焼き物で有名な佐賀県伊万里市に行ったよ
国道204号を通って佐賀県との県境の市、松浦市に入ったところで、どど~んとドでかい建物が。
こちら、電源開発株式会社の松浦火力発電所です。
松浦火力発電所は、国内最大規模の出力100万kWの発電機が2機あって、国内トップクラスの石炭火力発電所なんですよ~
発電した電気は九州地方だけじゃなく、中国・四国地方にも送ってるんだって。
隣接する九州電力の松浦発電所(出力70万kW)と併せて「東洋一の石炭火力」と言われてるそう。
すっごい迫力だね~
おススメ道の駅「松浦海のふるさと館」だよ
松浦火力発電所を過ぎ、国道204号線が一般道とバイパスに分岐するちょうどその場所に、道の駅「松浦海のふるさと館」があります。
ボクは、バイクでツーリングするのが趣味なので、全国の道の駅をけっこう利用させてもらってるんですけど、ココはおススメですよ~
なにがそんなにおススメかっていうと、長崎県の地元の特産品がめっちゃ充実してるんです。
松浦市は、アジ・サバの水揚げが日本一を誇る松浦魚市場があるなど、海との関係が深い地域なんですね。
それで、ココ「松浦海のふるさと館」では、と~っても新鮮な鮮魚や鮮魚を加工した水産加工品を販売してます。
「魚屋か!」って言いたくなるくらい、いろいろ売ってる。
鮮魚を加工した水産加工品も充実してます。
鮮魚だけじゃなくて、果物・野菜もい~っぱい。
カステラとか、長崎県の銘菓もありましたよ。
で、ボクがお土産に買ったのは、こちら
プレミアムな芋焼酎「密乃一献」です。
ボクはお酒は飲めなんですが、毎年1週間以上の休みをどど~んと許可してくれる、上司へのワイロとしてね(笑)
コレ、2018年5月に完成したばかりの新作らしいです。
「ここでしか買えない」この売り文句にやらちゃいました。
ネットでは買えないっていうのが、お土産としての価値を上げてくれますよね(笑)
あと、ボクは食べなかったんですけど、館内の食堂では、新鮮な刺身を使った丼モノが5、600円程度で食べられるんだって。
通りかかったときは、ぜひ寄ってみてくださいね~
名称 | 松浦海のふるさと館(まつうらうみのふるさとかん) |
住所 | 長崎県松浦市志佐町庄野免226番地30 |
電話番号 | 電話0956-72-2278 FAX 0956-27-9502 |
営業時間 | 年中無休7:00~19:00(年末年始除く) |
施設 | 物産館、休息コーナー、駐車場、トイレ、EV充電器 |
伊萬里神社にお参りしたよ
道の駅「松浦海のふるさと館」から204号を東進すること23.9km、約30分、佐賀県伊万里市内に入りました。
伊万里と言えば、磁器の「伊万里焼」で有名ですよね~
日本で最初に磁器が作られたのは、1600年代の肥前の国(佐賀県有田)なんです。
出荷する港が伊万里にあったので、消費地では「伊万里焼」って呼んだワケ。
今でこそ、有田地区の製品を「有田焼」、伊万里地区の製品を「伊万里焼」って呼んで区別してますが、もともとは同じモノ。
肥前磁器って言うんだって。
ところで、陶器と磁器の違いって知ってます?
ひとことで言うと、材料の違い。
陶器は、粘土で作った土のモノ。
磁器は、ガラスの材料になる長石とかケイ石がメインの石のモノ。
だから、陶器を叩くとコツコツっていう鈍い音がするし、磁器はチンチンっていう澄んだ音がする。
分かりやすく言うとそんなとこです。
磁器の町らしく、橋の欄干に焼き物が。
これは、「相生橋」の伊万里市側左端にある「伊万里色絵鸚鵡像(いまりいろえおうむぞう)」です。
説明文によると、「岩のように節くれだった木の株にとまるオウムをかたどった磁器像です。~中略~17世紀後半には、象、虎、鷹、獅子、鶏などの動物や日本の婦人や若衆をいきいきと表した大型の置物がたくさん作られました。」だって。
ココは、伊万里市の中心にある伊萬里神社(いまりじんじゃ)です。
1962年(昭和37年)、香橘神社(こうきつじんじゃ)と戸渡嶋神社(ととしまじんじゃ)、岩栗神社(いわくりじんじゃ)が合祀されて現在の伊萬里神社になりました。
楼門(ろうもん)が変わった雰囲気ですね~
こちらが本殿。
総木建築で釘を一本も使わず建てられています。
平日の日中、しかも猛暑日ですからね~。
人っ子一人いません。静かなもんです。
こちら、伊萬里神社の境内略図なんですけど、本殿のすぐ隣り、赤で囲ったところに中嶋神社があります。
その昔、神様の田道間守命(たじまもりのみこと)が不老長寿の霊菓「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)」を得て日本に帰りついた最初の場所が、伊萬里神社のある岩栗山なんだそうです。
そのため、お菓子の神さまとなった田道間守命を祀る「中嶋神社」 が境内社として本殿近くに合祀されているんですね~
まあ、お菓子っていっても当時は果物のことで、おそらく柑橘系の果物だったんじゃないかって言われてます。
時は流れ、江戸時代に長崎の出島から砂糖や、西洋の製菓技術が日本に入り、佐賀県を経由して福岡県の小倉に至るまで、長崎街道沿いには、た~くさんのお菓子屋さんが並びました。
長崎街道は、砂糖の道(シュガーロード)と呼ばれたんだそう。
そして、佐賀県からは日本を代表するお菓子メーカーの創業者が生まれます。
そのひとりが、伊万里市出身の森永製菓創業者「森永太一郎」さんです。
伊萬里神社境内には、森永さんの彫像が建っています。
ちなみに、江崎グリコの創業者「江崎利一」さんも、佐賀県蓮池村(現佐賀市)出身なんです。
ボクのような、甘いモノ大好き、お菓子大好きな方は、なんとしてもお参りしなくてはならない神社ですね(笑)
佐賀県唐津市に行ってお城とか見たよ
まずは名護屋城だよ
伊万里市を出発して国道204号線を北上すること、39.4km約1時間。
佐賀県唐津市にある肥前名護屋城跡(ひぜんなごやじょうあと)に到着しました。
名護屋城は、豊臣秀吉がいわゆる朝鮮出兵と言われる文禄の役(1592年~1593年)、慶長の役(1598年)の際に、国内の拠点として築かれた城です。
わずか5か月で築城、その大きさは当時の大阪城に次ぐ規模だったそう。
周辺には、全国から参集した大名の陣屋が130以上も建てられ、人口20万人を超える城下町になったんだって。
秀吉が亡くなり、大陸侵攻が中止されたあとは、廃城となって建物は唐津城に移築されたみたい。
石垣なんかも江戸時代の島原の乱の後に一揆などの立て篭もりを防ぐ目的で壊されちゃって、今は部分的にしか残っていません。
今はこんな感じ。大きい公園みたいな雰囲気かな。
名護屋城跡地入り口には観光案内所があって、歴史遺産維持協力金として100円を求められます。
これは任意なんですけど、パンフレットとかもらえるし、喜んで出しちゃいましょう。
そのほか、約40分の場内ガイドツアー(1人200円、要予約)、陣跡めぐりツアー(1グループ2000円)などのサービスもあります。
三ノ丸から本丸大手門に向かってる途中です。
この日も天気が良くてサイコーのツーリング日和だったんですが、気温は35度オーバー。
モンベルのクールメッシュTシャツとクールパーカの組み合わせじゃなきゃ、マジやばかった。
(リンクは、ボクのレビュー記事です。)
やっぱさ、楽しくツーリングするためには、ウェア選びって大事ですよね~
こちらが本丸(天守台)跡です。
広さは東西に130m、南北に125mあり、西北角に五層七階の天守閣が置かれていました。
眼下には全国から集まった160家の戦国大名の陣屋を望むことができたそうで、まさに天下人の眺め。
秀吉はどんな気持ちで見ていたんでしょうね。
名護屋城跡のすぐ近くに佐賀県立名護屋城博物館があります。
時間があったので、ちょっと見学。
こちちらは、常設展示(入場無料)の「日本列島と朝鮮半島との交流史」展です。
原始・古代から近現代にいたる日本列島と朝鮮半島との交流の歴史がメインテーマになっています。
名護屋城の周囲約3キロメートル内に、全国から集まった戦国大名の陣屋が130ヵ所ほどおかれていたそうです。
現在、見学可能な陣跡は13。
武将名で言うと、1増田長盛、2北条氏盛、3生駒親正、4島津義弘、5九鬼嘉隆、6豊臣秀保、7掘秀治、8富田信則、9徳川家康、10木下延俊、11前田利家、12加藤嘉明、13古田重然です。
ここは、そのうちのひとつ、徳川家康の陣跡です。
時間があれば、陣跡めぐりってのも楽しそうですね~
ただ、写真でもわかる通り、途中すっごく狭い道があったりします。
駐車場は、3生駒親正、4島津義弘、7掘秀治、11前田利家のところにしかありません。
バイクだとぜんぜん余裕なんですけど、車だとけっこう大変かな。
名護屋城の観光案内所でもらえるパンフレットに、「陣跡めぐりマップ」が載っているので、それを参考にするといいですよ~
絶景!風の見える丘公園
名護屋城跡を出発し、イカで有名な佐賀県唐津市呼子(よぶこ)町にきました。
この橋が、呼子大橋。全長727m。
1989年に建設された、佐賀県唐津市の離島である加部島と九州本土を結ぶ道路橋です。
九州は離島が多く、それをつなぐ橋がたくさんあるんですけど、どれもホント美しい。
この橋も、数々の賞を受賞しているんですよ~
で、加部島おススメの観光ポイントが、こちら。
「風の見える丘公園」です。
島の小高い丘の上にあり、シンボルの白い風車で風力発電をしていて、レストハウスの照明などに使われています。
中はエアコンが効いていて、猛暑の中をバイクで走り回る身には、と~ってもありがたかったですね~
そして、なんと言っても素晴らしいのが、ここからの景色。
どうですか~。言葉とかいらないっしょ。
ただただ美しい。
ぜひ、呼子町に来たら寄ってほしい場所の一つです。
このツーリングいくつめの漁港だよっていうくらい港を巡りしておりますが、こちら加部島漁港です。
ハマチの養殖やイカの水揚げが盛んなほか、島では、野菜類や柑橘類の栽培、肉牛の飼育が行われています。
唐津城を見学したよ
呼子町を出て、県道340号線を南下、約30分で佐賀県唐津市街地に入ります。
県道216号線を走っていると、目の前にババーンと白いお城が姿が見えたので、「お、ここから行けるのかな」と思って入ろうとしたら、ココは学校でした(笑)
唐津城の登城口は、この学校のちょい東にあります。
そこに、市営の東城内有料駐車場があるんですが、バイクの方、ちょっと気をつけてください。
じつは、この有料駐車場、普通車170台が駐車可能なスペースがあるにもかかわらず、なんと、バイクの駐車が禁止なんです。
んじゃあ、どこにバイク止めるの?っていうと、基本的に止める場所はありません。
このバイクの駐車場所がないという問題は、市議会でも取り上げられていて、早い解決が望まれますね~
ちなみに、この学校の北側に旅館「大政」さんがあって、その東側が松林になっています。
その松林の一角に車やバイクを止めることができます。
お昼時だと、営業の車とかが止まってお昼寝してますね~
そこにバイクを止めて、お城の西門口から入ることができます。
ココ、穴場ですよ(笑)
ドド~ン!唐津城(からつじょう)です。
唐津城は、唐津市街の北部、唐津湾に注ぐ河口の左岸にあります。
唐津湾に突き出た満島山上に本丸、その西側に二の丸、三の丸が配された平山城です。
満島山を中心に鶴が翼を広げたように見えることから、別名舞鶴城(まいづるじょう)とも呼ばれます。
関ヶ原の戦いのあと、豊臣秀吉の家臣であった寺沢広高が、名護屋城の廃材を使って築城したと言われています。
現在の天守閣は、1966年(昭和41年)に復元したもの。
中は5階建てで、1階が観光案内・体験フロア、2階が唐津の歴史フロア、3階が唐津焼フロア、4階が交流体験フロア、5階が展望フロアになっています。
やっぱりおススメは、定番だけど展望フロアからの眺め。
お城の天守閣から城下町を眺めると、その土地を治めた城主の気持ちになれますよね~
はい。こちらが唐津城の展望フロアからの景色です。
展望所からのぞむ、唐津湾と「虹の松原」のパノラマはサイコー!
唐津市の松原(マツが生い茂る林のこと)は、国指定特別名勝・日本三大松原(あと二つは、福井県敦賀市の「気比の松原」、静岡県静岡市清水の「三保の松原」)のひとつです。
唐津城から東に向かって、玄界灘に面した海岸線に沿って幅約500m、長さ4.5kmkmにわたる松原が続いています。
その数は、クロマツを中心になんと100万本以上!
唐津初代藩主寺沢広高が新田開発のために自然林に植林を加えたのがはじまりと言われており、「二里の松原」などと呼ばれていたそう。
その二里が虹になったとか。
唐津城データ
開館時間 | 午前9時(開館)~午後5時(閉館) |
入館料 | 一般(15歳以上)500円、小中学生 250円、未就学児 無料 団体(20名以上)の場合、一般400円、小中学生 200円、未就学児 無料 エレベーター利用料 一般 片道100円 小・中学生50円 |
住所 | 佐賀県唐津市東城内8−8−1 |
電話番号 | 唐津城TEL 0955-72-5697、唐津市観光課TEL 0955-72-9127 |
休館日 | 12月29~31日(作業等による休館もあり) |
駐車場 | 市営有料駐車場あり |
最後のキャンプ地は福岡県篠栗町の若杉楽園キャンプ場だよ
唐津城から虹の松原を抜けて、国道202号を東進、福岡県を目指します。
今回の九州一周ツーリングでは、ほとんど渋滞に巻き込まれなかったんですが、やっぱり九州最大の都市、福岡市に入ると道路がめっちゃ混んできました。
唐津市から2時間ちょっと走って、ようやく福岡市街地を抜けました。
目の前の山が、若杉山。
九州一周ツーリング最後のキャンプ地である若杉楽園(わかすぎらくえん)キャンプ場があります。
若杉楽園キャンプ場は、無料だし、福岡市内からも近いし、とっても人気のあるキャンプ場です。
週末やハイシーズンは相当混み合うので、早めに行ってテントを設置しないと場所がなくなっちゃいそう。
ボクが行ったのは、2018年7月中旬の平日だったけど、10組以上来てましたね。
キャンプ場の詳しい紹介記事や写真は、こちらからどうぞ。
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【更新情報】2018年7中旬(有料化により一部訂正) 福岡県糟屋郡(かすやぐん)篠栗町(ささぐりまち)にある若杉楽園(わかすぎらくえん)キャンプ場は、福岡県の北に位置する若杉山の6合目に位置し、若杉山 ...
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若杉山から福岡市内の夜景を眺めながら、九州最後の夜を過ごしたのでした。
7日目・8日目(最終日)に続く。
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