて8か所設置されています。

調理台はなく、シンクの縁や天板にちょっとした食器などが置ける程度です。

電灯があり24時間利用可能。

水はそのまま飲料水として使えます。

 

洗い場の隣りに「かまど」があります。

耐火レンガで組んだ幅の広い造りで、洗い場と同じく両面が使える造り。

火床もグリルもありません。

「かまど」って言うか、雨の日や風が強い日でも、安全に焚火ができる場所って言ったほうが合ってそう。

見た通り、使った跡もまったくなし。

ここまでキレイに掃除されていると、逆に使って汚すのが悪い気がしちゃいますね(笑)

直火は禁止ですから、自前のコンロや焚火台をお持ちでない方は、火の取り扱いは、ここで行ってくださいね~

 

ちなみに、炊事場の一段下の通路沿いに石を組んで作ったスペースがありました。

案内図には「焼却場」と書かれていたので、おそらく昔はここで小枝や落ち葉などを燃やしていたのでしょうね。

森林館について

炊事場の向かい側に建っている、木造ログハウス風の建物が森林館です。

森の中にある資料館としてこれ以上ないくらいふさわしい外観ですね~

 

管理棟と同じく無人の建物ですが、こちらは24時間開放されておらず、朝と夕方に管理人さんが来て、開け閉めを行っています。

日中時間帯であれば、自由に観覧可能。

 

館内には、樹齢400年のエゾアカマツの切り株や歌登地区に生息する草花などが展示されています。

草花の豆知識や樹木について詳しく解説した資料も数多くありますから、キャンプ場を利用したときは、ぜひご覧になってくださいね~

利用上の注意事項について

キャンプ場を利用するときの、ルールやマナーは、一般的なキャンプ場とそれほど違いはありません。

開場期間中は、予約や受付の必要はなく、現地管理棟に備え付けの名簿に記入するだけで、だれでも自由に利用OK。

管理棟(センターハウス)の利用については、前に説明したことを守ってくださいね~

テントサイトへの車両の乗り入れはダメ。

車中泊は禁止されてませんが、エンジンのかけっぱなしによる騒音トラブルや車両火災に注意。

花火やカラオケ、発電機などの「大きな音や光が出るもの」の使用も避けたほうがいいでしょう。

大声を出したり、騒音を出さないことなど、周囲の方に迷惑をかけるような行為は慎むこと。

ペットの同伴はOKです。

最近は、排泄物が野生動物を呼び寄せる原因にもなるため、ペットを連れ込むことを禁止しているキャンプ場が増えてきてるんですよね。

その中にあって、どこでもペットを遊ばせることのできるってのはありがたいですね~

リードをしっかり付け、フンの処理を確実にお願いします。

 

焚火は禁止されてませんが、直火は厳禁です。

芝を傷めないよう、焚火台や焚火シート、コンロを使用しての煮炊きはOK。

コンロは芝から30~50cm離すことなんて基準を設けてるキャンプ場もありますね。

高さが足りない焚火台の場合は、焚火シートは必ず敷きましょう。

焚火の周囲ってけっこう火が飛び散りますから。

芝に焦げ跡などを作らないようにお願いします。

夜間は管理人さんがいませんし、ここは森の中のキャンプ場。

火事になったら、そう簡単に消火できません。

火の取り扱いには十分気をつけてください

なお、町の公式サイトには、「芝生保護のため、BBQ炉以外での火気の利用禁止」ありましたが、担当者に確認したところ、直火じゃなければOKとのことでした。

 

ぜったいに守ってほしいのが、ゴミの持ち帰り

このキャンプ場に限ったことではありませんが、道内は野生動物が非常に多いです。

ゴミをきちんと処理しないと、キャンプ場にカラスやキタキツネ、場合によってはヒグマが来ますから。

「こんな街中にも?!」ってびっくりするような場所にも、普通にヒグマが出たりします。

カラスやキタキツネは、犬、猫以上にいますからね(笑)

とくに、このキャンプ場付近は、ヒグマの生息地になっていますので、しっかりルールとマナーを守りましょうね~

入浴施設の紹介

ふれあいの森キャンプ場をおススメする理由のひとつが、日帰り入浴のできる温泉宿泊施設「うたのぼりグリーンパークホテル」がすぐ近くにあること。

キャンプ場から市街地に向かって約2.3km。途中に信号がまったくないんで、車だと5分ちょっとで行けます。

グリーンパークホテルは、平成元年にオープンした公共の温泉宿泊施設です。

歌登温泉の歴史は、隣接する「朝倉温泉」の先代当主が源泉を発見したことに起因します。

昭和40年、この地に木造の建物を建て、朝倉温泉の源泉を鉱泉を浴場に引いたのが歌登温泉の始まり。

昭和45年に歌登観光ホテルを開業させ、温泉地として売り出すんですが、その直後に火災で焼失してしまいました。

昭和50年になると、同地に町営の南宗谷健康回復センターがオープン。

保養施設「ペンケ荘」を宿泊施設として造り、現在のキャンプ場がある付近一帯を健康回復村としたんですね~

このあと、ペンケ荘を取り壊してグリーンパークホテルが建ち、現在に至ります。

 

公共の施設ですから館内はめっちゃ清潔だし、料金は格安!

設備は充実していて管理はバッチリ。

言うことなしの温泉宿泊施設です。

浴場は、加水・循環の大浴槽と源泉100%かけ流しの源泉浴槽のほか、ジャスミン、ラベンダーなど週ごとに趣向を凝らしたお風呂が楽しめる変わり湯、サウナ、水風呂と一通りそろっています。

露天風呂はありませんが、大浴槽からは、歌登の大自然を眺めることができて、満足度マックス間違いなし!

 

泉質は、ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩冷鉱泉(弱酸性低張性冷鉱泉)

以前は、含食塩 - 重曹泉って呼ばれてた泉質ですね~

一般的な感想として、鉄分が強く、黄土色に濁っていて、浴槽の底が見えないほど。

お湯は、ツルツルとした肌ざわりで、湯上がりに肌がしっとりすることから「美肌の湯」とか「美人湯」なんてキャッチコピーが付いていることもありますね。

炭酸水素塩泉は、肌の不要な角質や、毛穴の汚れを取り除くため、入るだけで石鹸で体を洗ったように体が清潔になる効果があります。

そのため、「清涼の湯」なんて呼ぶことも。

神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え症、きりきずなどに効果があるようです。

 

日帰り入浴の営業時間は、10時から夜の22時まで。(ただし、月曜日もしくは月曜が祝日の場合の翌日は、15時から22時)

年中無休の営業です。

入浴料金は、大人480円、小人240円

リンスインシャンプー、ボディソープ、ヘアドライヤーなどのアメニティも充実していて、タオルだけ準備すればOK。

フェイスタオル250円、バスタオル250円で販売もしていますから、まったくの手ぶらでも大丈夫。

日帰り入浴の方も利用可能な無料休憩所も用意されています。

午前中から夜遅くまで営業しているし、キレイで清潔感あふれる浴室で、このお値段はめっちゃリーズナブルですよね~

 

もちろん、宿泊も可能。

客室は、洋室20室、和室21室、和洋室2室、その他10室、コテージ3棟の全56室。

洋室のシングルルームも用意されています。

 

ホテルの建物から少し離れた所に豪華な設備のコテージもあるんですよ。

一棟当たり最大8名まで利用できて、料金は5月から9月までは2万2000円。

10月は暖房費がかかるため、2万4000円です。

設備・備品はめっちゃ充実していて、クッキングヒーター、調理器具、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、電気ポット、エアコン、ストーブ、空気清浄機、ドライヤー、使い捨て食器類、歯ブラシセット、リンスインシャンプー、ボディーソープ、フェイスタオル、バスタオル、スリッパなど。

大人数で借りればめっちゃお得だし、キャンプ場が閉場しても別荘気分でアウトドアが楽しめるのもいいですよね~

ただ、森林地帯にあって、ホテルからは遠いため、屋外での火気の使用は禁止。

その代わり、炭火の焼肉が楽しめるバーベキューハウスが用意されていて、1卓(最大8名)が2000円で借りられます。

利用時間11時から22時までの間で、食材の持ち込みも自由。

秋の紅葉を楽しめるし、キャンプ場は敷居が高くてと言う方にもアウトドアライフの第一歩としておススメです。

たまには、キャンプじゃなくて、こういう温泉宿でゆっくりするのもいいかもしれませんね~

なお、営業時間などは令和4年度のもの。

令和5年度以降は、変更になることもあるので、利用前に公式サイトなどで確認してくださいね。

ふれあいの森キャンプ場のデータ

名前 ふれあいの森キャンプ場
かな ふれあいのもり きゃんぷじょう
住所 北海道枝幸郡枝幸町歌登辺毛内
連絡先 枝幸町役場 歌登総合支所(電話番号:0163-68-2111)
管理者 枝幸町
営業期間 例年6月1日から8月31日まで
料金 無料
ジャンル 芝地のフリーサイト(車両の乗り入れ不可)
施設 管理棟(センターハウス)、テントサイト、炊事場、トイレ、駐車場
備考 管理棟内施設利用可、ごみ持ち帰り、直火禁止、ペット同伴可、トイレットペーパー要持参



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