【更新情報】2022年6月
今回紹介するウスタイベ千畳岩キャンプ場は、北海道枝幸町(えさしちょう)にある無料キャンプ場です。
テントサイトは、シンプルな芝地のフリーサイトのみ。
管理は枝幸町で、開場期間は、例年6月1日から8月31日まで。
利用にあたっては、予約や受付の必要はなく、だれでも自由に利用OK。
このキャンプ場のおススメポイントは、テントサイト内に車両乗り入れが可能!ってところ。
駐車場もかなり大きく、大型のキャンピングカーやトレーラーハウスでさえも受け入れ可能!
車中泊をしつつ道内を巡る旅をしている方も、思わずにっこりでしょう。
おまけに今どき珍しく、ごみは分別すれば、無料で捨てることができるんです。
すぐ近くをオホーツク海沿いを走る国道238号線が通っていて、交通アクセスも良好。
枝幸町内までは、車でわずか5分程度。
町内にはコンビニエンスストアやガソリンスタンド、日帰り入浴のできる温泉宿泊施設などの商業施設が揃っていて、利便性も言うことなし!
直火じゃなきゃ焚火もOK!ペット同伴も可!
景勝地にある無料キャンプ場なのに、めっちゃ自由度が高いんです。
北オホーツクの観光拠点としてもピッタリのキャンプ場ですよ~
マイナス面は、オホーツク海に突き出した岬にあるキャンプ場のため、かなりの強風に見舞われることがあります。
悪天候時には、テントを飛ばされないようにするのが精いっぱいで、キャンプを楽しむどころじゃないかも。
あとは、開場期間が6月からなのはいいとして、8月末で終わりとちょっと短めなのが残念な点でしょうか。
夏休み期間が終わり、落ち着いたところで長期キャンプに行こうかなって考えている方もいるはずでしょうから。
総じていえば、天気の良い日ならソロのモトキャンパーからファミリーキャンプまで幅広い層におススメ。
とくに、キャンピングカーで道内を巡る旅をしている方や車中泊の方にとっては、すっごく利用しやすいキャンプ場だと思いますよ~
なお、枝幸町内には、ウスタイベ千畳岩キャンプ場のほか、国道238号線沿いの道の駅マリーンアイランド岡島の裏手にある「はまなす交流広場キャンプ場」と歌登地区の健康回復村の山頂に位置する「ふれあいの森キャンプ場」があります。
3つのキャンプ場それぞれが、とっても魅力的な個性を持っているんで、ほかのキャンプ場にもぜひ行ってみてくださいね~
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枝幸町の紹介
枝幸町は、宗谷(そうや)総合振興局に属する町で、一般的に道北と呼ばれる地方に位置します。
枝幸町は、江戸時代に松前藩直領の漁場を設置したことから始まりました。
明治に入り開拓使が設置され、枝幸郡に枝幸、頓別、歌登、礼文の4つの村が設けられました。
明治42年に4村が合併し、二級町村制施行。
その後大正になり、現在の浜頓別町と中頓別町が分村したり、昭和14年に現在の歌登町も分村したりしたのち、昭和22年に調整に移行。
平成10年には、再び歌登町と合併して、新制枝幸町が誕生。現在に至ります。
町名の由来は、岬を意味するアイヌ語の「エサウシナイ(頭が・浜に・ついている・所)」が転訛したもの。
かもめ島キャンプ場のある道南の江差町と、読みも語源も同じなんですよ~
なので、区別するために宗谷の枝幸町を「北見枝幸」、檜山の江差町を「檜山江差」と呼ぶようです。
枝幸町は、北海道の宗谷の最南部に位置し、南北に長い形をしています。
北東には約50kmにも渡ってオホーツク海が広がっており、内陸側は多くの山々に囲まれ、美しい自然に恵まれた地。
標高約1,129mの函岳を最高峰として全体に急峻で、町面積の81%は山林が占めているんですね~
平野部は、オホーツク海沿岸の中南部と北見幌別川や徳志別川中流域に広がり、酪農地帯を形成。
オホーツク海沿岸北部に枝幸市街地があり、そのさらに内陸側が歌登地区となっています。
気候的には、オホーツク海沿岸地域は比較的温暖ですが風が強く、内陸の歌登地区は四方が山々に囲まれた盆地は夏季と冬季の寒暖の差が大きく、冬はとっても寒冷です。
基幹産業は、沿岸部では漁業、内陸部では酪農が盛んです。
漁業は毛ガニやサケ、ホタテがメインで、とくに毛ガニは「かに籠漁」で日本一の漁獲量を誇ります。
サケの水揚げ産地としても日本で十指に数えられるほど水揚げ量があり、オホーツク沿岸で「アキアジ」と呼ばれる遡上する前のいわゆる銀毛の鮭の漁獲高は屈指の水準です。
近年はホタテ稚貝撒き漁業に力を入れていて、毎年安定した漁獲量を保っているんだそう。
夏でも冷たい海域のために貝毒の発生が少なく、また栄養も豊富であるために貝柱が大きいので、国内だけではなく、フランス、北米などに輸出するほどなんだそうですよ。
枝幸町の名産・特産品は、ふるさと納税の返礼品にもなっているんで、興味を持った方は、ふるさと納税をしてみるってものいいんじゃないでしょうか。
イベントとして有名なのは、例年7月の第1土、日曜日に行われる「枝幸かにまつり」。
枝幸町を代表する祭りで、全国各地から約2万人の方が訪れるんだそう。
この会場が、キャンプ場のある「ウスタイベ千畳岩」なんですね~
「枝幸かにまつり」の歴史は古く、昭和43年にウスタイベ千畳岩が北オホーツク道立公園の一つに指定されたことで、ルート開きと同時に記念として行われたことをきっかけとして始まりました。
毛がに早食い競争や毛がにが当たる抽選会など「かにづくし」のイベントが目白押し。
ほかにも枝幸小唄やよさこい演舞、歌謡ショーなどのステージもあって、大盛り上がりの2日間です。
ぜひ、枝幸町に足を運んでみてくださいね~
ウスタイベ千畳岩キャンプ場までのルート
ウスタイベ千畳岩キャンプ場は、枝幸町と隣接する町を結ぶ国道238号線近くにあり、交通アクセスは良好です。
枝幸町の市街地までは、車で約3分。
町内にはコンビニエンスストアやガソリンスタンド、スーパーマーケットなどの商業施設が揃っていて、利便性もバッチリ。
日帰り入浴のできる温泉宿泊施設もありますから、すっごく利用しやすいと思いますよ。
近隣の道路は交通量が少なくて走りやすいし、観光名所のひとつなので、ナビゲーションシステムの案内どおり進めば迷うことなく着くでしょう。
気をつけたいのは、ウスタイベ千畳岩の周囲を通る道路が一方通行な点。
北にある浜頓別町方面から来た場合は、「かにの町 枝幸 千畳岩」と書かれた看板のある丁字路交差点から左折東進して、約300m道なりに進むとキャンプ場に着きます。
枝幸町内から向かう場合は、千畳岩のある岬に向かう道が手前にあるんですが、そこは一方通行になっていて民家にしか行けません。
「かにの町 枝幸 千畳岩」の看板のある丁字路まで進んで、右折東進してくださいね~
ウスタイベ千畳岩キャンプ場を紹介するよ
まずは、キャンプ場の名前にもなっているウスタイベ千畳岩から紹介しますね。
ここは、枝幸町を代表する景勝地として、昭和43年に北オホーツク道立自然公園の一部に指定されました。
お隣り浜頓別町のクッチャロ湖もそうですね。
千畳岩は、畳を敷き詰めたような不思議な景色が、辺り一面に広がっています。
溶岩などが急に冷えて固まったときに起きる「柱状節理」という現象から生まれたんだそう。
ちなみに、ウスタイベとは、アイヌ語の「入り江の林の川」に由来するんだって。
全体が岬状にオホーツク海に突き出したような地形となっていて、足場もしっかりしているので、岩場に下りることもできます。
目の前には大パノラマでオホーツクブルーの海が広がり、天気の良い日には、北見神威岬(きたみかむいみさき)も見られるそう。
冬は流氷が目の前まで接岸することから、流氷の絶好のビュースポットにもなっているんですよ~
見つけたら幸運が訪れるとも言われている、潮の満ち引きによって出現するハートのくぼみがあったり、海の音を聞きながら静かな時間を楽しむことができます。
昇る朝日がオホーツク海や岩々を赤く染め上げる様子は、必見ですよ~
キャンプ場周辺をGoogleEarthで上空から見ると、こんな感じ。
東側がオホーツク海で、キャンプ場は海に突き出した岬にあります。
西側は国道238号線が通っていて、さらに西は山々がそびえ立ち、周囲には森に囲まれています。
国道沿いには民家がありますが、キャンプ場までは距離がありますので、一日を通して自然の音しか聞こえません。
のんびりゆったりとキャンプをしたい方にがピッタリの場所ですよ~
道路を挟んだキャンプ場の南側に一般観光客用の駐車場があります。
アスファルト舗装されただけの平地で、区画割りなどは一切ありません。
普通車だと約100台が駐車可能。
たくさんの観光バスが一度に止められるほどの駐車場なので、大型のキャンピングカーやトレーラーハウスでも問題なく止められます。
ウスタイベ千畳岩キャンプ場は、テントサイト内に車両の乗り入れができるため、キャンパーは駐車場に車を止める必要はありません。
でも、駐車場にもキャンプ場とは別に公衆トイレがあって、便利に使えるんで、テントを設営しないキャンピングカーの方とか車中泊の方は、主に駐車場を拠点にしてるみたい。
駐車場の周りが芝地になっていますが、厳密に言うと、ここはキャンプ場の敷地ではありません。
駐車場の道路を挟んだ北側がテントサイトです。
車中泊は禁止されてませんが、キャンプ場外の芝地でのキャンプは遠慮してくださいとのこと。
もちろん、バイクなどでの進入もダメです。
車を駐車して周囲にタープを張ったり、バーベキューをしたりせず、あくまで車中泊をするだけですよ~
テントサイト内へ車の乗り入れがOKなのに、駐車場で車中泊をする方が多いのは、風の影響を受けにくいから。
キャンプ場は、開けた見通しの良い場所で、海風がそのまま抜けて行くため、かなりの強風に見舞われることが多いんです。
でも、駐車場は、ご覧のように西側に防風林があって、東からの風が素通りしないようになっています。
このため、悪天候時でもキャンプ場よりは、風が弱めなのかな、と思うんですよね。
あとは、車中泊の場合、整地されたアスファルト舗装の駐車場は真っ平なんで、多少凸凹のあるキャンプ場よりは快適に過ごせるからでしょうね。
駐車場の南東角に公衆トイレがあります。
鉄筋コンクリート造りで、どことなく酪農地帯にあるようなデザインの建物です。
芝地の上直接建っていますが、スロープが取り付けられていて、バリアフリー対応。
風除室もあって、雨風の強い日でも濡れづらい構造です。
外観は、男女別に左右に分かれているに見えますが、中でつながっているので、どちらから入っても同じです(笑)
風除室内で、男女、身障者別に分かれています。
こちらが男性用トイレ。
入口には鏡付きの洗面台があって、すっごく使い勝手がよさそう。
風除室もあるし、入口にはドアが付いているから、雨風が入ってきませんし、虫や野生の動物もシャットアウトで安心です。
もちろん、照明もあり、24時間いつでも利用できますよ~
壁と床はタイル張りになっていて、清潔感があります。
水洗式の小便器が横並びに6つ。
枝幸町を代表する観光地にある公衆トイレですから、しっかり掃除してあってピッカピカ。
窓から日が差し込んでいて、日中は電灯がなくても明るい感じ。
大便用は、洋式便座が1つ。
一般的な便座のトイレですが、パッと見て分かる通り、掃除が行き届いていてめっちゃキレイ。
最近は自宅のトイレが洋式ってところが多いので、洋式便座だと子供でも使いやすくていいですね。
ただし、このトイレに限らず、枝幸町内にあるキャンプ場のトイレには、トイレットペーパーが備え付けてありません。
おそらく、不届き者が持ち去ることが多いのでしょう。
モトキャンパーとして、そういう輩がいることが非常に残念で心苦しいですね~
何年も前からそういう事態なのでしょうから、町の対応もやむなしと言ったところ。
トイレットペーパーは自前で準備してください。
身障者用トイレはこんな感じ。
トイレの設備としては、広めの室内に便座があるだけのシンプルなもの。
予備のトイレットペーパーもしっかり置いてあって、キレイさは、こちらも言うことなし。
便器を見ていただけるとわかると思うんですが、ほんとピッカピカに掃除されてました。
公共のトイレやキャンプ場の管理をするって結構大変なんですよね。
こんなにキレイに維持してもらって、ほんとありがたいですよね~
「キャンプ場の良さは、トイレのキレイさに比例する」ってのが、ボクの持論です(笑)
テントサイトについて
テントサイトは、岬を周回する道路の北側、オホーツク海沿いに広がるめっちゃ見通しの良い芝地です。
道路に3か所ほど縁石の切れ間があって、そこから車両を入れることができます。
入口に近いほんの少しの部分だけ、砂利敷きとなっていますが、大部分が芝地のフリーサイトです。
一見平坦な地面に見えますが、いつでも車の通行ができるためか、凹凸があり、傾斜している場所も多くあります。
地面は水はけがあまりよくなさそうで、雨の日はぬかるむと思います。
とくに荷物満載の大型バイクの方は、転倒に注意してください。
バイクツーリングの必須アイテム、サイドスタンドプレートがないと、駐車はちょっと危険かも。
湖側に目を向けると、ご覧のような大パノラマが広がっています。
さえぎるものがなく、大きな空と青い海がまさに風光明媚というにふさわしい景色です。
まあ、ボクが行ったときはあいにくの曇り模様でしたけど(笑)
晴れた日は、浜頓別町と枝幸町にまたがる北見神威岬(きたみかむいみさき)の灯台まで見られるんだそうですよ。
テントサイトは、一面が緑の芝地となっていて、区画のないフリーサイト。
どこまでも広がる大草原のような場所で、北海道らしさを満喫できちゃいます。
ただし、サイト内には木が1本もなく、風よけ、日よけになるような樹林帯もありません。
夏の時期は直射日光を遮るタープなどあったほうが快適に過ごせますよ~
なお、テントの設営場所は早い者勝ち。
炊事場やトイレの周辺は混雑しがちですから、とくにキャンプシーズン中などは動線を考えてテントを張りましょう。
気をつけたいのは、強風です。
キャンプ場は、オホーツク海に突き出した岬の突端付近にありますから、東側からびっくりするほどの強風が吹くこともあります。
風に強い山岳用テントなら何とか設営できても、ファミリー用の大型テントは数人がかりでも立てることができないんじゃないかってくらい。
風よけになりそうな建物は、炊事場とトイレです。
とくにモトキャンパーの方は、悪天候が予想されるときは、駐車場側かトイレや炊事場の建物近くにテントを張ったほうがいいと思います。
海沿いの東側と西側に東屋が1棟ずつ建っています。
こちらは、東側にある方。遊歩道沿いにあり、海や千畳岩を眺めるには最高の場所。
「悪天候時の避難先にも」と言いたいところですが、テントサイトよりさらに海に突き出た場所なんで、風の強い日はきびしいですね。
西側にある東屋は、テントサイト内にあって、周囲に木々が植えられていたので、多少は風よけになりそう。
車の方は大丈夫でしょうけど、モトキャンパーの方は、駐車場にある公衆トイレ周辺まで移動したほうが安全ですよ。
ウスタイベ千畳岩キャンプ場は、町の中心に近いのに大自然に囲まれていて、その美しい風景を見るだけで心が安らぎます。
夏の一時期を除けば、観光客も多くなく、国道から離れているため、夜間はめっちゃ静かです。
ただ、道路側は釣り客やキャンパー、車中泊の方が昼夜を通して通行するので、騒音が気になる方は海沿いの北側にテントを張ったほうがいいかも。
夜間照明については、通路などに街灯がありますが、テントサイト内には設置されていません。
夜はテントサイト内は真っ暗になると思ってください。
照明器具は必ず準備してくださいね~
スマホの電波は、キャンプ場内どこでもOKでした。
トイレについて
キャンプ場のトイレは、駐車場向かいの道路沿いにあります。
一軒家風の外観で、入口は男女別。こちらは、バリアフリー対応ではありません。
海とは反対側にドアが設けられているし、アスファルト舗装された地面の上に建っているので、雨風の強い日でも使いやすいですね。
こちらが男性用トイレ。
入口には鏡付きの洗面台があって、使い勝手もよさそう。
もちろん、照明もあり、24時間いつでも利用できますよ~
駐車場にある公衆トイレと同じようにわりと広めの作りです。
「枝幸かにまつり」のときは、キャンプ場内に100台から200台の車が入るそうですから、大人数に対応しているのでしょう。
壁は薄緑のタイル、床は茶系のタイルが敷き詰められていて、清潔感があります。
水洗式の小便器が横並びに6つ。
大便用は、和式便座と洋式便座が1つずつ。
一般的な和式便座のトイレで、個室はそれほど広くありません。
洋式便座が苦手な方もいるでしょうから、両方備えているのもありがたい。
例によってトイレットペーパーは備え付けてありませんので、持参してくださいね。
洋式トイレの方は、手すり付きで個室内も少し広めに作られています。
パッと見て分かる通り、掃除が行き届いていてめっちゃキレイです。
最近は自宅のトイレが洋式ってところが多いので、洋式便座だと子供でも使いやすくていいですね。
炊事場について
炊事場は、道路沿いにあります。
位置で言うと、トイレの少し東側です。
トイレと同じようなデザインで、一軒家風の建物です。
トイレを除くと、水の出る場所はここしかありませんので、時期によっては混み合うかも。
地面の上に直接建っていますが、コンクリート土台でかさ上げされているので、雨の日でも浸水することは無いでしょう。
横壁はなく、四方から出入りできるようになっていますが、四つ角の柱には横板が備え付けてあるため、風よけにも使えそうです。
キャンプ場の閉場期間中は、シャッターが下ろされて使えません。
中はこんな感じ。
中央にコンクリート製の壁が建っていて、それを境に洗い場と「かまど」が隣り合わせて設置してあります。
洗い場は、とってもシンプル。
ステンレス製のシンクが横一列に置いてあるだけ。
中央のシンクが少し背が高く、両脇は低め。
子供でも使いやすいようにとの配慮でしょうね。
蛇口は下向きのスワンパイプが1つずつ取り付けられています。
スワンパイプは、吐水口の位置が高くなるため、シンクを広く使うことができるから、めっちゃ便利ですよね~
水はそのまま飲料水として使えます。
ただし、電灯はなかったので、夜間使うときは注意が必要。
調理台はなく、シンクの縁の狭く、食材や食器はちょっと置きづらいかもしれません。
この周辺では、サケが釣れるらしく、釣り人もかなり訪れるそう。
料理がしづらい建物なのは、おそらく、使い勝手が良すぎると釣ったサケをさばかれるからかも。
稚内森林公園キャンプ場やクッチャロ湖畔キャンプ場でも、同じような注意書きがありましたね。
キャンパーの方は、そんなことはしないと思いますが、気をつけてくださいね。
「かまど」は、洗い場の真裏にあります。
コンクリート壁と耐火レンガで組まれた「かまど」が四つ並べて置いてあります。
非常に厚みがあり、耐久性が高そう。
上と下に鉄製のグレーチング風グリルが置いてあります。
下のグリルと火床として使えば、火の調整が楽にできそう。
バーベキューから浜焼き、鍋料理まで何でもできそう。
っていうくらい立派な「かまど」なんですが、まったく使った跡がありません(笑)
破損も見られず、キレイに掃除されたままの状態です。
最近はキャンプ場の中にある「かまど」を使う方がかなり少なくなってきてますからね。
個人で用意したバーベキューコンロやバーナーのほうが、ぶっちゃけ使いやすいし(笑)
「かまど」を上手に使うのって、けっこうスキルが必要なんですよね~
炊事場には、生ごみ専用のごみ箱があります。
ごみ捨てOKなキャンプ場って、マジ、ありがたいっす。
捨てるときは、袋や段ボールに入れたままにせず、「生ごみ」のみを入れてください。
もちろん、火事の危険があるので、灰や炭を捨ててはいけませんよ~
野外炉について
炊事棟近くには、露天の野外炉が10基設置されています。
雨風をしのぐ屋根もないし、電灯もありませんから、晴れた日の日中のみに使うことを想定しているっぽい。
火を使わなくても、テーブルとベンチ代わりにもなるし、近くにテントを張れば、けっこう便利に使えそう。
ただ、大きめの石がゴロゴロ落ちていたり、地面が傾斜している場所もあるので、テントはちょっと張りづらいかも。
野外炉はこんな感じです。
U字溝をベンチシート代わりに使っていて、中央にコンクリート製の囲炉裏型バーべーキューコンロを設置。
「かまど」と同じく、こちらも上手に使うにはそれなりの経験とスキルが必要だからか、あまり使われてないっぽい(笑)
焚火台やコンロを持っていない方は、ここで火の取り扱いをしてくださいね~
オホーツク海の眺望はすばらしく、心が洗われますね~
この地方は、日本でも最も北にあり、空気が澄んでいますから、日の出の美しさもまた格別です。
朝日が早々に昇り、水平線から昇る朝日をぜひ一度は目にしてください。
空と海が一面赤く染まる季節もあり、涙が出るほど感動しますよ~
ゴミステーションについて
このキャンプ場は、ごみを分別して捨てることができます。
最近は、有料、無料を問わずごみ持ち帰りのところが増えてきている中で、めっちゃありがたいですよね~
ごみを捨てる場所は、トイレの東側にあります。
ごみを捨ててもいいと言っても、制限なくなんでもそのまま捨てられるわけではありません。
しっかりルールとマナーを守って分別してから捨てましょう。
野生動物に荒らされないよう鉄製で頑丈な檻のようなゴミステーションですね~
扉にカギはかかっていませんので、開けっ放しにしないように気をつけてくださいね。
捨てる前に、まず、町指定のごみ袋を用意しましょう。
町内のコンビニエンスストアやスーパーマーケットで売っていますよ~
分別方法は、おおむね下記の通りです。
・燃やせるごみ(黄色の袋):紙類、ビニール・プラスチック類、革・ゴム類、布類など
・燃やせないごみ(青色の袋):ガラス類、アルミ類など
・空き缶
・ペットボトル類(ラベルとキャップをはずして別々に捨てる)
・空き瓶
生ごみは、炊事場にある専用のごみ箱に「生ごみのみ」を捨ててくださいね~
分別すればたいていのものが捨てられるんで、キャンパーにとっては天国みたいな場所。
枝幸町の方々には感謝しかありません。ありがたやありがたや。
利用上の注意事項について
キャンプ場を利用するときの、ルールやマナーは、一般的なキャンプ場とそれほど違いはありません。
開場期間中は、予約や受付の必要はなく、だれでも自由に利用OK。
テントサイト内へ車両を乗り入れることはできますが、駐車場側の芝地はキャンプ場外なのでバイクで入ったりしちゃダメですよ~
車中泊は禁止していませんが、エンジンのかけっぱなしによる騒音トラブルや車両火災に注意。
駐車場内でタープを張って宴会をしたり、テントを張るような行為は絶対しちゃダメですよ~
花火やカラオケ、発電機などの「大きな音や光が出るもの」の使用も避けたほうがいいでしょう。
大声を出したり、騒音を出さないことなど、周囲の方に迷惑をかけるような行為は慎むこと。
ペットの同伴はOKです。
最近は、排泄物が野生動物を呼び寄せる原因にもなるため、ペットを連れ込むことを禁止しているキャンプ場が増えてきてるんですよね。
その中にあって、どこでもペットを遊ばせることのできるってのはありがたいですね~
リードをしっかり付け、フンの処理を確実にお願いします。
焚火は禁止されてませんが、直火は厳禁です。
芝を傷めないよう、焚火台や焚火シート、コンロを使用しての煮炊きはOK。
コンロは芝から30~50cm離すことなんて基準を設けてるキャンプ場もありますね。
高さが足りない焚火台の場合は、焚火シートは必ず敷きましょう。
焚火の周囲ってけっこう火が飛び散りますから。
芝に焦げ跡などを作らないようにお願いします。
火の取り扱いに関しては、ルールを守らない事例が多くなると、焚火の全面禁止にもつながりかねません。
火の取り扱いには十分気をつけてください。
なお、町の公式サイトには、「芝生保護のため、BBQ炉以外での火気の利用禁止」ありましたが、担当者に確認したところ、直火じゃなければOKとのことでした。
ぜったいに守ってほしいのが、ごみの分別と適切な処理。
このキャンプ場は、町のご厚意により、ごみを分別すれば捨ててもOK。
このようなキャンプ場は、道内を見渡してもかなり少なくなってきています。
しっかり分別してから捨てるようにしてください。
このキャンプ場に限ったことではありませんが、道内は野生動物が非常に多いです。
ゴミをきちんと処理しないと、キャンプ場にカラスやキタキツネ、場合によってはヒグマが来ますから。
「こんな街中にも?!」ってびっくりするような場所にも、普通にヒグマが出たりします。
カラスやキタキツネは、犬、猫以上にいますからね。
しっかりルールとマナーを守りましょうね~
入浴施設の紹介
枝幸町内には、日帰り入浴のできる温泉宿泊施設「ホテル ニュー幸林(こうりん)」があります。
キャンプ場から市街地に向かって約3.5km。三笠山スキー場のすぐ近くで、車だと約5分。
以前は、500円以下で利用できる公共の公衆浴場「はまなす」もあったんですが、令和5年3月31日で惜しまれつつも閉鎖してしまいました。
さて、ホテルニュー幸林は、昭和58年に開業した公共の温泉宿泊施設です。
スキー場のある高台に位置し、オホーツク海を一望できるロケーションと、地元でとれた新鮮な海の幸をふんだんに使った料理が自慢。
周辺には、枝幸町やオホーツク海沿岸の歴史・自然の展示をしている「オホーツクミュージアムえさし」や三笠山山頂にたたずむ「三笠山展望閣」もあります。
展望閣の2階はカフェラウンジになっていて、枝幸地区の街並みとオホーツク海が目の前に広がる大パノラマを楽しめるんだとか。
地元の方も、枝幸町に来たらぜひ立ち寄ってほしい場所のひとつなんだそうですよ。
ホテル ニュー幸林は、日帰り入浴のできる宿泊施設で、設備は充実していて管理はバッチリ。
公共の施設ですから館内はめっちゃ清潔だし、料金は格安!
言うことなしです。
浴場は、源泉100%かけ流しの浴槽のほか、ジェットバス、サウナと一通りそろっています。
露天風呂はありませんが、浴場から雄大なオホーツク海が見渡せ、ロケーションは最高です。
泉質は、カルシウム・ナトリウム - 硫酸塩泉。
この泉質は、動脈硬化症に効果があり、血圧の降下作用もあるため「脳卒中の湯」と呼ばれています。
また、硫酸イオンは、肌に張りと潤いを与えるしっとり効果があるため、「若返りの湯」とか「美肌の湯」とも。
無色透明に近い黄褐色のお湯で、いわゆる温泉臭は感じません。
感想としては、つるつるすべすべの肌触りで、カラダの芯からめちゃくちゃ温まりますよ~
肌への刺激は少なめなので、「温泉の強い効果が苦手~」って方でも楽しめるんじゃないかなあ。
日帰り入浴の営業時間は、10時から夜の22時まで。(最終受付21時)
年中無休の営業です。
入浴料金は、大人510円、小人250円。
リンスインシャンプー、ボディソープ、ヘアドライヤーなどのアメニティも充実していて、タオルだけ準備すればOK。
フェイスタオル200円、バスタオル600円、タオルセット700円で販売もしていますから、まったくの手ぶらでも大丈夫。
午前中から夜遅くまで営業しているし、キレイで清潔感あふれる浴室で、このお値段はめっちゃリーズナブルですよね~
もちろん、宿泊も可能。
客室は、洋室48室、和室9室、和洋室2室の全59室。
洋室のシングルルームも用意されています。
もともとはスキー場に隣接する宿泊施設ですから、収容人数も多いし、宴会場もあったりするんですよ~
宿泊プランも各種あって、枝幸の毛ガニを食べられる豪華プランから、食事なしのシングルプランまで。
シングルの洋室を素泊まりで、一泊6700円からと、けっこうお安くなっています。
館内の売店では、枝幸町でしか買えないイチオシお菓子や海産物加工品も多数取り揃えてる。
たまには、キャンプじゃなくて、こういう温泉宿でゆっくりするのもいいかもしれませんね~
なお、営業時間などは令和4年度のもの。
令和5年度以降は、変更になることもあるので、利用前に公式サイトなどで確認してくださいね。
ウスタイベ千畳岩キャンプ場のデータ
名前 | ウスタイベ千畳岩キャンプ場 |
かな | うすたいべせんじょういわきゃんぷじょう |
住所 | 北海道枝幸郡枝幸町岬町 |
連絡先 | 枝幸町役場まちづくり推進課(電話番号:0163-62-1329) |
管理者 | 枝幸町 |
営業期間 | 例年6月1日から8月31日まで |
料金 | 無料 |
ジャンル | 芝地のフリーサイト(車両の乗り入れ可) |
施設 | テントサイト、炊事場、トイレ、駐車場 |
備考 | ごみ回収あり、直火禁止、ペット同伴可、トイレットペーパー要持参 |